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マーラー(1860-1911)

CD 交響曲第9番 バーンスタイン&ベルリン・フィル

交響曲第9番 バーンスタイン&ベルリン・フィル

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  • ★★★★★ 

    ぼん  |  神奈川県  |  不明  |  2010年04月14日

    60年代から70年代にかけてのバーンスタインは自らの思いの丈のすべてをエネルギーに変え、あるときは慟哭を極め、あるときは天上のさらに上まで登り詰めようとしていた。だが70年代後半に入るとそれらは次第にゆるやかになり、より多くの情報量と厚みと深みを音楽に宿していった。この演奏はカラヤン時代のベルリンフィルへの客演ということもあり、いろいろと当時はカラヤンがどうしたとか、バーンスタインにとってアウェイ過ぎたとかいろいろ言われたが、バーンスタインの演奏がかつての鋭さや鮮烈さを後退させ、厚みと深みを増していく過程の時期の演奏だったことが、こういう演奏を生んだというべきなのかもしれない。同じ年には東京でのショスタコーヴィチや、イスラエルフィルとのプロコフィエフ。そしてウィーンでのベートーヴェンの第九がある。これらを直線で繋げてみると、なかなか面白いものがみえてくるような気がする。とにかくこれはなかなか興味深い演奏だ。

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  • ★★★★★ 

    eroicka  |  不明  |  不明  |  2010年02月13日

    この演奏をFMから90分カセットテープに録音して、擦り切れるほど聴いたことを懐かしく思う。少年時代、密かに自殺願望を抱いていたのだが、マーラー、とりわけ、この演奏を聴いては死への衝動と生の本能との相克、葛藤に揺れていたのを思い出す。この演奏の凄まじさは、言葉で説明を尽くし、美辞麗句を並べたところで言い尽くせず、虚しい。ただ、虚心坦懐に耳を傾けてほしい。魂を揺さぶられるほど引き込まれるか、それとも、指揮者の唸りが気になる雑な演奏に感じるかは、聴き手が判断することだ。十分な練習時間のとれなかった(カラヤンの横槍が原因ともいわれる)一期一会のライヴで、完成度という面では疑問符がつかぬでもないが、それを超えた独特の緊張感や陶酔感を味わってほしい。DGから出た初出CDも持っているが、今回、大幅に値下げされて再発売されたのは、ファンにとっても喜ばしく、若い世代にも広く聴いてほしい。ただ、一言、難をいえば、好みの問題かもしれないが、初出のCDよりヒスノイズが多少減って聴きやすくなった分、レンジが狭くなり、若干音が丸く劣化したような気がする。

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  • ★★★★★ 

    よき古き時代  |  大阪府  |  不明  |  2010年01月31日

    この長い作品を、大熱演で、しかも1枚もので聞かせていただき感謝しています。今後は、このシリーズで、カラヤン&VPOのブルックナー8番の一枚ものなど、80分+CDをどんどん再発していただければ、よき古き時代を廉価で楽しめます。

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  • ★★★★★ 

    masato  |  新潟県  |  不明  |  2010年01月07日

    演奏の素晴らしさについては、先にレビューを書かれておられる方々のおっしゃる通りです。私の中ではカラヤンとの2大名演です。恍惚としてしまう美しさではカラヤンが上ですが、熱さではバーンスタインに軍配です。この2大巨匠と同じ時代を生きれたことを幸せに感じます。音質もアップしていて、大満足です。

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  • ★★★★★ 

    ニャンコ先生  |  栃木県  |  不明  |  2010年01月04日

    演奏の魂をゆさぶるすさまじさについては、もう語りつくされているので言を重ねない。あえて言うとすれば「マーラー9番未聴の人、マーラー未聴は、この盤か、ウィーンフィルとの71年ライヴのDVDから聴くべきだ」ということ。なぜなら、私がそれまでクーベリックやカラヤンで聴いてどうもピンと来なかったこの曲のすばらしさを初めて実感できたのが、バーンスタイン/ウィーンフィルのベルリンライヴのTV放送を観た時だったからである。あのインパクトがあったからこそ、クーベリックやカラヤン(ライヴの方)の演奏の良さも、後に聴きなおして理解できた。愛聴曲の1曲となるために、そういう「ず抜けた超名演インパクト」が必要な曲もあると思うのだ(例えばゴールトベルク変奏曲byグールド、春の祭典byブーレーズ旧録音。)さて、音質についてだが、旧2枚組CDを借りて聴いてから数年経つので比較はできない。しかし、Dinkelbrot氏がお書きになっているとおり、ややシャリシャリした深みのない音だ。誰かがeloquenceという廉価レーベルについて「なぜこのレーベルから再販になると高音を強調した厚みのない音になるのか」と書いていたのを思い出す。eloquence的な音に仕上がっていると感じた。

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  • ★★★★★ 

    藤枝梅安  |  東京都  |  不明  |  2010年01月02日

    いつかは買おうと思っていたディスクが一枚組で。これ自体嬉しかったが 演奏は凄まじいの一言。最初、車の中で聞いたがあやうく事故を起こしそうになった。なんと熱い演奏だろうか。聞き手も真剣にならないと卒倒して しまうだろう。 伝説とはこういう風に生まれるのだと感じた次第。

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  • ★★★★★ 

    Dinkelbrot  |  群馬県  |  不明  |  2010年01月01日

    限界までテンポを揺らし、溜めに溜めたエネルギーを放出する、聞いていて切なくなるような、胸を打つ演奏です。三十何年前マーラーを聞き始めた頃を思い出しました。久しぶりにNYPのLPを聞いてみるとこれはまた耽美的な演奏でした。時間と共に、テンポ・音量の振幅が大きくなってきたのですね。このベルリンフィルの音はコンセルトヘボウよりNYPの音に近いように聞こえました。ただ若干高音がキンキンして聞こえるのはDGの録音のせいか会場のせいか。コンセルトヘボウの方はそんなにキンキンしていません。

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  • ★★★★★ 

    ぶひ  |  東京都  |  不明  |  2009年12月30日

    1楽章からこれは!!背中に何かが走り、聴き終えた後、固まってしばらく動けなかったです。 何て凄まじい演奏。。。 マーラーが言わんとしている事が伝わる演奏かはわからないが。 他のレビュワーさんの ↓には 納得・・ >思わず「ブラヴォー!」、もかく強烈な麻薬のような演奏。 マーラー入門者にも関わらず9番にぐっと惹かれ ならばと レビューを参考に カラヤン、ベルティーニ、アバド、バルビローリ、ホーレンシュタイン、ラトル。 それぞれ個性と解釈 その演奏に味があった。 マーラー9演奏って力量が入る。 技術的にも精神的にとてつもなく厳しく難しい曲だと思った 体力無かったり療養後だったらリハ中に間違いなくぶっ倒れるんじゃないのかと。 さてバーンスタインのこの盤は上記にあげた指揮者を一通り聴いたあとにで聴いた。 そうしてよかったと思う。 ※良いオーディオ 大音響 そしてただ独りで聴いてみたい演奏です  この演奏、ナマで聴きたかった!!・・・(失神してるでしょうが)

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  • ★★★★★ 

    masashing  |  大阪府  |  不明  |  2009年12月28日

    陶酔の82分が過ぎ、思わず「ブラヴォー!」と心で叫んだ。「早い(1枚にした)・うまい・安い」3拍子揃った超お買い得盤で、これまで85年のコンセルトヘボウ(C)盤やVPOのビデオで十分だと思っていたのに、改めて「買ってよかった、いや買わなければ後悔していた」と、今思う。まず第1に、2枚組が1枚になったことで、興をそがれることなく聴き通せること(すでに持っている方でも、1枚になったことだけで、買いなおす価値は十分にある)。 第2に、以前からライブならではのキズがあるという情報に躊躇していたのだが、いざ聴いてみると、全く気にならず、(最後のピアニシモでの聴衆の咳が気になるものの)決して傷にはなっていない。同じ9番で、クレンペラーのVPO・ライブ(68年盤)も出だしにミスがあるが、それをひきずってはいなかった。 第3に、リマスターのせいか、音が予想以上にとても良いし、バーンスタイン節全開で、C盤のもったりとした音よりむしろ聴きやすいと思う。BPO独特の硬質な音にも、2007年のラトル盤とは違う温もりがあるように感じる。 HMVの宣伝をするつもりはないが、とにかくこんな安い買い物はありません。

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  • ★★★★★ 

    ogi  |  神奈川県  |  不明  |  2009年12月28日

    CD化される前のFM放送で戦慄し氷結した。 放送の予告があったときから期待してはいたのだが・・・。  評価は5つ★だが、聴く環境、体調等により『★なし』か『∞★』のどちらかになってしまう。『評価不能』が本音。  絶対に、最初に聞く『マラ9』にしてはダメ!他の演奏が聴けなくなってしまう。ともかく強烈な麻薬のような演奏。 〔但しIPO公演(大阪でしたが)は、もっと強烈で、第1楽章痛たまれなくなり途中で会場を出ようか真剣に悩んだほどだったけど・・・〕  CDは買ったがまだ2〜3度、数年おきに聴いただけ。聴いてしまうと 当分はマラ9を聴くことを身体&精神が拒否してしまうし、思考も超マイナス志向になってしまうので。  だけどこの演奏の、厭世と艶美で研がれた剣の刃をずっと渡っていく様な ひたすら甘美な恍惚感にまた身を委ねてしまいたい本能に負けてしまうのだ。  こんな演奏を残してしまったバーンスタインという人を私は終生憾む!

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  • ★★★★★ 

    クラシック大好き  |  神奈川県  |  不明  |  2009年12月05日

    指揮者とオーケストラ組み合わせで当時バーンスタインとベルリン・フィルは音楽ファンの間では夢の組み合わせでした。カラヤン存命中に実現したそれもマーラーの第9シンフォニーにということで大変話題になりました。 バーンスタインとベルリン・フィルのリハーサルとコンサートのカーテンコールの写真は公開されたのですが、今では見ることができないのが残念です。演奏はバーンスタインの強烈な個性がベルリン・フィルに激しく鼓舞する形でスリリング極まりないものになりましたね。アンサンブルがどうとかいう以前にマーラーの個性をここまで色濃く投影した演奏はないのではないのでは。バーンスタインの思わず声に出てしまう気合がリアルでまさに とんでもないことが起こっていると思わずにいられない極限のライブだとやはり感じるのです。今回のリマスターが成功していることを祈ってます。

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  • ★★★★★ 

    フランツ  |  宮崎県  |  不明  |  2009年11月28日

    ACOとの演奏を聴いたあとこのCDを聴いたのですが、さすがBPOです。音の力、パワーが他のオーケストラとは全然違います。ACOのまろやかな音も魅力的なのですが、この曲に関しては僕はBPOの音が合っていると思います。他のレヴュアーの方もおっしゃっているように、確かに危うい演奏ですが、管も弦もその音が発するパワーが曲の持つ超ハイテンションな感情の噴出と慟哭、不安感、厭世観を聴き手の心に突き刺さってくるように響いています。そして、要所要所でみごとにクライマックスを作って音楽を織り成していくBPOの合奏力には改めて感動しました。2楽章のレントラーでさえ、唸り声というかバーンスタインの息使いがしっかり録音に捕えられていますが、それを聴くとバーンスタインが如何にこの演奏会に強い意気込みで臨んだか容易に想像できます。4楽章最後、2分音符の3連譜をBPO独特のヴィオラの深く豊かな音で聞いた後、もう何も言えない呆然とした気持ちになります。「すばらしい!」も「ブラヴォー!」も、そんな言葉も口に出来ない、したくない雰囲気です。そんな演奏は生演奏で無いのにCDでも滅多にありません。

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  • ★★★★★ 

    ogi  |  神奈川県  |  不明  |  2009年11月20日

    CD化される前のFM放送で戦慄し氷結した。 放送の予告があったときから期待してはいたのだが・・・。  評価は5つ★だが、聴く環境、体調等により『★なし』か『∞★』のどちらかになってしまう。『評価不能』が本音。  絶対に、最初に聞く『マラ9』にしてはダメ!他の演奏が聴けなくなってしまう。ともかく強烈な麻薬のような演奏。 〔但しIPO公演(大阪でしたが)は、もっと強烈で、第1楽章痛たまれなくなり途中で会場を出ようか真剣に悩んだほどだったけど・・・〕  CDは買ったがまだ2〜3度、数年おきに聴いただけ。聴いてしまうと 当分はマラ9を聴くことを身体&精神が拒否してしまうし、思考も超マイナス志向になってしまうので。  だけどこの演奏の、厭世と艶美で研がれた剣の刃をずっと渡っていく様な ひたすら甘美な恍惚感にまた身を委ねてしまいたい本能に負けてしまうのだ。  こんな演奏を残してしまったバーンスタインという人を私は終生憾む!

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • ★★★★★ 

    AG  |  東京都  |  不明  |  2009年11月09日

    としちゃん さま 「イスラエルフィルの来日公演録音」は存在しないのです。 バーンスタイン自身が「あの日の録音をしていなかったのは残念だった」と語っている記事を読んだ事があります。 会場での海賊録音、誰か持ってないかな。。。 私もあの日幸いにも会場に居ることが出来、初めてコンサートで涙したものでした。

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    としちゃん  |  宮城県  |  不明  |  2009年09月25日

    数年ぶりに聴き、圧倒された。音楽を聴いて心を揺り動かされる経験をできるのは本当に素晴らしいことだ。このような圧倒的で個性的な演奏は、『最初に聴いてはいけない』『他の盤を聞き込んでから』等と比較されることが多い。そう言われてしまうのはとてもよく分かる。しかし、録音にも関わらず音楽の凄さ、美しさを感じさせてくれる「個性的な、危険な香りのする演奏」は実に魅力的なのだ。私がブラームスの第3の素晴らしさを知ったのはクナッパーツブッシュ=ウィーン盤だった。バラの騎士も、シューベルトのザ・グレートもそうだ。それらは録音にもかかわらず、私にそれらの音楽を『感じさせてくれる』からだ。マーラーの第9を『感じさせてくれる』この録音は私にとってかけがえがない。この演奏を縁として、カラヤンの精気溢れるスタジオ盤や、海賊盤で出た2つのライヴ盤、そして緻密なDGライヴ盤へ至るベルリンフィルの第9の数々の名演が歴史に刻まれる。あとはどこかのレーベルが、バーンスタインとイスラエルフィルとの第9日本ライヴ盤を正規発売してくれることを切に待っている。

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