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miklos さんのレビュー一覧 

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     2021/03/17

    ヨハン・ハルヴォルセンは、スヴェンセンやグリーグらの後継者にあたる作曲家であり、彼らと同様ノルウェーの伝統音楽に霊感を受けてノルウェー的な作品を多く生み出した。同じ北欧の作曲家だとシベリウスやニールセンとほぼ同世代の人物であるが、作風は彼らよりも保守的でナショナル・ロマンティシズムに属する作曲家といえる。この盤に収録されている交響曲1番も、ロマン派交響曲という一言で片付けられてしまうだろう。
    この盤で一番聞いていただきたいのは、「仮面舞踏会」からの組曲である。ルズヴィ・ホルベア(グリーグの「ホルベアの時代から」のホルベアである)の仮面舞踏会をもとにした劇付随音楽から曲を抜粋して組曲にしたものだが、懐古的なメロディが美しく、リズム感のある舞曲もあって聞いていて楽しい。ニールセンのオペラ「仮面舞踏会」も同じくホルベアのテクストを基に作曲されているので、比較しながら聴くのも楽しい。

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     2021/03/16

    ジャック・ルーシェはバッハのジャズアレンジでその名を知られるようになったジャズピアニストだが、このドビュッシーのジャズアレンジはバッハのアレンジよりもずっと良いと感じるのは私だけだろうか。「月の光」といい、「牧神の午後による前奏曲」といい、アレンジの良さが光っている。

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     2021/03/16

    スイス出身の指揮者アルミン・ジョルダンは、その名前の表記やスイスのフランス語圏やフランスでの活動歴が長かったことから、差し詰めフランス語を母語にしているのかと思いきや、実はドイツ語圏のルツェルン出身である。そんなアルミン・ジョルダンのフランス音楽の録音をまとめたのがこのボックスである。私よりも前のレビューアーの方が書かれているように、このボックスの魅力はフランス近代音楽のマイナー作曲家の作品が多く含まれていることである。例えばルクーの管弦楽作品があるということは余程のマニアでもない限り知らないであろうし、アンリ・ラボーの名前を聞いたことのないクラシックファンは多いだろうと思う。このようなマイナー作曲家の作品を名の知れた指揮者とオーケストラで聴けるというだけで、このボックスには価値があると思う。もちろん前のレビューアーの方が書かれているように、ラヴェルやドビュッシー、フォーレの出来も決定盤はいかないまでも水準以上ではある。これでデュカスのオペラが収録されていたら完璧だったのであるが、管弦楽曲集成を謳っているが故に仕方ないか。

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     2021/03/16

    例えばシベリウスやニールセンがそうであるように、北欧の作曲家は劇音楽というジャンルにおいて多くの作品を生み出している。それはノルウェーの作曲家ヨハン・ハルヴォルセンについても当てはまり、仮面舞踏会をはじめ多くの作品を劇作品のために書いている。このディスクに収められているフォッセグリムもその一つで、4幕のトロール劇として1905年にオスロで初演されている。ノルウェーの国民的楽器であるフィドルが冒頭から音色を奏で、この劇がノルウェー的性格を持ったものであるとわかる。グリーグのペールギュントなどでフィドルの響きに興味を持たれた方は、ぜひこのディスクを手に取って欲しい。併録のセオドア・ルーズヴェルトへのノルウェーの挨拶は、セオドア・ルーズヴェルトが1910年にノルウェーを訪れた際に、ノーベル賞委員会がハルヴォルセンにアメリカとノルウェーの友好関係を祈念するために委託したもので、アメリカ国歌、星条旗よ永遠なれを主題にした変奏曲である。
    録音演奏ともに良好で、演奏者の熱気が感じられる。

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     2021/03/16

    いままで近代のオルガン独奏曲をなんとなく敬遠していたが、このフランクの作品集はいい意味で期待を裏切ってくれた。内省的で優しい響きは、フランスのバロック期のオルガン音楽を思い起こさせる。

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     2021/03/16

    44の2重奏曲は収められている曲の全てが、ハンガリー・ルーマニア・スロヴァキア・セルビア・ルテニア(現ウクライナ)地域で採集された民謡を編曲したものであるというところに、バルトークの民謡研究の大家としての自負が感じられる。この作品に収められている曲の一部はのちにバルトーク自身の手でピアノ用に編曲されてもいる。演奏はプロのヴァイオリニストが演奏するだけであって、練習曲がいい意味で練習曲ではなくなってしまっている。
    コチシュが伴奏を務める民謡編曲作品も、演奏者が手を抜かずに演奏しているため素晴らしい出来栄え。自国の大作曲家へのリスペクトを感じさせる。

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     2021/03/16

    ピアノ作品ばかりが取り上げられるリストではあるが、カトリック教会音楽の改革運動にも関与し、多くの宗教音楽を作曲したことはあまり知られてはいない。当盤では、そういった作品群の代表的なものの一つ、リストの母国ハンガリー出身の聖女エルジェーベト(エリーザベト)の生涯を描いた「聖エリーザベトの伝説」が取り上げられている。リストの声楽音楽のスペシャリストと呼べるフェレンチークの指揮で今一度リストの知られざる音楽に触れるというのも良いのではないだろうか。

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     2021/03/16

    このボックスセットに収められているハーリ・ヤーノシュ全曲版だが、個人的にはあまりお勧めしない。まず語りが入ってしまうことで曲全体が間延びしてしまい、メリハリがなくなってしまっている。さらに言えば、ナレーションが英語というのもいいとは思わない。やはりハンガリーの作家の喜劇をもとに書かれた作品であるし、音楽もハンガリー語で歌われることを前提にしているので、言語として根本的に異なる英語が張り込む余地はない。全曲盤に興味がある方には、フンガロトンから出ているフェレンチークの全曲盤をお勧めする

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     2021/03/16

    昨年(2020年)生誕100周年を迎えたスウェーデンの作曲家トールビョルン・ルンドクイストのラジオドラマ用音楽。日本でもよく知られている「ニルスのふしぎな旅」と「イェスタ・ベルリングのサガ」というラーゲルレーヴの2作品のための音楽が収録されている。
    「ニルスのふしぎな旅」は小人となったニルスが、渡鳥の群れとともにスウェーデンの各地を旅するというストーリーで、もともと小学生の地理教材として書かれたもの。スウェーデン各地の風景が音楽で描写されていて、聞いているこちらもスウェーデンを旅しているような気分になる。

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     2021/03/16

    ピノックの選曲のセンスの良さがわかるアルバム。「調子の良い鍛冶屋」や「神秘的なバリケード」など有名な曲の合間にマイナー作曲家の作品が挿入されている。バロック期のマイナー作曲家のチェンバロ作品をこのアルバムで初めて触れるという方が多いのではないだろうか。

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     2021/03/16

    モーツァルトがフリーメーソンのために作曲した音楽を集めた珍しいアルバム。数年前に似たような内容のアルバムがナクソスから出たが、それ以前は競合盤が揃いも揃って入手困難かつ無名ということもあり、ケルテス&ロンドン交響楽団が事実上唯一の選択肢かつ決定盤であった。ナクソス盤が出た今でもその位置付けは変わっていない。

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     2021/03/16

    バルトークの作品についてよく言われるのが、民俗音楽の要素を楽曲に落とし込むことで、独自のスタイルを確立したということである。だがバルトークが最初から民謡のリズムやらなんやらを応用した出来たわけではなく、民謡編曲や民謡研究を通じ、その分野に通暁したことで初めてその段階にまで到達することができた。その過程を理解する際に助けとなるのが、ピアノ作品である。時系列順に民謡編曲作品を追っていくと、徐々に民謡編曲がシンプルなものからより複雑なものへと変化していくことがわかると思う。このコチシュによるボックスは、青年期の一部の作品を除くほぼ全てのピアノ作品を網羅していることから、バルトークの民謡に対する理解の深まりを理解できる唯一無二の音楽的資料であることであり、全てのバルトークマニア(?)にとってマストアイテムである。演奏も申し分のない。
    民謡編曲作品以外の作品の出来栄えも素晴らしく、「ピアノソナタ」や「戸外にて」は間違いなくベストの演奏だ。

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     2021/03/15

    SingやYesterday once moreというカーペンターズの代表曲が収められているアルバムだが、このアルバムの魅力は後半のリチャード・カーペンターによるオールディーズのアレンジのメドレーだと思う。Beach BoysのFun, fun, funやキャロル・キングのOne fine dayのアレンジの秀逸さをぜひともこのアルバムで聞いていただきたい。

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     2021/03/15

    タローのセンスが光る好アルバム。長かった戦争が終わり、国際協調の時代に入った狂騒の1920年代にパリで流行した曲が集められている。ナタリー・デセイなど独唱陣も充実。

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     2021/03/15

    デュトワがモントリオール交響楽団を指揮して録音したベルリオーズ録音は、ラヴェル管弦楽曲全集と並んで、デュトワ&モントリオールのコンビの最上の成果であることに疑いの余地はない。もちろん幻想交響曲のような有名曲も素晴らしい出来なのだが、ベルリオーズのマイナー作品、例えば幻想交響曲と連続して演奏されることが想定されている「レリオ、あるいは生への回帰」やカンタータ「帝国」などが豪華な独唱陣と
    デュトワ&モントリオール交響楽団で聞けるのは、このセットの醍醐味である。

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