日本のシンガーTOP30 - 第4位
Monday, January 2nd 2006

戦後の日本を支えた美空ひばり。
没後、国民栄誉賞まで受賞してしまった戦後日本を代表する歌手美空ひばり。よもや彼女のことを知らない日本人もいないでしょう。
日本のシンガー第4位は、戦後最高の歌姫・美空ひばりです。
その歌声はなんと表現していいものか。歌のうまさといったものは当然のこと、感情や情緒、感傷、悲哀、郷愁...あらゆるものを”うた”の表現する卓越した技能と感受性。その魅力は一重には語れないだろう。
子供ながらに艶のある歌声で注目を集めた幼少期。
戦後のラジオや歌謡番組、主演映画で大人顔負けの表現力豊かな歌声を披露し、天才歌手として、また天才子役としてデビューした彼女の存在は、まさに日本の戦後そのものであったとも言われている。
美空ひばりは、昭和12年横浜市の下町に生まれる。日中戦争が始まった年でもあり、そして昭和20年の敗戦までを幼少期として過ごした彼女は、召集される近所のおじさんやお兄さんたちを送り出す席上で、大人の好む演歌を感情込めて歌い、そしてそれが周りの大人を感動させることが日常であった。9歳のときNHK「のど自慢」に出演し、「悲しき口笛」を歌うも、その歌い方が大人の色気をそのままに表していて不健康である、という理由で落選。
しかし、大人顔負けの舞台が評判となり、昭和24年「河童ブギウギ」でデビュー、同年初主演映画『悲しき口笛』が公開され、以降、このときわずか12歳の彼女はスター街道をひた走ることになる。翌年の主演作東京キッドでは、敗戦後の焼け跡で助け合うストーリーであったが、彼女は大人が戦争にゆく悲哀や、戦後の開放感をかわいらしい子供としてではなく、大人としての技量を完全に身に付けていたのである。
彼女はまさに、こどもらしさという枠を超えたスケール感があり、既成の概念を突き破ったスーパー少女であった。そして15歳のとき、映画主題歌である「リンゴ追分」が大ヒット、十代にして彼女の人気は不動のものとなった。
川の流れのように時代を流れた彼女。
美空ひばりの歌手としての経歴は、10代の天才歌手時代、20代後半からの圧倒的な説得力をもつ重い唄声、そして30代後半の円熟し枯れた味わいを感じさせる唄声、の3期に分かれると言われている。
彼女はまた演歌の女王の名を欲しいままにしたが、特定のジャンルに留まらない幅広い表現力と歌唱力を兼ね揃えていたことでも人気が高い。デビュー曲がブギウギであり、一時期はジャズを歌い「真っ赤な太陽」に代表されるポップスもヒットさせている。戦後の移り変わりが激しい時代性に長く応えられたのは彼女だけである。
声が柔らかく、潤いを持ち、楽々と歌い上げる歌唱力、天性のリズム感と音程の確かさ、そして何よりも歌詞の表現に合わせた喜怒哀楽を声の多彩な変化によって表す表現力は、彼女を超える人はいないだろう。
不動の人気と時代の移り変わり。
彼女が日本で最大の人気歌手となった昭和の時代は、戦中戦後と悲しさ哀れさといった、湿った風土に重なり合っていたが、演歌の女王という名に疑問をもつ人はいないまでにも、時代が変わり、明るさや軽さが求められるようになってから、彼女の人気は演歌の枠組となり、古さを感じさせずにはいられなかった。
そして、昭和が終わった平成元年6月、彼女は日本中の数多くのファンに惜しまれつつ逝去されたが、その後の数多くのトリビュート盤の発売や、リミックスやカヴァー曲として現在の音楽シーンから絶大なリスペクトを捧げられている。最後の作品となった「川の流れのように」は、彼女の駆け抜けた人生と歌がみごとに融合された代表作となった。
またおすすめの作品としては、ジャズのスタンダードナンバーを歌った作品『ジャズ&スタンダ―ド』はおすすめ。全編表現力豊かで、独自のリズム感があって、さらにタメが効いていて素晴らしい。歌手としての異常な幅の広さも凄くて、”歌謡界の女王”としてだけ認識している方は今作を聴くと驚くだろう。
for Bronze / Gold / Platinum Stage.
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ツイン パック 川の流れのように
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