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チャイコフスキー(1840-1893)

Blu-spec CD 2 交響曲第6番『悲愴』 テオドール・クルレンツィス&ムジカエテルナ

交響曲第6番『悲愴』 テオドール・クルレンツィス&ムジカエテルナ

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  • ★★★☆☆ 

    ぽいぽす  |  神奈川県  |  不明  |  2021年03月21日

    個人的には過剰で俗悪という印象だった。 俗悪なんて言葉はあまりにも狭量な、嫌な言葉だと思うのですが、ある意味チャイコフスキーに誰もがずっと望んでいたような、濃厚で激しく、甘い部分は思いっきり甘ったるくそれでいて非常にきめ細やく練られたフレーズを聴かせてくれるという演奏なのだが、実際聴いてみると食傷してしまうというか、何か自分が今まで聴きたいと思い描いていた演奏の浅はかさを思い知らされるというか。クルレンツィスのベートーヴェン5番なども同じ印象でしたが、なんだか共感性羞恥のようなものを感じてしまいます。素晴らしい演奏だと聴き進めるうちに、それがクラシックというよりもなんだか安っぽい昔のハリウッド音楽のような盛り上げ方や、やたら深刻だったり甘ったるいセンチメンタルさに気づいて、なんで今更こんな演奏でうっとりしていたのだろうとなんだか冷めてしまう。 聴きどころをしっかりと押さえてかなり丁寧に演奏されてはいますが昔のロシアのマイクでも使って録音したのかなと思ってしまうほどのザラザラ、スカスカした録音悪さもあるが、特別美しくはない楽団の音もあり、なんだか安っぽい演奏に聴こえてしまう。昔のロシア楽団風の軍隊的な厳しい雰囲気もあって聴いていて楽しいとも感じない。素晴らしい演奏だが一度聴けばもういいかなという演奏。 なんだか酷評になっていますが、初めて悲愴を聴く人がこれが一番新しくて評判が良いからという理由で聴くのはおすすめできる。確かに感動的で細やかによく練られた演奏で文句のつけようがないと思う。私も初めて悲愴を聴くならこういう演奏で聴きたかったかもしれない。ただ、私としてはいろんな演奏を聴いた上でこういう演奏を今になって最高だというのはちょっと抵抗があるかなと感じます。チャイコフスキーにはこう言った解釈で表現できる以上の特別なセンチメンタルさがあり、この演奏からはそう言ったものが感じられない。 クルレンツィスはショスタコヴィッチが素晴らしいですね。そちらは彼の芸風によく合っていると思います。

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  • ★★★☆☆ 

    beckology  |  兵庫県  |  不明  |  2020年06月15日

    曲自体が好きなので聞いてみましたが、自分的にはムラヴィンスキーやロジェストヴェンスキーがあれば良いという感想でした。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • ★★★☆☆ 

    辛党兼甘党  |  広島県  |  不明  |  2020年02月14日

    モーツァルト聴く限りでは、チャイコフスキーもこれまでの慣習や先入観に基づく解釈を取っ払った、新鮮な演奏を聴くことができると期待しておりましたが…楽譜にない恣意的操作をやりまくり、ここぞでテンポを落として演歌もかくやというほどに歌う。確かに凄まじく強烈で、ハマる人はどハマりしそうですが、私の期待と真逆すぎて笑ってしまいました。誰でもいいからチャイコフスキーの交響曲をもっとスコア通りに演奏してほしいのですが。一度スコア見てほしいですよ。いかにテンポ指定が守られていないか、細かなアーティキュレーションがシカトされてるか、連綿と続く慣習に基づく解釈が続いているかがわかります。別に慣習に基づくことが悪いわけではないです。慣習を別の言い方に変えれば伝統です。それもとても大事なことなのは間違いないのですが、少なくともモーツァルトのオペラを先入観にとらわれず戦闘的に演奏したクルレンツィスにこれは求めていませんでした。期待してただけにショック。あと、音が最新録音にしてはかなり不自然で気になりました。レンジが広すぎます。通常フォルテシモだとマスクされる音も聴こえてきます。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • ★★★☆☆ 

    ロールパン  |  広島県  |  不明  |  2019年07月01日

    好みが分かれそう…好みではないです。いちいちフレーズの繰り返しの音量を変えたり前触れなく急に音を大きくしたり…これは不自然かつ恣意的。あと、1楽章展開部の最後とか、なんとロマンティック なこと(皮肉)。どこにこんなにもゆっくり演奏するという指定があるのでしょうかね。スコアを見る限り、チャイコフスキーはもう少し偏見を持たずに普通に演奏すべきだと思うんですよ。理系文系で言うなら、スコアから読み取れる楽章間の綿密に組み立てられた関連性を見る限り、このお方は理系だと思うんですが、文系演奏があまりに多い。どうしてこうもチャイコフスキーは濃ゆく演奏されてしまうんでしょうねー…4楽章の最後とか、ひっそりと裏でコントラバスの心臓の鼓動が静かに動くのがまさに死を表現した一流の隠し味って感じで素晴らしいのに、この演奏走ったあとみたいに心臓バックバクで笑ってしまいました。そうそう、楽譜通りって言う人いますけど、かなり楽譜いじってますよこの演奏。 なんだかんだ言っても徹底した表現で説得力は感じるので、今まで述べたことはあくまで好みと言われればそれまでかもしれませんが、ダイナミックレンジが広すぎる録音はさすがにいただけません。あと弦の刻みの際になるガチャガチャがフォルテシモでも聞こえる所とか違和感満点。録音芸術として尊重し、生演奏と同じように聞こえることが良いとは言わないにしても、この録音はいじり過ぎではないですかね。生演奏もこんな感じならオケの技術があまりに高すぎてビックリ仰天ですけど。

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  • ★★★☆☆ 

    mari夫  |  東京都  |  不明  |  2018年05月01日

    暗闇で何かがうごめいているような冒頭の低弦は実に音がくっきりしていて雄弁と言えば雄弁なのだが、シンセサイザーみたいだという気もする。立ち上がりの良さはガット弦風と言えばそうだが、こんなに隈取り濃く出来るものだろうか?大暴風調の表現で、ちょっとロックスター(ミック・ジャガー?)みたいなクルレンツィスのカリスマ性も含めて、痺れる人が多いのは分るが、ライブで確かめてみないとなぁという気はする。シャブ中の悲愴、とかいったら怒る人がいそうですね。

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