トップ > 音楽CD・DVD > クラシック > ブラームス(1833-1897) > 交響曲全集 ヴァント&北ドイツ放送交響楽団(1995年〜1997年ライヴ)(3SACD)

ブラームス(1833-1897)

SACD 交響曲全集 ヴァント&北ドイツ放送交響楽団(1995年〜1997年ライヴ)(3SACD)

交響曲全集 ヴァント&北ドイツ放送交響楽団(1995年〜1997年ライヴ)(3SACD)

商品ユーザレビュー

星4つのユーザレビュー > すべてのユーザーレビューを見る

レビューを書いてみませんか?

レビューを書く

検索結果:1件中1件から1件まで表示

  • ★★★★☆ 

    一人のクラシックオールドファン  |  兵庫県  |  不明  |  2012年01月04日

    2012年はかつてカラヤン、バーンスタイン亡き後カリスマ的な存在に奉られた感のあったヴァントの生誕百年、没後十年の年ですがそのヴァントの指揮によるブラームスについては1960年前後に収録されたケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団との演奏後1980年代前半NDRSOとのストレートな演奏そして本盤1990年代の同じオーケストラNDRSOとのライブ録音・・・ライブ故の一様ではない気分的な処をどう聴き容れるか・・・があり以前のレビューメモを繰り返しますがよろしくお願いします。同じオーケストラNDRSO分として1980年代前半のもののタイムも併記してメモを進めます。 ライブ録音1996年第1番(@13’27A9’31B4’55C16’56)(参考1982年分@13’11A8’49B4’51C16’35)は第1楽章出だしはいたって速く音色が北ドイツなのか篭った感じでその篭った音色を潜って次へと進行して行き展開部は普通に戻る・・・あれほど仕掛けたのに少し白ける感じも・・・、途中ピークでのティンパニーの扱いは巧み、第2楽章は割りとスッキリとし聴き易い進め具合、やはり少しテンポが早く、弾みがついて強奏になるがお開きはスピードを落とします。第3楽章そして最終楽章はあの歓喜テーマが初め流れて次の繰り返しではこのテーマが急加速しボリュームも轟きながら大きく・・・要は大きく変化球が投げられます、このアプローチは二巡目も同様、ぎくしゃく感というか不自然さも感じましたが確かにこの曲ではそのような曲想も否定できない面もあるようでその延用か、最後のクライマックスへの登りは重々しくそしてまた急加速、全奏は重圧感なく引っ張らずに終わります。やや個性的な第1番と思います。 1996年録音の第2番(@16’01A9’44B5’32C9’32)(参考1983年分@15’32A9’08B5’35C9’34)は第1楽章多分に力強いイメージが残り、続く第2楽章は田園風より少し厳しさが先行します。弦のピッチカートが浮かび上がるのは面白いと思いました・・・。最終楽章は前につんのめりながらただ進んで行きエンド。1995年ライブ録音の第3番(@12’59A8’11B6’01C9’39)(参考1983年分@12’31A7’40B5’41C9’19)、これも第1楽章きっぱりと出ます。この楽章は反復があります。硬質なアクセントが特徴ですね。第3楽章も感傷的な要素は薄いように思え好感を持ちました。最終楽章爆発時のティンパニーの微妙なズレは面白く、締め括りは意外としっとりと終わります。1997年録音の第4番(@12’49A11’38B6’30C9’58)(参考1985年分@11’50A10’46B6’24C9’28)は第1楽章あの印象的なテーマが素っ気無く短く途切れるように聴こえ淡々としたもの、彫琢の厳しい表現から逆にいろいろ他の演奏では聴こえない音情報が詰まっている?ように聴こえました。メソメソせず枯淡的でもなくコーダは男らしく最後は切り上げます。第2楽章は前楽章から一転?・・・じっくり目に密度濃い美しさが意表をつきます。微妙な変化が面白く寂寥感を表出し〆での弦リタルランドも印象的。重量感溢れる第3楽章そして最終楽章では起伏をつけながら各変奏曲をくっきりさせ後半はその男性的アプローチは増幅し更にティンパニーのクローズアップさせた使い方が面白く、最後の括りは到ってあっさり未練っぽくなく・・・「決め付け」る様に短いです。なお、本盤は仕様の向上での再登場であり音質が期待されますね。HMVカタログに載っているヴァント指揮のブラームス交響曲CDには他にDSOBを振っての第1番(1996年録音、タイム@13’35A9’23B4’49C17’31)、第4番(1994年録音、同@12’40A11’59B6’38C11’05)やMPOを振った第1番(1997年録音、タイム@14’02A9’33B4’59C17’36)がみられます。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

検索結果:1件中1件から1件まで表示