私もopus盤のほうが好きです。昨日のｵﾍﾟﾗｼﾃｲは、やはりよかったです（ﾎｰﾙは感心しませんけど）。

1977年の録音当時は，かなり大胆な装飾音の付加で評判になった『四季』。今聴き直すと，「春」など音質の経年劣化が痛々しい。ヨゼフ・マイアーのソロは装飾音やアゴーギクが何となくぎこちなく，慣れないことをやっている印象。「冬」の第1楽章など相当に無理がある。むしろ『四季』の後に収められた2曲の方が出来は良い。装飾音は殆どなし。まるでバッハのように重厚なテンポで進む演奏で，独特の魅力がある。同じ曲集なのに，この違いは何なんだと言いたくなる。どうせなら『四季』もこのスタイルで通せばよかったのに...

空前絶後のヴィヴァルディ廉価盤セット。ビオンディやピノックという、廉価盤にはもったいないほどの、腕扱き有名どころのピックアップにも驚きだが、ダン・ローリンのリコーダーなど、ＢＩＳレーベルが誇る北欧バロックの凛々しくも静謐な響きも、また素晴らしい。選者が「いいな」と思ったものを、贅の極み、思いのままに組み込んだ‥‥そうした再発が許されるシステムが、この世にあることを八百万の神々に感謝したい。

技術がなっていない、とハーノイの悪口を言う評論家もいますが、私はこのシリーズが好きです。HMVのレビュー通りオケとのバランスが良く、とりわけRV547のVnとVcの協奏曲はテンポがよくとても好きです。しかし一枚一枚買って揃えた私は不幸者でした。４枚組でのこの値段、初めて買う人は幸せ者ですよ、全く。BMGよ金返せ。　

イ・ムジチの初期の『四季』ではアーヨ盤が圧倒的な人気だが、このミケルッチ盤もすばらしい。アーヨ盤よりもメリハリのついた表現で、「冬」の幻想性は、厳しさの表出がこちらのほうが上だと感じさせる。併収の作品３も名演。たしかに録音は古いが、たとえば二つのヴァイオリンのための第８番など本当に歌心があふれている。そのニュアンスの美しさが心にしみる演奏である。

調和の霊感の古楽器による決定的名盤である。若きヴィヴァルディの情熱のうねりがうつくしい音色によって奏でられてゆく。その鮮烈な推進力にはここちよい陶酔を覚える。

ビルスマがなぜ、こんな腑抜けたヴィヴァルディを録音したのか理解に苦しむ。ラルキブデッリのリーダーとしては素晴らしいのに。

昨日購入、週末のリビングに鳴り渡った弦の響きの心地よさ、って言うじゃなーい？脱線した、この響きは流麗、豊麗、爽やか。演奏に関しては、まあ文句は無いでしょうがあまりにスムーズ？な為たぶんひそんでいたであろう哀しみと言おうか哀愁が聴きたくなった。偉そうな無いものねだりではあるが、正直な気持ち。

なんかの本に、良い演奏だと書かれていたので、期待しないで買い聴いてみたところ、非常に美しい演奏であった。流れるようなある意味最もムードを持ったスタイルの演奏なので、古楽器の刺激的な演奏を好まれる方には向きません。

1999年5月26日発売の国内限定盤WPCS10176〜93と同一内容で、ヴィヴァルディの生前に出版された全14作品の全集です。 収録曲は �@トリオ・ソナタ集 op.1［全12曲］ �Aヴァイオリン・ソナタ集 op.2［全12曲］ �B協奏曲集 op.3『調和の霊感』［全12曲］ �Cヴァイオリン協奏曲集 op.4『ラ・ストラヴァガンツァ』[全12曲] �Dヴァイオリン・ソナタ集 op.5［全6曲］ �Eヴァイオリン協奏曲集 op.6［全6曲］ �F協奏曲集 op.7［全12曲］ �G協奏曲集 op.8『和声と創意への試み』[全12曲] �H協奏曲集 op.9『ラ・チェトラ』[全12曲] ・・続く