発売されて早３０年。当時ELPのコピーバンドをしていた私はこのアルバムに大変失望したことを覚えています。しかし中年と呼ばれる今、大好きになりました。カールのドラムは大人しすぎるかもしれませんが、グレッグのボーカル、キースのピアノは成熟の極みです。決して“貧弱な内容”などではありません！

組曲「TARKUS」のすばらしさを語る人は多いけれど、最もELPらしさを伝えるに相応しい曲は「BITCH’S CRYSTAL」だ！たった４分弱の中にROCK　MUSICの持つダイナミズム、スリル、先進性、高度なテクニック、そして何より魂が込められている！！

６０年代後期から７３年までまるで熱病にうなされるかの様に疾走し続けたPROGRESSIVE ROCK界にどっぷり漬かったものにとって四部作は肩透かしを食らった作品でしかなかったのだが、新めてファーストアルバムから通してすべてのアルバムを聞いてみるとこの作品の意義が見えてきた。意外と完成度が高い！捨て曲が無い！特に「海賊」は映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」を見た後に聞くと気分が盛り上がること請け合い！！

やっぱりタルカスが最高！時代を超えた名曲、時代を超えられないジャケット･･･。

1972年の発売以来今でも好きでしょうがない！その後果たして音楽は進歩したのだろうか?と思わせる魅力！円やかな珠玉の名曲！ジャケットも最高!レデイス＆･･･のライブと合わせて聴いて欲しい！

このカタログ��10642のshoutFactory盤の頭脳改革に関しては、Karn Evil 9 [Instrumental Mix] が最大の売りである。Mixは1st Impressionのみであるが、これだけでも、ファンは買って損はない。Gregになりきって、自分でシャウトしましょう。紙ジャケットであるが、これまでの紙ジャケットの中では、海外盤ＬＰに付いていたと思われるミニポスターの再現も含めて、かゆいところに手の届く作りです。

EL＆Pを初めて聴く人には、今作と前作のTrilogyも同時に聴くことをお勧めします。どちらも彼らのキャリア中で甲乙つけ難い傑作ですから。更にはﾌｧｰｽﾄｱﾙﾊﾞﾑまで遡って聴くことをお勧めします。音楽好きな若い人なら、３０年以上も前にこのような演奏が存在していた事実にｼｮｯｸを受けるのでは？彼らの音（注−主にﾌｧｰｽﾄからこの作品までを指す）は、文化遺産モノです。

ＥＬ＆Ｐは本当にプログレッシブだったんだなと今聴くと改めて思う。全然古さを感じさせません。やっぱり、この３人はすごい！！

これが30年も前に作られたなんて、まったく信じられない！今は、ジャズやクラシックを中心に音楽を聴いている小生の耳にも、強烈に訴えかけてくる。演奏技術も含めた３人の音楽性の高さに脱帽です。

国府弘子がピアノトリオでタルカス弾いているけど、これもなかなかの出来です。ジャズピアニストが取り上げるんだから、やっぱり凄いんでしょう。