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chopianism さんのレビュー一覧 

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/06/20

    上原ひろみは根っからのプレイヤーだ。プレイする喜びが伝わってくる。ジャズという枠には最初から収まっていない。根っこはジャズでも、はっきりとロックも主張する。本作では、サイモン・フィリップスの見事なサポートを得てそのプログレッシヴなロックマインドが生きている。これまで以上に耳に残るメロディーも多く、ベートーヴェンの和声が冒頭の曲にリフレインしてゆくあたり、上原のコンポーザーとしての成長も伺わせる。この三人でのライブを見たい!

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/06/21

    駄盤だ。これだけでなくブーニンが旧ソ連を亡命して後のショパンはどれもこれも。本CDやバラード集などでも、理解できない作品に対する迷いがもろに出ている。それが勿体ぶった表現に聴こえるだけだ。

    ショパンの音楽は純粋音楽だ。聴いて感動はできても演奏はむずかしい。本来の音楽的センスがなければ頭で分かろうとしても無駄で、技術でどうなるものでもない。ショパンを演奏するというのはそういうことだ。

    この人もショパン弾きでは全くない。ショパンに関してはショパンコンクールが頂点。あの若さの勢いに任せた名演の迫力は今でも一聴の価値はある。だがそれでも12才のキーシンに遠く及ばない。しかもその後は泣かず飛ばず。要するに「マジック」でしかなかったということだ。(ショパンコンクールの覇者には多い。)耳の悪い評論家が推薦しているからといって真に受けてはいけない。ただ、ブーニンの音楽に対する真摯な姿勢は演奏からもにじみ出ており疑いようも無い。ショパン以外を聴くべきだ。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/05/30

    類稀なる才能だ。特異な服装や演奏スタイルが印象に残るが、決して奇をてらってのものではないことは、音を聴けばわかる。今、これほどまでに美しい音を出せるチェリストがどれだけいるだろうか。

    このバッハも、透徹した空間に得も言われぬ美音が溶け込んでゆく。聴いたことのないバッハのようで、これぞバッハとも思える。バッハに厳格さを求める向きには許しがたい部分もあるかも知れないが、決して音楽そのものから逸脱した演奏ではない。これほど美しい音楽にはただ素直に身を委ねるのみ。( ただ、人によっては残響多めの録音は気になるかもしれない。)

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/05/21

    馥郁たる美音で朗々と歌い上げるオイストラフの音楽の格調の高さが素晴らしい。コンチェルトでは壮麗に、小品では繊細に、心のひだの奥の奥までもくすぐる深い表現力にため息。技巧が技巧として表に出てこないオイストラフの音楽性は別格だ。またよくぞこれほどの名演が音質的にも十分鑑賞に堪えるレヴェルで揃ったものだ。レパートリーをすべて網羅していないのだけが残念だが、これだけ充実した内容のセットはなかなか無いだろう。ヴァイオリンという楽器がこの世に生まれたことの価値を証明しているかのようなオイストラフの芸術が録音技術を超えた存在感をもって心に染みてくる。

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/05/14

    ピアノを弾くと、自分の解釈というフィルターを通してしか他人の演奏を聴けなくなってしまう。特に自分で弾いた曲については、純粋に音楽を聴いて楽しむ行為より、自分の解釈との違いに敏感になってしまいがちだ。シュタットフェルトはしっかりとした基礎の上にけっこう変則的なことをやったりしているので、賛否が分かれる傾向があるが、偏見を取り払って聴いてみれば、彼の才能は一聴瞭然だ。リサイタルでは最初の一音で別世界に引き込む力を持っている。こういう稀有な才能を否定するのはなんとも勿体無い。シュタットフェルトはバッハの広いふところで自由に歌っている。将来が楽しみな最右翼の一人だ。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/05/12

    あまり名の知られていないジョセフ・リンだが、稀有な才能だ。魂の純粋さが音になったような清澄な響きには一瞬で心を奪われてしまう。音楽に対するひたむきさと喜びに溢れている。特にイザイは伸びやかな音色が至福の旅へと聴き手を誘う。こういう人こそが本当の音楽家なのだと思える。価格は高いが、演奏はもちろん音も素晴らしく、私には十二分の値打ちがあった。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/05/10

    オリジナルLPジャケットでのDGコンプリートだが、装丁はチープだし、個人的には全く興味のない2枚が不要だし、収録時間を考えると無駄も多く、リヒテルの熱烈なファン以外は、必要な編集盤のみを個別に集めた方がいいかも。演奏はもちろん素晴らしいが、ライヴは多少のバラつきもあり、特にショパンはリヒテルならもっとと思わせる出来(苦手?)。むしろ小品でのピアニズムに冴えを感じた(特にCD8、9)。こういう辺りにリヒテルの本領がよく出ていると思える。いい音楽を伝えたいという意思が滲み出ているような演奏だ。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/04/27

    なんでこんな美しい音が出せるのか。一聴してすぐにわかるヴェンゲーロフそのものの音。加えて無比とも言える表現力。こうして俯瞰して聴いてみると、大曲を弾かせても小曲を弾かせても実に様になっている。改めてその並ぶもののない圧倒的な技巧と表現力に言葉を失う。どのディスクでも名演に酔いしれることができる。これから円熟味を増してヴァイオリン界を背負って立つ人だっただけに、「引退」は返す返すも残念だ。もっと多くの演奏を聴きたかった。ホロヴィッツのように「ヒストリカルリターン」をしてくれい!(ちなみにジャケ写を見てわかるように装丁はかなりチープで解説も最小限。音と演奏だけ求める人でないと不満が残るかも。)

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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     2010/04/26

    前作”BRAVE”に勝るとも劣らない傑作だ。よりPOPな印象ではあるが、コンセプト性でも決してひけを取っていない。何よりも、とにかく音楽が美しい。印象に残るメロディーも多く、音の流れは”BRAVE”より流麗で、特に、本当に美しい3.Beautifulから6.Afraid of Sunlightへの流れは、思わず惹き込まれずにはいられない。気が付いたらアルバムが終わっている。一般的評価は前作より低いようだが、個人的には本作の方がよく聴く。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/04/26

    リヒテルは巨星だ。このセットで改めてその凄さに圧倒された。この人の演奏は「上手い」とか感じる前に「素晴らしい音楽」だと思わせるものがある。数々の「伝説」による虚像もあるかも知れないが、そのような雑音を振り払って虚心に聴けば、その凄さはまっすぐ心に飛び込んでくる。リヒテルは真の音楽家だ。本物のデリカシーを持っている。変に指揮などに色気を出さなかったところもいい。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/04/23

    カヴァー曲がカヴァーに聴こえない。むしろ本家をすら凌いでしまっている(スティングの「Fields Of Gold」など)。まるで自分の歌であるかのように歌い切っている。しかも歌の巧さよりも、ストレートに歌心が迫ってくる。その場に居合わせたら、ただただその繊細で大胆な歌の世界に引き込まれてしまうだろう。この後Evaの命は1年ともたなかった。まさに宝石のような、奇跡のステージだ。夭逝の天才に惜しみない拍手を。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/04/21

    上原ひろみの本領はライヴにあるが、アルバムでもその片鱗は十分うかがえる。1.XYZ 冒頭からいきなりハイテンション。緩急あれど基本的に高原状態。とにかくものすごいエナジーだ。この飛沫を浴びて冷静に聴いていられる人は黙って立ち去るしかないだろう。
    上原ひろみのピアノには、往年のスタンダードジャズからプログレッシヴロックまで様々なジャンルの音楽の影響が見て取れる。今後確立していくオリジナリティーがどこまで普遍的足りうるかが成長の分かれ目になるだろう。少なくとも、本人は自分の音楽を限定的には捉えていないように思える。国境もジャンルも越えた世界で自由に羽ばたいてほしいアーティストだ。ある意味マイルス・デイヴィスがそうであったように。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/04/20

    研ぎ澄まされた音楽性を徹頭徹尾追求したというような緊張感と同時に、しっとりとした底知れぬ奥行きとスケールを感じさせる、大人のアルバムだ。一見地味な印象もあるが、実に味わい深い名曲揃いで、やや突き放したような印象もあり聴き手にもそれなりの構えを要求する面もあるが、聴き込めば聴き込むほどCARPENTERSの音楽性の豊かさ、懐の深さをしみじみ実感できる。音楽的には本作と次作”A KIND OF HUSH”がCARPENTERSの頂点で、CARPENTERSの音楽の素晴らしさを味わうには絶対外せない一枚。一生モノの超名盤。

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  • 8人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/04/13

    骨太だが無骨ではない。よく歌うが軽薄に流れない。しっかりと主張するが押し付けがましくない。大仰さとは無縁のまことに節度をわきまえた解釈で、ときにフルニエのような流麗さが欲しいと思わなくもないが、決して不満ではない。重くもなく軽くもない、まるで最初からそこにあって何の不思議も感じないようなチェロの響き。しかも奥行きの深い精神性まで感じさせる。これは計算され尽した名人芸なのかも知れない。天才の技にしびれる快感もあるが、こういう確かな技巧に支えられた実直な演奏のほうが繰り返し聴く好盤となるものだ。これだけ名曲・名演が揃って音も悪くないとなれば、BOXセットとしてこれ以上のものはないだろう。

    8人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/04/12

    「シェリーに口づけ」ばかり有名だが、実はそれ以上の名曲がいくらでもある。これほど美しい曲を書ける人を探すのは難しく、他でPaul McCartneyやMozartの名が挙がるのも当然だ。20世紀ポップス界でも稀有な才能、100年後にも残る音楽家の一人と断言したい!
    BEST盤となれば選曲にひとこと言いたいところだが、本盤はかなりベストに近い。独特のフレンチ風味やサウンド的なものに時代を感ずるかもしれないが、楽曲の魅力はそれを超えてどこまでも美しく響く・・・。
    本盤には一曲も選曲・収録されていないが、実は、アルバム『Polnareff:ポルナレフ革命』や『Coucou Me Revoilou:美しきロマンの復活』こそは、ポルナレフミュージックの真髄が味わえる隠れ名盤中の名盤。未収録を幸いに、この2枚は本BEST盤とは別にアルバムで楽しみたい。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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