HMVインタビュー: Sinden
2008年11月28日 (金)
SINDEN (From Switch & Sinden) インタビュー |
今クラブ・シーンで最も注目されるフィジェット・ハウスの代名詞ともいえる二人、Switch & SindenがミックスCDの名シリーズ「Fabriclive」に登場!今回はHerveとのユニットCount & Sindenで数々のヒットを飛ばし、今作のミックスを担当したSindenに直撃インタビュー!!
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「テーマなんて無いよ。これは瞬間を捕らえたミックスなんだ。」
SINDEN このCDは俺達のイベント(Get Familiar)でかかるような音を反映したものにしたかったので、俺とSwitchにとって適切だと思われるトラックを選曲してミックスした。Get Familiarは、未だ誰も知らない新しいアーティストを積極的に紹介したくて始めたイベントなんだ。例えば初めてSantogoldをUKでブッキングしたのは俺達なんだよ。 --- 今回のミックスのコンセプトは? SINDEN テーマなんて無いよ。これは瞬間を捕らえたミックスなんだ。俺達はこのミックスをノスタルジックで皆が知っている曲に頼ったものにしたくなかった。これからの音や俺達にインスピレーションをくれる世界中の音や未来のヒット曲をいかにプッシュしていくかってことだけを考えてた。 --- MIX CDということで、普段のプレイと比べ特にこだわった点はありますか? SINDEN 流れるように際立ったミックスを作りたかった。始まりから終わりまでどの様にミックスが発展していくか結構考えたよ。クラブでプレイする曲はダンスフロアーに影響されるし、お客さんがどんな風に反応するかによって変わるんだ。だけど、ミックス作品を作る時はもっと実験的になれる。違った目的で聴かれるし、何回聴いても良いように作りたかった。 --- 選曲については?絶対にこれだけは入れたいと思った楽曲はありますか? SINDEN 膨大な希望曲リストがあったんだけど、25曲位に縮小しなくちゃならなかったんだ、結構大変だったよ。でも、心の中では絶対収録する必要があって、このミックスの方向性に影響を及ぼすだろう数曲があったから、少しはましっだったけど。ひとつのジャンルに偏らないミックスを作るのはタフだよね。いつもこのトラックから次のトラックにどうやって繋ごうか考えちゃうんだ。だけど、俺はそのチャレンジが大好きなんだよ。 --- <DUBSIDED>(SWITCHの"A Bit Patchy"やHERVEなどをリリースするレーベル)周辺の楽曲を形容するときに使われる「フィジェットハウス」というサウンドは、ご自身の中ではどのようなスタイルであると考えていますか? SINDEN 「フィジェットハウス」って言葉はマジで好きじゃないんだ。俺にとってこれは単にハウス・ミュージックでしかない。これはシカゴやニューヨークにルーツを持ったハウス・ミュージックの進化形で、様々なジャンルに発展させたものだ。こんな形で音を型にはめるなんて、音楽にとっても、アーティストにとっても健全じゃないよ。 --- Count & Sinden名義としてはDominoとも契約されましたが、アルバムのリリースはいつ頃になりそうですか? SINDEN 2009年の春ごろにアルバムは発売予定だね。今、最終的な仕上げ段階に入っているんだ。クラブ・トラックや歌もの、違ったテンポやスタイル、様々なボーカルやラップのコラボレーションが詰まっているよ。音の仕上がりには満足しているね。 --- ”Machines Don't Care”名義としてアルバムをリリースされましたが、“Machines Don't Care”とはどのようなユニットなのでしょうか? SINDEN Herveと一緒に始めたプロジェクトなんだ。俺らの好きなプロデューサーに曲のアイディアを出して、そのクルーのメンバーが最終的に仕上げるんだ。そのアイディアっていうのはスーパー・プロダクション・チームを創り出すことなんだ。Vol.1には俺とHerveの他にToddla T、Detboi、Fake Blood、Drop The Lime、Trevor Loveys、Affie Yusefがいる。俺達は今他のコラボレーターとVol.2の制作にかかっているよ。 --- 少し話は変わりますが「Beeper」(Count & Sindenのヒット・シングル)にも参加したKid Sisterがアルバムをリリースするようですが、あなたから見て彼女はどんなアーティストですか? SINDEN 彼女がアルバムをリリースするっていう話は数か月前に聞いたよ、素晴らしいことだね。彼女はたくさんの天性の素質を持っているよ。ポップだし、より広く受け入れられると思う。彼女はニュー・ジャック・スウィングやR&Bが好きだし、カッティング・エッジなものも備えている。ラップが上手いし、歌まで唄っちゃってるんだぜ。しかも気取ったところもまるで無い。それってめちゃくちゃクールだよね。 --- これまでのあなたの音楽遍歴を教えて頂けますか? SINDEN 数年前にSwitchと出会ってから音楽制作を始めたんだ。プロダクション・デュオとして一緒に作品を作ったりリミックスしたり、Counterfeetっていうインディー・レーベルもSwitchと始めたし。プロダクション関連のオファーが多かったけど、DJイベントもこの時期に始めたり、Herve (The Count)と出会ってコラボレーションをスタートさせ、「Beeper」やその他のトラックを作ってCounterfeetからリリースしたんだ。その後、俺達はリミキサーとしての依頼が増えて、俺は俺でソロのリミックス仕事が増えていった。俺達(The Count And Sinden)は今、Dominoと契約をしていて、世界中を単独で回ったり、一緒に回ったりしている。あとM.I.AのツアーDJとしての役目やKissラジオでのホスト役も務めているよ。 --- 自身の音楽性に強く影響与えたと思われる作品を3枚挙げて頂けますか?コメントもお願いします。
・Public Enemy / It Takes A Nation Of Millions --- 2008年のベストトラック3曲もお願いします。
・Mujava / Township Funk --- 日本のクラブミュージックシーンについての印象はいかがでしょうか? SINDEN 日本のクラブミュージックシーンに関しては凄くたくさんのポジティブな話を聞いているよ。俺が話したDJ達はみんな、日本のクラウドは新しい音を凄く聴きたがっているって言っていたし。日本のクラバーはフレッシュで激しく踊らせる何か新しいものを待っているんじゃないかな。
SINDENが来日!!
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