CD 輸入盤

ホルスト:惑星、マシューズ:冥王星 エルダー&ハレ管弦楽団

ホルスト (1874-1934)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
CDH55350
組み枚数
:
1
レーベル
:
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

組曲「惑星」に「冥王星」を追加!
ホルスト:組曲「惑星」、コリン・マシューズ:「冥王星」
マーク・エルダー指揮ハレ管弦楽団
2000年5月11日デジタル録音。「惑星」作曲当時にはまだ発見されていなかった「冥王星」を、新たに書き加えたヴァージョンの登場。作曲はイギリスのコリン・マシューズ(1946年生まれ)が担当。彼はこれまでにもホルストの歌曲集「夢の都市」H. 174の編曲を手がけおり、さらに2曲ある吹奏楽のための組曲の校訂を行ってもいます。マシューズはもともとオールドバラ音楽祭などを通じてホルストの愛娘イモージェン女史とも交流があり、ホルスト協会の理事も務めているほど。

 新たに書き加えられた「冥王星」は、「海王星」の最後の女性コーラスを引き継ぐように始まり、やがて「火星」をさらに荒涼とさせたような、まるで宇宙の果てを思わせるような音楽。ホルストの「惑星」自体、決して単なるスペクタキュラーな効果を狙っただけの外面的なものでなく、サンスクリットなどの東洋思想、神秘主義、民謡復興運動、占星術など多くの思想や要素が混ざり合わさって生まれた作品だということが徐々に語られるようになってきています。マシューズの今回の試みでは作曲当時のホルストの思想、作曲スタイルなどがあらためて議論となることでしょう(ホルスト自身はスコアにいかなる変更が加えられることも許さない、という遺言を残したことも含めて)。さらには、「惑星」以外はまだ市民権を得たとは言い難いホルストの、作曲家としての全体像が見直されるきっかけとなるかもしれません。

 ここで指揮をしているマーク・エルダーは、2000/2001年のシーズンから、ケント・ナガノの後を受け継ぎ、このオーケストラのシェフに就任したばかり。1981年、バイロイトで「マイスタージンガー」を振って注目され、以後は長くイングリッシュ・ナショナル・オペラなどで活躍したヴェテラン指揮者。アムランと組んだブゾーニのピアノ協奏曲など、音盤上での活躍も近年充実しつつある。バルビローリ、ロッホランなど英国の名匠によって育まれたこのオーケストラに新たな伝統を築きあげるものと期待されています。

 余談ですが、コリン・マシューズはデリック・クック版マーラー:交響曲第10番の改訂復元作業にも関わっています。この作品は最終改訂版に至るまで、多くの学者や作曲家の意見が盛り込まれており、マシューズもそのうちの一人。サー・サイモン・ラトルとの絆も厚いマシューズは、昨年リリースされたラトル&ベルリン・フィルのマーラー:10番のCD(EMI)でライナーノートの執筆を担当しています。

グスターヴ・ホルスト(1874−1934):組曲「惑星」
ロ火星――戦争の神
ワ金星――平和の神
ン水星――翼のある使いの天使
゙木星――快楽の神
゚土星――老年の神
燗V王星――魔術の神
瘧C王星――神秘の神

コリン・マシューズ(1946− ):
笆サ王星――再生をもたらす神

グスターヴ・ホルスト:
繝買Bオラと小オーケストラのための 叙情的断章

マーク・エルダー指揮ハレ管弦楽団、ハレ管弦楽団女声合唱団、
ティモシー・ポーリー(ヴィオラ)

収録曲   

クラシック曲目

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  • Gustav Holst (1874 - 1934)
    The Planets, Op. 32/H 125: Mars
    演奏者 :
    Tomlinson, John (Bass)
    指揮者 :
    Elder, Mark, Elder, Mark
    楽団  :
    Halle Orchestra, Halle Orchestra Chorus
    • 時代 : 20th Century
    • 形式 : Suite / Tone Poem
    • 作曲/編集場所 : 1914-1916, England
    • 言語 :
    • 時間 : 7:46
    • 録音場所 : , [Studio]
  • Gustav Holst (1874 - 1934)
    The Planets, Op. 32/H 125: Venus
    演奏者 :

    指揮者 :

    楽団  :

    • 時代 : 20th Century
    • 形式 : Suite / Tone Poem
    • 作曲/編集場所 : 1914-1916, England
    • 言語 :
    • 時間 : 7:26
    • 録音場所 : , [Studio]

総合評価

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『冥王星』は、単独でまぁまぁ面白い曲なの...

投稿日:2016/02/15 (月)

『冥王星』は、単独でまぁまぁ面白い曲なのでCDとして一聴の価値はあると思い★3つにしてみたが、正直『惑星』の演奏としては、かなり物足らないと言える。ボールトやオザワやカラヤンやレヴァインなど、この曲の決定的名演候補と言いえる演奏に比して、このMARK ELDERの演奏はあまりに彫りが浅く、このCDを聴いて初めて、前者4人に代表されるいわゆる「名演」って、実はドイツ音楽のように「重心が低く」演奏されていたんだなと気付く。また、ではムード音楽のようなポップな親しみやすさがあるのか?と言われれば、そうでもなく、世界観よりも楽器を感じてしまう。また『冥王星』は面白い…とは書いたが、その前の7曲の後に置かれる曲としては、やっぱ作曲者の違いがどことなく見え見えであり、強引な例えを許してもらえるなら、ブルックナーの第9番に「テ・デウム」をくっ付けた系の違和感を感じざるを得ない。

ヒューブーン さん | 静岡県 | 不明

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全体を通して聴いたが、テンポが意外に遅めに...

投稿日:2010/08/01 (日)

全体を通して聴いたが、テンポが意外に遅めにとられています。初めて聴く人には少々退屈かなと感じるかもしれませんが、私にとっては充実した演奏に仕上がっていると思います。惑星をはじめ、冥王星やヴィオラと小管弦楽の叙情的断章と聴きどころ満載です。ハレ管のホルストを聴けるのは、エルダーだからこそできるのではないでしょうか。

音楽連合 さん | 山口県 | 不明

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冥王星はちょっと映画音楽のような感じ。先...

投稿日:2006/04/21 (金)

冥王星はちょっと映画音楽のような感じ。先行の音楽からスムーズにつながるかというと疑問だが・・・肝心の「惑星」本体だが、ちょっと腰の重い演奏で、火星や木星など今ひとつ浮揚感にかけるが、土星や天王星などはそれがプラスに出ていると思う。珍しいヴィオラとオーケストラの為の叙情的断章は良い曲。惑星ならデュトワかメータあたりが私の定盤だ。

七海耀 さん | さいたま市 | 不明

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人物・団体紹介

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ホルスト (1874-1934)

“惑星”で有名なイギリスの作曲家グスターヴ・ホルストは、1874年9月21日、英国グロースターシャー州のチェルトナムにスウェーデン移民の子として生まれます。父は音楽教師、母はピアニストだったこともあって、家庭環境は非常に音楽的でした。1887年、チェルトナム・グラマー・スクール入学。1891年、同校卒業。管弦楽のための間奏曲、スケルツォ作曲。1892年、ウィック・リッシントンでオルガニストの職に就

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