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0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2024/05/21
このCDはミクロス・ローザの映画音楽から『エル・シド』『ベンハー』『キング・オブ・キングス』を収録したCD。 リヒャルト・ミュラー=ランペルツ指揮、ハンブルク・コンサート管弦楽団&合唱団の演奏で収録。 収録曲はいずれも組曲形式に編曲されたもので、録音時期的に最新の映画作品だが、結果ローザのこの分野の代表的な作品を集めた物となっている。 ベンハーでは有名な戦車競争の音楽がない等やや残念な部分もあるが、基本的な曲は収録されている。 指揮のリヒャルト・ミュラー=ランペルツは1910年にベルリンで生まれ、1982年にリューネブルクで亡くなったドイツの指揮者。 1950年代ぐらいから録音を残しており、クラシックの分野ではオペレッタの抜粋録音やオペラの序曲集、歌手の伴奏や管弦楽小品集、本CD音源の様な映画音楽、更に101ストリングス・オーケストラを振った軽音楽と言った比較的ライトな作品を中心にディスコグラフィーが残っている。 生地ベルリンのオケとも共演、録音を残したが、ハンブルクともゆかりが深くハンブルクのオケとも録音が多い。 やはりというかその殆どが未CD化で、数少ないCDも伴奏が多いのでこの音源は貴重なランペルツ主役のCDだ。 演奏団体のハンブルク・コンサート管弦楽団は解説に詳細な記載がないが恐らくこの録音のための楽団だろう。 響きはヨーロッパ的であるが、伸びやかなサウンド、明朗かつ明快なランペルツのタクトによる演奏はローザの壮大な音楽を十分に表現できている。 オーケストラも技量はなかなか上手く、メンバーにはもしかしたら北ドイツ放送交響楽団の楽団員が参加しているのかもしれない。 録音は1962年5月。 年代を考えるとまぁ良いほうの音質で十分聴けるだろう。 原盤はヴァレーズ・サラバンドの様だが、CDではビクターの国内盤以外復刻されていないようだ。
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1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2024/05/20
1.KLM行進曲(スコーテンマイヤー) 2.オランダ海軍の歴史(ペンデルス) 3-6.オランダ組曲(ラインスコーテン) 7.メディチ(ヴィヒェルス) 8.ピート・ハイン狂詩曲(ヴァン・アンルーイ) 9.オランダ交響曲(アンドリーセン) 10.オランダ陸軍行進曲(レーヴェン) 11.オランダ序曲(ハウバスト) 12.低地からの狂詩曲(ラインスコーテン) 13.フットボール王(スコーテンマイヤー) 14.オランダ国歌 演奏団体 オランダ王立陸軍軍楽隊 1、7、10、11 オランダ王立海軍軍楽隊 2、8 メロマン・アンサンブル 3、4、5、6 アムステルダム・ウィンド・オーケストラ 9 ナショナル・ユース・ウィンド・オーケストラ 12 オランダ王立空軍軍楽隊 13 指揮 ピーター・ヤンセン 1 アンネ・ポーツムス 7 ヤン・ヴァン・オッセンブリュゲン 10 トム・ベークマン 11 ヤープ・コープス 2、8 ハンス・ラメルス 3-6 ハインツ・フリーセン 9 ヤン・コーベル 12 レックス・ヴァン・ディーペン 13 ミラサウンドが発売していたsalute fromシリーズは世界の吹奏楽団を紹介していくもので、その吹奏楽団ゆかりの作品や、その国の吹奏楽作品が収録された貴重なものでした。 基本的に新録でしたが、ミラサウンドお膝元の本CDは、新規録音ではなく同じオランダの楽譜出版社、モレナールが自社の楽譜の参考演奏として録音されたものが大半を占めます。 これらの音源はモレナールではすでに廃盤になっているので貴重と言えます。 演奏陣はオランダの名門吹奏楽団。 いつも高い水準の演奏を聞かせてくれる、フリーセンとアムステルダム・ウィンド・オーケストラ、そしてオランダを代表する3大軍楽隊。 オランダ王立陸軍軍楽隊はポーツムス楽長やオッセンブリュゲン楽長、ヤンセン楽長時代までの録音を収録、行進曲ということもあり演奏は文句なし。 コープス少佐率いるオランダ王立海軍軍楽隊は、海軍関連の楽曲を取り入れた吹奏楽オリジナル。 ピート・ハイン狂詩曲はオランダ海軍分列行進曲のトリオで流れるシルバー・フリートの歌を使った作品であり面白い。 演奏はさすがオランダの至宝と言われるだけあります。 オランダ王立空軍軍楽隊の音源、これは他では見ないので初出でしょうか? スコーテンマイヤーの名行進曲、フットボール王を軽快に演奏しています。 収録曲最後の国歌は演奏者の記載はありません。 しかし吹奏楽編成であることや、サウンドからオランダ王立海軍軍楽隊の演奏ではないかと思われます。 録音年はバラバラだと思われますが、上手いこと編集されており聴きやすい。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2024/05/19
ティボール・ヨナス指揮、ミュンヘン・サロン・オーケストラによる演奏で収録されたCDです。 この団体はヨナスによって1981年に設立されたもので、ヴァイオリン、ヴィオラやピアノ等11名で編成されているそうで1990年頃に日本にも来日しているようです。 このCDはヨハン・シュトラウス等のウィンナ・ミュージックを軸に聴きやすいクラシックの小品を集めたもの。 前述の来日公演で演奏された曲もいくつか含んでいます。 楽器の編曲は楽団員によるもので、アレンジはオリジナル重視のアレンジ。 演奏はこの手のものとしては充分立派なもので、ちょっと硬めのドイツ的サウンドを活かした肩のこらない聴きやすい演奏です。 録音は1985年から1986年にかけて、40年近く前に収録されたものですがデジタル期の録音なので音質は綺麗。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2024/05/18
ミクロス・ローザの映画音楽を集めたCDです。 1、2曲目は、エルマー・バーンスタイン指揮、ユタ交響楽団の演奏で『地球全滅』『彼のせいで』を収録。 いずれも序曲だけ一曲ずつの収録です。 元は別の作品2つと組み合わせて1つのCDとして発売されていた音源で、長らく廃盤のため中々聴けなかった音源です。 バーンスタイン&ユタ交響楽団の演奏も悪くなくあまり知られてないこれらの作品を聴くにあたり十分な水準です。 『ベンハー』『ジュリアス・シーザー』『エル・シド』『キング・オブ・キング』『ソドムとゴモラ』『三つの恋の物語』からそれぞれ数曲ずつ収録されており、それを演奏するのは、ライナー・パドベルク指揮、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団。 パドベルクはドイツの作曲家だそうで、主に映画音楽の分野で活躍しているそうです。 指揮者としての録音自体は少ないようで、このローザの音源が代表作の模様。 演奏はなかなかよく、豪快な音楽。 特にトランペットを中心とした金管群をよく鳴らしており、当時のロイヤル・フィルの金管の優秀さがよくわかる。 しかし、歌心もあり、映画音楽の作曲家らしい映画音楽のツボを押さえた好演奏と言えます。 バーンスタインは1984年録音、パドベルクが1985年録音と40年前の録音ですが、デジタル時代の音源のため音質は良好です。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2024/05/17
ギルドが発売していた人気シリーズ、黄金時代の軽音楽。 このCDはシリーズの一枚で1930年代のライト・ミュージックを集めたもの。 収録された作品はこんにちでは聴く機会がない作品ばかりであり、例えばイェッセル『市警のパレード』イヴァノヴィッチ『東洋のバラ』と言った著名な作者の知らない作品から、当時人気を誇ったハーマン・フィンクの作品をメドレーにしたものまで、いずれもメロディは聴きやすく親しみやすい曲が揃っている。 演奏陣も当時有名な楽団、人物が揃い、例えばマルク・ウェーバーとウェーバー楽団、ファーディ・コッフマンとヒズ・オーケストラ等当時軽音楽の分野で人気を博した音楽家、またテレフンケン大吹奏楽団を指揮してドイツ行進曲を中心に名演を残したカール・ヴォイチャッハが、サロン・オーケストラを振ったもの、クラシックの分野ではオペレッタの作曲で知られるエドゥアルト・キュンネッケが、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団を振り自作を吹き込んだ音源等珍しいものもたくさんあり、いずれも当時の雰囲気が存分に感じられる。 復刻も、年代を考えると非常に良い。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2024/05/16
モートン・グールド指揮、ヒズ・オーケストラの演奏によるCDでビゼーのカルメンを収録したものです。 カルメンのオーケストラ版といえば通常は前奏曲と間奏曲を集めた第1組曲とアリアをオケに直した第2組曲がベターですが、時折指揮者によっては独自の版を使っている事があります。 この盤もそうで、グールドがオペラの演奏順に編み直したもっぱらグールド版と言えるもの。 45分と恐らくLPに収めるため多少のカットがあります。 ヒズ・オーケストラは本録音用に集められたものですが、ニューヨークのフリー奏者74名で結成され、いずれも腕利なので、録音用とは思えない卓越したアンサンブルを聴かせてくれます。 録音は1960年ですが、年代の割には音は良いです。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2024/05/15
ミハイル・グリンカの書いた作品から舞曲を集めたアルバムです。 本CDはかつてレジス・レーベルから発売されたCD(品番RRC1242)と同内容のアルバムです。 演奏は全曲、モスクワ放送交響楽団の演奏で収録されています。 まず最初に登場するのは、歌劇『ルスランとリュドミュラ』より、ナイーナ城での踊りと、東洋の踊りと黒海の城の2曲を収録。 指揮はマルク・エルムレル。 1994年録音とあり、CD中最も新しい録音。 エルムレルはバレエ畑を中心に活躍したがここでもバレエを思わせる繊細な音楽を披露している。 次に収録されているのはボリス・デムチェンコの指揮で、独奏楽器と管弦楽のための作品を集めたもの。 『ヴァイオリンと管弦楽のための舞曲』『オーボエ・チェロと管弦楽のための舞曲』『アンダンテ・カンタービレとロンド』の3曲を収録。 独奏者は、イレーナ・レベジェワ(ヴァイオリン)アナトリー・リュビモフ(オーボエ)フョードル・ルザノフ(チェロ)である。 1992年録音で、この収録曲3曲とも大変珍しい作品で、録音も少ないかと思うが、中期ロマン派風の作品で、悪くはない。 ヴァィオリニストの詳細は不明だが、ルザノフとリュビモフはソヴィエト国立交響楽団の首席だった人で、名手らしく濃密なソロはロシアならでは。 デムチェンコという指揮者の詳細は不明だが、オケを巧みに操り優雅な伴奏を繰り広げている。 次に収録されているのは『威風堂々としたポロネーズ』で、指揮はイルマール・ラピンス。 この指揮者もデムチェンコと同じく知られていないが金管が非常によく鳴っていて、良くも悪くもソヴィエトらしい豪快な演奏でよかった。 ただ、エルムレルと同じ1994年録音ながら音があまり良くないのが残念。 次は永らくモスクワ放送交響楽団の首席指揮者として有名なヴラディミール・フェドセーエフの指揮で、歌劇『イヴァン・スサーニン』より、ワルツ、クラコヴィアク、マズルカの3曲を収録。 1984年録音で、さすが永年コンビを組んでいるだけあって、オケの鳴りが違います。 最後に収録された『カマリンスカヤ』はコンスタンティン・イヴァーノフの指揮。 1982年録音で、この2年後にイヴァーノフは亡くなるため、晩年の録音となります。 これも音質は良くないのですが、いかにもソヴィエト的な音色から生き生きとした音楽が流れてきて悪くはないです。 非常に珍しい作品を大量に聴けるこのCD、ロシア音楽好きなら一度は聴いてみても良いと思います。 尚、現在ではCDRを使って製作されています。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2024/05/14
1 白鳥の湖から情景(チャイコフスキー) 2 白鳥の湖から4羽の白鳥(チャイコフスキー) 3 椿姫から第一幕への前奏曲(ヴェルディ) 4 フィガロの結婚より序曲(モーツァルト) 5 魔弾の射手より序曲(ウェーバー) 6 月の光(ドビュッシー) 7 タンホイザーより行進曲(ワーグナー) 8 カルメンから闘牛士の行進(ビゼー) 9 くるみ割り人形より行進曲(チャイコフスキー) 10 天国と地獄より序曲(オッフェンバック) 11 セビリアの理髪師より序曲(ロッシーニ) 12 愛の夢(リスト) 編曲 石川皓也 1、2、4、6、11 小谷充 7、9、10、12 萩原秀樹 3、8 演奏 ウィリー交響楽団 クラシックの名曲から、オペラとバレエ音楽を集めたもの。 結論から言うとかなり人を選びそうな内容であまりお勧め出来ない。 勘の良い方ならわかる様にこのCDはクラシック音楽をアレンジして演奏収録したもの。 純粋なクラシック演奏を期待するとかなり面を食らう。 編曲者がジャズ畑出身ということもあり、大半がブラスを全面に出したジャズ風のアレンジ。 中にはしっとり系のアレンジもあるが、じっくり聴くにはちょっと物足りないと感じるのもある。 しかし、タンホイザーやカルメンあたりは編曲者の遊び心が感じられてこれはこれで良い。 オーケストラはエレキギターやドラム、マリンバ等を加えたポップス・オーケストラ的な編成で、ウィリー交響楽団という名称がクレジットされているものの、実態はスタジオ・ミュージシャンにより録音のために結成されたその場限りの団体だろう。 演奏も正直あまり上手とは言えないし、こういう正体不明系の音源にありがちな人工的な残響がついた録音である。 録音年は不明だが聴く限りデジタル期に入って以降と思われる。 また解説書も無く、初めてクラシックを聴く様な人にも少々不親切。 編曲者のファンか、ポピュラー・アレンジされたクラシック音楽が好きだという人以外はおすすめしない。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2024/05/13
このCDはチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を収録したCDです。 演奏はモーリス・ラブラドール指揮、ロシア国立フィルハーモニー管弦楽団、ソリストはアラン・グリーンとなっています。 聴いた事のない演奏家かつ、本盤以外で目にする事のない演奏家のため調べてみると、この名義は実在しない演奏者で、本当は、オトマール・マーガ指揮、ニュルンベルク交響楽団の演奏、ソロはラルフ・ホームズの演奏らしい。 知る人ぞ知るホームズのヴァイオリンはオケを引っ張りながら存分に歌っていてなかなかに良い演奏だ。 併せてイタリア奇想曲も収録されており、こちらもラブラドール&ロシア国立フィル名義だが、ヴァイオリン協奏曲とオケの感じが違い、本当の演奏者は不明である。 このイタリア奇想曲、演奏は至って正統派な演奏で、演奏自体は悪くないと思う。 録音や音質は普通。 とは言え、正式な名義でクレジットされていない以上、マニア向きの盤と言えるだろう。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2024/05/12
このCDは20世紀アメリカの作曲家の管弦楽作品を集めたもの。 20世紀アメリカといっても前衛音楽ではなく、いずれの曲も新ロマン派音楽で聴きやすい作品ばかりを集めたもの。 収録音源いずれも米CRIを原盤としていて何枚かのLPかを編集してCD化したもののようだ。 最初に登場する曲は、ヴァージル・トムソンの『交響曲第3番』で演奏は、ジェイムズ・ボレ指揮、ニューハンプシャー交響楽団である。 トムソンは様々な分野で活躍した20世紀アメリカを代表する作曲家で、交響曲も3曲書いており、ここに収録された曲は最後の交響曲です。 ボレはトムソンの交響曲を全て録音した指揮者で、ニューハンプシャー交響楽団は技術で多少の粗はあるものの、熱があり良いです。 次に収録されているのはノーマン・デロ=ジョイオ『ニューヨーク・プロファイルズ』で、アーサー・ベネット・リプキン指揮、オスロ・フィルハーモニー管弦楽団の演奏で収録されたもの。 デロ=ジョイオは日本で吹奏楽の分野で知られていると思うが、トムソンと同じく映像音楽や管弦楽等様々な分野で活躍している。 ここに収録されたニューヨーク・プロファイルズは比較的珍しい作品で、他にニコライ・ソコロフが指揮を振った音源があるぐらいのようだ。 今現在最も新しい録音だと思われるこの音源、オスロ・フィルの北欧的な弦の音色と、リプキンの巧みな音楽作りによって演奏は作品の真価を十分に伝えていると言えるだろう。 次はユリシーズ・ケイ『幻想変奏曲』で演奏は引き続きリプキンとオスロ・フィルだ。 この作品はケイの代表曲の一つで最近も新たに録音されている。 リプキンがこの作品を委嘱、初演したらしく、演奏は中々充実しており、この曲の名演と言えるだろう。 最後に収録された作品はジャック・ビーソン『交響曲第3番』で、ウィリアム・ストリックランド指揮、ポーランド国立放送交響楽団の演奏。 ビーソンはオペラで有名だそうだが この作品は収録曲中最も現代的で打楽器が効果的に使われた第3楽章が印象的な作品。 冷戦時代のポーランド国立放送交響楽団をアメリカの指揮者が振った珍しい録音だが、オケが優秀な事もあり作品を知るには十分。 1960年代から1970年代の録音で、アナログだが年代を考えると悪くない音質。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2024/05/10
このCDはダニエル・アドニがピアノ協奏曲形式で書かれた映画音楽を集め、1980年に録音された音源を復刻したもの。 伴奏はケネス・オルウィン指揮、ボーンマス交響楽団。 この分野の代表的な作品『ワルソー・コンチェルト』を中心に、全5曲収録したもので、選曲的な面で言えば定番を集めたものとなっている。 アドニのピアノは明快な音楽で、この手の曲の解釈としては、なかなかのもの。 またバックを務めたオルウィンも、ボーンマス響を手堅く、そして充実したサウンドを引き出しており、さすが職人オルウィンの実力が存分に発揮されている。 オリジナル盤はこの5曲だけだが、本CDではリチャード・ロドニー・ベネットの『オリエント急行殺人事件』が収録。 演奏は、マーカス・ドッズ指揮、コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団、ピアニストは作曲者のベネットが担当している。 この音源はどうやらサントラ音源らしく、録音年の割に音も良い。 演奏もこの作品の模範となるもの。 尚、このCDではオリジナル盤から4曲だけ抜粋したものとなっている。 値段も高くはないのでおすすめ。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2024/05/09
このCDはニック・イングマン指揮、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の演奏で収録された映画音楽集である。 主に1990年代に公開されたハリウッド映画の音楽を新しく録音したもの。 と言っても録音年月日は2002年9月16日、17日と今となってもはだいぶ前で映画自体も最新というより懐かしい部類に入ってしまった。 主にメインテーマを演奏会用に書き直した楽譜を使っており、映画本編と異なる感じの曲もあるが、これは再演奏盤ならではというべきだろう。 尚、編曲はミケ・タウネッドや、ニック・レイン等、映画音楽を得意とする指揮者らによるもの。 指揮のイングマンはイギリスの作編曲で映画音楽や、ポピュラー畑の分野の作品を中心に活躍している。 ここではロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団を自由自在に操って、繊細な演奏からダイナミックな演奏まで、映画音楽にふさわしい演奏を聴かせてくれる。 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団はこういう再演奏の演奏で非常によく見かけるがそのためか、手を抜かず堂々とオケを鳴らし、高いアンサンブル能力を発揮した演奏をしている。 エンジェル・スタジオで録音されたもので、音は良い。
2人の方が、このレビューに「共感」しています。 2024/05/07
ジョルジュ・プレートル指揮、シュトゥットガルト放送交響楽団の演奏で収録されたCD。 チャイコフスキーの交響曲第4番とビゼーの交響曲第1番を収録したもの。 チャイコフスキーの第4交響曲はプレートルの勝負曲目だったとの事ですが、出回っている音源はこれが今現在唯一のようです。 冒頭のホルンから一瞬でこの指揮者の世界に引き込まれてしまいます。 2楽章では甘く切ないチャイコフスキーならではのメロディを品よく歌い上げていますし、第4楽章ではメリハリを効かせて、聴き手を興奮させながらコーダへと持っていきます。 まさにプレートルにしか出来ない演奏と言えるのではないでしょうか。 ビゼーの交響曲第1番は、本CDより遡る事数年前に、バンベルク交響楽団と録音を残しています。 基本的にはそのバンベルク響盤と変わりない軽快な演奏ですが、1楽章等少しテンポが遅め。 出来が良いのは3楽章でメリハリの付いた音楽です。 これも得意曲という事もあり中々の名演といえます。 録音日は1991年6月28日で、録音は問題なく綺麗に録れていると思います。 一応ライヴらしいのですが、それらしいものは収録されておらずスタジオ録音のようです。
2人の方が、このレビューに「共感」しています。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2024/05/06
アーサー・フィードラー指揮、ボストン・ポップス管弦楽団がRCAに残した録音から、ロシアの作曲家の作品を集めた内容のCDです。 非常によく知られた作品を集めた内容となっていて、前半はチャイコフスキーの白鳥の湖やスラヴ行進曲、後半はリムスキー=コルサコフやプロコフィエフの作品等、誰もが一度は聴いた事のある作品が集められています。 フィードラーの演奏は往年のアメリカらしいストレートで明るい響きを基調としています。 そのため、重厚さはないかもしれませんが、ムラダの貴族の行列や3つのオレンジへの恋の行進曲はオーケストラ・サウンドを存分に生かした豪快な演奏、またタイトルにもなったアンダンテ・カンタービレは弦楽セクションが美しく歌う等、当時の同オーケストラの水準が高かった事が伺えます。 録音年は不明(多分1950年代後半から1960年代前半でしょう)で、アナログ録音ですが、音自体は十分聴ける水準です。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2024/05/05
ユッカ=ペッカ・サラステ指揮、トロント交響楽団によるムソルグスキー作品集である。 前半は禿山の一夜と展覧会の絵という至ってスタンダードな選曲だが、展覧会の絵はラヴェル版による録音ではなく、セルゲイ・ゴルチャコフ版とレフ・フンテク版を折衷した指揮者独自の版を使用している。 この版による録音は今のところこれのみの様だ。 フンテク、ゴルチャコフ共にスラヴ的響きを意識して、シンプルなアレンジ。 そのため2つの版を使用していても違和感自体は少ない。 原曲に従ってるのでプロムナードも5曲収録されている。 しかし全体的に民族色的なカラーを排したよく言えば純音楽的な演奏であり、珍しい以外の感想は出てきませんでした。 後半は管弦楽曲集であり、ホヴァンシチナ、カルスの奪還、スケルツォを収録。 後半の2曲はわりと珍しい曲だが、カルスの奪還は原典版を使用しており、通常聴ける演奏とはやや違うアレンジで面白い。 この後半3曲は小品という事もあり演奏は良いと思います。 この国内盤は輸入盤に日本語解説をつけた物で、CDはApexの輸入盤と同じです。
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