トップ > My ページ > masashing さんのレビュー一覧

masashing さんのレビュー一覧 

検索結果:33件中16件から30件まで表示

%%header%%

%%message%%

  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/05/29

    第2番に感銘してこの1番を買った。いや、すごい!
    私はこれまで25枚の1番を所有しており、好みも「6か7番手の曲」であった。従って、最近はあまり積極的に買い求めようとは思わない曲になっていた。
    しかし、これは買っておいてよかった、とつくづく思う。
    まるで大河を静かに下る舟に寝そべって、ゆったり気持ちよく流されていくような、そんな気分になった。淀みなく流れる川面に小鳥のさえずりや暖かい風が頬をなでる。場所は揚子江か。本来第4番や9番で経験するような恍惚がこの1番にあったとは驚きだ。
    流れに棹さす、という言い回しがあるが、4楽章からはその勢いにのって水面を疾走するのである。もう言葉は要らない。
    これがまたライブというから驚きである。こんな1番をぜひ体感していただきたい。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/03/30

    NHK-BSで放映されたN響との第3番が素晴らしかったが、この2番でも彼の意図がはっきりと聴き取れ、音楽に没頭できる。終始シャイー&RCO盤に近い、ゆったりとしたテンポで進む。ちなみにシャイー盤と同じくメゾがP・ラングであり、演奏時間(87分58秒)もほぼ同じ。ライブの、この遅いテンポでも、ソウルフィルは乱れのないしっかりとした足取りで心地よく奏でる優秀な楽団であることが確認できた。女声2人の声質が少し似ているもののうまいし、合唱も大変立派。ライブのハンディを考慮しても、SHM-CDである本盤は、EXTONのSACDほどの鋭さはないが、S/N比もソノリティも大変素晴らしい。私蔵の28組の第2番の中でベスト5に入る。(ちなみに、4はバーンスタイン/NYP、ヤルヴィ、ハイティンク/BPO、シノーポリ/POでラトル/BPOが6位に落ちたかな。)このチクルスも今後大いに期待できるといえるが、インバル、P・ヤルヴィ、ラトルなどがまだまだ後に控えていることを考えると、財政面で悩ましい。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/12/04

    4作品とも新しく、内容は言うまでもなく、配役、舞台の設定、ビデオ画質と、いずれもハズレのないコストパーフォーマンス抜群のお薦め品。日本語字幕はないが、英語がある程度わかれば十分事足りる(あらすじの予習はいるが)。
    最初はあまり期待していなかった分、大変満足している。
    特に「アドリアーナ」は以前NHKBSで別配役のバージョンを観た時はあまり感心しなかったが、これは思わず引きこまれてしまった。D・デッシーが素晴らしい。
    「トスカ」はなんといってもグレギーナ&リチートラの名コンビ(「トゥーランドット」でも共演)が光る。「セヴィリア」はカサロヴァを見るため。「トラヴィアータ」は、配役は並だが、舞台があでやかですばらしい。
    何れにしても1枚860円とは破格のお買い得品です。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/11/10

    輸入盤を買った。皆さんのレヴューを見ると、音質は良いが、第1番の画質がひどいとのこと。私はBDプレーヤーで鑑賞したが、決してひどいものではない。16:9にコンバートされた1番は、例えて比較すれば、NHKBSで再放映されたクライバーや80〜90年代の「4:3画質のN響のビデオ」より一段良いという感じで満足できる。1990年だから当然といえばそうだが、ものによってはもっとひどいのもある。8番はワイドスクリーンで、もう一段上の画質でたいへん感動した。
    ハイビジョンを見慣れた目では確かにかなり落ちるが、ビデオ映像としては標準的だろう。ひどい原因は、BD/DVDレコーダーでご覧になっているせいではないだろうか。(当方のレコーダーでの再生は確かに少し落ちる。)音質はS/N比も良く十分楽しめる。日本版は知らないが、輸入盤は(日本語字幕はないが)コストパーフォーマンス抜群である。ぜひお薦めしたい。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/11/03

    先日買ったアバド、ルツェルン音楽祭の1番〜7番のBD4枚は、これまでの視聴環境を一変させた。なにしろ3番と4番を通しで鑑賞できるという夢のような体験ができたのだ。調子に乗ってこの8番を買って、とうとうハイヴィジョンのマーラー全集が完結したのは大きな喜びである。(9番、大地の歌、10番はNHKBSからの録画だがBDのクオリティに匹敵する)さて、この8番は期待に違わず、演奏も画質もたいへんすばらしい。今までテキストを見ながらのCD鑑賞だったが、こうして改めてきれいな映像で見る8番は(英語の字幕は不親切であるが)やはり感動が倍加するようだ。これからしばらくはCDに戻れそうにないのが不満(?)ではあるが。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 9人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/09/30

    ユーロアーツの手から離れたことへの「腹いせの叩き売り」?
    BD4枚に7曲入りで手間いらず。入手困難な2番が入っている。破格の安値。三拍子そろったマーラーファン必携のアルバムである。そろそろ1枚ずつBDを買おうかと思っていた矢先で、待ってましたと、即買い!入手まですこし待たされたが、その喜びはひとしお。
    一枚ずつ買った人たちにはお気の毒だが、言うことなしのお買い得品で、演奏・画質ともどもすばらしい。ただ、問題はケースが珍しい段違い二枚収納で取り出しにくいことだが、文句を言うほどのものでもない。
    これでNHKBSから録画した第9番、大地の歌と10番(BPO)が揃って、残すは8番のみ。
    来年が楽しみであるが、果たしてやってくれるのだろうか。

    9人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/12/07

    これはどちらかと言えばSACD付きDVDというべき、とてもお買い得セットである。先日BShiで収録した3番が、演奏、画質とも、とてもすばらしかったし、同時に放映されたホーネックの2番も(第1と第5楽章だけだが)、とても素晴らしく、全楽章演奏して欲しかった。これらはいずれDVD化されるようだ。
    実はこれがきっかけでこの2番を買った訳だが、ホーネックの2番やヤンソンスの3番ほど、なぜか気持ちが乗らない。
    コンセルトヘボウ管は完璧だし、合唱、女声もいいのだが、2回目以降、聴いていて、いねむりしてしまうのである。3番があれほど見事なのに、なぜだろうと考えた。そうだ、パーヴォ・ヤルヴィの2番のせいだ。あまりにヤルヴィを何度も聴きすぎて、それに比べると、この2番は冗長に感じるのだ。 
    手持ちの2番は30組を超えてしまった。その中では残念ながらベスト5には入らないが、決して凡作ではないと思う。HMVになり代わりお薦めの商品です。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/06/17

    第2番はこれで28組目になるが、驚異の「復活」に、久しぶりに興奮を覚えた。改めて85年のインバル盤を取り出して比べてみると、録音の質に大きな違いはないが、このヤルヴィ盤のライブとは思えないS/N比の良さと、Dレンジの広さにまず驚かされた。そして、一音ごと足取りを確認するがごとく、ゆっくりとしたテンポには指揮者のみならず、楽団の確かな自信を感じる。クートとデセイはNHKで放映されたメトロポリタン・オペラなどで活躍している二人だが、オペラとはまた違った丁寧な歌い方とそのすばらしい声にうっとりしてしまった。合唱もまた立派。これほど何度も4・5楽章を聴き直したいと思ったことはない。今年の大収穫で、ジンマンの8番と1・2を争う名盤であることは間違いない。
    全集完成途上にあるジンマン、マーツァル、ゲルギエフ、ヤンソンス、ノリントン(後者3名は不作?)、そして新たに始動したホーネック、オラモ、ヤルヴィと、マーラーファンには、また悩ましい時代の到来か!?

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 10人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/06/01

    これこそマーラー全集だ。@250円は、中国製などではなく、立派なEU製。リマスターされた音は全曲に反映され、CD自体も気の毒になるほど立派なできである。ジュリーニの1番はCSOの緻密な演奏で、低音に不満があるものの、年代を感じさせない清涼感はさすが。ラトルの3番・7番・嘆きの歌は、今回購入の一番のきっかけだったが、納得のできばえ。3番のレンメルトは3度目だが、あいかわらずいい。バルビローリの6番は出色。重戦車のような出だしは痛快で、「アルマ」を押しのけてしまう勢い。Andanteを2楽章にもってきたのが納得できる1枚である。かすかに唸り声も聴け、終楽章のハンマーも立派。ホーレンシュタインの4番はすっきりした音も心地よく、プライスの声にうっとり。2・5・8・9・大地・10番は私蔵盤と重複しており、買い替えになるが、リフレッシュされた音には満足。(逆に持っていない人には超お買い得!)そして何より良かったのは歌曲集で、交響曲での引用や由来がよくわかるよう配置されている。また9人によるリュッケルト歌曲「私はこの世に・・」の比較ができる、全集ならではの企画がとても良い。フェリアーからクートやハンプトンまで、これだけの歌手を収録できるのはEMIの強みであろう。CD16にPDFテキストとして収録された英語対訳付き歌詞は43ページにおよび、ゆっくり楽しめる。ケースのクリムト風の絵(クリムトではない)もすばらしい。文句のつけようのない全集である。

    10人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 10人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/05/15

    私はマーラーの全交響曲を愛し、200枚にものぼるCDを集めるまでに25年かかった。この7番は、3番・8番とともに愛聴曲になるのに長い期間を費やしたうちのひとつであるが、その過程でこの盤に巡りあっていたら、挫折して中断するか、またはさらに多くの時間がかかっていただろう。同じクレンペラーのマタイ受難曲を聴いた時の超スローテンポは、バッハでは納得できた。だが、残念ながらマーラーでは我慢の限界を超えていた。楽団のフライイングもむべなるかな、である。
    クレンペラーは決して嫌いな指揮者ではない。マーラーは第2番、2枚の第9番、大地などは好きで、むしろ尊敬に値する。だが、この99分も費やす7番だけは「久しぶりの拷問」である。3度聴き直してもダメだった。過去、歳を経て、評価が変わったものもあり、数年後には評価が変わるかもしれないが、とりあえず今はゴメんなさいとしか言えない。

    10人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/03/11

    安価で良心的な製品を出す会社としてArteNovaはぜひ注目して欲しい。このマタイ受難曲は、ハイライトではなく3枚組1000円で買えるのが信じられないくらい出来が良い(ケースにも手抜きはない)。先に買ったシャイー盤は、2枚に詰め込んだおかげで、CDのかけかえの手間は少し省ける利点があるが、速い第1曲が欠点だった。このダウス盤はシャイー盤(2009年)と同じく、コンパクトなコンサート形式で、録音も良い。ライブ(2000年)で、聴衆の雑音が数箇所あり、少し気になる時もあるが、演奏のキズにはなっていない。
    歌手陣は、エヴァンゲリストのワグナーが、最初少し不調かと思われたが、次第に良くなり、それ以外の(脇役ともいえる)歌手陣がむしろすばらしいという皮肉な感じは、良い驚きだった。鈴木雅明・BCJ盤(私蔵9組中のベスト盤である)と同じ、中庸をいくテンポも心地よい。これは(価格が高いために手が出しにくいと思っている)マタイ初心者にとっては良い買いものではないだろうか。ただし初心者には日本語対訳がないので、ネットから採られることをお薦めするが。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/02/27

    待望の8組目のマタイであったのだが、まず、肝心の第1曲「来たれ娘たよ...」は、疾風のごとく歌い出して、あっという間に終わる。これで果たして「イエスよ、私たちを憐れんででください」といえるのか。ガーディナー盤を初めて聴いた時も「速いな」と思ったが、このシャイー盤と比べると「法定速度」範囲内に思える。リヒターやクレンペラー盤ほど遅くしろとは思わないが、出鼻をくじかれた感がある。(2枚組160分でちょうど収まるようにした、とは思いたくないが。)しかし、それ以外は満足のいく内容である。コンサート形式で行われたため、小編成で、ユダ、ペトロ、ピラトをひとりで賄うなど、「物量の」クレンペラー盤などとは対照的なコンパクト版で、それがむしろすっきりとした爽やかさにつながっているのは、マクリーシュ盤と似た趣きがある。録音もすばらしく、歌手陣もうまいが、男性歌手陣の声が似ていて区別がつけにくい点が残念(私の耳が悪いのか)。鈴木雅明盤やショルティ盤など、歌詞を見なくても区別はつくのだが。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/12/28

    陶酔の82分が過ぎ、思わず「ブラヴォー!」と心で叫んだ。「早い(1枚にした)・うまい・安い」3拍子揃った超お買い得盤で、これまで85年のコンセルトヘボウ(C)盤やVPOのビデオで十分だと思っていたのに、改めて「買ってよかった、いや買わなければ後悔していた」と、今思う。まず第1に、2枚組が1枚になったことで、興をそがれることなく聴き通せること(すでに持っている方でも、1枚になったことだけで、買いなおす価値は十分にある)。
    第2に、以前からライブならではのキズがあるという情報に躊躇していたのだが、いざ聴いてみると、全く気にならず、(最後のピアニシモでの聴衆の咳が気になるものの)決して傷にはなっていない。同じ9番で、クレンペラーのVPO・ライブ(68年盤)も出だしにミスがあるが、それをひきずってはいなかった。
    第3に、リマスターのせいか、音が予想以上にとても良いし、バーンスタイン節全開で、C盤のもったりとした音よりむしろ聴きやすいと思う。BPO独特の硬質な音にも、2007年のラトル盤とは違う温もりがあるように感じる。
    HMVの宣伝をするつもりはないが、とにかくこんな安い買い物はありません。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/09/30

    原盤はフィリップスの再発売ですが、同じユニバーサルのグラモフォンが「グラマラスできらびやかな音」に比べて、「潤いがありながら、すっきりとして鮮やかな音」とでも言おうか、私の好きな音です。第4番はスタンダードともいえる理想的なテンポと、マクネアの澄んだ声がさわやかさを一層引き立てています。最新盤は聴いていないのですが、83年のコンセルトヘボウ盤より一枚上です。
    一方第5番は、非常にゆったりとしたアダージェット(13分55秒)のおかげで、あのバーンスタイン・VPO(87年)よりも遅い演奏(78分26秒はおそらく最も遅い)なのですが、終始ダレることのない芯の通った美しい演奏は、ひとえにBPOのおかげだともいえるでしょう。カリスマ的なバーンスタインに比べて、地味で平凡だという世評を背負ったハイティンクですが、このBPOチクルスでは「なぜ7番で中断しなければならなかったのか」という不条理と口惜しさを嘆かずにはいられません。アバドとの問題なのか。(はたまたアバド・BPOチクルスが2番のみルツェルン祝祭になっているのが、ラトルとの兼ね合いだとか・・・)かくも業界事情を恨んでみても始まらないので、とりあえず再発売を祝って、1から7番まですべて、マーラーファンにお薦めします。はずれなしです。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/09/23

    ハイティンクの80歳を祝うという、とってつけたような再発盤だが、私にとって待望のCDだ。バーンスタインのチクルスのジャケットデザイン画は「エルテ」、ハイティンクは「ココシュカ」であるが、それが復活していることにまず感激。ただフィリップスからデッカに変わっているのはなぜか。
    CD創生期にあわせてマーラー・ブームは始まり、マゼールやバーンスタインを向うにまわし、87年ハイティンク・BPOはスタートした。毎年1枚順調に出すかに見えたが、アバドとの兼ね合いなのか、7番までで「リストラ中断」され、私にとって3番と7番は「痛恨の欠番」になった。というのも、(不幸にも)アバドとマゼール(ともにVPO盤)を買い、「退屈でつまらない曲」と決めつけてしまったからだ。しかし、その後、バーンスタイン、ベルティーニ、シャイー等の全集やマーツァルなどにめぐり会い、7番とともに愛聴曲になった。
    ハイティンクもシカゴのresoundレーベルでリベンジの再出発と思いきや、これも中断しそうな気配なので、せめて8と9番だけでも録音してほしいと思うのだが。
    さてこの3番だが、SACD顔負けの高音質でダイナミックレンジは広く、バーンスタイン盤と並ぶすばらしいできで、2番同様、3番のリファレンス盤になった。ネスはルートヴィッヒとならぶ最高のアルトの一人だろう。後半のアルト→少年・女性合唱→「満ち足りた、気品のある」最終楽章まで、一分の隙もない完璧な演奏は、さすが天下のBPOである。ラトルの9番とともに「陶酔できる1枚」である。
    これで3番は19枚目。あと一枚、「痛恨の欠番」シノーポリ盤が再発売されれば、そろそろ打ち止めにしようとは思うのだが。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

検索結果:33件中16件から30件まで表示