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マーラー(1860-1911)

CD 交響曲第9番 バーンスタイン&ベルリン・フィル

交響曲第9番 バーンスタイン&ベルリン・フィル

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  • ★★★★★ 

    eroicka  |  不明  |  不明  |  2010年02月13日

    この演奏をFMから90分カセットテープに録音して、擦り切れるほど聴いたことを懐かしく思う。少年時代、密かに自殺願望を抱いていたのだが、マーラー、とりわけ、この演奏を聴いては死への衝動と生の本能との相克、葛藤に揺れていたのを思い出す。この演奏の凄まじさは、言葉で説明を尽くし、美辞麗句を並べたところで言い尽くせず、虚しい。ただ、虚心坦懐に耳を傾けてほしい。魂を揺さぶられるほど引き込まれるか、それとも、指揮者の唸りが気になる雑な演奏に感じるかは、聴き手が判断することだ。十分な練習時間のとれなかった(カラヤンの横槍が原因ともいわれる)一期一会のライヴで、完成度という面では疑問符がつかぬでもないが、それを超えた独特の緊張感や陶酔感を味わってほしい。DGから出た初出CDも持っているが、今回、大幅に値下げされて再発売されたのは、ファンにとっても喜ばしく、若い世代にも広く聴いてほしい。ただ、一言、難をいえば、好みの問題かもしれないが、初出のCDよりヒスノイズが多少減って聴きやすくなった分、レンジが狭くなり、若干音が丸く劣化したような気がする。

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  • ★★★★★ 

    うーつん  |  東京都  |  不明  |  2013年06月03日

     ライブの一発録りだから傷やほころびは当たり前。この盤、有名盤なだけあり、いろいろなレビューが出ていて勉強になった。私にはこの盤は最高評価で応えたい。壮絶な七転八倒があるのがいかにもマーラーぽくって気に入っている。    後年のACOとのライヴはバーンスタインとオケが同じ方向を向いて堂々とした歩みで進む観がありこちらも最高評価と思っているが、BPOとの当盤では指揮者・オケが全く違う方向を向きながら、お互いがあえぎつつ歩いて行き、最後は一緒に迎えるような感動感があると思っている。  賛否両論あろうが、この演奏の録音が遺されている人生とない人生、どちらが価値ある人生かと問えば答えは決まっている。「この盤があってよかった!」と私は思う。

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  • ★★★★★ 

    トシヲ  |  神奈川県  |  不明  |  2015年06月30日

    SACD用の2015年マスター。 何とCD初出時から編集で消されていたバーンスタインの唸り声が復活しています。 レニーファンからすれば、これは事件です。 中学生の頃、演奏ノイズまで記憶するほど、 繰り返し聞いていたので、感無量です。 最近発売されたイスラエルフィルのほうを気に入ってましたが、 本盤の「事件性」はいつまでも色褪せないですね。

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  • ★★★★★ 

    ひばりの舌  |  佐賀県  |  不明  |  2015年06月28日

    既出の他社SACDはヘッドフォンで聴くと明らかだが、OIBPリマスターをベースに用いているようだ。OIBPリマスターの音は、放送局のオリジナルのマスターのヒスノイズを嫌ったのか高音をかなりカットし、またカッテングレベルを底上げして一聴すると肉厚に聴こえる様にしているが、ヘッドフォンで詳細に聴くと音がこもり気味で高音の情報が少ない分、紗のかかった様なもどかしさを感じる。 今回のユニバーサルのは妙なマスタリングをしていないオリジナルのマスター(帯に書いていることを信じるなら、今回のために改めてRIASのテープからマスタリングしたことになる)によるSACD化で、音質が全く違っている。エソテリックを捨てでもユニバーサルのSACDに買い替えるべき。DGの1991年の初版でもバーンスタインの唸り声や足音を目立たなくするため少しいじっているという話だが(当時のNHK-FMの放送をエアチェックしたテープと聴き比べたが、確かに目立たなくされていた)、今回のユニバーサルのSACDではバーンスタインの唸り声や足音が初版より聴き取れるようで、本当に今回のために改めてRIASのテープからマスタリングした可能性があるように思う。

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  • ★★★★★ 

    再生へ向かうシニー  |  神奈川県  |  不明  |  2011年07月02日

    最高、これ以上はない、と思われたバルビローリ&BPOの演奏に強力なライヴァルが現れた!! それがこの演奏(これも同じBPO)。 ベルリンフィルって、客演に超大物が来ると凄まじい演奏をする。 (他にはザンデルリンクやヴァント、クライバーなど。今話題の佐渡さんは...??) だから、私はBPOは基本、客演指揮者(それも大物の)との演奏しか聴かない。 こういう現象が起こるのは、常任や音楽監督じゃ、いつも一緒にいるから慣れで、お互いの価値がわからなくなる、ということなのか? 奇跡的な一期一会的な大演奏はやはり超大物の客演にかぎる! (せっかくお金出して買うのだから、そういう価値がある演奏で、一枚に重みのある内容のCDを買いたい) さて、こんな全ての音に深い感情が込められた、聴いていてわくわくするマーラーの9番ははじめて。(バルビもかなり凄いけど、それとはまた違った凄さ) 個人的には、ブルレスケの最後の激しい追い込みに興奮させられ、随所に炸裂する(凄い響き方をする)ティンパニに興奮させられ、そして、最終楽章の凄まじい感情移入については..もう何も言うことはないでしょう。 この演奏が残っていて本当によかった..。 あと、この一期一会の大演奏が自分の誕生日(10月5日)にも演奏されたのは、どういう偶然か??

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  • ★★★★★ 

    gusutol  |  山梨県  |  不明  |  2011年04月10日

    これは繰り返し聴くものではない。またマーラーの9番を鑑賞するものでもない。なぜなら、ここにあるのは一期一会の赤裸々な音のドラマだから。そういう意味でなら、これに勝るものはまずないであろうし、匹敵するものもかぞえるほどしかあるまい。とにかく凄演とよぶにふさわしい、いや、それ以外の形容をもたない演奏である。

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  • ★★★★★ 

    sunny  |  兵庫県  |  不明  |  2011年01月31日

     聴いてみれば、まだリハーサルに近い様な、だが一期一会の名オーケストラと、自らの音楽を創り出そうとするバーンスタインの情念、格闘、奇跡がを呼び込んだ歴史的大演奏。特に4楽章は凄い。神がいるようだ。FMで放送されたとき、金子健志さんが、フルトヴェングラーのバイロイトの第九を、思い出したと言う、歴史的、記念碑、総決算的白熱演奏。私にとっては、宝物。ここまで力の入りまくった濃厚、情熱演奏は他にあるでしょうか。

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  • ★★★★★ 

    クラシック大好き  |  神奈川県  |  不明  |  2009年12月05日

    指揮者とオーケストラ組み合わせで当時バーンスタインとベルリン・フィルは音楽ファンの間では夢の組み合わせでした。カラヤン存命中に実現したそれもマーラーの第9シンフォニーにということで大変話題になりました。 バーンスタインとベルリン・フィルのリハーサルとコンサートのカーテンコールの写真は公開されたのですが、今では見ることができないのが残念です。演奏はバーンスタインの強烈な個性がベルリン・フィルに激しく鼓舞する形でスリリング極まりないものになりましたね。アンサンブルがどうとかいう以前にマーラーの個性をここまで色濃く投影した演奏はないのではないのでは。バーンスタインの思わず声に出てしまう気合がリアルでまさに とんでもないことが起こっていると思わずにいられない極限のライブだとやはり感じるのです。今回のリマスターが成功していることを祈ってます。

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  • ★★★★★ 

    フランツ  |  宮崎県  |  不明  |  2009年11月28日

    ACOとの演奏を聴いたあとこのCDを聴いたのですが、さすがBPOです。音の力、パワーが他のオーケストラとは全然違います。ACOのまろやかな音も魅力的なのですが、この曲に関しては僕はBPOの音が合っていると思います。他のレヴュアーの方もおっしゃっているように、確かに危うい演奏ですが、管も弦もその音が発するパワーが曲の持つ超ハイテンションな感情の噴出と慟哭、不安感、厭世観を聴き手の心に突き刺さってくるように響いています。そして、要所要所でみごとにクライマックスを作って音楽を織り成していくBPOの合奏力には改めて感動しました。2楽章のレントラーでさえ、唸り声というかバーンスタインの息使いがしっかり録音に捕えられていますが、それを聴くとバーンスタインが如何にこの演奏会に強い意気込みで臨んだか容易に想像できます。4楽章最後、2分音符の3連譜をBPO独特のヴィオラの深く豊かな音で聞いた後、もう何も言えない呆然とした気持ちになります。「すばらしい!」も「ブラヴォー!」も、そんな言葉も口に出来ない、したくない雰囲気です。そんな演奏は生演奏で無いのにCDでも滅多にありません。

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  • ★★★★★ 

    てつ  |  東京都  |  不明  |  2016年11月30日

    この演奏はオリンピックの銀メダルである。当時私は大学生だった。この演奏がNHKのFMで放送されたのは春だった。バーンスタインがベルリンフィルを振って、それも、マーラーの9番だった。万全の状態でエアチェックして、そのテープは宝物だった。私が死んだらこのテープを棺に入れて欲しいと思っていた。しばらくして少し冷静になって、スコア見ながら聞いたら、おいおいっていうほど、皆さんご指摘のようなミスも多かった。この演奏がベストフォームかというと、そうではないのは間違いない。それでも、それでも、この演奏には当時の状況を含めて何が違うものがある。バーンスタインにすれば、もっとやりたいことがあったはずだ。もっと突き抜けた演奏ができたかもしれないし、ベルリンフィルも同じだっただろう。もっとできたかもしれない、というもどかしさも含めてこのディスクは「その時の全力」の記録である。金メダルじゃない、だけどこの演奏には全力を尽くした銀メダルの輝きがある。皆さんも比較ではなく、この全力演奏の素晴らしさを聞いて欲しい。私は自分が辛くなるとこの演奏を聴く。また頑張ろうと思う。

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  • ★★★★★ 

    よき古き時代  |  大阪府  |  不明  |  2010年01月31日

    この長い作品を、大熱演で、しかも1枚もので聞かせていただき感謝しています。今後は、このシリーズで、カラヤン&VPOのブルックナー8番の一枚ものなど、80分+CDをどんどん再発していただければ、よき古き時代を廉価で楽しめます。

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  • ★★★★★ 

    ニャンコ先生  |  栃木県  |  不明  |  2010年01月04日

    演奏の魂をゆさぶるすさまじさについては、もう語りつくされているので言を重ねない。あえて言うとすれば「マーラー9番未聴の人、マーラー未聴は、この盤か、ウィーンフィルとの71年ライヴのDVDから聴くべきだ」ということ。なぜなら、私がそれまでクーベリックやカラヤンで聴いてどうもピンと来なかったこの曲のすばらしさを初めて実感できたのが、バーンスタイン/ウィーンフィルのベルリンライヴのTV放送を観た時だったからである。あのインパクトがあったからこそ、クーベリックやカラヤン(ライヴの方)の演奏の良さも、後に聴きなおして理解できた。愛聴曲の1曲となるために、そういう「ず抜けた超名演インパクト」が必要な曲もあると思うのだ(例えばゴールトベルク変奏曲byグールド、春の祭典byブーレーズ旧録音。)さて、音質についてだが、旧2枚組CDを借りて聴いてから数年経つので比較はできない。しかし、Dinkelbrot氏がお書きになっているとおり、ややシャリシャリした深みのない音だ。誰かがeloquenceという廉価レーベルについて「なぜこのレーベルから再販になると高音を強調した厚みのない音になるのか」と書いていたのを思い出す。eloquence的な音に仕上がっていると感じた。

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  • ★★★★★ 

    masashing  |  大阪府  |  不明  |  2009年12月28日

    陶酔の82分が過ぎ、思わず「ブラヴォー!」と心で叫んだ。「早い(1枚にした)・うまい・安い」3拍子揃った超お買い得盤で、これまで85年のコンセルトヘボウ(C)盤やVPOのビデオで十分だと思っていたのに、改めて「買ってよかった、いや買わなければ後悔していた」と、今思う。まず第1に、2枚組が1枚になったことで、興をそがれることなく聴き通せること(すでに持っている方でも、1枚になったことだけで、買いなおす価値は十分にある)。 第2に、以前からライブならではのキズがあるという情報に躊躇していたのだが、いざ聴いてみると、全く気にならず、(最後のピアニシモでの聴衆の咳が気になるものの)決して傷にはなっていない。同じ9番で、クレンペラーのVPO・ライブ(68年盤)も出だしにミスがあるが、それをひきずってはいなかった。 第3に、リマスターのせいか、音が予想以上にとても良いし、バーンスタイン節全開で、C盤のもったりとした音よりむしろ聴きやすいと思う。BPO独特の硬質な音にも、2007年のラトル盤とは違う温もりがあるように感じる。 HMVの宣伝をするつもりはないが、とにかくこんな安い買い物はありません。

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  • ★★★★★ 

    ogi  |  神奈川県  |  不明  |  2009年12月28日

    CD化される前のFM放送で戦慄し氷結した。 放送の予告があったときから期待してはいたのだが・・・。  評価は5つ★だが、聴く環境、体調等により『★なし』か『∞★』のどちらかになってしまう。『評価不能』が本音。  絶対に、最初に聞く『マラ9』にしてはダメ!他の演奏が聴けなくなってしまう。ともかく強烈な麻薬のような演奏。 〔但しIPO公演(大阪でしたが)は、もっと強烈で、第1楽章痛たまれなくなり途中で会場を出ようか真剣に悩んだほどだったけど・・・〕  CDは買ったがまだ2〜3度、数年おきに聴いただけ。聴いてしまうと 当分はマラ9を聴くことを身体&精神が拒否してしまうし、思考も超マイナス志向になってしまうので。  だけどこの演奏の、厭世と艶美で研がれた剣の刃をずっと渡っていく様な ひたすら甘美な恍惚感にまた身を委ねてしまいたい本能に負けてしまうのだ。  こんな演奏を残してしまったバーンスタインという人を私は終生憾む!

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  • ★★★★★ 

    AG  |  東京都  |  不明  |  2009年11月09日

    としちゃん さま 「イスラエルフィルの来日公演録音」は存在しないのです。 バーンスタイン自身が「あの日の録音をしていなかったのは残念だった」と語っている記事を読んだ事があります。 会場での海賊録音、誰か持ってないかな。。。 私もあの日幸いにも会場に居ることが出来、初めてコンサートで涙したものでした。

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