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たんかし さんのレビュー一覧 

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     2021/03/12

    モーツァルトを聴いて明るく朗らかな気持ちになれなかった初めての演奏です。最近、ロマン派前期以前の作曲家をピリオド楽器を使い、その奏法で演奏する演奏家、団体が多いですね。しかし、この演奏のように過度に徹してしまうとモーツァルトの曲想が損なわれる気がします。その上、朗読してほしいのに棒読みしているかのような演奏。元々、日本のオケはそういう傾向にあるけどそれらが相まって寒々しさまで感じます。確かに当時は楽器、奏法、こうだったのかもしれません。でも仮にそうだったとしても、モーツァルトの音楽って楽しいな、だからもっと明るくもっと朗らかに演奏したいな。演奏家をそういう気持ちにさせる音楽だったからこそ今日の演奏スタイルになったのでは?とも思います。モーツァルトの音楽ってそういう気持ちにさせるんです。私はモーツァルトに遠赤外線のようなほのかな暖かさと心地よさを求めて聞くので申し訳ないですがいい評価はできませんでした。 評価できたのはライブと全く気付かないほど観客ノイズがきれいに取り除かれていること。音質も手触り感を感じれるほど鮮明で鮮やかです。

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     2020/01/27

    まずはこのような作品集に出会えて感謝です。
    元々ブラームスが好きで全作品を網羅すべくこの全集にも行き着きました。

    この世にこんなにも美しい芸術があるのかと感動しました。合唱団の透き通るような神々しい歌声たちがブラームスの深くやさしい旋律に覆いかぶさります。音場も非常に良くさらにこの二者を包み込みます。これら全てがこの最高芸術を作り出しています。これだけのものをここまで安価で手に入れて申し訳ないとも思います。

    日本の、特に男性クラシックファンはどうしても交響曲や管弦楽曲に興味が偏りがちのように思います。ブラームスが最大の声楽作曲家と評価されることがあまり知られていないのも残念に思います。ほぼ人の声のみでこれだけの感動を与えることができるということに気づいてほしいと思います。

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     2019/11/24

    マーラーが復活したきっかけとして名高いこの全集。是非!一度きいてみたいと思い購入した。恥ずかしながらマーラー音楽を愛して憚らない私がバースタインのマーラーを聞いたことがなかった。厳密に言うと新盤とほぼ同時購入だった。

    過剰すぎる感情移入が私を遠ざけていたのだ。しかし、この全集を聴いて頭の下がる思いになった。マーラーの音楽はこれぐらい感情移入し、頭から飛び込まないと躍動しない!ただ、もっと入り込めたのではないかと思う場面もある。剛と柔の柔の部分である。剛の部分はこれでもか!?というぐらい激しい。しかし柔の部分はもっと溜めて、あるいはもっとやわらかくしてほしいと感じた。全体的に音楽が直線的であるとも感じた。しかし、それは反省点として新盤にしっかり踏襲されている。

    マーラー演奏はこのバースタインやテンシュテットのものが人気があり評価も高い。それは上記で述べた理由からであろう。多くの聴衆を本当のマーラーの世界に連れて行ってくれるのは間違いなくこの種の演奏だと確信した。

    もう一つ特筆したいのは音質の高さ。「ほぼ60年前の録音なのに。。ぇ!え!60年前!!」と二度見してしまうほどの驚きにさらされる。DSDリマスタリングの効果は当然あるだろうが米コロンビアの360サウンドが物を言っていると思う。一つ一つの楽器の音が明確に聞き取れる。さすがにトッティでは音圧を下げているが、当時の録音にありがちな平面的でないいい響きだ。70年代に録音されたショルティの5.6.7番と比べるとその質の高さは歴然である。

    演奏、録音ともに歴史的価値のある名盤であることは間違いない。

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