ベートーヴェン(1770-1827)

CD Piano Sonatas.28-32: Pollini

Piano Sonatas.28-32: Pollini

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  • ★★★★☆ 

    mari夫  |  東京都  |  不明  |  2015年05月16日

    若き日のポリー二の怪演。決して濁らずどこまでも澄んだクリスタルというかカットグラスのような音の構築物によるモダニズムの美学。作曲者が譜面に定着して以来200年に亘って、無数のピアニストたちがその時代時代の技法とメンタリティを反映しながら、これらの曲に沈殿させてきた「澱(おり)」のようなもの―人によってはこれを深さの次元ととるだろうーを奇麗に掬いとっている。評価はそこにかかるでしょうね。ただ比較的似た路線でも、他にギレリスとか、作品111のミケランジェリ(録音は遂に満足するものがないが、初来日の時に聞いたライブの緊張感は尋常ではなかった)とか、作品101のソコロフとかに比べると、これが比べるものとてないといい切れるかはもはや自信がない。

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  • ★★★★☆ 

    うーつん  |  東京都  |  不明  |  2014年07月08日

     今の録音と比べてしまうと音質はやせぎすに感じてしまうが、かえってソナタの内容に集中できる音の雰囲気を感じる。とにかくすさまじい演奏だ。特に好きなのは29番「ハンマークラヴィーア」。よどみなく一気呵成に弾ききるのは、曲の性格からしてもぴったり。第3楽章のAdagio Sostenutoは思索というより、苦悩と解脱をモチーフにした彫刻を観るような印象、第4楽章のFugaは「バリバリ弾いていた時期」のポリーニの真骨頂、ここまでガツンとやられると他の演奏がだれて感じられてしまう。      28番のソナタはロマン派の萌芽というより辛口のロマン派(?)。ロマン的側面でなく、主題モチーフの発展を主なテーマにしたピリッとした味わい。  そして、最後の3つのソナタにはもう少しコクのようなものを欲しいと感じてしまう。もしも今録音するともっとかみしめるような内容になってくれると思い、再録音などを期待したくなる。   賛否両論いろいろな感想があるが、これだけスカッと弾ききったベートーヴェンのソナタはそうないだろう。1970年代のポリーニらしい演奏としてもっておいて損はないと思う。

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  • ★★★★☆ 

    OLD FAN  |  新潟県  |  不明  |  2012年10月15日

    ポリーニの評価は永遠に難しい・・・。純粋な蒸留水のような美しさなのか、彫りの浅い表面的な演奏か・・・紙一重の演奏かもしれないが、やがり只者ではない。

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  • ★★★★☆ 

    inventionen  |  sinfonien  |  不明  |  2005年08月13日

    ポリーニのベートーベンが全て悪い訳ではない。この録音は凄いと思う。楽譜どおりに音が正確に並べられており、驚く。ただスタッカートの音価がほとんど等価に扱われており、結果として能面のような仕上がりになっている。スタッカートの問題がわかってないと言われればそれまでだが、でも逆にスタッカートをどう扱えばどう表情がつくか、材料としては最適だと思います。余談ですが29番はグルダのほうが速いです。

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