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0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2012/10/02
かつての累々とソロで響きの渦を巻き起こす演奏と比べると、だいぶおとなしい、よくいえば静かなアルバムになっている。バッハの曲なら、最近のピリオドのほうがいいかな。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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3人の方が、このレビューに「共感」しています。 2012/10/02
交響曲は随所に発見にあふれたもの。特に8番は、こんなにダイナミックかと驚くほど作曲者の意気込みが伝わってくる演奏で、この曲のベストかもしれない。一方、ピアノ協奏曲はエマールの遅いテンポで丁寧に美しく響かせる様がすばらしい。
3人の方が、このレビューに「共感」しています。
スペインの声楽曲を集めたアルバム。しっとりと楽しめるものが中心。スペインルネサンスのリズム感豊かなものを期待していると、ちょっと期待外れかも。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2012/07/27
【曲について】オケゲムのこの曲は、5曲ともそれぞれ個性が際立っていて、素晴らしいものだと思います。特にTractusの声部がからみあって天使が飛び交うような曲想からOffertoriumの厳しく激しい曲想(特にバス声部の動きには驚かされます)に至るあたりは、何度聞いても新鮮です。 【演奏について】過去のPCAやヒリアードのものと比べて、起伏・ふくらみが増して、音楽的に豊かになったと言えます。女声の起用も音色の広がりに一役買っているでしょう。一方で、透明感も素晴らしいです。 【アルバムについて】現代曲と古典を単に並べただけでなく、全体を一つの曲としてとらえて演奏されているように思います。たとえば、Offertoriumから最後のセレンセンの曲に至る流れなど、非常に見事ですし、神秘的なセレンセンの曲と、くっきりと対位法的なオケゲムが対比されて、オケゲムの曲の魅力がよりはっきりと感じられます。ルネサンス期の初期に作られたこの曲が、現代の曲としてよみがえった・・・そんな名盤です。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2011/09/26
久々のアルバムとなるが、さらに多彩な響き・音の試みが取り入れられている。音がぐるぐる回っているように聞こえるなどの空間的な効果もおもしろい。今回のアルバムはそれにとどまらず、アルバム全体の構成も見事で、曲から曲へのつながりや、全体の構造が考え抜かれており、全体として1つの曲を聞いているように感じられる。シンフォニーといってもいいかもしれない。終曲の大団円を聞き終えるころには、すっかり希望に満たされた気持ちにさせてくれる。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2011/07/13
モダンの演奏に比べて、ピリオドの演奏は、テンポの揺らし方、間の置き方が新鮮で、とてもおしゃれだと思う。ピノックと比べて、マンゼの演奏は茶目っけもあって楽しさ倍増。今後も期待。
8人の方が、このレビューに「共感」しています。 2011/06/30
録音は残響が少なく音が広がらないのですが、細部はよくとらえられていて、弦楽器の力強いbowingが目に見えるようです。特に、3,7,9番は、50年代のEMIステレオと比べても、よりダイナミックな曲作りになっていて、なかでも7番はベスト盤かもしれません。
8人の方が、このレビューに「共感」しています。
5人の方が、このレビューに「共感」しています。 2011/06/30
タローの演奏はレガートとスタッカートの対比が際立っていることや、音の立ち上がりが鋭いことで、とても切れがあるクールな印象を与えます。しかも、決して軽い演奏ではなく、むしろ宇宙空間に放り出されたような底知れない深さを身にまとっていることが魅力となっていると思います。スカルラッティでそういう「クールな深さ」を表現できたのは彼だけでしょう。自宅ではヨガにいそしんでピアノは弾かない、ということですが、なるほど、と思います。
5人の方が、このレビューに「共感」しています。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2011/06/24
スターバトマーテルはペルトの音楽の中でも特に構造的にまとまっていて美しいものだと思います。オリジナルのクレーメル盤と比べると、全体としてやわらかく包み込まれるような曲になっていて、ヒーリング的要素が強まっているといえます。私としては、クレーメル盤の先鋭で対位法的要素を強調した演奏の方がどちらかというと好みですが、この編曲も捨てがたいと思います。
2人の方が、このレビューに「共感」しています。 2011/06/24
もう何度聞いたかしれません。An der Wassern, De Profundis, Stabat Materなどは特に美しくかつ劇的です。Stabat Materは、クレーメルの特徴が加わって、対位法的なコントラストが明瞭になっており、大変充実した時間が過ごせます。
2人の方が、このレビューに「共感」しています。
6人の方が、このレビューに「共感」しています。 2011/06/24
どれもこれも驚きの連続・・低音の響きがたまらないシュトラウス、劇的極まりないベートーヴェンの8番・・人生に一度は聞いておきたい演奏です。
6人の方が、このレビューに「共感」しています。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2011/06/22
2009年のソナタ、2010年のハーゲンとのクインテットとコンサートで聴きましたが、クインテットはハーゲンのダイナミックな演奏の方が聴きごたえがあったように思います。この盤での演奏は、むしろ全体的なまとまり感のあるもので、全体構造がよくわかり、バツェヴィチを理解するのによい演奏だと思います。
聞かせどころを本当に格好良く聞かせてくれる演奏で、胸のすく思いがします。92年東京ライブのチャイコはどれも素晴らしいですが、その中でも随一だと思います。
音楽の姿勢はシゲティのような求道的な真摯なものであり、音色はクリアでありつつ人間味というか滋味豊かなロストロ特有の音です。ターリッヒとのドヴォコンが52年で、これも名演ですが、55年のこの演奏は、そこからさらに深みを増した演奏になっていると思います。EMIの92年無伴奏とは、全く別物、圧倒的にこちらに軍配が上がるでしょう。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2011/06/22
リリングはもともとバッハの宗教曲などで名を馳せていましたが、最近、この盤やグバイドゥーリナなど、現代宗教曲にも取り組み、喜ばしい限りです。サンドストレムは、真摯な側面と独特なリズムを持つ軽妙な側面を併せ持つ北欧の作曲家です。リリングの演奏は、ドイツ的ながっしり感を持ちつつ、北欧的な透明感も十分に併せ持った演奏だと思います。サンドストレムでは、ほかにThe High Massという大作があり(Bromstedt版が廃番でSegerstam版のみになっているようですが)、両作とも、現代の古典となるべき作品だと思います。
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