カール・シューリヒト・コレクション（２０ＣＤ＋１ＤＶＤ）

『カール・シューリヒト・コレクション1950−1966』
シリーズ初登場のマーラー＆ハイドンを新たに収録！
シューリヒト＆シュトゥットガルト 放送録音集成ボックス

2007年はカール・シューリヒト没後40年に当たる年。ということで、独ヘンスラー・レーベルによるSWR MUSICシリーズの柱、シューリヒト・コレクションをまとめた記念ボックスがたいへんお得なセットになっていち早く登場することとなりました。
　しかも、これまで単品発売されている16点(18枚)のＣＤとＤＶＤに加え、マーラーの交響曲第2番『復活』とハイドンの交響曲第86番のキリリと引き締まった自在な名演が新たに収録されるというのですからファンには見逃せません。
　絶品というほかないモーツァルト演奏の数々、ファンの熱い支持を受けるブルックナーやワーグナーといったレパートリーのほとんどを、放送録音ならではの質の良いモノラル録音で味わえるほか、1966年収録のブラームスの交響曲第2番、パルシファルからの前奏曲とフィナーレの３曲についてはステレオ録音で楽しめるのも嬉しいところ（ベートーヴェンの第九のみなぜか音が悪いです）。
　また、マリア・シュターダー、ヨハンナ・マルツィといった共演経験のある著名アーティストの回想インタヴューを通じて、彼が高潔な人格者で誰からも慕われていたことが理解されるドキュメント・シーンや、『火の鳥』を指揮するシューリヒトの姿も興味深い映像と言えるのではないでしょうか。
　1950年11月に始まり、シューリヒトが亡くなる前年の1966年3月まで続いたシュトゥットガルト放送交響楽団との足跡を、映像も交えて鑑賞・検証できる価値ある記念アルバムの登場です。紙製スリム・ボックス仕様。

＊このセットに含まれるＤＶＤの収録内容は、「シューリヒト・ポートレート」（KDC9002）と同じものですが、こちらには日本語解説書は付いておりません。

【収録曲目】
CD-1(93.141)
・ベートーヴェン：交響曲第7番イ長調 op.92
　録音：1952年10月24日

・シューマン：交響曲第2番ハ長調 op.61
　録音：1959年10月31日

CD-2(93.142)
・ベートーヴェン：交響曲第9番ニ短調 op.125『合唱』
　マリア・シュターダー(S)
　マルガ・ヘフゲン(A)
　マレイ・ディッキー(T)
　オットー・ヴィーナー(Br)
　シュトゥットガルト合唱協会
　シュトゥットガルト・バッハ合唱団
　シュトゥットガルト放送声楽アンサンブル
　録音：1961年9月13日

・ベートーヴェン：序曲『コリオラン』op.62
　録音：1952年9月25日


CD-3(93.143)
・ブラームス：交響曲第2番ニ長調 op.73
　録音：1966年3月16日

・ブラームス：『運命の歌』op.54
　録音：1954年1月26日

・ブラームス：『悲歌』op.82
　シュトゥットガルトSWR声楽アンサンブル
　録音：1954年1月25日


CD-4(93.144)
・ブラームス：『ドイツ・レクイエム』op.45
　マリア・シュターダー(S)
　ヘルマン・プライ(Br)
　シュトゥットガルトSWR声楽アンサンブル
　フランクフルト・ヘッセン放送Cho.
　録音：1959年11月7日


CD-5(93.145)
・ブルックナー：交響曲第4番変ホ長調『ロマンティック』(ハース版)
　録音：1955年4月5日


CD-6(93.146)
・ブルックナー：交響曲第5番変ロ長調(ハース版)
　録音：1962年10月18日


CD-7(93.147)
・ブルックナー：交響曲第7番ホ長調(改訂版)
　録音：1953年3月6日

・ワーグナー：『トリスタンとイゾルデ』〜「前奏曲と愛の死」
　録音：1950年4月29日


CD-8&9(93.148)
・ブルックナー：交響曲第8番ハ短調(ハース版)
　録音：1954年3月10日

・ブルックナー：交響曲第9番ニ短調(オーレル版)
　録音：1951年11月2日


CD-10(93.149)
・グリーグ：演奏会用序曲『秋に』op.11
　録音：1954年12月2日

・ブルッフ：ヴァイオリン協奏曲第１番ト短調 op.26
　ハンスハインツ・シュネーベルガー(Vn)
　録音：1960年9月15日

・ヘルマン・ゲッツ：ヴァイオリン協奏曲ト長調 op.22
　ロマン・シマー(Vn)
　録音：1953年4月10日

・ロベルト・フォルクマン：序曲『リチャード3世』op.68
　録音：1952年9月12日


CD-11(93.150)
・ハイドン：交響曲第100番ト長調『軍隊』
　録音：1958年4月8日

・ハイドン：チェロ協奏曲ニ長調
　エンリコ・マイナルディ(Vc)
　録音：1950年11月5日

・ハイドン：交響曲第95番ハ短調
　録音：1955年4月5日


CD-12&13(93.151)
・マーラー：交響曲第3番ニ短調
　ルート・ジーヴェルト(Ms)
　シュトゥットガルト放送声楽アンサンブル女声合唱
　シュトゥットガルト・エバーハルト＝ルートヴィヒ・ギムナジウム児童合唱団
　録音：1960年4月7日

・R.シュトラウス：『アルプス交響曲』op.64
　録音：1955年1月4−7日


CD-14(93.152)
・モーツァルト：交響曲第35番ニ長調 K.385『ハフナー』
　録音：1956年7月4日

・モーツァルト：交響曲第38番ニ長調 K.504『プラハ』
　録音：1956年7月4日

・モーツァルト：交響曲第40番ト短調 K.550
　録音：1961年5月19日

・モーツァルト：コンサートアリア『いいえ、いいえ、あなたにはできません』K.419
　ルート＝マルグレート・ピュッツ(S)
　録音：1959年4月9日

・モーツァルト：『フィガロの結婚』〜「愛の神よ、安らぎを与えたまえ」
　エリーザベト・シュワルツコップ(S)
　録音：1959年4月6日

・モーツァルト：『魔笛』〜「なんと美しい絵姿」
　フリッツ・ヴンダーリヒ(T)
　録音：1959年4月12日


CD-15(93.153)
・モーツァルト：ピアノ協奏曲第9番変ホ長調 K.271『ジュノーム』
　クララ・ハスキル(P)
　録音：1952年5月23日

・モーツァルト：ピアノ協奏曲第19番ヘ長調 K.459
　クララ・ハスキル(P)
　録音：1956年7月4日


CD-16(93.154)
・レズニチェク：シャミッソーの詩『悲劇的な物語』に基くバリトン独唱と大管弦楽のための主題と変奏
　バリー・マクダニエル(Br)
　録音：1960年2月12日

・R.シュトラウス：『グントラム』第１幕前奏曲
　録音：1956年3月20日−23日

・プフィッツナー：『ハイルブロンのケートヒェン』序曲
　録音：1956年1月20日

・レーガー：『モーツァルトの主題による変奏曲とフーガ』op.132
　録音：1950年11月5日


CD-17(93.155)
・シューマン：『マンフレッド』序曲 op.115
　録音：1960年9月14−15日

・メンデルスゾーン：序曲『静かな海と楽しい航海』op.27
　録音：1961年3月10日

・シューマン：『序曲、スケルツォとフィナーレ』op.52
　録音：1954年9月21日

・メンデルスゾーン：序曲『フィンガルの洞窟』op.26
　録音：1955年1月4日

・メンデルスゾーン：『真夏の夜の夢』〜序曲 op.21
　録音：1954年1月26日

・メンデルスゾーン：『真夏の夜の夢』〜夜想曲 op.61-7
　録音：1954年1月26日

・メンデルスゾーン：『真夏の夜の夢』〜スケルツォ op.61-1
　録音：1954年1月26日


CD-18(93.156)
・ワーグナー：『パルシファル』〜第１幕への前奏曲
　録音：1966年3月17日

・ワーグナー：『トリスタンとイゾルデ』〜第１幕への前奏曲　
　録音：1950年4月29日

・ワーグナー：『神々の黄昏』〜「夜明けとジークフリートのラインへの旅」
　録音：1955年9月28日

・ワーグナー：『神々の黄昏』〜「ジークフリートの葬送行進曲」
　録音：1955年9月28日

・ワーグナー：ジークフリート牧歌
　録音：1955年9月28日

・ワーグナー：『パルシファル』〜「聖金曜日の音楽」
　録音：1954年9月23日

・ワーグナー：『パルシファル』〜「第3幕フィナーレ」
　録音：1966年3月17−19日


CD19&20(シリーズ初出)
・マーラー：交響曲第2番ハ短調『復活』
　ハンニ・マック＝コザック(S)
　ヘルタ・テッパー(A)
　シュトゥットガルトSWR声楽アンサンブル
　シュトゥットガルト・バッハ合唱団
　録音：1958年4月17日

・ハイドン：交響曲第86番ニ長調 Hob.I-86
　録音：1954年5月20日


DVD(KDC9002)
「シューリヒト・ポートレート」
「カール・シューリヒト・コレクション」番外編ともいえる映像作品。モノクロ・モノラルながら鮮明な映像と音でシューリヒトの指揮姿が蘇ります。『ハフナー』終楽章はSWRが収録したドイツ・モーツァルト・フェスティバルのライヴ。シューリヒトのドキュメンタリー「生涯の肖像」も見ごたえ満点で、ブラームス3番のリハーサル風景などファンにはすべてが興味の尽きない内容となっています。映像特典として「写真で綴るシューリヒトの生涯」も収録。

・ロルフ・ウンケル監修「シューリヒト〜生涯の肖像」
　1957年製作　41分38秒

・ストラヴィンスキー：バレエ組曲『火の鳥』(1919年版)
　収録：1958年

・モーツァルト：交響曲第35番ニ長調『ハフナー』〜終楽章
　収録：1956年

　総収録時間：約80分
　画面：モノクロ、4:3
　音声：モノラル
　字幕：独・英・仏


　シュトゥットガルト放送交響楽団
　カール・シューリヒト(指揮)