【発売】グリゴリー・ソコロフ/『パーセル&モーツァルト』(2CD)
2024年08月30日 (金) 18:00 - HMV&BOOKS online - クラシック
パーセル:トランペット・チューン ZT678
ヨーロッパを巡るリサイタルから、ロシアのピアニストによるソロ・ピアノ・アルバム
ロシアのピアニスト、グリゴリー・ソコロフによるソロ・ピアノ・リサイタルのアルバム『パーセル&モーツァルト』が発売されます。ソコロフはオーケストラや室内楽のコンサート、そしてスタジオ録音に別れを告げた後、ソロ・リサイタルに専念し、毎年ヨーロッパを巡り単一のプログラムを演奏しています。ファンにとっては巡礼の旅となっています。2023年はパーセルとモーツァルトの音楽で約70回のコンサートを行い、常に5、6曲のアンコール曲を弾きました。このアルバムにはスペインでの2つの公演が収録されています。前半はパーセルの3つの組曲とその他の6つの作品、さらにアンコール曲も含めて、8月18日にサンタデールのパラシオ・デ・フェスティバレス・デ・カンタブリアで行われたもの。そしてモーツァルトのピアノ・ソナタ第13番とアダージョは2日前にサン・セバスティアンのクルサール国際会議場で録音されました。
モーツァルトのアダージョはおそらくモーツァルトの作品の中で最も憂愁に満ちたピアノ作品です。このプログラムの中心的な作品でもあり、すべてがこれに向かって進んでいきます。けれどもソコロフはこの作品の陰鬱な雰囲気を強調してはいません。音楽の旅はアンコールで演奏される実に穏やかな嘆きで締めくくられます。ラモーの『未開人たち』と『タンブーラン』で生命力を呼び起こし、ショパンの『雨だれ』前奏曲とヘ短調のマズルカは憂鬱を喚起します。最後のバッハの『平均律クラヴィーア曲集』からの前奏曲ホ短調ではソコロフは意図的にアレクサンドル・ジロティによるロ短調への編曲を使用しています。
ソコロフは1950年生まれ。5歳でピアノを始め、レニングラード音楽院で学びました。12歳で最初の大規模なリサイタルを開き、1966年に16歳でチャイコフスキー国際コンクールに優勝し、国際的な注目を浴びました。
「ソコロフは、すべての音符を高価な宝石のように扱い、時代を超越しながら聴衆を別の時代に連れて行く」〜デア・スタンダード紙、ウィーン
「たえず心を奪われる」〜南ドイツ新聞、ミュンヘン
「彼のタッチは絶妙で、集中していて、きらめいて、輝きを放つ」〜rbb online、ベルリン
「この並外れたアーティストは決して驚かせることをやめない」〜スケルツォ誌、マドリード(輸入元情報)
【収録情報】
Disc1
パーセル:
1. 全音階によるグラウンド Z.645
2. 組曲 第2番ト短調 Z.661(I. Prelude/ II. Allemande/ III. Courante/ IV. Sarabande)
3. 新しいアイルランドの調べ Z.646
4. 新しいスコットランドの調べ Z.655
5. トランペット・チューン ZT678
6. 組曲 第4番イ短調 Z.663(I. Prelude/ II. Allemande/ III. Courante/ IV. Sarabande)
7. ラウンド O ZT684
8. 組曲 第7番ニ短調 Z.668(I. Allemande/ II. Courante/ III. Hornpipe)
9. シャコンヌ ト短調 ZT680
Disc2
モーツァルト:
10. ピアノ・ソナタ第13番変ロ長調 K.333(I. Allegro/ II. Andante cantabile/ III. Allegretto grazioso)
11. アダージョ ロ短調 K.540
(アンコール集)
12. ラモー:未開人たち(『新クラヴサン組曲集』組曲ト長調 RCT6〜第6曲)
13. ショパン:前奏曲 第15番変ニ長調 Op.28-15『雨だれ』
14. ショパン:マズルカ第40番ヘ短調 Op.63-2
15. ラモー:タンブーラン(組曲ホ短調 RCT2〜第8曲)
16. J.S.バッハ:前奏曲 ホ短調 BWV.855(A.ジロティ編、ロ短調)
グリゴリー・ソコロフ(ピアノ)
ライヴ録音:
2023年8月18日 スペイン、サンタンデール、パラシオ・デ・フェスティバレス・デ・カンタブリア(1-9,12-16)
2023年8月16日 スペイン、サン・セバスティアン、クルサール国際会議場(10,11)
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