わくわくK-POPランド - 第十九回：春が過ぎたら

わくわくK-POPランド

HMV渋谷をはじめ計13店舗の勤務を経て現在は本社にて洋楽バイヤーを担当する寺町知秀が K-POP にハマったら？

HMV店舗にて配布のフリーペーパー「HMV the music & movie master」編集プロデューサーの前川洋子が、社内外から信頼を集める生粋の洋楽バイヤー・寺町知秀にとっておきのK-POPをレコメンド。果たして寺町知秀の反応は？

第十九回：春が過ぎたら

前川：春が過ぎたら新緑の季節でもうすぐ初夏が来ると思ったのにもう梅雨！？早くない？

寺町：もう？つゆ知らずだった...

前川：そんな晴れたり降ったりの季節。気持ちだって晴れたり降ったり当たり前だよね。今の季節に合わせて、「太陽が似合う曲」と「雨の日が似合う曲」を1曲ずつ選曲したよ。

寺町：よっ！今月もいってみましょか〜。

MEOVV /「HANDS UP」

前川：1曲目はMEOVV「HANDS UP」。1st EP Album「MY EYES OPEN VVIDE」収録曲となります。この連載にはデビュー曲以来2回目の登場。

寺町：ミヤオ！好きっス。デビュー曲「ミャオ〜」のフレーズがめっちゃ残ってる。

前川：猫モチーフの振り付けを探さずにいられないよね。これまで配信リリースのみだったのでデビュー曲の「MEOW」もアルバムに初収録。ちなみにアルバム名のアルファベット頭文字を見て。

寺町：MEOVV？洒落テル！

前川：「HANDS UP」はジャンルはブラジリアン・ファンクだそう。曲タイトルの英語直訳は”手を上げろ”。強気なイメージと、期待を裏切らない独創的な振り付けがアクセル全開。

寺町：ブラジリアン・ファンク！確かにハードコアだよね。バッキバキ。

前川：曲の終盤のダンサーを従えてのダンスブレイクがこれまた必見。バックでかかってる“ンダバダバダバ”なフレーズがミステリアスでお気に入りです。

寺町：ウケる！

FIFTY FIFTY /「Heartbreak」

前川：二曲目はFIFTY FIFTY「Heartbreak」。昨年秋より久しぶりのカムバック、3rd Mini Album「DAY＆NIGHT」収録曲。あの超有名野球リーグで大谷翔平選手が50-50を決めたあの季節ぶりです。

寺町：今シーズンは55-55いきそう。

前川：打って変わってこちらは雨の日が似合う曲。1音目からなんだが憂鬱なギターが郷愁を呼び起こします。

寺町：メランコリックだよね。

前川：タイトルもずばりハートブレイク。恋のときめきと失恋のいたいけな心情がメンバーの憂いに満ちた声で語られて、落ち込みたいときにピッタリ。

寺町：失恋したの？

前川：わかってないなあ。恋物語は定期摂取しないと！恋は恋でも初恋の人に出会ったような恋の機微を歌ってます。

寺町：きゃきゃ。

前川：英語・韓国語詞なんだけど直訳をお知らせしようと思ったけど、日本語でお知らせするにはかなりなビタースウィートさ加減だったので断念。自分で翻訳してみるっていうのも楽しみ方のひとつだよ。赤面覚悟してね。メンバーは22歳から18歳。いろいろあってメンバー5人の合流曲が仕上がったのが大谷翔平選手の頃な若いグループなのにそんな事を感じさせないほど、ひとりひとり、それに加えてアンサンブルも、それぞれがこんなに情感たっぷりに歌うFIFTY FIFTYの愛おしさに満たされる一曲です。あー！もう枠が無い。続きは来月ね！

わくわくK-POPランド 連載中

「K-POPランド」は、HMV店舗にて配布のフリーペーパー「HMV the music & movie master」でも連載中

寺町知秀セレクトによる最新コンピ