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boggie999 さんのレビュー一覧 

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     2021/04/17

    なんとも紀州弁の台詞が雅だ。

     明治大正昭和と女三代の話なのだけど、なぜか母の文緒の少女時代と女学校時代がもっとも生き生きと描かれている。作者の思い入れが凝縮されていると思う。なんとなく大正時代と昭和初期の自由な空気が伝わってくる。

     祖母花はもう、日本女性としては化石であるが、明治を生きた女の覚悟と忍耐がにじみ出ている。ちょっと、橋田先生の『百年の物語』と構成と手法が似ている。橋田先生、ぱくりました?

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     2021/04/17

     現代で読むとなんかほのぼのとした自伝小説なのだが、この時代では性欲がうんぬん、花魁がうんぬんというだけで十分、エロティックで挑発的であったのだろう(事実、そういう話は漱石の小説には出てこないものな)。

     自分は性欲がないと告白しながら実生活では五人の父親であった作者の矛盾に思わず、「何でやねん!」

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     2021/04/17

    タイのことを書く作家さんというのは下川センセみたいにかなりサヨク的偏見が入っているか、藤井伸二さんみたいにマニアックに走るか、前川さんみたいにオーソリティと化すかのどれかであるが、高野さんはそのへんすごくニュートラルな視線でタイを見ている。

     こういう、いいものはいい、だめなものはだめという考え方の出来る作家さんにこそタイのことを書き伝えてほしいと思っているのは僕だけだろうか???

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     2021/04/17

    よしりんへの誤解が解けた作品。

     右翼のゴリゴリの軍国主義者だと思っていたよしりんが李登輝先生と台湾のよき理解者だったなんて!よしりん、本当にごめんなさい!

     また、李登輝先生の日本と日本人への提言、大陸の経済や軍事力の分析などかなり辛辣かつ正しいことをおっしゃっている。僕自身も本書を読んで大陸に大きな期待や幻想を持つのはやめた。要は妄言と諫言のどちらを信じるかということだろう。

     日本人、あるいは日本人としての自信とアイデンティティを見失っている人、また大陸の術中にはまっている人、単純にアジアの発展と平和を考えている人すべてにお勧めしたい!

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     2021/04/17

    十九歳の頃に読んで「福生ってシブイじゃん」と思ったものだが昨日、読んでみたらなんだか痛々しかった。この読んでてちゃんと痛みが伝わって来るのが龍さんの文体のすばらしいところだが、なぜかドキツく感じた。年取ったのかなぁ……
     
     デビュー作が作家の全てを物語っているというがこの「セックス、ドラッグ」路線は「コックサッカーブルース」や「トパーズ」に引き継がれてゆく。

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     2021/04/17

    ハッキリ言って室井さんは文壇の中で一番文章が下手だ。構成も何もあったっもんじゃないし、ちょっと文才のある女子高生でもこの手の話は書けるだろう。

     だが、彼女のすごいところは強烈な吸引力で「下手だなぁ」と思いつつも最後まで読ませてしまうのだ。そして意味不明の説得力。「レモン色のおしっこ」なんてわかっててもそんな表現あえてしないしなぁ……その「まさか」を突いてくるところも評価できる。

    が、昨今のワイドショーで与党批判しかしない室井さんには幻滅しかない。

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     2021/04/17

    この作品ほど日本という国家を蔑み、戦後日本をパロディ化している作品があるだろうか?

     石原慎太郎さんが見たら憤慨するぞ、なんて思ってたら芥川賞を逃しているんですね、この作品は。なるほど。そういうことだったのか!

     しかし、左翼を「サヨク」と表記するフットワークの軽さといい、涼しい顔してロシア語やロシア近代史や文学作品を多く引用してくる知的さを持つ作家は多分、島田さんくらいだろう。

     

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     2021/04/17

    ひとこと。

    「康夫ちゃん必死だな」

     なんか学生時代はアニメ研究会かなんかにいた冴えない奴が「モテたい!」と奮起してメガネをコンタクトに変え、二十キロ痩せて、もてるためのハウトゥ本を熟読して、カタログを作った(間違っても本書は小説ではない!)。そんな感じがする作品。

     でも、著者のことは案外、嫌いじゃないんでこれ以上の悪口を言う気は無い。

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     2021/04/17

    いきなり皇太子殿下への煽りからはじまる序章(島田さんは何か皇室や右翼に恨みがあるのだろうか???)。

     そして小説「彼岸先生」の元ネタが満載。

     あれ?
     小説は嘘なんじゃなかったの?島田さん?

     でも、島田さんの三島さんや坂口安吾に対する考え方や論点には僕も共感している。

     ちょっと俯瞰的なのが鼻につくが、なかなか左脳の気持ちのいいエッセー集です。

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     2021/04/17

    パール判事の「A級戦犯は全員無罪」は言い過ぎにしても広田弘毅は間違いなく無罪だ!

     日中関係を正常化させようとしていた人は誰なのか?アメリカとの戦争を回避させようとしていたのは誰なのか?本書を読めばハッキリする。

    ー戦争とは勝ったものが正しい。
     
     ちょっと、無常を感じる一冊だ。

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     2021/04/17

     アパッチ族を扱った小説としては梁石日の作品のほうがリアリティがあって出来がいいのだが、あちらは本家本元だし(他意はありません)、本作は昭和三十年代に書かれたということを考慮すれば十分に匹敵する。

     とにかく人間の描写が生々しい。ジャンジャン横丁を徘徊するルンペンと登場シーンを読んだだけでも作品に引きずり込まれていく。そして、軍事工場跡の鉄盤を巡っての警察との死闘。本当に生きることは建前ではない。格好いいとか悪いではなく、ひたすら本性が出るものである。

     僕は開高さんの初期の最高傑作だと思っている。

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     2021/04/17

    はっきりいって本書を読むとこれだけ色々あった僕の人生ですら甘ちゃんに思えてくる。五六発張り手を食らった気分になる。

     特に父親の暴力と確執はまったく、家族の人間のそれとは思えない。スティーブマックイーンどころの話ではない。父親が梁俊平だったら僕なら殺しますね。だって父親といえどもこれでは不幸やトラブルの源泉だ。事実、彼の家族はほとんど父親に殺されたようなものだ。

     あと、飛田新地で童貞を棄てる場面での「浮世絵さながらの世界」と言う描写は秀逸だ。

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     2021/04/17

    過去から逃れようとするものは本当に人殺しをするものなのだろうか?

     犯人が誰かよりもそんなことが気になった。

     四十年以上前の小説なのに超音波を聞かせて人を殺すトリックと出雲地方にズーズー弁を使う場所があるということが斬新だった。

     面白いので一気に読んでしまった。

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     2021/04/17

    谷崎的な変態要素満載の一冊!

     と思ったらこの作品谷崎賞を獲っているのですね。

     吉行さんのSMや同性愛についての考え方なんかも書いてあって「へぇぇ」という感じ。

     情愛に溺れながらもあくまでクールな主人公に嫉妬を覚えながらも格好いいと思ってしまう。果たして僕はこんなふうに格好いい中年になれるだろうか???

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     2021/04/17

    SMの描写はうまいのか下手なのかよくわからなかったが、主人公一郎は「姉をひどい目に合わせてほしい」と少女に依頼されて、実際姉を誘惑し、縛り上げ、それを妹に見せ付けるわけだが、それにあまり心痛めていないところがクールだ。単にサディストとはそんなものかもしれないが、女性からいろいろ手ひどい目に遭わされた後で本書を読むと妙にすっとする。

     基本的な骨子はサガンの「悲しみよこんにちは」のパターンなのだけど、それの変態情欲バージョンといったところだろうか。

     あと、作者が実父の吉行エイスケ氏をどのように評価畏怖していたかということがわかって興味深い。

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