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トップ > My ページ > はな さんのレビュー一覧
検索結果:5件中1件から5件まで表示
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1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2022/06/05
悲劇的序曲、第4、第2と聴いた印象を記したい。心の襞に染み込んでいくような、とても大きな構えの音楽を構築されており、その音楽空間の中で過去の幾多の演奏との違いを気づかされながら面白く聴ける。聴き進むと、ゆったりとしたテンポ設定に拠るものなのか、各楽器群の通常では聴き取ることができない旋律が聴こえてきて、室内楽的な趣もある。指揮者の主情を前面に押し出すという風ではなく、作品の客観的な姿をどんな要素も漏らすことなく、大樹のように臨在させるかのようだ。指揮者は自らの立ち位置を決して揺るがすことはない。名演である。第4の終楽章のコーダの歩みは、それまでのインテンポを自ら破るような、異形の音楽となっており、数多く聴いた第4で初めての経験である。既成観念を破るような巨大なものの顕現にひたすら聴き入る他はない。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2021/07/06
曲が好きなのと廉価ゆえに購入。聴いてたいへん充実した演奏と感じた。抒情的と言うよりは無骨な印象で、1楽章や終楽章での構築的な表現はかつて聴かれなかったものであり、新鮮な発見があった。西側とは異なる東独の伝統的な表現がここには息づいているように感じた。推薦したい。
10人の方が、このレビューに「共感」しています。 2020/09/09
N響の演奏記録にあることからかねてより期待していたが遂に全曲発売となり嬉しい限りだ。都響とのマーラーから受ける印象は筋が通っているが録音も影響して比較的地味な印象だった。経歴からみると作品と対峙する客観性を持ちなながら、表現主義的にスコアを再現する演奏となりそうである(ギーレンの指揮に通じる)。それにしてもALTUSは少し経過してからSACDを出すことになりはしないかと心配である。
10人の方が、このレビューに「共感」しています。
2人の方が、このレビューに「共感」しています。 2017/03/21
シューベルトは巨匠風の演奏を期待すると肩すかしを食う。素直で優しい演奏と言えるが、これと言う特徴には乏しい。やや褌が緩い印象。シューマンで印象は一変する。楽章が進むにつれ演奏は熱を帯びるのが好ましい。これまでの演奏で聞かれないような音が句読点のように打ちこまれ、演奏効果を高めている。このシューマンは良い。録音は会場の雰囲気が良く出ている。ひなびたような音色は華やかさはないが、むしろ好ましく繰り返し聴くに値する。
2人の方が、このレビューに「共感」しています。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2014/12/23
大きな期待をもって当日の演奏会に行き、大変満足しました。ブル8は長年にわたって聴いてきたクナッパーツブッシュ、ミュンヘンフィルの深い呼吸感が再現されたかのようで、この曲に求められるものが高い次元で実現されていたと、感じます。福島氏の指揮棒が限界まで高く掲げられ、オケが必死で食らい付いていく様が今でも思い浮かびます。このような素晴らしい演奏が名古屋で実現したことに強い感謝の念を持ちます。聴衆の方々もブルックナーを聞き込んできた人が多かったのでは?第4楽章の最後に大きな確信をもって奏される、巨像の足跡のようなコーダにこれほど感情移入した経験はかつてなかったことでした。このCDにその時の音響が再現されていることを期待しています。
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