日本のシンガーTOP30 - 第18位

2005年12月5日 (月)

2005年、デビュー10周年を迎えたUA。

UA

彼女がその10年間でどれだけ多くの人々に影響を与えたか...

そして、彼女自身も様々な影響を自由に受け、これからも私達を未知の世界へと連れて行ってくれるはず。日本のシンガー第18位はUA



スワヒリ語で「花」と「殺す」という相反する意味を持つ言葉" UA (ウーア)"。今までの彼女の活動において、どこか一つのところにとどまるという事はあまりありませんでした。それはまるで時に「美しく」あり、時に「残酷」であるかの様に...

95年、誰も10年後のUAを知らなかった。

95年、 藤原ヒロシ プロデュースという恵まれたスタートを切った彼女。明らかに他とは違う強烈な個性を持つも、あくまで最初は90年代半ばの女性ボーカルムーヴメントの中の一人として括られていました。

同年代デビューのアーティストには Bonnie Pink 、ちょっと先輩には Chara 等がいますが、デビュー当時の UA の立ち位置はボーカルスタイルを含め、どちらかというとブラックミュージック(Soul,R&B)寄りだったように思えます。

余談ですが、 UA がデビューした時にSwitch誌のコーナーにちょこっと登場していたのを憶えています。「DIVAムーヴメントの流れで語られるのは嫌じゃない?」と聞かれ、「みんなそれぞれ思い思いに一生懸命やってるから、そう言われるのも別に気にならない」とナチュラルに答えていたのが印象的でした。

その後も、 大沢伸一朝本浩文 といった圧倒的なセンスを持ったプロデューサーとの共同作業の中で、ポップミュージックとしてきちんと成立しつつも、よくよく聴きこんでみるとラディカルな側面が非常に精巧なさじ加減で散りばめられ、尚且つ唯一無二。という奇跡みたいな楽曲を次々と発表していきます。

特に、ダブ〜レゲエと最も漸近した『アメトラ』『turbo』の流れはリスナー・関係者問わず大きな反響を巻き起こしました。 このあたりの代表曲「情熱」「甘い運命」「悲しみジョニー」「スカートの砂」等は、全て2003年に発売されたベストアルバム『Illuminate』でお聴き頂けます。

制作のイニシアチブをとり、圧倒的な個性が花開いた

その後、元 Blanky Jet City浅井健一Jude )らと取り組んだバンド AJICO (アジコ)を経て、2002年に衝撃的に方向転換をはかったアルバム『泥棒』を発表。元々UAが持っていた土着的なおどろおどろしさや、耽美的な部分をもアヴァンギャルドな体裁で前に押し出し、エレクトロニカやフリージャズといった「自由な」音楽に本格的に着地を図ります。

このアルバムで完全に表現を自分の手にした UA は、続くアルバム『SUN』、最新作『Breath』においてもその独自の感性を貫き、既存の事実が何も無い所に、一つ一つ木を植えていくかのような本物の「創造」は、年齢/性別/国籍を超えて多くの人に支持されています。

※表示のポイント倍率は、
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

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ILLMINATE the very best songs

CD

ILLMINATE the very best songs

UA

ユーザー評価 : 5点 (38件のレビュー) ★★★★★

価格(税込) : ¥3,740
会員価格(税込) : ¥3,441

発売日:2003年09月17日

  • 販売終了

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