歌劇『魔笛』全曲 エファーディング演出、サヴァリッシュ&バイエルン国立歌劇場
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Kitaraマニア | 北海道 | 不明 | 2013年08月31日
皆さんのレヴューを拝見していると、評価はともかく、どれも的を得ているので感心しました。私は、魔笛はMozartの最高芸術の一つだと思っているのですが、その理由は、@後宮、フィガロ、コジ、ドン・ジョヴァンニは人間の煩悩がテーマになってましたが、本作はメルヘンの題材にし人間愛を歌っておりMozartの到達した精神性を表していること。Aストーリー展開はやや困難な部分があるものの、音楽には冗長さがなく、まるでクリスタルのような純粋なMozartのエッセンスが凝集されていること。そこにはMozart特有のアイロニーもちりばめられていること。B当時の貴族社会でフィガロのような反骨的な部分から、恐らくMozartが目指した一般大衆への彼のメッセージが台本も含めて込められていること。例えは適切ではないかもしれませんが、Beethovenの第9のような位置づけの作品だと思います。そのために、色々な解釈が可能であり、また歌手、オケ、演出に、他の作品よりも一段と高いレベルが要求されるのだと思いますし、どの演奏でも評価が分かれる所以だと思います。 さて、LD時代から愛聴するこの演奏は私はこの演奏は大好きで、聞いた中では最高の評価です。もちろん、アライサよりシュライヤーやヴンダーリッヒのほうが良いという人はいるでしょう。グルベローバは当代最高の夜の女王だと思いまし、ポップのパミーナも非常に可愛らしい。モルのザラストロもすばらしいです。パパゲーノ、パパゲーナも演出にぴったりです。本作のように、脇役も非常に重要な役割をもつ場合のオペラは、特に実演では全てにベストを揃えるのは現実には困難と思います(聞き手の好みもありますし)。マエストロ・サヴァリッシュの演奏も非常に手堅く決して煽るような演奏ではなく(聞き手によっては逆に退屈かも)、本作品の本質を捕らえて、演出歌手の特性を上手く引き出した演奏だと思います。 私の好みでは、この演奏を超える演奏は未だに経験していません。4人の方が、このレビューに「共感」しています。
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西荻椿山 | 東京都 | 不明 | 2013年02月27日
これはヒドい。何がって台本がです。善玉と悪玉の整理くらいつけておいてほしい。その点、かつての東映時代劇映画は安心の品質でした。今どきこんなものを真面目にとる奴がいるとしたら幼痴園児くらいでしょう。それを大の大人がもっともらしい理屈をつけて解釈を試みる書物が山ほどあるというのだから、驚きを通り越して呆れ返ります。つまりはなんとしてでも合理化したいほどモーツァルトの音楽が素晴らしいということなのでしょう。大の大人がこれにつきあうとしたら夢を見ているのだと思うことです。見ているうちは真剣で理屈も通っているのだが、醒めてみると自分が登場したうちの誰だったのかもあいまいになり、支離滅裂、状況、筋も説明できなくなるあの夢です。さて、本曲のDVDは本盤とこの1年前のレヴァイン/VPO盤しか見たことがありません。このどちらかなら本盤のほうをお薦めします。演出・装置がこちらのほうが夢幻的なのです。それから夢といっても見ているうちはその中の誰かになっているわけですが、タミーノになって見たいのならレヴァイン盤、パパゲーノになって見たいのなら本盤です。つまり風間君が好きならレヴァイン盤、しんちゃんが好きなら本盤です。私は王子といっても性格不明の前者より後者のほうをよほど好みます。眠って食べて飲んでいれば十分、それに可愛い娘がいれば・・・、全く同感です。本盤のタミーノはただでさえ暑苦しい顔が汗だくでレヴァイン盤のほうがいいと思いますが、私的には無問題となります。一方本盤のパパゲーノは少しホーセーさんを思わすところがありピタリなのです。パミーナはどちらも永遠の乙女チックタイプなのですが、さすがにちょっときている感じです。レヴァイン盤の額のしわ、本盤のほうれい線です。本盤のほうがマシとみます。夜の女王はどちらもグルベローヴァ(S)ですが、彼女の映像で役にはまっていると個人的に思える唯一の役です。夜の女王のアリアなど見事に歌いこなしているのはいうまでもありません。私的にはパパゲーノの相手がブスでは幻滅なわけですが、これまた両方同じでパパゲーナ役の方はとても魅力的で安心します。パパパなどの演技は本盤のほうが演出もありますが、自然(つまりアホクサという感じがみえない)です。第2幕レヴァイン盤はややだれると感じるのはBSの違いもあると思います。こうして夢を見終わって耳に残るのは夜の女王のアリアを除くと森の動物たちが喜んできいたタミーノのFlの調べとその音にこたえたパパゲーノのパンの笛です。題名が魔笛というのはもっともなのです。3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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TG | 兵庫県 | 不明 | 2014年12月22日
魔笛は、ザルツブルクで数回、シュットゥットガルトの来日公演などライブで一番見ているオペラですが、最近のドイツ系の斬新すぎる演出を見る前にやはりオーソドックスなものを見ておくほうが良いと思います。その意味では、この盤はなにかが抜群によいとまではいいきれませんが、非常にバランスよくまとまっているのでお勧めです。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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wolfii | 千葉県 | 不明 | 2009年04月26日
「魔笛」の場合、ストーリーを合理的に演出するのは無理があり、演出はメルヘンチックで浮世離れしているほうがいいような気がします。このDVDの一番の魅力は、軽快さ、ドラマティックな緊張感、深刻にならない誠実な信仰心を、さらりと実現しているミュンヘンオペラのアンサンブルにあると思います。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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maa | 東京 | 不明 | 2008年06月02日
まあ、OKなのですが、期待していたほどではなかった。 アライサは小柄で迫力に欠けるし、グルベローヴァは綺麗な声はいいけれど、夜の女王といったどろどろしさはないし、何より、パパゲーノのブレンデルがいい男過ぎて、アライサが食われて、かつ、おとぼけさに欠けた。 私としては、「ニコライ・ゲッダが年取りすぎてるな〜」と思った1971年のシュタイン版の方が好きですね。 ザラストロはイメージ良かったですし、少年達も好演でしたよ。 まあ、好き好きですね。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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トロ | 不明 | 不明 | 2021年07月18日
映像が古くなったとはいえ、魔笛の良い映像の一つには確実に数えられるこのDVDが、字幕付きで廉価で購入できるのは有難い。指揮も配役も良いが、特に夜の女王役のグルベローヴァは最高で、彼女の歌唱を味わうだけでも見る価値がある。演出もポネルに迫るなかなかのもの。衣装も含めて違和感はない。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ぽんころ | 千葉県 | 不明 | 2009年04月09日
レビューでの評価が高く、期待が大きかった分失望が大きかったです。全体的に台詞も演技も軽く流しすぎて、話の展開がわかりずらくなっているし、説得力もないと思います。登場人物も誰一人としてきちんと掘り下げられていないので最後まで感情移入できませんでした。見終わった後は、まるで全編早送りで視聴してしまったかのような味気無さすら覚えてしまいました。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ヒゲジイジ | 神戸 | 不明 | 2007年09月22日
もし,死ぬ前に一曲だけ聴くことが許されるのなら,この魔笛を聴かせて(観させて)もらいます。喜びと悲しみ,怒りと許し・・そうした人間の感情が,メルヘンとして,音楽としてこれほど豊かな演奏は少ないと思います。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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フムフム | 宮崎 | 不明 | 2006年08月08日
魔笛の解釈は難しい。特にフリーメイソンの扱いをどうするのか。この盤の演出では徹頭徹尾フリーメイソンを重く扱っている。弁者がザラストロの「師範代」的にやたらと偉く描かれているのがその証拠だろう。これは、ザラストロと弁者を極めて人間的に描き、フリーメイソンのある種の限界とそれを克服した人間ザラストロの姿を通して、フリーメイソンではなく民衆たちの勝利を描き出したデイヴィス/ロイヤルオペラと対極を行く解釈と言える。好みは分かれるだろう。ここでの演出はその解釈の中では見事だが、パパゲーノが面白みに欠け、サヴァリッシ0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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カズ | 宮城 | 不明 | 2006年07月31日
サヴァリッシュの緩んだというかリズム感の無い指揮が、歌手たちの苦しめており、音楽がバラバラ。ブレンデル、グルベローヴァ、ポップなど歌手は揃っているだけに非常に残念。グルベローヴァなど、非常に歌いにくそうにしている。ポップの憂いに満ちたすばらしい歌唱が救いか。演出はまあまあ。少し古いせいもあり、音質はいまいち。オケも音色に魅力が無い。部分的には見るべきところがあるが、最初の一枚には勧められない。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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カカ | 埼玉 | 不明 | 2006年07月04日
魔笛は好きなオペラで、レヴァイン/メト盤他かなり観ましたが 映像ならこれが一番理想的で断然お勧めです。 メルヘン風で豪華な舞台演出で最後まで飽きさせません。歌手陣も豪華でなんと言ってもパパゲーノ役のブレンデルが最高です。うちでは、家族で楽しんでいます。パパパのアリアではいつも暖かで和やかな気持ちになります。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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Lemon | 群馬県 | 不明 | 2006年03月26日
初めて買った魔笛です。LDで買って、DVDで買い直しました。いくつか魔笛を見ましたが、これが最高です。演出が素晴らしい。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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gyuopera | Spain | 不明 | 2005年11月01日
今主流のお子様向けでなく、最高の音楽を楽しめるオペラになっている。歌手陣が特に素晴らしい。これは私にとって理想の魔笛である。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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たか | 東京 | 不明 | 2005年10月29日
まさに理想的な演奏と演出。このサラウンドリマスターで国内盤も出しなおしてほしい。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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フランキスト | アメリカ | 不明 | 2005年06月23日
演出も含め、魔笛の理想的上演などこの世に不可能だが、これはそれにかなり近い。まず、歌手に穴がない。モルの貫禄、アライサの美声、ポップは年をとってもチャーミング。グルベローヴァは高音がきつくなっているものの、情感のこもった歌は良い。以前見た版では、「Zureck!」の合唱でサヴァリッシュの手が画面に入ってしまっていたが.....。サヴァリッシュの指揮は手堅く、安心させてくれる。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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