日本のシンガーTOP30 - 第9位

2005年12月23日 (金)

井上陽水
hmv.co.jp独断と偏見のJP Top Singer第9位は井上陽水。大抵、歴史に残る程のアーティストというのは「奇人」である場合が多いのだが、そういう意味で言うと井上陽水はまさに理想像。オリジナリティという陳腐な言葉じゃフォローしきれない、とてつもなく素晴らしいソングライターであり歌い手である。


バイオグラフィー

15歳のころThe Beatlesをラジオで知り洋楽を聴き始め、音楽に目覚めるが実家の歯医者を継ぐため勉学に励む。結果、大学受験に失敗し断念。浪人中に"アンドレ・カンドレ"という名前で音楽活動に励むようになり、当時人気のあった深夜ラジオ番組「 スマッシュ・イレブン」のディレクターを担当していた、野見山実に曲を売り込み、その曲はリスナーからのリクエスト投票1位となり火がついた。のちに1969年CBSソニーと契約を果たし”カンドレ・マンドレ”でデビューを果たす。

1972年に井上陽水(ヨウスイ)と改名。この頃の陽水は、音楽活動だけでは生計を立てられず、何種ものアルバイトをしていたという。時にはクラブで歌を歌っていたとか。

改名後、ポリドールへ移籍し、人生が二度あれば(シングル)で再びデビュー、同年5月にファースト・アルバム『断絶』(モップスのメンバーらが参加)、12月にセカンド・アルバム『陽水IIセンチメンタル』をリリースする。このセカンドは80万枚弱のセールスを記録し、除々に頭角を表してゆき、翌年1973年にシングル『夢の中へ』をリリース。この曲でヒット・チャートに井上陽水の名前が初めて現れた。同年末には代表的アルバム『氷の世界』をリリース。このアルバムは1年半をかけて邦楽で初のミリオンセラーアルバムとなる。

その1975年には吉田拓郎らとフォーライフ・レコードを設立。その後もコンスタントにアルバムをリリースし、1984年にはセルフ・カヴァー集『9.5カラット』を発表しチャート1位を獲得している。

...と活動を追ってゆくと膨大なため、ディスコグラフィーは割愛するが、井上陽水の名前をさらに日本中に轟かせることになったのは1983年頃から。陽水が作詞・作曲を担当した、中森明菜による「飾りじゃないのよ涙は」や、安全地帯に詞を提供した「恋の予感」、「ワインレッドの心」など、歌手に提供した楽曲のヒットにより注目を集めるようになる。

以後も多数のアルバムをリリース。吉田拓郎奥田民生筒美京平ら、コラボレイト作品でもその個性的な楽曲センスを発揮し、周りを霞ませ、またタモリこと森田一義との仲の良さも有名。1999年リリースの『Golden Best』は200万枚以上を売り上げた名ベストであり、さらに2000年7月にリリースされたベスト盤『Golden Bad』では、陽水が特にこだわりがある楽曲が聴ける。

陽水の歌声は、真白い綺麗な歯を丸出しにして張り上げるヴォーカル・スタイルから発するダイナミック&ネットリとしたヴォーカルが特徴的。哀愁の漂う優しいメロディーと詩的な歌詞、そして美しいヴォーカルの絶妙なマッチングが何よりの魅力。SONYハンディカムCMで起用された名曲「少年時代」のあの優しさと哀愁に満ちた歌声に感動した人も多いはず(実際リリースから大分経った楽曲にも関わらず、このCMで好セールスとなっていった)。

2000年代に入るとオリジナルアルバムの発売は途切れがちであるが、ライブ活動には精力的に臨んでおり「ライブで歌うこと」に重点を置いた活動となっている。

最新オリジナルアルバムは2002年の『カシス』

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氷の世界

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氷の世界

井上陽水

ユーザー評価 : 5点 (17件のレビュー) ★★★★★

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発売日:1996年06月26日

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