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大腹人 さんのレビュー一覧 

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     2021/03/19

    “音痴の歌”として、際物扱いをするのは如何なものか。なぜならば、彼女を題材とした『偉大なるマルグリッド』(2015年)や『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』(2016年)という映画が作られていること。さらに、80年近く前の録音がCD化されて今だにカタログにあること。この2点からも、単なる“音痴の歌”ではなく、私たちの心に訴えかける“何か”があるはずだと思う。声の美しさ、音程の確かさ、リズム感等々の“外形”で評価することが多いが、聞く人に伝えたい“何か”をあって、それを伝えることの大切さ、“音楽を楽しむ心”を見直す必要がある。彼女は、心の底から音楽(歌)が好きで、音楽が楽しいことをみんなに共有してほしいと願っていたのではなかろうか。“音楽を楽しむ心”が、上手下手を超越して伝わってくるのが彼女の歌だと思う。
    音大の先生が最初の講義で学生に彼女の歌を聞かせて感想文を書かせる、という話を聞いたことがある。音楽で表現することのなかにある大切な“何か”を考えるきっかけにしているのだろう。

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     2021/03/15

    「One boy」「One last kiss」「A lot of livin’ to do」などのヒット曲で知られるミュージカル。学校から帰ってきたアン・マーグレットが、大きなセーターを着て(ミニスカート丈になる)パンツを履き替える場面に心をときめかせた。相手役は、当時人気の歌手、ボビー・ライデル。ちょっとシャイな感じが可愛らしい。

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     2021/03/15

    日本での人気は高くないが、欧米ではたくさんのファンがいる。ミュージシャンたちにもリスペクトされていて、多くの歌手が「ハレルヤ」「スザンヌ」などをカバーしている。色々な歌手がカバーしているアルバムもあるぐらいだ。
    このライブでは、ストライプのスーツをビシッと着こなし、静かに説得力のある喋るように歌うコーエン節を聞かせてくれる。とんかく、カッコイイ。同じツアーのパフォーマンスを集めた「Song From The Road」もあるが、ステージセットが異なることもあり、「Live In Londonn」の方が、統一感もあり好きだ。若い頃のワイト島のライブのDVDもあるが、こちらはヒッピー然とした姿。見比べるのも面白い。

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     2021/03/15

    友人の父親がベラフォンテのファンで、その家にあったのがカーネギーホール・リサイタルのLP。その家で何度も聞いた記憶がある。圧倒的な歌声に感動した。中学生の頃の思い出である。会場と一体となって歌う「マチルダ」。歌う人を「Women over 40」と指定すると、恥ずかしそうに数人が歌う。ベラフォンテが音楽を止めて、そんなことはないはずだと、仕切り直す。すると、40歳以上の何人かの女性が歌い出し、会場は笑いに包まれる。ライブ感あふれるアルバムである。確か、ライブ録音初期のアルバムだが、録音状態は良い。

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     2021/03/15

    主人公の少年が、屋根裏部屋のようなところで歌う「アベ・マリア」の澄んだボーイソプラノの歌声に心を奪われた日本人は多く、これを機会にウイーン少年合唱団が人気を集めるようになった。いわば、ウイーン少年合唱団を日本に紹介した映画作品と言える。その後ウイーン少年合唱団の日本での人気は高まり、1959年公開の日本映画「いつか来た道」にも出演し、まだ10代だった盲目のバイオリニストの和波孝禧と共演している。

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     2021/03/13

    オペラ=歌劇と訳されるように、歌=音楽と劇=芝居が融合した総合芸術とされている。とはいえ、音楽のウエイトが高いのは確かだ。この蝶々夫人は、時代を明治から終戦後に移したことで、“現地妻の悲劇”というだけではなく、差別される女性(性の商品化と言っても良いかも)の存在を訴える“社会性”を感じられる。オペラが時代の変化に合わせて生き続けるには、劇の部分のウエイトを大きくした、このような読み替えが必要かもしれない。
    先進国と発展途上国(明治時代のアメリカと日本)、戦勝国と敗戦国、力の強いものと弱いものの間で女性が翻弄される。それは“昔話”として語るのではなく、“今”の問題として語ることで、同時代の音楽になるのではなかろうか。リアリティを感じさせられた演出で面白かった。
    色々な意見があると思うが、今に生きる音楽にチャレンジすることは重要だと思う。

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     2021/03/08

    ケン・マッカーシーのピアノだけをバックに、楽しげに歌うアン・バートン。高知のジャズ喫茶のライブ録音。自分の家に帰ってきたかのように、リラックスして歌っている。歌うことが楽しくてしょうがない、という感じ。音楽の楽しみ方は色々あると思うが、楽しく演奏している音楽と聴いていると、こちらも楽しくなる。こんな楽しみ方ができるアルバムだと思う。

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     2021/03/06

    フレデリック・フェネル×イーストマン・ウインド・アンサンブルの演奏は、吹奏楽の教科書のような存在でもあった。吹奏楽=軍楽隊のイメージがあるなかで、“アンサンブル”という名称を使っていることからも推察できが、管楽器を中心として音楽的に充実した響きを作り出そうとしていた。私たちが知っている吹奏楽ではなく、ウインド・アンサンブルの演奏である。このセットには吹奏楽のために作曲された曲、オーケストラから吹奏楽にアレンジしたもの、南北戦争時代の軍楽隊の音楽、スーザなどの行進曲など、幅広い音楽が収められている。
    スーザなどの行進曲の演奏が面白い。軍楽隊系のバンドが演奏する“行進”を目的とした元気の良い演奏ではなく、かといってクラシックのオーケストラが軍楽隊の“行進”を目指す演奏でもない。スコアに書かれている一つ一つの音を大切にした演奏は、録音のせいもあるのかもしれないが、豊かな響きをもった“音楽”になっている。

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     2021/03/06

    俳優、劇作家、演出家ー表現者としての様々な顔を持つ、渡辺えりが歌手デビュー。ボーナストラックを含めた11曲中「バラ色の人生」「サマータイム」「マック・ザ・ナイフ」「I’m a good girl」「百万本のバラ」「ザ・ローズ」は、本人の訳詞・作詞。歌唱技術の進歩で、うまく歌う人は増えたが“歌のこころ”を伝えてくれる人は少なくなった。表現者としてのキャリアが生かされているのか、どれもがドラマチックで胸を打たれれる。本人が詩を書いていることが大きく影響しているのかもしれない。
    「マック・ザ・ナイフ」では、“エラ フィッツジェラルド 初めて知った”とスキャットを披露。私には、ドスのきいたサッチモに聞こえて、かっこよかった。歌手・渡辺えりの“歌のこころ”がひしひしと伝わってくる。

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     2021/02/27

    映画『ウエストサイドストーリー』のヒットをきっかけに、日本でもミュージカルブーム(舞台)が訪れた。江利チエミは『アニーよ銃をとれ』『マイフェアレディ』など、立て続けに主演。『アニーよ銃をとれ』のオリジナルキャスト盤はCD化されているが、『マイフェアレディ』のオリジナルキャスト盤は作られなかったように思う。ここでは、ミュージカルの役になって歌うのではなく、独立した楽曲して歌っている。ちょっと残念だが、そこはチエミ、イライザ以外の人が歌う「あの人になれた」「君住む街角」をしっかりと歌い上げる。いよっ、日本一。民謡から歌謡曲、ポップスまで何を歌わせても、チエミはすごい。

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     2021/02/26

    音と映像が別々に作られた「オペラ映画」では、舞台とは違ったことができる。普通のオペラの舞台では、登場人物の心の内までもが、“声”として表現される。オペラの舞台では“あるある”のことだが、日常の場面ではありえないこと。若干の違和感を感じることがある。この映像作品では、他人に聞こえる場面では口を動かしているが、心の内の場面では口をつぐんでいる。この演出が予想以上に効果的で、自然にストーリーに引き込まれていく。オペラ映画だからできる演出方法が生きている。

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     2015/11/27

    ベルリン・ドイツ・オペラといえば、NHKのイタリア歌劇団公演とならんで、60年代後半の日本に大きな足跡を残しました。日生劇場での公演では、ベームが「フィガロの結婚」を振りディスカウが「ファルスタッフ」を歌うなど、たいへんな話題を呼びました。スカラ座やメトロポリタン歌劇場の豪華な舞台と異なり、シンプルな舞台装置で密度の高いアンサンブルを聞かせるゼルナーの演出は注目を集めたと記憶しています。ドイツ人を中心としたインターナショナルのキャストは、高い水準にあります。ドイツ語歌唱であることなど、“イタリアオペラ”を期待すると違和感が残る部分もありますが、生き生きとした演奏は、最近の演奏では感じられないオペラの楽しさを味合わせてくれます。
    「オテロ」のテバルディのデスデモナの姿をみる事ができるだけでも、感動します。もちろん、イタリア語で歌っています。
    「秘密の結婚」以外の作品には、表記されていませんが日本語の字幕がついています。

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     2014/09/25

    タリアヴィーニを知ったのは、映画『忘れな草』。子どもながらに、甘い歌声に魅了された。最盛期を過ぎた頃の出演作品だが、その美声に酔いしれた。イタリアの小唄、流行り歌とでもいえるカンツォーネを甘く、せつなく聞かせてくれる。イタリアのテノール歌手の多くがカンツォーネなどを歌っているが、タリアヴィーニほど艶(つや)のある粋なものは少ない。
    RCAに録音したものは、『昨日の歌たち』(1960)、『お父さんの歌ってくれた歌』(1963)、『永遠の歌』(1964)の3タイトル。全36曲。なぜ、全てをリマスターリングして、発売しないのだろう? 
    「ディスク1は、モリコーネが指揮をした『忘れな草』アルバムと呼ばれる」とあるが、映画『忘れな草』のサウンドトラックとは無関係のようだ。サントラは何故CD化されないのだろう?
    ※データは、1995年発売の「ベルカントの神髄 フェルッチョ・タリアヴィーニの芸術」(6枚組)のライナーノートによる。

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     2013/08/28

    サンレモ音楽祭とともに、世界的にカンツォーネが注目を集めたのは1960年代の中頃のことだったと記憶している。ジュリオラ・チンクエッティなどが人気を集めた。その当時、ビルラはベテランに属す、イタリアでは大人気の歌手だと聞いて、セブンシーズレーベルで発売されたアルバムを聞いた。オペラ歌手もよくカンツォーネを歌うが、いわゆるベルカントで声をはりあげる。ところが、ビルラは声をはりあげるというよりは、つややかで伸びのある声で、甘くソフトに歌い上げる。明るい太陽のもとで、恋を歌い人間を讃歌する。今の世の中のように鬱積するものはない。明るい太陽が輝く、本場のカンツォーネが楽しめる。Napoletaneもいいけれど、私はRomanaのほうが気に入っている。海辺のドライブにはもってこいだ。

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     2013/08/28

    ”音のドキュメンタリー”。録音している人との会話、聞いて(見て)いるらしき子どもの声、さらに周囲の雑踏の音。里国隆は、そのなかで歌う。通り過ぎる人のほうが、聞いてくれる人より多いかもしれない。それでも里国隆は歌う。演奏の途中で、弦がわりの針金が切れてしまう。飛んでしまった”こま”(弦=針金を載せる台のようなもの:ジャケット写真参照)を拾い、針金を張り直す。家々を回る門付芸人とも違う。今風に言えば”路上ライブ”の芸人。語るような歌い口ーーその素朴さが心をうちます。

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