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黒熊怪 さんのレビュー一覧 

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/10/27

    20世紀後半の指揮芸術の金字塔であることは、間違いがない。かかし王子、青ひげ、マンダリンは、素晴らしい出来に仕上がっている。中でもかかし王子の、夢の中で死んだ女人との過ぎ去った世界が蘇ってくるような、色調にあふれた幻想的な響きは驚くべきものだ。マンダリンは、当時のニューヨークPOの圧倒的な技術と、それでいて廃退的な音色がこの夜の曲に完全に整合している。若い娘が踊り出す様子が音楽上の生命体となって描かれてる。青ひげは、バルトークの女性に抱く本質が、ワーグナーの楽劇のように、巨大なスケールと迫力で求心的に追求されていく。この頃のブレーズは、その独自の世界の構築力という意味で、フルトベングラーと双璧だろう。素晴らしい傑作だと思う。

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     2009/10/03

    Pearlの復刻は、SPの扱いのうまい英国の老舗らしく、古くからその音の品の良さでは定評があった。ブッシュのブラームス最晩年のクラリネットQui.は、名手ケルのやや音色が明るいのが気になるが、ウラッハが群を抜いて素晴らしく、渋い演奏をするウィンコンツェルトハウスの同曲と比較して双璧の出来だと思う。、弦楽部の解釈は実に厳正にして重厚で、ブッシュとカンパーでは音の深さが違う。ボンのシューマン没後50年記念演奏会で、ブラームスの友人、ヨーロッパのバイオリン界の法皇、老ヨーゼフヨアヒムの近くで、ピアノの譜面をについていたのが少年ブッシュだった。ブラームスの精神世界のインナーサークルにいた人達が知っていた響きなのであろう。その世界が蘇ってくるような実に味わい深い演奏だと思う。

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     2009/10/03

    Pearlの復刻は、SPの扱いのうまい英国の老舗らしく、古くからその音の品の良さでは定評があった。ブッシュのブラームス最晩年のクラリネットQui.は、名手ケルのやや音色が明るいのが気になるが、ウラッハが群を抜いて素晴らしく、渋い演奏をするウィンコンツェルトハウスの同曲と比較して双璧の出来だと思う。、弦楽部の解釈は実に厳正にして重厚で、ブッシュとカンパーでは音の深さが違う。ボンのシューマン没後50年記念演奏会で、ブラームスの友人、ヨーロッパのバイオリン界の法皇、老ヨーゼフヨアヒムの近くで、ピアノの譜面をについていたのが少年ブッシュだった。ブラームスの精神世界のインナーサークルにいた人達が知っていた響きなのであろう。その世界が蘇ってくるような実に味わい深い演奏だと思う。

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  • 8人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/10/01

    クナーが、バイロイトの楽団に稽古をつけるようにして、即興的に演奏された最も貴重な希有の録音。実に力強い求心力のある演奏に仕上がっている。スケールは大きく、時間と共に消えさる細かいことは一切抜きで、徹頭徹尾、永遠に残る本質だけが追究される。バイロイト魂の神髄が舞台に出現した。これで全愛好家が渇望している、イタリアでのタンホイザー全曲とバイエルンのプリンツレゲントでのローエングリーンの全曲が発掘されれば、クナーの史上最も巨大な、ワーグナーの世界の全貌が明らかとなる。これまで数々の偉業を成し遂げてきた、ORFEOの正規復刻、その美しいノーブルな芸術的センスを心から賞賛したい。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/09/08

    素晴らしい録音のクオリティを感じる。VPOの演奏の呼吸がこれほど鮮明に伝わってくる記録は滅多にない、希有の傑作CD。58年のクナー特有の息の長い一音一音を確かめながら奏でる、巨大な失速寸前の臥薪嘗胆的な演奏だが、クナーの戦友偉大なるVPOの諸氏が必死に持ち応堪える様を、フェラインザールの最前列、あたかもクナーのすぐ近くで聞いているような迫力がある。驚くべきはザルツブルグの49年のステレオ録音の解像度とその美しい演奏で、当日のブルックナー7番のステレオ録音の存在と、再評価の期待は極めて高くなった。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/08/05

    この復刻は、素晴らしい成功だと思う。特に13番は、米国コロンビアの40年代の録音思想が、雑音カット主義で、曲線を細かい直線で近似したようなところがあり、LPとして日本に紹介された時には、演奏は素晴らしが、なかなか細部のニュアンスを掴みきれなかった。しかし、今回の英国の復刻は実に見事というほかない。正に大戦中、米国にあって祖国ドイツを想う、ブッシュのバイオリンから涙がにじみ出てくるような、感動的な真実の音と響きが蘇っている、偉大な技術に深謝したい。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/05/31

    さすがにシュトラウスという大作曲家にして大指揮者、その人の指揮だけのことはある。貧弱なアセテート盤から、よくこれだけ復刻が出来たものだと舌を巻かざるおうえない、ビチャームの立派な人柄とEMIの企画には心から感謝したい。天才の仕事から、天才的職人芸に堕したというアインシュタインの厳しい批判はあるが、三大Bクラスの人達と比べての話であろう。音質は、大戦末期のVPOとの誕生記念テープ録音が、極度に優れていたことを浮き彫りにする皮肉な結果ではあるが、演奏はやはりただ事ではない、正に巨大なもので、巨匠の極めつけの技を堪能

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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