Sym.NO２はフリチャイの音楽活動最後の年に、西欧にデビューしたときに振ったVPOと演奏されたものです。 　VPOの代表だったO.シュトラッサーは、フリチャイをVPOの首席指揮者に迎えることを考えていた、と記しています。 　巨大なエネルギーが渦巻く演奏ですが、わたしはバイエルン国立管とのライブのほうが、音楽がもうすこし流麗で こちらのほうがすきです。

第１番、第２番ともに終楽章がテンポをあげて終っていますが崩れて粗暴な感じにならず堂々とした印象です。第３番と第４番がいい演奏なのですが、この２枚組みでは４番が含まれておらず、569518-2 という番号の２枚組を買いました。残念ながらＨＭＶさんでは扱っておらず別のところで買いました。４番の後半２楽章は素晴らしいです。４曲を３枚組で出してくれたらもっと皆が聴いてくれるように思います。

はじめて聞いたときは、金管楽器の鳴り方にびっくりした。まるで怪獣（ゴジラか？）が吼えているように聞こえたからだ。 あともう一つ驚いたのは３楽章。クナには珍しく、オケから時にものすごく色っぽい音が出るからだ。（VPOのせいか） 全体としては味わい深く、たまに無性に聞きたくなる演奏です。

先日のマタチッチも素晴らしく、本シリーズには大変期待しているが、コンドラシンの“ブラよん”も大注目である。海外の指揮者（故人）だけではなく、Ｎ響を指揮した山田一雄とのマーラーや渡邉暁雄とのバッハロ短調ミサなど、日本人指揮者との貴重な名演奏もリリースしてもらえると嬉しいのだが････。

　ハイティンクは、もっと評価されても良い大指揮者である。LSOも良いオーケストラである。

なんと凄まじい演奏だ！各氏の熱烈なレビューにひかれて購入してみたが、嘘ではなかった。鳥肌が立つほど感動した！ブラームスが２０年以上もの年月を費やして、精魂込めて生み出した交響曲第１番。（ベートーヴェンの第１０交響曲とも呼ばれるのは周知の事） この歴史的な名曲に込められた膨大な「情熱とエネルギー」とを、余すとこなく伝えてくれる、まさに指揮者もオケも「命がけ」の爆演だ。こんな素晴らしい演奏に出会えて幸せだ・・・ 今後この演奏は私にとって強烈に効く精神的な強壮剤になり、勇気を与えてくれる愛聴盤になると思う。

晩年のカラヤンによる円熟のブラームス全集であり、実に味わい深い傑作の名演奏揃いで感激しました！カラヤンはブラームスに対し「体質的」といえるほど表現の巧さを示す巨匠であり、あまりにも聞かせ上手すぎて時に演出過剰と感じられる面もありますが、これほどツボを心得た芳醇で豪華絢爛な演奏は他に類を見ません。録音は１番（８７年）２番（８６年）３番（８８年）と評判の高いカラヤン最晩年の録音で、４番のみ７７〜７８年の録音ですが演奏内容は◎です。この内容でこの価格は間違いなく「掘り出しもの！」と言えるでしょう。大満足です！

今ではもうこういうｹﾚﾝ味のない語り口でBrahmsを聴けないのでは？とはいえ、そこはｼｭﾅｲﾀﾞｰﾊﾝ、随所に懐かしさを覚える歌心が紛れもない同郷の血を感じさせる。思うに、最近のは装飾過剰な女のお喋りのようで、肝心な男Brahmsの魂など何処へやら。本盤は全体的に速めのﾃﾝﾎﾟながら色濃い味わい。2番が切れも良く特にいい、3番は更に抉りを利かせたﾊﾟｯｼｮﾝが欲しかった。近接硬めで音質良好。

Keilberthのﾌﾞﾗ3を切望していたが、ｼﾋﾞﾚが切れて本盤購入...｢新世界｣は面喰ったが、これは大当り！野人Matacicを期待するとﾊｽﾞﾚだが、雄大磐石の伝統的造形に大作曲家Brahmsの渋くくすむ哀愁を美しく織り成し、こぼれんばかりに湛えている。N響の歴史的名演に超優秀live録音も加勢して見事なﾌﾞﾗ3＆悲劇的序曲登場！我家の王座末席に加えたい。

堂々とした演奏ですが、このざらついた音色（録音の所為なのかミキシングの所為なのか）は何なのでしょうか。一緒に買ったベートーベンの序曲集も似たような音色だったので、ミキシングの所為ですかね。