トップ > My ページ > 猫荷古盤 さんのレビュー一覧

猫荷古盤 さんのレビュー一覧 

検索結果:47件中16件から30件まで表示

%%header%%

%%message%%

  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/08/02

    幻想交響曲の続編として今までも複数の音源には触れていたのですが、とりとめのない作品という印象しかありませんでした。このディスクは再生方法が限定ありですが、見て聴く価値があります。なるほどこういうことだったのかという箇所がたくさんあります。けして作品解説というわけではないのですが、曲の良さが初めてわかりました。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/08/01

    日本人作曲家にも美しい曲はたくさんあって吉松隆のプレイアデス舞曲集はその代表的存在になりました。まぎれもなく現代の作曲家の個性溢れる作品なのにどこか昔の音楽を思わせます。私たちの時代の日本に、もしもメンデルスゾーンやリスト、シューマン、ショパン、ブラームス、チャイコフスキー、グリーグ、ドビュッシー、シベリウス等が現れて、つまらない時代ですねえなんて言いながらもピアノで舞曲を作ったらどうなるか。そんなことを思ってしまいます。吉松隆は現代人なのに過去の作曲家と繋がっているのですね。昨夜、荒尾総合文化センターで田部京子さんと東京フィルハーモニー交響楽団の演奏でグリーグのピアノ協奏曲を聴きました。こういう技巧の見せ場聴かせどころのある曲でも、田部さんは鍵盤を叩きつけるようなことがありませんでした。控え目な表現ながら情緒あふれる演奏を久しぶりに聴いて、あぁ日本人のピアニストらしいと感じました。帰ってからこのCDを聴いて、作曲家と演奏家の独特の感性というか個性というものを感じます。

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/07/30

    デビュー50周年ツアーの終わり頃、熊本公演を県立劇場で聴きました。繊細かつ時に力強い打鍵、淡泊なようで雄弁な表現、長いキャリアを持つこれぞ日本を代表するピアニストの名演奏に、火の国のお客さんはスタンディングオベーションで大喝采、それに応えての5曲のアンコールと盛り上がりました。当日この曲は演奏されませんでしたが一昔前の録音にも関わらず、中村さんの個性が同じように感じられます。長い間第一線で活躍するということは、日本人が西洋音楽を弾くことの意味を問い続けることでもあります。日本人だから、この人だから弾ける良さが確かにある。それは実演で確認できた良さと基本的には変わりません。私は世界で2番目にヘタクソな素人ピアニストですが、昔からあこがれの人です。名曲中の名曲ゆえに競合盤も数多いのですが、中村さんのレコードを聴くと何故かほっとするのです。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/07/23

    アクロス福岡でルイサダのフォーレ、ショパン、シューマンの渋い名曲ばかりの実演を聴くことができました。ヤマハを弾いて素晴らしく美しい名演奏を聴かせてくれました。最初から最後アンコールまで楽譜を置いて、でもあまり見ないで弾くのです。技巧の難所よりもむしろ静かな曲調になるとき楽譜を読むかのようでした。演奏は極めて現代的なのにどこか往年の名人巨匠を思わせる不思議なピアニストです。拍手に応えるとき胸に楽譜を抱いて微笑む姿は、まるで「だって楽譜を見ないと忘れちゃうんですよ」と言っているようで、とても好感が持てました。曲は違いますが、このレコードは昨夜の演奏を強く思い出させるものです。マズルカは易しそうに聞こえますがショパンの名曲のなかで実は最も難しい曲なのではないでしょうか。SACDとしての利点を生かして再生しましたが、名演奏は益々冴えて聴こえました。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/07/23

    以前の録音で再発盤ですが、こうしてまとまった形で聴くのは初めてです。ワルツなんかとても良いですね。バラードにスケルツォもなかなか輝かしくて良いです。マズルカとノクターンは少し大人しすぎるかも。でも心が込められた演奏ではあります。マガロフやビレットより現代的。静的な渋い美しさの曲よりも動的な曲の方が素晴らしいような気がします。経歴賞歴に比べて日本ではあまり人気がないピアニストのようで気になっていましたが、この人のレコードにはこの人なりの瑞々しい良さがちゃんとあることが分かりました。協奏曲や歌曲まで揃ってこの演奏この音この価格なら納得。オリジナル盤にこだわる人以外は迷わず買って後悔しないと思います。ショパン全集をお持ちでない方、聴き比べがしたい方にお勧めします。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/07/23

    アクロス福岡でブーニンの弾くショパンのピアノ協奏曲第1番とワルツの7番を聴くことができました。オケはベルリン響でした。勝手気ままなピアニストのように噂されることもありますが、当日の演奏はとても立派でした。この前奏曲集は最初聴いてひと癖ありそうに感じたのですがフランス風ではなくポーランド風、いやいっそスラヴ風ブーニン流とでも呼びたくなるような演奏です。3度聴きましたが聴くたびに違う印象がある。面白い録音です。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/07/23

    ケンプの直弟子、日本最高齢、喜寿のピアニスト室井摩耶子さんのトークコンサートを八代ハーモニーホールで聴くことができました。曲はモーツァルトのトルコ行進曲付きとシューベルトの即興曲。現在89歳とのことですがお元気です。このレコードもGOOD。全然別の曲のように聴こえるところもあるけれどそれは楽譜から何を読み取ったかの結果であって、必要と場合によっては装飾音を付けたりするから。どきっとすることもあるけれど聴いて良かった演奏です。とくに作品111の第2楽章がまるで即興演奏に聴こえるほど。これからもお元気で。ホルショフスキーを超えてください。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/07/23

    大牟田のひまわりホールという小ホールで江崎さんのショパンをメインにしたトークコンサートを聴くことができました。ポロネーズとはマズルカとはもともとどのような舞曲でどのようなときにどう踊るのかとか分かりやすく話してくれ楽しかったです。演奏も素晴らしく、フランス風というよりポーランドの音楽であることを実感しました。カワイのピアノでしたが、ねいろも力強く美しいもので演奏にあっていたようです。SACDで積極的に録音してくれているので嬉しくこれからも期待が膨らみます。本場ポーランドで活躍しているピアニストなので是非ショパンの全曲を録音してください。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/07/23

    八幡の響ホールで彼の実演を聴くことができました。珍しい曲も含めてショパンの舞曲風の曲ばかりというプログラムでしたが、ピアノの御手本のように見事な演奏でした。この録音と基本的な印象は変わりません。お地蔵さまのような風貌のピアニストですが、演奏はよく鍛えられた名刀のごとし。地味な美しさから輝かしいきらめきまで本当に良くコントロールされた名演奏です。いずれ全曲録音につながることでしょうが、できれば様々な曲を演奏会風にまとめるような盤も録音して欲しい気持ちもあります。上手く言えないのですが、ポーランドよりはフランス音楽の香りがします。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/07/20

    アクロス福岡でショパン、ブラームス等の実演を聴くことができたのですが、プログラムは直前のアナウンスで変更するわ、休憩時間はないでトイレにも行けず(本人は一旦引っ込んだりする)ひやひやしました。トイレから駆け戻る御婦人達をじっと睨んだりするまるで危ないピアニストです。演奏が速かったり遅かったり(概ね超スローテンポ)どうなることかと思った3時間でした。このレコードはずっと以前の録音ですが、あらためて買いなおして聴いてみるとやはり兆しはあります。「演奏が凄いので全て許される」のかもしれません。わたしももう一度聴いてみたいです。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/07/20

    録音状態のバランスが一定のレベルではないことを割り引いても(予想よりずっと良い音)、小編成のオーケストラを力強く堂々と鳴らす演奏が素晴らしいのに驚きました。モーツァルト存命当時の響じゃない?だから良いのですよ。これは我が国の文化都市に集う音楽家たちのこの時代のモーツァルトなんですから。武骨で素朴でなんて誰が言ったことか知りません。確かに流麗な演奏ではありませんが、この芸は細やかで美しい。朝比奈さんモーツァルトも立派だったのですね。嬉しい限りです。エロイカは出していただけるようですが、一枚ものバラで良いですからベートーヴェンも全て発売してください。必ず聴きます。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/07/05

    実力派若手美女トリオのラヴェル、大ポピュラー名曲の三重奏版編曲2曲と「最高傑作」三重奏曲の組合せです。悪かろうはずがありません。シャブリエ風に、ボロディン風に、水の戯れ、ヴァイオリンとチェロのためのソナタというソロ、デュオを加えたプログラムの実演を平日の午後にもかかわらずアクロス福岡まで聴きに行きました。CDと同等かそれ以上の実演を聴かせるのは凄いことです。三重奏曲は昨年トリオ・ダリのCDと実演を聴いたことがあり、アンサンブルとしての精度はそちらに一歩譲るものの、若い輝きは同等、個々の技術では日本の三人が勝っていました。三人とも揃いもそろって凄い美人です。ソリストとしてこれからますます忙しくなるでしょうが、三重奏の名曲は数多く、これからも是非続けられますように。録音期待します。実演に接する機会がありましたら見逃すべからずと申し上げます。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/07/05

    情緒溢れる熱いシェエラザードを期待する方には、ロストロポーヴィチ盤をお勧めします。しかし直球勝負のど真ん中という演奏を聴きたい方はこの盤をどうぞ聴いてみてください。ブダペストフィルではなくリトアニア国立響との実演を聴いたばかりなのですが、シェエラザードはCDと殆ど違わない演奏でした。指揮振りはとても解かり易くオーケストラからも好かれている様子。シューマンの協奏曲で美人ピアニストと並んだ姿はまるで「ベル薔薇」の舞台のようで、若き日のリストの肖像画に似た西本さんに老若とわず女性ファンが熱狂するのも解かります。西本さんの指揮する演奏は誤解を恐れずに言うと「極めて男性的」なのです。アンコールのボレロもそう。以前聴いたCDの「悲愴」もそうです。トスカニーニ派の方なら好きになってしまうかもしれません。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/07/05

    岩城さんのベートーヴェン交響曲全集ならば、コロムビアの若き日のN響盤が生きが良い。またはO.ens.金沢の浜離宮限定ライブ盤5枚組の方がより精緻な演奏だと思います。新旧それぞれに良さがあって、トスカニーニが好きな方なら両方をお勧めしたいのですが、この「振るマラソン」にはまた別の価値があります。ある高名な「トスカニーニのベートーヴェン嫌い」の評論家が「聴く価値なし」と切り捨てたこの盤ですが、実は切り捨てた御本人の演奏よりも遥かに優れているのです。本当のプロは手抜きをしようと思ってもできない。プロの水準以上の仕事をしてしまうという凄さをこの盤を聴いて知りました。意外にも6番と8番が良いということは実はどうでも良いことで、面白いエッセイを書く岩城さんの別の凄い面が聴けます。一人の指揮者のベートーヴェンの交響曲全集または全曲演奏盤は聴ける限り全部聴こうと思いました。いつか岩城さんの最後の「振るマラソン」が聴ける日が来ることを願っています。

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/07/05

    音楽評論家としての宇野さんについては、どのような演奏なのか特徴を短い言葉で伝える(極端な場合は行間を読むことで伝わる)稀有な存在だと思っています。但し宇野さんの感動まで必ずしも追体験できる訳ではありません。宇野さんが酷評していると逆に聴いてみたくなります。レコ芸誌上の「振るマラソン」酷評にしてもせめて聴いてから書いて欲しかった。オーケストラ指揮者としての宇野さんは、失礼な言い方をすれば、まだ発展途上にあるのではないでしょうか。まだ良くなりそうです。ベートーヴェンの交響曲も最近の録音の方が出来が良いように思います。この第9は最近の録音ではありませんが第4楽章208小節以降の出来は生き生きとして良い方です。あとは残った第4番を録音して是非全9曲の録音を完成させてください。できれば第8番もプロのオーケストラと再録音をお願いします。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

検索結果:47件中16件から30件まで表示