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Annekei インタビューB

Tuesday, April 22nd 2008

無題ドキュメント
Annekei interview

Annekei インタビュー


ジャズが「再生」され続けているっていうところに惹かれるの。結構なジャズおたくよね(笑)


--- ボブ・ジェームス、トニーニョ・オルタの作品で特にお気に入りのものがありましたら教えてください。

Annekei  ボブのアルバムは、好きなものが沢山あるから、選ぶのはちょっと難しいわね・・・。でも、私にとって一番美しい曲は、『One』に入っている「Nautilus」ね。さっきも話したけど、彼の最近のプロジェクト=エンジェルズ・オブ・シャンハイも大好きよ。トニーニョの作品は、ジャックと仕事をするまでは、あまり聴いていなかったの。すでに知り合いのような感じもしてしまうけど。彼のソングライティング、ギター・プレイ、フィーリング、全てが特別で、何物とも比べることが出来ない。とても美しいわ!ジャックとトニーニョの友情と音楽愛が集約されて、この『Letter』ができあがったのよ。

--- 「I Miss You More」や、タイトル曲「Letter」などは、ジャック・リーとの共作ということになるのでしょうか?

Annekei  「Letter」はジャックのオリジナル。私は、デモを聴かせてもらった段階でとても気に入って、「絶対、アルバムに入れるべきよ」ってすぐに彼に話したの。歌詞は、私が付け加えたわ。「I Miss You More」と、「My Mystery」は私のオリジナル曲。そして、「Sonhador」は、トニーニョが書いたものよ。

--- この2曲を聴いていると、あらためてジャズ(特にジャズ・ヴォーカル)のシーンは、あなたもそうですし、ノラ・ジョーンズやソフィ・ミルマンなどにしてもそうですが、新しいジェネレーションが、常に新しい感性で、次々と新たな道を切り拓いていっているんだな、と感じるのですが、いかがでしょうか?

Annekei     ジャズが、「再生」され続けているっていうところに惹かれるの。結構なジャズおたくよね(笑)。スタイルは、時代相応なものがあるし、サウンドだって変化するわ。だけど、素晴らしいジャズの曲は、30年前から現在までずっと聴き継がれている。時代に左右されない普遍的なソウルを持っているのね。音楽的なコンテンツが、繰り返し繰り返し、詮索されたり、掘り下げられたり、新しく生まれ変わったりするのは、ジャズというジャンルの驚くべき性質よね。

--- スティーヴィー・ワンダーや、スティングの曲を取り上げているのですが、あなたにとって、彼らのソングライターとしての魅力はどういったところになりますか?

Annekei     スティーヴィーもスティングも傑出して素晴らしいソングライターよ!彼らの作り出す楽曲の魅力は、完璧なハーモニーを持ち、シンプルであるけれども、洗練されている。いつ聴いてもそう感じるわ。

--- ボブ・ジェームスとの共演となるジョビンの「Aguas De Marco」は、面白いリズム・アレンジですね。アレンジも、全ての曲をジャック・リーとお二人でなさっているのですか?

Annekei     「Aguas De Marco」は、私とコラボを始める前に、すでにジャックがアレンジをしていたの。オリジナルとはまた違った良いものになっているわよね。アレンジで私が参加したのは、「I Miss You More」、「Paper Moon」、「My Mystery」、「Besame Mucho」。

--- トニーニョとの「Feliciade」も素晴らしいですね。アンナケイさんの音楽には、ボサノヴァの要素が多く含まれていると感じます。スウェーデンご出身のアーテイストには比較的、ボサノヴァを積極的に取り入れる人が多いですよね?

Annekei     「Feliciade」は大好きな曲なの。たしかにそうね。私もデンマークにいた頃は、本当にたくさんのブラジル音楽を耳にしてきたわ。母には、ピアノのレッスン中に、「Girl From Ipanema」や、「Chega de Saudade」や、「Triste」といったボッサの曲を教えてもらったしね。実際、私達、デンマークの人たちって、世界中のあらゆるところから強い影響を受けていると思うの。すごく有名なタンゴのメロディの1つ、「Tango Jalousie」が、デンマーク人のクラシック・コンポーザー、Jakob Gade(ヤコブ・ゲーデ)によって1924年に書かれたのってあまり知られていないけれど。

--- アカペラで歌い上げる「Liorando」は、何かスピリチュアルなものを感じさせます。この曲のインスピレーションはどういったところからきているのでしょうか?

Annekei     エモーショナルな部分を重要視して、この曲をアカペラでレコーディングすることにしたの。私にとって、とても特別な曲よ。昔から、かなりの苦悩を経験してきて、その度に、この「Llorando」(=crying)を歌い、苦悩や痛み全てから解放されてきたわ。私にとって、愛というのは、スピリチュアルなところととても強く結びついているの。言葉だけで本当の愛や苦悩を表現するというのは、不可能だと思う。時に音楽に寄り添うこともあるけど、いつもあいまいな感じが残る。でも、そこが美しいのよね、きっと。

--- 日本のファンの方は、また日本語のタイトルなどで曲を作ってくれるのを楽しみにしていると思いますよ。次作では是非お願いします。

Annekei     はい、もちろん!わたしは、にほんごのことばとてもだいすきです。ネクスト・アルバムのなかには、にほんごのきょくをインクルードしたいわ。(以上、日本語で)

--- そろそろツアーも始まるかと思われますが、全ヶ所、ジャック・リーとの共演ステージになるのでしょうか?今後の活動予定を教えて下さい。

Annekei     6月には、ジャック、私、そして、素晴らしいバンドを連れて、「Letter」のライヴを日本で行なうつもりよ。ツアーの詳細は、じきに発表する予定。また日本のファンの方達とライヴで会えるのを、すごく楽しみにしているの。ジャックと私で楽曲をシェアする感じになると思うけど、今からライヴが待ちきれないわ。すでに、バンコクとソウルで二人でショウをしたの。とても素晴らしくて、楽しかったわ!

--- 最後に、HMVオンラインをご覧になっている日本のファンの方々にメッセージをお願い致します。

Annekei     まずは、『Letter』のリリースに乾杯!ジャックも私も、皆さんにこのアルバムを届けることができたのを光栄に思っています。この楽曲たちが、私が制作途中にそうだったように、皆さんに多くのインスパイアを与えてくれることを願っています。色々な人に、このアルバムのこと、教えてあげてね!恋人、旦那さん、奥さん、愛犬、ピザの宅配のお兄さんにもね(笑)。次に、私の音楽を楽しんでくれて、サポートしてくれている全ての人に心より感謝します。今年の夏のライヴで会えるのを楽しみにしています!Love、Love、Love!!


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アンナケイ
デンマークの7人の音楽一家の中で育ったアンナケイは、自ら歌い、曲を書き、プロデュースをするだけでなくピアノ、ギター、ベースをも弾きこなす才女。2003年から、単身ニューヨークに移り住み、数々のライブハウスに出演しながらデモ楽曲を制作。同年アポロ劇場アマチュア・ナイト、ファイナル・ステージでのパフォーマンスが話題に。そのことがきっかけともなり、全米に先駆け、『Annekei』で日本デビューを果たした。デビュー作同様、Dimensionらがバックアップした2ndアルバム『Tsuki』も高い評価を得た。最新作『Letter』では、韓国を代表するギタリスト、Jack Leeとのコラボレーションが実現。他に、Bob James、Nathan East、Toninho Hortaといった豪華な布陣を迎え、彼女らしいアーバン・コンテンポラリー感覚満載のハイレベルなサウンドを届けてくれる。

最新作『Letter』詳細はこちら!

Annekei&Jack Lee 来日公演決定!

6月12、13日 コットンクラブ
        15日 モーション・ブルー・ヨコハマ
        16日 名古屋ブルーノート



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