本サイトはJavaScriptを有効にしてご覧ください。
ゲスト 様
様
プラチナ会員
ゴールド会員
ブロンズ会員
レギュラー会員
本・CD・DVD・ブルーレイ・グッズの通販はHMV&BOOKS online
詳細検索はこちら
トップ > My ページ > 天然芝 さんのレビュー一覧
前のページへ
次のページへ
検索結果:33件中16件から30件まで表示
%%header%%
%%message%%
8人の方が、このレビューに「共感」しています。 2010/10/25
プロコフィエフが素晴らしい。アバドのこの曲の録音となれば、嫌でもアルゲリッチを思い起こすが、DGに録音されたアルゲリッチのそれと比較してもユジャ・ワンのそれは全く引けを取らないばかりか、プロコフィエフの作品に望ましい冷徹さや全く混濁の無い響きはむしろユジャ・ワンの方が上回る場面も多い。 両端楽章のクライマックスの、あの入り組んだ打鍵を追った映像は凄まじいと言いたいほどであるし、一心不乱に鍵盤に向かう彼女を巧みにサポートするアバドの姿に、さすが協奏曲というレパートリーで数多くの名演を残してきたわけだ、と納得させられる。(よくアイコンタクトも無しにここまで合わせられるものだ) 聴衆の反応が何故か今ひとつなのが「不満」というわけではないが、ちょっと不思議ではある。 「巨人」は作品に対する個人的な好き嫌いもあり、今ひとつ良し悪しまでは判らないが、凄惨なまでのテンポだったプロコフィエフに比べれば、ゆったりとしたテンポでじっくりとオケを鳴らした演奏で、聴衆の反応も熱狂的である。 蛇足ながらEuroartsのBlu-rayは、映像・音声の規格が今ひとつなのと、リジューム機能が効かないのが不満である。演奏が素晴らしいだけにもったいないといえばもったいない、ただし星1つ減らすほどのことでもないか・・・
8人の方が、このレビューに「共感」しています。
このレビューに共感する
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2010/03/31
クーラ自身が「デル・モナコやドミンゴのようなヒロイックなオテロ像」とは異質なものと 語っている通り「こんな男なら猜疑心にかられて妻を殺してしまうかもしれないね」と 思わせる役作りに成功していると思う。(歌唱でも芝居でも) 第3幕のフィナーレで激しく痙攣しながら卒倒し、挙句に妻を面罵する場面など寒気が するほどの大芝居で魅せてくれる。 どことなくクーラと背格好や顔立ちが似ていなくも無いアタネッリは粘りのある美声で 若くて美男子なだけが取り得で何の手柄もなさそうなグリゴーロのキャシオーともども 嫉妬とコンプレックスが引き起こす悲劇にいかにも似つかわしい。 そんな愚かな男たちのおかげで、みすみす命を落とすデスデモーナのストヤノヴァも 清楚で美しい(些か姉さん女房に見えるのが惜しい) デッカーの演出はやたらと斜めで窮屈な壁と、恐ろしく傾斜のついた床だけのセットと 主要人物以外は顔の白塗りも含めてほとんど白の衣装で覆いつくし、主役達の演技に まかせた心理劇として秀逸。 ロス=マルバのやや速いテンポでドラマティックに進められる音楽は、ちょっとドライな 感じもあるが決して悪くない。Blu-rayの画質・音質とも美しい。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2010/03/20
「コンパクトディスク」として初めて手にした第九が、このスイトナーの第九だった。 よい意味で極めて「普通」の演奏、しかし何度聴いても飽きの来ない演奏。 何の変哲も無いようでいて、冒頭から不思議な熱気に満ち輝かしいフィナーレに 至る全てが「白眉」とでも言いたい名演だと思う。そしてイエズス・キリスト教会の 美しい響きを見事に捉えたデジタル録音初期の美しい録音も素晴らしい。 日本のクラシック音楽を育ててくれたスイトナーに心からの感謝を。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2010/03/17
「第3幕への間奏曲」だけでも、この演奏を聴く値打ちは十二分にある。 同時期に録音されたヴェルディ初期の作品群も含め、シノーポリが最も輝いていた時代の記録であり、これにはさしものムーティやシャイーでも及ばず、大御所セラフィンもさすがに古臭いと言わざるを得まい。 作品の前半と後半でやたら乖離のある難役を見事に演じた「最高のマノン」フレーニ(カラスやテバルティは前半を演じ切れていない)輝かしいという他ないドミンゴ、知性すら感じさせるブルゾンの緻密な歌唱。リドル、ファスペンダー、ギャンビルという布陣も強力。 DGにしては珍しくキングズウェイでの収録のためか、残響過多ではあるもののシノーポリの刺激の強い音をほどほどに和らげている点では必ずしも悪くない。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2010/03/17
ホロヴィッツの没後、若手ピアニストを中心にその業績の再評価が進んだことは喜ばしい。 ダンテソナタ、「フィガロ〜」はホロヴィッツのレパートリーには無かったと記憶するが、 「ホロヴィッツだったらどんな風に弾いただろう」などという想いにふけるのも楽しい。 一方で「カルメン変奏曲」では、天国のホロヴィッツも驚くようなテンポで颯爽と飛ばして 現代のピアニズムの進歩を見せ付ける。 今後「ホロヴィッツの真似事ではありません」という個性をどう打ち出していくのか、 楽しみに見守りたいピアニストの誕生。
6人の方が、このレビューに「共感」しています。 2010/03/13
最近当レーベルから次々と優れたプロダクションを送り出しているテアトロ・レアル、この「仮面舞踏会」も充実した内容である。映像作品となると歌い手にも美男美女を求めたくなるのが心情というものだが、アルバレス&ウルマーナは些か貫禄がありすぎるものの、そもそもこの作品が歌本位のものであることを考えれば、これが本来ヴェルディオペラのあるべき姿なのかもしれない。 ということで、この二人の歌唱は素晴らしいしルックスは強面だが美声のヴラトーニャ、ボーイッシュな容姿と軽やかなコロラトゥーラもうってつけなマリアネッリのオスカルも適役。 演出は映画監督らしく場面場面の構図や照明・衣装が美しく、場面転換も手際よく終幕の舞踏会への転換も巨大な鏡を巧みに利用してなかなか豪奢に見せてくれる。 ロペス・コボスの指揮はやや直截な感じながらドラマティックな感興に富み飽きさせない。 ブルーレイの画質・音質は文句なしの美しさでヴェルディ中期の名作を、こうした美しく楽しい映像で鑑賞できることはまことにありがたい。
6人の方が、このレビューに「共感」しています。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2010/03/13
「歴史的」「伝説の」と、様々な冠で評されるけれども、それにふさわしい公演の記録であり、当盤はモノラルながら非常に聴きやすい音質。 兎にも角にもバスティアニーニのレナートが別格で、とてもでないがゴッビでは足元にも及ばないし、カラスですら霞んでしまう(勿論カラスも凄いが)ほどの凄まじい演唱である。ディ・ステファノ、シミオナートと豪華絢爛な声の饗宴が実演でなければ不可能だった当事のレコード会社縛りが恨めしい。 ガヴァツェーニはいつものムラっ気を我慢してよい意味での職人芸的な巧さを示していると思う。
4人の方が、このレビューに「共感」しています。 2010/03/13
アバド&スカラ座によるヴェルディオペラの録音は、世評が高い割に何故か共感できないものが多いのだが、この「仮面舞踏会」は全くの例外であり素晴らしい名盤。各幕のフィナーレや第二幕の前奏の熱気、全体のふくよかとも言うべき音楽作りはアバドの最良のものと言えるだろう。 歌手も声の盛りのドミンゴ、ブルゾンを中心にグルベローヴァ、オブラスツォワと充実しており(リッチャレリの鼻声だけはどうも苦手)名盤ひしめくこの作品の中でも筆頭に挙げられるべき録音である。
4人の方が、このレビューに「共感」しています。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2009/10/20
ボッレのための映像作品と言っても過言でないだろう。「動く彫刻」と呼ばれるルックスと鍛え上げられた肉体美はこの作品にふさわしい、もちろんバッセルの題名役も引退直前とは思えない凛々しい美しさでまさに眼福。 ソアレス、ハーヴェイも上の二人に負けずとマッスルだが、よく考えればこのカンパニー自体がゴツい(?)ダンサーが多いだけに、タイツやチュチュ姿よりもこのアシュトン版「シルヴィア」のような神話ものがお似合いなのかもしれない。 映像・音声とも極めて優秀。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2009/10/20
作品自体がどこか注意散漫で、対訳くびっぴきでも話が判りにくいだけに、こうした衒いの無いプロダクションの映像化は非常に有難い。 歌い手はグェルフィ、ウルマーナ以外は地味なりに適材適所、ドン・アルヴァーロがいかにも弱いのは残念。 メータの指揮も別に面白くないが及第点。 映像も驚くほどではないがまずまず綺麗、録音がドライなのはオペラハウスのライヴゆえ致し方なくこれまた及第点。 しかし改めて映像で見ると、なんとも救いようの無い物語である。
3人の方が、このレビューに「共感」しています。 2009/10/20
チャイコフスキーの3大バレエの中で「眠り〜」だけは今ひとつ楽しめなかったのだが、この映像は最後まで「堪能」できた。 コジョカルが好みのダンサーであることが第一だが、パートナーのボネッリもルックスも含めてコジョカルとのバランスも良い。(ややおっとりした王子様だが) ヌニェスの華やかで愛らしいリラも素晴らしく、ローズアダージョや妖精たちの顔ぶれも贅沢である。 振付・演出はオーソドックス、装置や衣装も豪華で丁寧に作りこまれている。 ブルーレイの映像は繊細で美しい、サラウンド音声は今ひとつ広がり感が欲しい気もするが、オケの迫力や厚みは十分。
3人の方が、このレビューに「共感」しています。
2人の方が、このレビューに「共感」しています。 2009/10/02
モーツァルトイヤーの同年、ザルツブルグで色々と不可解なモーツァルトが演じられていた頃、ロンドンでは堂々と正統派のフィガロが舞台にかけられていたその記録。 大道具の移動による巧みな場面転換や黙役の多用で手際よく活き活きと物語が展開し、パッパーノのこれまた溌剌とした音楽運びが見事に噛み合ってなんとも楽しい映像作品に仕上がったと思う。(第2・4幕フィナーレのは物凄いテンポ) 歌手では大真面目なはずなのに何故か笑えてしまうフィンリーが出色、パーションの随分ときかん気の強いスザンナも個人的にはお気に入り。 シュロットの役作りはちょっとやり過ぎの感が否めず、レシュマンももう一つだが、総じて粒揃いと言っていいのではないか。 画質・音質は相変わらず最高品位で素晴らしい。是非ブルーレイで堪能したい一組。
2人の方が、このレビューに「共感」しています。
5人の方が、このレビューに「共感」しています。 2009/09/05
2008年、サンクトペテルスブルク白夜祭の公演。 フォーキンの「火の鳥」は他にも映像作品として見ることができるが、 ニジンスキー振付の「春の祭典」を最新の美しい映像で見られるのは ありがたい。 カメラがアップを多用しすぎて、全体像が判り難い(特に「春の祭典」) のがいかにも惜しまれるが、映像そのものは美しく、大編成の管弦楽を ド迫力で聞かせてくれる録音も上質。 ダンサーでは舞台映えのする容姿のKondaurovaが素晴らしく、Iosifidi も難役を熱演していると思う反面、群舞は今ひとつ踊りこなせていない ように思えるのが残念(せわしないカメラワークのせいもあるが)だが あの変拍子一つ一つににいちいち振付があてがわれているのだから大変 だったろう。 ゲルギエフ指揮のオーケストラは「オーケストラピース」として極めて 高い水準にあるものの、振付との齟齬も散見され賛否を分かつかもしれない。細かい不満はあるものの総じて満足の行く映像作品であった。
5人の方が、このレビューに「共感」しています。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2009/06/17
急遽代役で抜擢されたビュヨンの体当たりの演技は、多少危なっかしいところがあるにせよ「若さの勝利」と言えるだろう。威厳さえ感じさせるルテステュとのコンビは好みはともかく悪くない。憂いを漂わせる二人の主役と対照的に華やかなジルベールとパケットが美しく、劇中劇の二人もさすがの存在感で極めて強力なキャスティングである。ユルゲン・ローゼの美しい舞台も素晴らしい。映像は相変わらず極上のクオリティながら、2時間ちょっとの本編をわざわざブルーレイ2枚にまたがせるのは、さすがにやり過ぎの感は否めないが・・・
3人の方が、このレビューに「共感」しています。 2009/06/02
キーンリーサイドの声が万全ではないように思えるのが惜しく、他の歌手にも若干ムラはあるものの総じて満足できる出来栄え(ヴァルガスだけはどうも・・) ザンペッロ演出は「カルメン」同様、シンプルなセットの移動や照明を用い巧みでテンポの良い場面転換などで、緊張感の高い舞台に仕上がっている。若干芝居偏重な嫌いは無くもないが、地獄落ちのド派手な演出には驚かされた。2層ディスク2枚に及ぶ映像・音声は素晴らしいというほかないクオリティである。
ページの先頭に戻る