限りなく透明に近いブルー 講談社文庫

村上龍

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062763479
ISBN 10 : 4062763478
フォーマット
出版社
発行年月
2009年04月
日本
追加情報
:
15cm,164p

商品説明

デビュー作が待望の新装版として登場!米軍基地近くのハウスを舞台に、麻薬とセックスに明け暮れる若者を描いて話題をさらった著者のデビュー作。群像新人賞、芥川賞を受賞した鮮烈な文学が再び蘇る!(解説・綿矢りさ)

内容詳細

米軍基地の街・福生のハウスには、音楽に彩られながらドラッグとセックスと嬌声が満ちている。そんな退廃の日々の向こうには、空虚さを超えた希望がきらめく―。著者の原点であり、発表以来ベストセラーとして読み継がれてきた、永遠の文学の金字塔が新装版に!群像新人賞、芥川賞受賞のデビュー作。

【著者紹介】
村上龍 : 1952年、長崎県に生まれる。武蔵野美術大学中退。’76年に『限りなく透明に近いブルー』で群像新人文学賞、芥川賞を、’81年に『コインロッカー・ベイビーズ』で野間文芸新人賞、’96年に『村上龍映画小説集』で平林たい子文学賞、’98年に『イン ザ・ミソスープ』で読売文学賞、2000年に『共生虫』で谷崎潤一郎賞を受賞、’05年に『半島を出よ』で野間文芸賞、毎日出版文化賞を受賞。小説、エッセイにとどまらず「TOPAZ(トパーズ)」などの映画製作や、サッカー、国際政治、経済に関する著作など、あらゆるジャンルで旺盛な活動を展開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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村上龍のデビュー作 ドラッグや性的描写な...

投稿日:2021/04/25 (日)

村上龍のデビュー作 ドラッグや性的描写など衝撃的な描写が多く引き込まれます。途中で吐き気を催すような描写もありますが大変刺激的な作品です

まつ2020 さん | 大阪府 | 不明

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十九歳の頃に読んで「福生ってシブイじゃん...

投稿日:2021/04/17 (土)

十九歳の頃に読んで「福生ってシブイじゃん」と思ったものだが昨日、読んでみたらなんだか痛々しかった。この読んでてちゃんと痛みが伝わって来るのが龍さんの文体のすばらしいところだが、なぜかドキツく感じた。年取ったのかなぁ……    デビュー作が作家の全てを物語っているというがこの「セックス、ドラッグ」路線は「コックサッカーブルース」や「トパーズ」に引き継がれてゆく。

boggie999 さん | 神奈川県 | 不明

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気分が悪くなるシーンがたくさんありますが...

投稿日:2011/03/17 (木)

気分が悪くなるシーンがたくさんありますが、それらをサラっと飛ばし、読み進めると、見えてくるものがあると思います。年齢に関係なく、社会人としてのモラルがない人は読むべきではない、と思います。何らかの形で将来に希望を持っている人にオススメです。

SunFlower さん | 富山県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • absinthe さん

    暴力的で退廃的で、自制の利かない衝動。主人公の意識は制御の利かなくなった暴走ロボットの操縦席に縛り付けられたような、どこか自分の事でないかのように冷静に見えるが、心は深く傷つきもする。自堕落でクスリもセックスもそこに転がっているような荒み方だが、自由のない独房よりも孤独で陰鬱な感じがする。人間の内面を書くと共に、安易な幸せに満足して進もうとしない日本の現在の隠喩では無いかとも考えた。

  • ehirano1 さん

    「あちらの世界」と「こちらの世界」、いやいやこれは同じ村上でも春樹氏の方ですが、二世界感の狭間で揺れ動く、そしてもがき苦しむ当時の若者達をリアル且つ、驚くほど生々しく描写しているんだろうなぁと思いました。

  • kaizen@名古屋de朝活読書会 さん

    芥川賞】村上龍の限りなく透明に近いブルーは、ある時代の文化を表すという意味で、わかりやすかった。新人類と言われた世代にとって、キーワードを羅列することに意味があって、それが詩でなくてもかまわないという感覚がある。村上龍と同時代の人に、田中康夫がいる。田中康夫のなんとなくクリスタルが出たときに、同時代なのに違う世界に住んでいる人だなと思った。次の世代の新人類には浅田彰がいる。用語が難解な浅田彰の方が内容がわかりやすいかも。

  • てち さん

    特にストーリーというストーリーはない。酒、セックス、麻薬の描写が非常に多く読むのがきつかった。しかし、なぜだか最後まで読み進めることができた。それは、退廃的ではあるが妙にリアリティーがあるからだ。本作は、常に客観的に物事がかかれている。それはリュウが、まるで赤ちゃんのように、この世の中をありのまま見ているからだ。客観的に物語が進んでいくのだが、最終場面では主人公の感情の発露が見受けられる。 リュウを支配している黒い鳥。彼はそれに気づいた。気づいたのであれば、その鳥を生かすも殺すも本人次第である。

  • HIRO1970 さん

    ★☆★何の予備知識も持たずに読んでみました。76年の作品ですが、古さはさほど感じませんでした。ちょっと前の若者のドラッグ漬けの生活は読んでいて爽快さは無く、ラリってる若者特有ともいえる漠然とした不安が全体を包んでいます。当時の著者の音楽や酒やドラッグの趣味と思われる部分を垣間見ることは出来ます。なかには読んでいて気分が悪くなる人もいると思いますのでエログロ系が苦手な人はやめておいた方が無難かもしれません。系統的に好きな方は是非どうぞ・・・。 

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人物・団体紹介

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村上龍

1952年長崎県生まれ。1976年『限りなく透明に近いブルー』で第七五回芥川賞受賞。『コインロッカー・ベイビーズ』で第三回野間文芸新人賞、『半島を出よ』では第五八回野間文芸賞、第五九回毎日出版文化賞を受賞。映画化・監督作品も多数。メールマガジン「JMM」主宰、「カンブリア宮殿」(テレビ東京)にメイン

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