わくわくK-POPランド - 第十七回：春だからって寒い。

わくわくK-POPランド

HMV渋谷をはじめ計13店舗の勤務を経て現在は本社にて洋楽バイヤーを担当する寺町知秀が K-POP にハマったら？

HMV店舗にて配布のフリーペーパー「HMV the music & movie master」編集プロデューサーの前川洋子が、社内外から信頼を集める生粋の洋楽バイヤー・寺町知秀にとっておきのK-POPをレコメンド。果たして寺町知秀の反応は？

第十七回：春だからって寒い。

前川：もう春だね！あっという間！

寺町：こないだまで雪降ってたのに...。

前川：ね〜。近所の桜は、雪の日と雪の日の間にはやくも咲きほこってたよ。きれいだったよ〜。

寺町：雪桜？ヒュ〜

前川：ま〜春だけど寒い日もあるよねという事で今回は「COLD」から紹介するよ！

寺町：P粋だね〜

YOUNG POSSE /「COLD (feat.10CM)」

前川：1曲目はYOUNG POSSE「COLD (feat.10CM)」。

寺町：イントロが「No Surprise」みたいだし、10ＣＭの声質はトム・ヨーク思わせるし、レディオヘッドにインスパイアされたのかな？

前川：1音目でさっそうとCOLDの世界に引きこまれる。フィーチャリングのシプセンチのウォーミングな声が沁みる。

寺町：うんうん、わかるわかる。

前川：いままで濃厚ヒップホップを繰り広げてきたYOUNG POSSEが吐露する虚さがこれまたいい。

寺町：YOUNG POSSEめちゃ振れ幅大きいね！

G-DRAGON /「보나마나 BONAMANA」

前川：二曲目はG-DRAGON「보나마나 BONAMANA」。日本公演決まりましたね！

寺町：盛り上がってきましたね。

前川：今年リリースされたアルバム『Übermensch』 収録曲だけど、その中でも一番暗い印象。

寺町：このトラック選ぶのシブイ。激シブ。G-DRAGONの今のモードなんだろうけど独特のセンスを感じるというか。すごい中毒性あるっす。

前川：第一想起される人気曲も好きだけど反面かならず暗い側面の曲も誕生してるのがG-DRAGON。

寺町：刺激的。とにかくウェルカムバックすね。

HxW (SEVENTEEN) /「PINOCCHIO (feat. So!YoON!)」

前川：三曲目はHxW (SEVENTEEN)「PINOCCHIO (feat. So!YoON!)」。

寺町：キタP推しのfromSEVENTEEN。タイトル「ピノキオ」？

前川：そうそう。ピノキオといえば世界的に有名な児童文学。あの物語の主人公と重ねたくなるタイトルだよね。歌詞には感情の表裏が描かれているようす。

寺町：これまた悲しい感じだけど、もしやこういうモードきてる？サッドK-POP的な。

前川：全然きてないよ、Single Album「BEAM」収録の他2曲はハッピー全開だよ！K-POP歌番組がダンス曲主流だから、観て知るK-POPはダンス曲だしハッピーなイメージあるかもね。しかし、ハッピーとともにサッドは世界共通で不可欠感情。今月はハッピーだけじゃないK-POPを選曲したかも。

寺町：深い〜。1:45で短いのもショートフィルムみたいで良いなぁ〜。

JENNIE /「like JENNIE」

前川：四曲目はJENNIE「like JENNIE」。

寺町：イントロ導入部からしてこれもダークでサッドな感じかと思ったら違った。

前川：いやしかし、”ジェニーさん”が”ジェニー！ジェニー！ジェニー！ジェニー！”って自分の名前を連呼してる状態よ。明るいサウンドな分、今月イチのガラスハート曲だよ。

寺町：ジェニーのラップちょいハスキーな感じもあいまってドスが効いててカッコイイ。エネルギーが満ちまくってる。

前川：内容がガラスハートなのにパワフルさが勝利して悩みなんてどうでもよくなるダーク感情吹き飛ばしソング！あー！もう枠が無い。続きは来月ね！

わくわくK-POPランド 連載中

「K-POPランド」は、HMV店舗にて配布のフリーペーパー「HMV the music & movie master」でも連載中

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