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フルカワミキ インタビュー【第3回】

Thursday, February 28th 2008

無題ドキュメント
フルカワミキ インタビュー


フルカワミキ インタビュー(全編掲載スタート!)

※インタビューを最後までご覧になった方にスペシャルなプレゼントがあります!

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『“男の人、頑張れ!”
って思っちゃいますね(笑)。』


--- 前作のシングル、『サイコアメリカ』から1年間ほどのリリースのブランクがありましたが、このブランクの間にリリースをしなかったのは何故なのでしょうか? リアルタイムの音楽シーンなどを俯瞰した上で、敢えてリリースをしなかったのか? と思ってしまったのですが…。

フルカワミキ 今って、もう本当に色んな音楽が混沌と溢れていると思うので、何出してもいいんじゃないかと思っていて。
  で、私にとって今は、バンドで音楽を掘り下げて行くということが新鮮なことでもあったし。華美に装飾するよりは、ほんとにある種、原点回帰というか。そういう音を表現したいと思っていて。背景がちらりと見えれば、作り手のやりたい事やアティチュードも分かる人はわかるわけで、そういうのが今は聴き手とのコミュニケーションとして面白いんじゃないかと思うし。
  あとは、女という立ち位置で、こういう形でアプローチするバンドサウンドを提案するということは意識しています。私はいいろんな音楽が好きだし、もちろん打ち込みとかも自分には合っていると思っているんですけど、そういうことをやっていく前に、今の音楽シーンとかを見たときに、ここで自分なりのバンド感というものを提示していかなければいけないかなというか。今は、好きなことをどうやるかというものよりも、今必要なものをやろうと。
  まあ、好きでやっているには変わりないんですが、改めてもう一度自分の活動を整理しながらやっているという感じですね。私はそういう段階を踏んでやっていくタイプなので。まああとは楽しいことをやれればという感じです(笑)。

--- フルカワさんが影響を受けた世界観…というところで言うと、『Candy Girl』のイントロのギターのフィードバックノイズなんかまさにそうですよね。聴いた瞬間にゾクっとしますよね。スーパーカー時代からのファンならなおさらだと思うのですが。

フルカワミキ そう言っていただけるとスゴイ嬉しいですねなんとなく自分が好きだったものとか、背景を感じ取ってもらえるような音作りとかっていうのは、リスペクトの意味でも表現したいし、そういう遊びの感覚とかを今やって行きたい。というかやりたいなと思っていますから。

--- それでは、最近気になるミュージシャンやアーティスト。洋楽邦楽限らず、シンパシーなどを感じてしまう人がいたら教えてもらえますか?

フルカワミキ  う〜ん…。洋楽ではいますけど。それほど強く良いと思えるものは…。まあここ数年で言うと、CSS(注:1)とか。あのバンド界隈の人たちは、音楽が好きで、遊び場が一緒で、っていう人たちが集まって盛り上げていっているから。ああいう感じは凄く好きですね。
  この人達の好きな音楽を想像しながら聴いたりとか、そういう面白さを持っているし。パワーもあるし。バンドの魅せ方も好きですね。

--- 例えば、Klaxons(注:2)にはじまる、NEW RAVEなどのイギリスのシーンは好きですか?

フルカワミキ あ、好きですよ。好きだし、彼らを見ているとイギリスの人たちはやっぱり商売が上手いなって思いますね(笑)。シーンの言葉の作り方ですよね。結局、“NEW RAVEって何?”って思ってしまうんですよ。でもそういうところも含めてエンターテインメントとして好きな部分があるんですけどね。それよりも、私はエリアとしての広がり方のほうが好きだったりするので。数年前にあった、ニューヨークのブルックリンでアーティスト同士が、触発されて生まれ出た音楽のほうが好きでしたし(アニマルコレクティブ、ザ・ラプチャー、レディオ4、LCDサウンドシステムなどがデビューした時期。その界隈のコミュニティ)。

--- なるほど。CSSが好きっていうことは、やはりバンド内に女の人がいるからなんですか?

フルカワミキ あんまり女の人がどうとか考えないで聴いているんですけど。今って女の人のほうがパワーがあるのかなって思うんですよね。FEIST(注:3)も凄く好きだし…。そう考えると、“男の人、頑張れ!”って思っちゃいますね(笑)。日本は特にそうなのかなって思っちゃいますね。個人的に。

--- 邦楽は特にそうですね。でも、男から見ると、逆に、“女の子は卑怯!”って思ってしまうんですよね。“それを女の子にやられちゃったらかなわないよ!”って(笑)。

フルカワミキ そうですよね。うん。その辺は自分にも釘を刺しながら活動をしています(笑)。

--- 音楽活動をしてい行く上で、仲の良いアーティストさんっていますか?  例えば、VJでもある宇川直宏さん(注:4)と交流があるかと思うのですが。彼から影響を受けた部分はありますか?

フルカワミキ  宇川さんに関しては、音楽に関しての影響は全くないですね(笑)。でも、ものの考え方、音を聴いたときとか映像を見たときの本質の突き方とか捕らえ方とかをいろんな角度で観て見るということに関しては感銘を受けますね。それがあるからこそ信頼関係が生まれていると思います。
  あと音楽に潜んでいる背景、作り手の背景までも見抜くところがあって。だからプロモーションビデオを作ってもらったときも、敢えて言葉で説明しなくても理解しあえるという感じです
  。あとは、ボキャブラリーの多さにはもう脱帽ですし、ユーモアのセンスにも脱帽です(笑)。

第4回へ続く…。

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candy girl ltd
candy girl

 注釈

(注:1)
CSS/Cansei De Ser Sexy
ブラジルはサン・パウロ発ディスコ・パンク・バンド。コケティッシュな女の子ヴォーカルと歯切れよいシンセ・ロック・サウンドに、ディスコやスカを取り入れたダンサブルなリズムが加わった音作りが最高!

Cansei De Ser Sexy

 CD  Cansei De Ser Sexy


(注:2)
Klaxons/Myths Of The Near Future
Punk ミーツ Rave!!!“New Rave”シーンの旗手、Klaxons(クラクソンズ)の記念すべきデビュー・アルバム!

Myths Of The Near Future

 CD  Myths Of The Near Future


(注:3)
Feist/Reminder
カナダ出身天才SSWLeslie Feist(レスリー・フィースト)。仏音楽ファンの間で注目を集めていたFeist。只今、iPod nano CMで大注目。

Reminder

 CD  Reminder


(注:4)
宇川直宏/Intoxicating Music Clips Of Ukawa Naohiro 『MAD HAT LAUGHS!!!!!』
ありそうでなかった、日本初のディレクターズ・ミュージック・クリップ集。宇川直宏が監督したMusic Clipを1枚のDVDに収録!Supercar、電気グルーヴ×スチャダラパー、iLLなどなど。レーベルの枠を超えて収録した作品!

Intoxicating Music Clips Of Ukawa Naohiro 『MAD HAT LAUGHS!!!!!』

 DVD  Intoxicating Music Clips Of Ukawa Naohiro 『MAD HAT LAUGHS!!!!!』


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