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青のサボイア さんのレビュー一覧 

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     2021/07/08

    正に衝撃である。そのころ、アメリカのモダンジャズを主に聴く者としてエグベルト・ジスモンチとの出会いに衝撃が走った。ジスモンチとはアルバム「マジコ」で共演した縁から本作のデュオに繋がったと思うが、ジスモンチは主にギターとピアノを奏でる。後に知ることになるが彼がECMレーベル系のアーティストであることを思うとアメリカンジャズに留まらないフィーリングを持っていることは頷ける。同じようなマルチアーティストにラルフ・タウナーがいるが、ブラジル人というバックグラウンドからか、演奏は情熱と愁い満ちているというか密林の中にいるような湿り気を感じる。アメリカンジャズとは一線を博するECMは未だにそこまで聴かないのだが、世の中にはあらゆる種類の美が存在しているのだと実感させられる。ヘイデンのプレイは出過ぎず、でも出るとこは出るという絶妙な案配で絶妙である。正に名人芸。

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     2021/07/07

    チャーリー・ヘイデンの記念すべきデビュー作にしてリベレーション・ミュージック・オーケストラのデビュー作でもある。数ある同バンドのアルバムでも屈指の名盤だ。同バンドは反体制的なコンセプトを持ってアルバムを発表しているが本作は当時アメリカが介入を強めたベトナム戦争に対するアンチアルバムとなっており、当時、当局に同バンドは目を付けられ活動が制限されたらしい。一口に「ジャズ」とは言い難い幅広い音楽性が取り入れられ、またアンサンブルもカチカチと合わさるというよりも個人の裁量に任せられているように見受けられ、自由闊達な雰囲気があり、ジャズアンサンブルの一つのスタイルとなっている

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     2021/07/07

    リベレーション・ミュージック・オーケストラの演奏が収録されており、名作ドリームス・キーパーがライブで再演されているところが聴き所である。原曲よりもかなりフリーキーな展開となり、好みの別れるところであるかもしれないが、フリー大好き人間にはたまらない演奏である。ヘイデンの名演もさることながらギターの演奏が白眉であることは押さえておきたい点である。同バンドの自由闊達なアンサンブルが思う存分楽しめる一枚である

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     2021/07/07

    今では手に入りにくい音源をボックス化してくれた嬉しい一枚。オーネット門下で結成されたオールド&ニュー・ドリームスの音源もイイが、他にもジュリアレンとの組み合わせもなかなかの物だし、チェット・ベイカーとのアルバムはチェットの酸いも甘いも経験した深みのある演奏に胸打たれる。先のオールド〜のアルバムは他にもありそれが屈指の名盤でうることと、アレンと組んだアルバムも他に多数あるので、これを聴いて気に入ったら手を伸ばしてみてはどうだろうか。

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     2021/07/07

    叙情性の垂れ流しと揶揄されることのある一枚だか、確かにサウンドはソフトで美しく甘い。しかしそこにはスポンテニアスな三人の化学反応が見られ、甘いだけではないスリリングな一面が存在する事を認めないわけにはいかないだろう。この面子では他にもスタジオアルバムやライブアルバムがあるが、まずはこの一枚を手にとって、甘くもスリリングな世界観を堪能したい。

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     2021/07/07

    まず最初にことわっておく必要があるのが、本作はジャズのアルバムではなくカントリー&ウエスタンのアルバムである。ヘイデンは幼少期に音楽一座の家族で育ちカントリー&ウエスタンに親しんでいた。また娘三人もカントリー&ウエスタンのユニットとして活躍しており本作にも参加している。本作が重要な一枚である理由は、ヘイデンはフリー、アバンギャルドから古き良きビバップもしくはウエストサイドジャズまでこなすマルチなプレイヤーだか、その根底にはカントリー&ウエスタンの血が流れているということだ。このことが他の通常のクラシック上がりのベーシストとは一線をはくすヘイデン独自のプレイに影響を及ぼしているということの証左となるアルバムである。

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     2021/07/07

    これは隠れた名盤だと思う。キューバ・ピアノの名手のゴンサロ・ルバルカバとヘイデンは何度か共演を果たしているが、本作はキューバン・バラードをオンセプトにしている一枚で統一感がある。普段ジャズしか聴かない人にとってはこのような音楽は軽いカルチャーショックなのでは無いだろうか。キューバン・バラードとジャズのありそうでなかった邂逅の記録であり、一聴に値する。ぜひ手にとってもらいたい一枚だ。

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     2021/07/07

    1989年モントリオール国際フェスティバルでの一連の作品のジョー・ヘンダーソンと共演した一枚。この一連のアルバム集はどれをとっても名盤なのだが、とりわけジョー・ヘンダーソンのプレイに着目すれば、彼の演奏の中でもベストテイクに挙げられる名演だと思う。やはりピアノレス一管ということが彼のポテンシャルを堪能するにはもってこいのフォーマットであったのだと思う。ヘイデンの名演は言わずもがな。

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     2021/07/07

    グラミー賞にも輝いた非常に評価の高い一枚。ヘイデンはデュオの名手で数え切れないほどのデュオアルバムを出していおり、とりわけギターとのデュオは多いが、本作はやはりその中でも屈指のというか分かりやすい名盤だと思う。ミズーリ州を故郷にもつ2人が音楽のコンセプトを共有しているためか、アルバム自体も非常にまとまりのある一枚となっている。聴き応えとしてはとても穏やかでリラックスしたいときに聴きたい一枚だ。これだけの成果を出したのだから続編もあってもいいように思うが意外にもこの2人のデュオはこの一枚だけだ(バンドでの共演は多数あり)。好き好みをされない一枚だと思うので誰にでもオススメできる。

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     2021/07/07

    チャーリー・ヘイデンの死後発表されたリベレーション・ミュージック・オーケストラ名義の最後のオリジナルアルバム。2011年のヘイデン生前のライブ音源とヘイデンの死後、ベースを盟友スティーブ・スワローが代役となって演奏されたオリジナルスタジオ音源からなる一枚。ライブでは既に病魔が忍び寄っていたのかヘイデンのプレイは精細に欠けるが、最後の灯火として思って聴くとひとしおである。スティーブ・スワローのベースは不思議とマッチしていて過去の同バンドの雰囲気を崩さずむしろ活き活きと映し出している。流石は名手である。ちなみに同バンドは反体制的なコンセプトを持ってアルバムを出すが本作は自然環境問題についてがコンセプトであるようだ。

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     2021/07/04

    村上春樹のエッセイはユーモア溢れる独自の視点と軽妙な語り口調でどれも読んでいて楽しい。そして村上春樹による音楽評も同様な魅力がある。ジャズ、クラシックそして古いアメリカ音楽について語ることはあるが、現代の日本のJ-POP(ロック)アーティストについて言及している点は本書において特筆すべき点ではないかと思う。特に考えや信念などなく音楽をただ消費しているきらいのある自分にとって、音楽と深く向き合うということはどういうことか、ということを示してくれた一冊である。

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     2021/07/01

    かのキースジャレットも賞賛し、村上春樹も翻訳を請け負い賞も受賞した名作といわれる本書だが、とにかく話が暗い。それを美しい、奥行きがあると感じる人もいるかもしれないが、私は読んでいて暗い気分になった。説明を加えると、本書は決して史実のみを語る内容ではない。史実と想像をまぜこぜにして作り上げた「あったかもしれないし、なかったかもしれない」ノンフィクションとフィクションの間を行き交う著者によれば文章による「即興」作品である。純文学好きにはジャズを聴く聴かないに関係なく興味深く読めるかもしれないが、純文学にあまりなじみのない者には(あったとしても)、内容が暗いので読んでいてモヤモヤとした気分になった。

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     2021/07/01

    著者はジャズマンとしては決して歴史に名を残すようなビッグネームではないが、主にセッションマンとして長いキャリアを生きた人物であり、その類い希な記憶力により、本書のようなジャズの歴史上のこぼれ話を執筆している。著者はジャズのメインストリームで活躍していた人物ではないので、所謂ジャズジャイアントに関連する話はそこまで出てくるわけではないが、長きにわたりプレイヤーとして前線にいたこともあり、他の本では語られないような美味しい面白い小話が読める。ただし本書は著者の自叙伝の形をとっているのだが、彼自身は基本は地味な活動をしているため自ずとストーリーも地味であり、正直なところ彼の人生(そして音楽)に興味の無い者としては読んでいて退屈な箇所があることは否めない。ジャズに興味のない人には読んでいて辛いものがあると思う。

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     2021/07/01

    著者はジャズマンとしては決して歴史に名を残すようなビッグネームではないが、主にセッションマンとして長いキャリアを生きた人物であり、その類い希な記憶力により、本書のようなジャズの歴史上のこぼれ話を執筆している。著者はジャズのメインストリームで活躍していた人物ではないので、所謂ジャズジャイアントに関連する話はそこまで出てくるわけではないが、長きにわたりプレイヤーとして前線にいたこともあり、他の本では語られないような美味しい面白い小話が読める。読み切りの短編集となっているので、ジャズに興味のない人も暇つぶしになるのではないだろうか。

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     2021/07/01

    ジャズの評論書は数あるが、その何れもアルバムもしくはアーティストのバイオグラフィおよびディスコグラフィを具体的に解説しているものがほとんどだ。しかし、本書はあるアーティストをピックアップしてエッセイという形である時は具体的にアーティストに関連ある内容を、ある時はアーティストとは直接関係ない話を通して、結果的に取り上げたアーティストの芯の部分に迫るというあるようでなかった画期的な内容となっている。村上春樹の文体は小説と変わらず流暢にして簡素でとても読みやすい。また和田氏のイラストもアーティストの人となりを想起しやすい素晴らしいものとなっている。かなりの良書だと思う。ジャズに興味のない人も楽しめるのではないだろうか(そしてジャズをききたくなるはず)。

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