トップ > My ページ > popai16 さんのレビュー一覧

popai16 さんのレビュー一覧 

検索結果:6件中1件から6件まで表示

%%header%%

%%message%%

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2019/08/29

    演奏、歌唱については既に前の方々のレビュー通り将に美声の饗宴で素晴らしい。しかし、当CDのBMGによるマスタリングは酷い。CD初期の頃には本家の伊リコルディから発売されていたCD(当時契約の有った日コロでマスタリングされたと思う)があって、そちらの方が数段音が良い。廃盤になって久しく入手難であるが運良く見つけたら万難を排してでもGETするべき。因みにジャケットのデザインは舞台写真の遠景をあしらったものです。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2019/08/06

    当方が知る限り、リヒテルによる「ハンマークラヴィーア」は当録音以外にストラディヴァリウス盤、PRAGA盤。ICA盤の4種類が有る。全て当盤と同じ頃のライヴで各所で集中的にこの曲を弾いていたと思われる。ICA盤は未聴であるが、いずれも大名演と云える素晴らしいもので、これらの偉大で超絶的な演奏に対して凡人の私が優劣などとてもつけられない。ただ録音についてはPRAGA盤が最も明瞭で、ストラディヴァリウス盤はボヤケぎみ、当盤は適度の距離感を伴った聴きやすい良好な音質。古今東西最大の難曲の一つと云われる「ハンマークラヴィーア」。第1楽章はベートーヴェンが長年探求し続けてきたソナタ形式の最も完成された姿。第2楽章は経過句的。第3楽章は晩年のベートーヴェンにしか為し得なかった神々しいばかりの深遠なアダージョ。ここまでは音楽そのものがあまりにも素晴らしい為、誰の演奏を聴いてもそこそこ感動できる。問題は終楽章で、ここで前の音楽の重さを受け止め、この偉大な作品の最後に相応しいインパクト、存在感を示すことが出来ないまま竜頭蛇尾の印象に終わってしまう演奏がいかに多い事か。技巧的にも音の跳躍やトリル、地雷の様に爆発するスフォルツァンドなど多彩で難しく、メゾフォルテであればフォルテ、フォルテであればフォルテッシモ位の強靭さと、どの一音一音をも濁り無くあくまで明瞭に弾ききる超絶的な技巧が求められる。だからと云って遅いテンポで弾くだけでは駄目で、時には音の明瞭度を保ちつつ、疾風の様なスピード感も必要。そして、微細な強弱やテンポの揺らしなど細部に拘り過ぎると却って作品の剛毅でスケールの大きさが損なわれる・リヒテルの演奏はこうした数々の課題をほとんど奇跡的と云える程にクリアしえた稀有のケースであり、しかも、ライヴで、その上三者三様に凄奏を聴かせるに至ってはこれ以上云うべき言葉を知らない。勿論、これらの前提として極度の集中力、緊張感の裏付けが有り、またリヒテルほどの巨匠であってもライヴでの自身の精神の高揚や感興の高まりが有って達成しえたものと思われる。聴き終えた後の圧倒的な充足感、感動の大きさは全く比類なないもので、少なくともスタジオ録音でここまでの高みに達しえた演奏を不聞にして知らない。ただ、ギレリス(モスクワライヴ)R・ゼルキン(ロンドンライヴ)などリヒテルに次ぐ名演である事を思うと、この大作はライヴという状況の中でこそ全うできる作品の様な気がする。御存知の様にリヒテルは晩年には芸風が一変し、それはそれで素晴らしいのだが、そうなる前の最も輝いていた時期の最上の演奏の一つと思う。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2018/05/22

    元々が廉価盤のセットで、それが中古品で更に安かったため、つられて購入した。従って演奏の方は余り期待していなかったが嬉しい誤算だった。ピアノの音がクッキリと明快で濁りが無く、フレージングも自然。表現が率直で以て回った様な停滞感が無く流れが良いため聴いていて実に気持ちが良い。こうしたことは特にモーツァルトでは必要な事と思う。両手のバランスも周到で、全曲中最も劇的な部分(20番第一楽章のベートーヴェンによるカデンツァ)でも力感に不足はないどころかドラマテックな表現も堂に入っている。聴く前は金髪美人の脆弱なピアニストという悪しき先入観を持っていたが不明を恥じ入るばかり。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2016/09/07

    演奏中の写真を見た人が左右に2本マイクが設置されているのを不審に思い、それを契機に、この合成ステレオが可能になった、との事。以前、ヤフー・オークションでCDーR盤が出品されたことがあり、当方も半信半疑で購入し、その音の広がりや質感の自然さに驚嘆した。今回、一般の流通ルートで発売されたので音質の比較にも興味があり、またまた買ってしまった。CD−R盤は販売ルートからして一般的では無いので当盤との比較などを云々するのは避けるが、いずれにせよ、従来のRCA盤以上にこの不滅の名演を感動新たに聴けるのは確か。演奏が、RCA盤
    と同じなのは当然であろうが、合成の所為か、楽器間や声のバランスが多少違った印象を受ける部分もある。また、RCA盤では「くすしきラッパの響き」で演奏者を叱咤するかの様なトスカニーニのかけ声が聴こえるが合成盤では先のCD−R盤も含め、その声が消えている。ここだけは、僅かながら疑問が残る。とはいえ、先入観なく聴けば通常のステレオ録音と同様ほとんど違和感はなく、曲が曲だけに、また演奏自体凄絶を極めたものだけに、モノラルとの違いは圧倒的。前の方々のコメント通りこれは画期的な出来事と思う。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2016/05/01

    P社発売のLDを今でも後生大事に持っているが肝心の機械の方が壊れて久しく、同じP社のDVD化されたものは時折中古で見かけても非常に高価で二の足を踏んでいたところ思いがけず当BDに出くわし価格も手ごろで早速注文した。主役2人は共に盛時を過ぎているが、全くそれを感じさせないぐらい立派。コロのトリスタンはバイロイトのものもあるがジョーンズのイゾルデは他に音源も映像も正規のものは無いので特に貴重。幕切れが最大の聴かせどころであり、兎に角、最後まで声が続くかどうかハラハラしないで済むのは、この人ぐらい。このドラマテックなイゾルデに対峙できるのはリポヴシェクあたりでは弱くシュヴァルツぐらいしか思い当たらない。実際1幕での掛け合いは凄絶。コウトの指揮は悪くはないが今一つウネリが欲しかった。演出、装置は素晴らしいと思う。(以上は大分前にLDを視聴しての感想)

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 9人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2016/04/30

    1962年の暮、日フィルを指揮した第9に接し頭がおかしくなる程感激して以来、ミュンシュ大好き歴50年以上。その間乏しい資金と狭い情報網の許す限りミュンシュのものを集め、視聴してきた。このアルバムの収録曲を画面で見た時には一瞬、初出ライヴ満載と感じ喝采を叫んだが、後でプリントアウトしたものをチェックした
    結果、必ずしも、そうではない。CDの面割りとは一致しないが32CDのうち6〜7枚相当分位はRCAのお馴染みのスタジオ録音物(うち1曲は旧リーダーズダイジェスト音源)。残るライヴはウエスト・ヒル、ディスク・モンテーニュ、icaの映像音源、等々目新しいものはほとんど無い。ただ、これらのものは高額であったり廃盤で入手しにくいものも多く、それなりの意義はあると思う。ミュンシュはスタジオ録音も勿論良いが演奏の即興性、一回性を尊重した人なので、その本領は、やはりライヴ。その事を実感できる素晴らしい演奏が多数あるのも確かです。とはいえ、折角これだけの数を集めたのに同曲が幾つもあり、配列も支離滅裂。何とかならなかったのか。なお、パリ管とのものが無いのは確かに残念だが、この時点では著作隣接権に抵触する。その辺りはレーベルとしての矜持と思います。多くの人にミュンシュのライヴの素晴らしさを体感してほしいので本当は5つ星を進呈したいが個人的には買わないのでマイナス1点とします。

    9人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

検索結果:6件中1件から6件まで表示