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ベートーヴェン(1770-1827)

CD 後期ピアノ・ソナタ集〜第28番、第29番、第30番、第31番、第32番 マウリツィオ・ポリーニ(1975〜77)(2CD)

後期ピアノ・ソナタ集〜第28番、第29番、第30番、第31番、第32番 マウリツィオ・ポリーニ(1975〜77)(2CD)

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検索結果:19件中1件から15件まで表示

  • ★★★★★ 

    Sieg  |  福島  |  不明  |  2007年11月13日

    約30年前、当時も名盤といわれていたバックハウス、ケンプ、ブレンデルを聴いていた頃、このポリ-ニ盤を初めて耳にした時の衝撃は今でも忘れられない。一言で言えば、他のピアニストとは丸で違う、無比に斬れ味の鋭い日本刀といった印象であった。完璧なテクニックから響いてくる音色の異常なまでな冷徹さの背後には、ベ-ト-ベンの意図した世界観が間違いなく捉えられている。そのことは繰り返し聴く度に深まっていく。 今でも折に触れて味わう名盤

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  • ★★★☆☆ 

    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2010年12月18日

    これは評価の難しい演奏だ。ポリーニの研ぎ澄まされた鋭いタッチ。抜群のテクニックに裏打ちされたポリーニのピアニズムを、未来志向の新しい前衛的な表現と見るのか、それとも技術偏重の無機的な浅薄な表現と見るのかは、聴き手の好みにも大いに左右されるものと考える。私としては、どちらかと言えば、後者の考え方を採りたい。ベートーヴェンのピアノソナタの中でも難曲とされる第28番以降の5作品。これをポリーニは、一点の曇りもない完璧なテクニックで弾き抜いている。正に、唖然とするテクニックと言うべきで、場面によっては、機械じかけのオルゴールのような音色がするほどだ。このような感情移入の全くない無機的な表現は、ベートーヴェンのもっとも深遠な作品の解釈としては、いささか禁じ手も言うべきアプローチと言えるところであり、私としては、聴いていて心を揺さぶられる局面が殆どなかったのが大変残念であった。他方、これを未来志向の前衛的な解釈という範疇で捉えるという寛容な考え方に立てば、万全とは言えないものの、一定の説得力はあると言うべきなのであろう。それでも、やはり物足りない、喰い足りないというのが正直なところではないか。ポリーニには、最近は、バッハの平均律クラーヴィア曲集などの円熟の名演も生まれており、仮に、現時点において、これらの後期ピアノソナタ集を録音すれば、かなりの名演を期待できるのではないかと考える。SHM−CD化によって、音質はかなり鮮明になっており、その点は高く評価したい。

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  • ★★★★★ 

    彦左衛門  |  福岡  |  不明  |  2003年09月13日

    興奮した高校生時代の思い出もあり最高点をつけておきたい。難解なハンマークラヴィーアをこれほどかっこよく、颯爽と爽快に(しかも陰影深く深遠に!)全曲を弾き切った例を知らない。当時の鋭く彫りも深い「ポリーニの音」も冴えに冴えている。孤独さえ感じさせる凄絶な音とテクニックを駆使しながら、ベートーヴェンの叙情的瞑想・哲学的吟味に迫った最後の三つのソナタも忘れ難い。一種衝撃的な演奏でしたね。

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  • ★★★★★ 

    静流  |  福岡県  |  不明  |  2010年08月28日

    ポリーニが、向かうところ敵なし、といった頃に録音されたベートーヴェン。もし、完璧な演奏、というものがあるとしたら、この演奏の事を言うのだと思う。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • ★★★★★ 

    ハリアー黒  |  東京都  |  不明  |  2009年10月10日

    ギレリスが「鋼鉄のタッチ」なら、これは「超合金」。ダウンストロークの速さと勢いは「空手」でもやっているのか?(笑)最後期のステレオ録音ということもあり、厳しさだけでなく音に厚みがあるのもポイント。初期のデジタル録音だと、音のキレばかりが強調されることになりかねない。録音タイミングにも恵まれた希代の名演。クラシックファンのみならず、全ての音楽ファン必聴のディスクです。

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  • ★★★★★ 

    古き良き時代  |  大阪府  |  不明  |  2018年05月11日

    生涯最高のCDです。この時期のポリーニにしか出来なかった演奏だと確信しています。音が素晴らしく天空に抜けていた、とでも表現したくなるような素晴らしい録音も特筆されます。ポリーニでは、この作品と、ショパンの練習曲、バルトークのピアノ協奏曲が最高です。いずれも彼が30代のアナログ録音時代のものですね。

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  • ★★★★☆ 

    mari夫  |  東京都  |  不明  |  2015年05月16日

    若き日のポリー二の怪演。決して濁らずどこまでも澄んだクリスタルというかカットグラスのような音の構築物によるモダニズムの美学。作曲者が譜面に定着して以来200年に亘って、無数のピアニストたちがその時代時代の技法とメンタリティを反映しながら、これらの曲に沈殿させてきた「澱(おり)」のようなもの―人によってはこれを深さの次元ととるだろうーを奇麗に掬いとっている。評価はそこにかかるでしょうね。ただ比較的似た路線でも、他にギレリスとか、作品111のミケランジェリ(録音は遂に満足するものがないが、初来日の時に聞いたライブの緊張感は尋常ではなかった)とか、作品101のソコロフとかに比べると、これが比べるものとてないといい切れるかはもはや自信がない。

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  • ★★★★★ 

    よき古き時代  |  大阪府  |  不明  |  2012年12月15日

    私の生涯最高のCDです。学生時代に初めて聞いたときの衝撃は忘れられません。30&31番が先行で録音されましたが、その後販売されたハンクラの最初の一撃音は凄いの一言でした。ポリーニの生涯でも、ショパンの練習曲、バルトークのピアノ協奏曲1&2と並ぶ永遠の名盤です。ポリーニは、アナログ時代に超名演が多かったですね。

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  • ★★★★★ 

    静流  |  福岡県  |  不明  |  2011年08月29日

    ポリーニが、向かうところ敵なし、といった頃に録音されたベートーヴェン。もし、完璧な演奏、というものがあるとしたら、この演奏の事を言うのだと思う。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • ★★★★☆ 

    inventionen  |  sinfonien  |  不明  |  2005年08月13日

    ポリーニのベートーベンが全て悪い訳ではない。この録音は凄いと思う。楽譜どおりに音が正確に並べられており、驚く。ただスタッカートの音価がほとんど等価に扱われており、結果として能面のような仕上がりになっている。スタッカートの問題がわかってないと言われればそれまでだが、でも逆にスタッカートをどう扱えばどう表情がつくか、材料としては最適だと思います。余談ですが29番はグルダのほうが速いです。

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  • ★★★★★ 

    よき古き時代  |  大阪府  |  不明  |  2012年12月15日

    私の生涯最高のCDです。学生時代に初めて聞いたときの衝撃は忘れられません。30&31番が先行で録音されましたが、その後販売されたハンクラの最初の一撃音は凄いの一言でした。ポリーニの生涯でも、ショパンの練習曲、バルトークのピアノ協奏曲1&2と並ぶ永遠の名盤です。ポリーニは、アナログ時代に超名演が多かったですね。

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  • ★★★★★ 

    さくさくクランキー  |  東京都  |  不明  |  2011年07月19日

    練習曲の方はちょっとトゲトゲした感じがあったけど、後期ピアノ・ソナタ集は小気味良く感じました。練習曲を聞いて、ちょっと違うなと思った人にぜひ試しに聞いてみてほしいです。

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  • ★★★★★ 

    TAKE  |  山口県  |  不明  |  2018年04月16日

    個人的意見だが、ベートーヴェンの真髄はピアノソナタにあると思う。ここではエリーゼのために、で感じる純粋で繊細な世界とピアノの打楽器としての限界かと思う力強さが見事に両立している。交響曲ではやや唐突な激しさを感じる事が多いベートーヴェンの曲に自然な流れで引き込まれた。ベートーヴェンに真に共感できた初めての演奏だった。

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  • ★★★★☆ 

    OLD FAN  |  新潟県  |  不明  |  2012年10月15日

    ポリーニの評価は永遠に難しい・・・。純粋な蒸留水のような美しさなのか、彫りの浅い表面的な演奏か・・・紙一重の演奏かもしれないが、やがり只者ではない。

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  • ★★★★★ 

    eroicka  |  不明  |  不明  |  2012年10月14日

    有名な名盤。70年代末から今まで、ベートーヴェンの晩年ソナタを語る上では避けて通れない1枚の地位は変わらない。磨きぬかれた技巧と音色は神々しく、多言を弄さずに作品の深い精神性を表現している。最近、ショパンの再録音が目立つが、できれば、ベートーヴェンの全ソナタを録音・発売するとともに、最後の3曲だけは再録音してほしい。最近のライヴを聴いて、今の巨匠の境地こそがこの曲の録音を残すのに相応しいと思えるからだ。

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