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ジュリーニ&フィルハーモニア管弦楽団の名演

Tuesday, July 5th 2005

2005年6月14日に惜しまれつつ亡くなったイタリア出身の名指揮者、カルロ・マリア・ジュリーニが、覇気みなぎる壮年時代にレコーディングしたフィルハーモニア管とのCDをご紹介します。
 当時のジュリーニは、史上空前の大成功とうたわれるスカラ座での伝説的な『椿姫』公演(カラス主演、1955年5月)を指揮して一躍脚光を浴び、これに目をつけたEMIの名プロデューサー、ウォルター・レッグの肝いりでロンドン音楽界に進出、ベルリンへの転出が既に決まっていたカラヤンの後を受ける形でフィルハーモニア管と大量のステレオ録音を残しました。
 このころのジュリーニは、しなやかで非常に張りのあるカンタービレと俊敏な身のこなしが一体となった、きわめて流麗かつ俊敏な表現が特徴で、次第に重厚壮大なアプローチに傾斜していった1970年代移行のスタイルとは大きく異なっています。もちろん、旋律に対するこの指揮者独自の美意識は一貫しているものの、その特別な張りと輝きは、これも少し前に復活したドビュッシーの『海』の超名演に端的に示されているとおりです。
 そうしたジュリーニ壮年時代のみなぎる覇気は、“黄金時代”と称される充実期にあったフィルハーモニア管弦楽団というこれ以上にないオケを得て、その素晴らしい輝きをよりいっそう増していると言えるでしょう。
 実際に相性も良かったのか、ジュリーニはその後もこのオケとたびたび共演し、晩年に至るまでレコーディングも多く残しています。2度のモーツァルト:レクイエム、唯一のフォーレ:レクイエム、など、ジュリーニの盤歴上欠かせないレコーディングがフィルハーモニアとのコンビでおこなわれている点は見逃せないところです。

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復活! ジュリーニ&フィルハーモニアのフランク

録音当時まだ43歳だったジュリーニの、精気あふれる隠れ名盤、フランクのシンフォニーが嬉しい復活。人気評論家、宇野功芳氏も絶賛を惜しまない第1楽章の凄まじい迫力には驚かされます。
 CD+DVDの「EMI LEGEND」でのリリースです。

CD:
・フランク:交響曲ニ短調(1957年7月 STEREO)
・フランク:交響詩『プシュケーとエロス』(1958年5月 STEREO)
・ビゼー:組曲『子供の遊び』(1956年10月 STEREO)
・ラヴェル:組曲『マ・メール・ロア』(1956年10月 STEREO)

 フィルハーモニア管弦楽団
 カルロ・マリア・ジュリーニ(指揮)

DVD:
・ヴェルディ:歌劇『シチリア島の晩祷』序曲(1968年1月12日)
・ファリャ:『三角帽子』第2組曲(1964年12月2日)
 [クロイドン、フェアフィールド・ホールでのライヴ] 

 ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
 カルロ・マリア・ジュリーニ(指揮)

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ジュリーニ&フィルハーモニア管の《海》


ドビュッシー2曲は1962年のステレオ録音。EMIの人気シリーズ『GREAT RECORDINGS OF THE CENTURY』立ち上げ時にパイロット盤として限定販売され、マニアの間で大きな話題を呼んだ名演がついに通常リリース。

 まだ40歳代だった名指揮者ジュリーニの腰の強いカンタービレ表現と、当時最高の機能を誇ったフィルハーモニア管弦楽団黄金期のブリリアントなサウンドが幸福な結合をみせた素晴らしい演奏で、とりわけ《海》における目の覚めるような鮮やかさは筆舌に尽くしがたいところ。
 美麗をきわめた旋律が次々と洪水のように溢れ返るありさまには驚嘆せざるを得ません。ジュリーニ十八番の同曲にはのち2回の再録音(DG・SONY)があるとはいえ、この演奏における鮮烈な生気、そして俊敏きわまる棒さばきのスゴさは断然ズバ抜けています。高度な合奏精度と、呆れるばかりのソロ楽器の巧さを兼ね備えたオケも申し分なく、さらにリマスタリングも大成功で、最新録音もかくやの見事な音質には仰天です。

ドビュッシー:
・海
・夜想曲*
ラヴェル:
・道化師の朝の歌
・『ダフニスとクロエ』第2組曲

 フィルハーモニア管弦楽団
 フィルハーモニア合唱団*
 カルロ・マリア・ジュリーニ(指揮)

【交響曲】


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ジュリーニ / ベートーヴェン:『田園』、第8番、『合唱付き』

EMI時代、50代のジュリーニによる、聴きごたえあるベートーヴェンがお買得価格で登場。
 どの作品でも、落ち着いたテンポ設定によるスケールの大きなアプローチをベースに、ノーブルなカンタービレと、ジュリーニならではのこだわりをみせている点がとても印象的。
 1970年代のジュリーニにならではの(田園は69年ですが...)、重量感に富むフレージング、細部まで考え抜かれた凝った演奏は、ファンにはたまらないところです。

・交響曲第6番 ヘ長調 Op.68『田園』
 カルロ・マリア・ジュリーニ指揮ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
 1969年5月、ステレオ録音

・交響曲第8番 ヘ長調 Op.93
 カルロ・マリア・ジュリーニ指揮ロンドン交響楽団
 1972年11月、ステレオ録音

・交響曲第9番 ニ短調 Op.125『合唱付き』
 カルロ・マリア・ジュリーニ指揮ロンドン交響楽団&同合唱団
 シーラ・アームストロング(S)
 アンナ・レイノルズ(A)
 ロバート・ティアー(T)
 ジョン・シャーリー=カーク(Bs)
 1972年11月、ステレオ録音

TOCE-13162
ジュリーニ/ブラームス:交響曲第3番&「悲劇的序曲」

今年6月16日、ジュリーニの突然の訃報に音楽界は驚きと悲しみに満ちました。生前美しく洗練された音楽を生み出し、オペラからコンサート曲まで積極的に活躍をみせたトスカニーニ亡き後のイタリアが生んだ巨匠ジュリーニの芸術を8月に引き続きお届けします。

1.ブラームス:交響曲第3番ヘ長調作品90
2.ブラームス:悲劇的序曲作品81

カルロ・マリア・ジュリーニ指揮
フィルハーモニア管弦楽団


BBCL4123
ジュリーニのブルックナー交響曲第7番ライヴ

このブルックナーは、1982年7月19日のステレオ・ライヴ録音で、音質は非常に良好。遅めのテンポを基調に陶酔的なまでの旋律美を追求したジュリーニの様式に、ブルックナーの作品中でも飛びぬけた「美旋律の宝庫」というべき第7交響曲は、まさにうってつけのレパートリーだったのでしょう。
 耽美的なまでの“美”はいたるところに存在しますが、やはり絶品は第2楽章。この美しくも哀しい情感に身も心もゆだねてしまったかのようなアダージョの美的音響は、他に例を思い浮かべることができません。
 たしかにウィーン・フィルを振ったDG盤(1986年)も名演でしたが、カンタービレ表現に独自の様式を持つウィーン・フィルとは異なり、当盤は高性能ながらクセの少ないフィルハーモニア管弦楽団が相手だけに、ジュリーニの中空に雄大な弧を描くかのような旋律形成が100%活かされたものと思われます。
 また、フィルハーモニアの明るい音色が、この美的世界に明朗なカラーを付与していることも事実で、これらすべての要素が実演ならではの熱をしだいに帯びて、ついに爛熟のきわみといいたい大音響に結実するあたりは、もう言葉に尽くせません。 ジュリーニ晩年の旋律耽溺とも言うべき解釈が、明るい日差しを受けて壮麗に開花した唯美的ブルックナーといえるでしょう。

 余白に、40代だったジュリーニによるファリャ《三角帽子》からの2つの舞曲(1963年)と、ムソルグスキー《ホヴァンシチナ》前奏曲(1961年)を収録しています。

@ブルックナー:交響曲第7番ホ長調
Aファリャ:バレエ音楽「三角帽子」より2つの踊り
Bムソルグスキー:歌劇「ホヴァンシチナ」前奏曲

カルロ・マリア・ジュリーニ(指)フィルハーモニア管弦楽団

録音:
@1982年7月19日ロイヤル・アルバートホール(ステレオ)
A1963年8月8日ロイヤル・アルバートホール(ステレオ)
B1961年9月7日エジンバラ、アッシャーホール(モノラル)

BBCL4159
ジュリーニ&フィルハーモニア、83年プロムスのブル8(2CD)

ジュリーニとフィルハーモニアのブルックナー。こう聞いただけでもゾクゾクする興奮を覚えます。なんと第8番もあったとは。もちろん完全初出のリリース。昨年出た7番もシビれましたが、こちらも白眉のアダージョ。この世のものとは思えぬ至福の時がゆっくりと流れてゆきます。録音も83年であらゆるBBC LEGENDSの中でもベスト。
なお、ブルックナーから20年前の若き日のジュリーニが聴けるのも90歳の記念盤らしい趣向。ドヴォルザークは実に4種目ですがライヴは初めて。ほぼ同時期の同じフィルハーモニア(62年/EMI)、つづくシカゴ響(78年/DG)、ずっと後年のコンセルトへボウ管(90年/SONY)とそれぞれが魅力的。セミラーミデ序曲はやはりフィルハーモニアO(63年/EMI)との録音が知られ、いずれも迷いのないストレートさと、一貫して歌謡性豊かなフォームで楽しめます。

@ブルックナー:交響曲第8番ハ短調
Aドヴォルザーク:交響曲第8番ト長調
Bロッシーニ:セミラーミデ序曲
フィルハーモニア管弦楽団
カルロ・マリア・ジュリーニ(指揮)

録音データ
@1983年9月18日、ロイヤル・アルバート・ホール(ステレオ)
A1963年8月8日、ロイヤル・アルバート・ホール(ステレオ)
B1963年11月25日、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール(モノラル)

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ジュリーニ / ドヴォルザーク:第7番 - 第9番

7番のみ1976年、他は1961&62年のステレオ録音。重厚なカンタービレでファンのあいだで人気の高い第7番を筆頭に、歌に満ちたドヴォルザークがたっぷり楽しめるお買得盤。鑑賞時に高域を下げるとベターです。

ドヴォルザーク:
・交響曲第7番、第8番、第9番
・謝肉祭
・スケルツォ・カプリチオーソ

 ジュリーニ指揮ロンドン・フィル、フィルハーモニア管弦楽団

UCCD7102
ジュリーニ / 交響曲第40番、第41番

20世紀後半を代表する巨匠のひとりであるジュリーニは、イタリアの指揮者には珍しくオペラよりもむしろシンフォニーを中心とするコンサート指揮者としての活動に重点を置いてきました。モーツァルト最後の二大傑作交響曲を指揮したこの演奏は彼のデッカへの唯一の録音で、壮年期のジュリーニの代表的な名盤として知られています。作品特有の美しさをこのように真摯に謳いあげた演奏は他に例を見ないものといえましょう。

モーツァルト:
・交響曲第40番 ト短調 K.550
・交響曲第第41番 ハ長調 K.551《ジュピター》

 ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
 指揮:カルロ・マリア・ジュリーニ
 録音:1965年 ロンドン

TOCE-13161
ジュリーニ/シューマン:交響曲第3番「ライン」&「マンフレッド」序曲

今年6月16日、ジュリーニの突然の訃報に音楽界は驚きと悲しみに満ちました。生前美しく洗練された音楽を生み出し、オペラからコンサート曲まで積極的に活躍をみせたトスカニーニ亡き後のイタリアが生んだ巨匠ジュリーニの芸術を8月に引き続きお届けします。

1.シューマン:交響曲第3番変ホ長調作品97「ライン」
2.シューマン:「マンフレッド」序曲作品115

フィルハーモニア管弦楽団
カルロ・マリア・ジュリーニ指揮
録音:1958-6

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ジュリーニ/『悲愴』、他

DISC 1
・交響曲第2番ハ短調 op.17『ウクライナ』
・幻想曲『フランチェスカ・ダ・リミニ』
DISC 2
・交響曲第6番ロ短調 op.74『悲愴』
・幻想序曲『ロメオとジュリエット』

 フィルハーモニア管弦楽団
 カルロ・マリア・ジュリーニ(指揮)

【管弦楽曲】


TOCE-13166
ジュリーニ/チャイコフスキー:幻想的序曲「ロメオとジュリエット」

今年6月16日、ジュリーニの突然の訃報に音楽界は驚きと悲しみに満ちました。生前美しく洗練された音楽を生み出し、オペラからコンサート曲まで積極的に活躍をみせたトスカニーニ亡き後のイタリアが生んだ巨匠ジュリーニの芸術を8月に引き続きお届けします。ジュリーニが得意としたチャイコフスキーの標題的交響管弦楽曲2曲。

1.チャイコフスキー:幻想的序曲「ロメオとジュリエット」
2.チャイコフスキー:幻想曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」作品32

 フィルハーモニア管弦楽団
 カルロ・マリア・ジュリーニ指揮

【オペラ】


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ジュリーニ / 歌劇『フィガロの結婚』全曲

1959年ステレオ録音。シュヴァルツコップ、ヴェヒター、タッデイ等の豪華なキャストを、テンポが速かったころのジュリーが流麗に統率した活気あふれる美しい演奏。といっても昨今のように元気で素朴というようなものではなく、そこにはあくまでも美しいカンタービレが底流しているのはやはりこの指揮者ならではの美学の反映。いつまでも魅力を失わない名盤です。

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ジュリーニ / 歌劇『ドン・ジョヴァンニ』全曲

1959年ステレオ録音。いわずと知れた、といいたくなる定評の名盤。エーベルハルト・ヴェヒターの主役を筆頭に、サザーランド、シュヴァルツコップ、シュッティ、タデイ、フリック、アルヴァという夢のように贅沢なキャスティングと、若きジュリーニ&黄金時代のフィルハーモニア管弦楽団と、これ以上を望みようもありません。

【声楽曲】


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ジュリーニ / モーツァルト:レクイエム

1989年デジタル録音。遅めのテンポでじっくり歌いこまれたジュリーニならではのモツレクです。

ジュリーニ指揮フィルハーモニア管弦楽団&合唱団
ドーソン、ネス、ルイス、エステス

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ジュリーニ / フォーレ:レクイエム

1986年デジタル録音。名指揮者ジュリーニならではの荘重かつ流麗なフォーレ。淡彩軽量な演奏が一般的なこの作品としては異例な重厚さには驚かされますが、その高貴な旋律美と厳粛な歩みが持つ魅力にいつしか抗うことができなくなってきます。ジュリーニにしかなしえなかったユニークなフォーレ演奏と言えるでしょう。

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ジュリーニ/ヴェルディ:レクイエム

1963&64年ステレオ録音。ジュリーニ壮年期(50歳)の名盤が、ミッド・プライスで再発売。弛緩してしまった後年のDG盤とは大違いのピンと張り詰めたカンタービレの美しさと、深刻な情感の表出ぶりとが絶妙に併存した素晴らしい演奏です。当時のEMIならではの超豪華な独唱陣(シュヴァルツコップ、ルートヴィヒ、ゲッダ、ギャウロフ)と、名合唱指揮者ヴィルヘルム・ピッツ率いるコーラスも万全。1962年録音の《聖歌四篇》とのカップリング。
* Point ratios listed below are the case
for Bronze / Gold / Platinum Stage.  

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Symphony, Psyche Et Eros: Giulini / Po +bizet, Ravel

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Symphony, Psyche Et Eros: Giulini / Po +bizet, Ravel

Franck, Cesar (1822-1890)

User Review :5 points (3 reviews) ★★★★★

Price (tax incl.): ¥3,630
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(tax incl.): ¥3,158

Release Date:03/June/2005

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La Mer, Nocturnes / Daphnis Et Chloe Suite.2, Etc: Giulini / Po & Cho

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La Mer, Nocturnes / Daphnis Et Chloe Suite.2, Etc: Giulini / Po & Cho

Debussy / Ravel

User Review :4.5 points (5 reviews) ★★★★★

Price (tax incl.): ¥4,169

Release Date:30/January/2004

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