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Grigory Sokolov : Purcell & Mozart (2023)(2CD)

User Review :4.5
(2)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
4866263
Number of Discs
:
2
Format
:
CD
Other
:
Import

Product Description


ヨーロッパを巡るリサイタルから、ロシアのピアニストによるソロ・ピアノ・アルバム

ロシアのピアニスト、グリゴリー・ソコロフによるソロ・ピアノ・リサイタルのアルバム『パーセル&モーツァルト』が発売されます。ソコロフはオーケストラや室内楽のコンサート、そしてスタジオ録音に別れを告げた後、ソロ・リサイタルに専念し、毎年ヨーロッパを巡り単一のプログラムを演奏しています。ファンにとっては巡礼の旅となっています。2023年はパーセルとモーツァルトの音楽で約70回のコンサートを行い、常に5、6曲のアンコール曲を弾きました。このアルバムにはスペインでの2つの公演が収録されています。前半はパーセルの3つの組曲とその他の6つの作品、さらにアンコール曲も含めて、8月18日にサンタデールのパラシオ・デ・フェスティバレス・デ・カンタブリアで行われたもの。そしてモーツァルトのピアノ・ソナタ第13番とアダージョは2日前にサン・セバスティアンのクルサール国際会議場で録音されました。
 モーツァルトのアダージョはおそらくモーツァルトの作品の中で最も憂愁に満ちたピアノ作品です。このプログラムの中心的な作品でもあり、すべてがこれに向かって進んでいきます。けれどもソコロフはこの作品の陰鬱な雰囲気を強調してはいません。音楽の旅はアンコールで演奏される実に穏やかな嘆きで締めくくられます。ラモーの『未開人たち』と『タンブーラン』で生命力を呼び起こし、ショパンの『雨だれ』前奏曲とヘ短調のマズルカは憂鬱を喚起します。最後のバッハの『平均律クラヴィーア曲集』からの前奏曲ホ短調ではソコロフは意図的にアレクサンドル・ジロティによるロ短調への編曲を使用しています。
 ソコロフは1950年生まれ。5歳でピアノを始め、レニングラード音楽院で学びました。12歳で最初の大規模なリサイタルを開き、1966年に16歳でチャイコフスキー国際コンクールに優勝し、国際的な注目を浴びました。

「ソコロフは、すべての音符を高価な宝石のように扱い、時代を超越しながら聴衆を別の時代に連れて行く」〜デア・スタンダード紙、ウィーン
「たえず心を奪われる」〜南ドイツ新聞、ミュンヘン
「彼のタッチは絶妙で、集中していて、きらめいて、輝きを放つ」〜rbb online、ベルリン
「この並外れたアーティストは決して驚かせることをやめない」〜スケルツォ誌、マドリード(輸入元情報)

【収録情報】
Disc1
パーセル:
1. 全音階によるグラウンド Z.645
2. 組曲 第2番ト短調 Z.661
(I. Prelude/ II. Allemande/ III. Courante/ IV. Sarabande)
3. 新しいアイルランドの調べ Z.646
4. 新しいスコットランドの調べ Z.655
5. トランペット・チューン ZT678
6. 組曲 第4番イ短調 Z.663
(I. Prelude/ II. Allemande/ III. Courante/ IV. Sarabande)
7. ラウンド O ZT684
8. 組曲 第7番ニ短調 Z.668
(I. Allemande/ II. Courante/ III. Hornpipe)
9. シャコンヌ ト短調 ZT680

Disc2
モーツァルト:
10. ピアノ・ソナタ第13番変ロ長調 K.333
(I. Allegro/ II. Andante cantabile/ III. Allegretto grazioso)
11. アダージョ ロ短調 K.540

(アンコール集)
12. ラモー:未開人たち(『新クラヴサン組曲集』組曲ト長調 RCT6〜第6曲)
13. ショパン:前奏曲 第15番変ニ長調 Op.28-15『雨だれ』
14. ショパン:マズルカ第40番ヘ短調 Op.63-2
15. ラモー:タンブーラン
(組曲ホ短調 RCT2〜第8曲)
16. J.S.バッハ:前奏曲 ホ短調 BWV.855(A.ジロティ編、ロ短調)

 グリゴリー・ソコロフ(ピアノ)

 ライヴ録音:
 2023年8月18日 スペイン、サンタンデール、パラシオ・デ・フェスティバレス・デ・カンタブリア(1-9,12-16)
 2023年8月16日 スペイン、サン・セバスティアン、クルサール国際会議場(10,11)

パーセル:トランペット・チューン ZT678

Customer Reviews

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一見不思議な曲目も彼の手にかかれば聴きご...

投稿日:2025/01/28 (火)

一見不思議な曲目も彼の手にかかれば聴きごたえのあるコンサートプログラムになる。とはいえ、パーセルとモーツァルト? 貴重なソコロフのリサイタル、ぜひ聞いてみたいのは重量級の曲目だろう。が、しかし・・・その希望とは相反するような曲目だが、なかなかどうして「聴いてみたらわりとイケた」感覚になる。パーセルの軽妙なタッチと色彩感から始まり、沈み込むような質感を持ったモノトーンに近いモーツァルトのアダージョ K540への「移ろい」がこのプログラムポイントになるのかもしれない。  パーセルはいかにもソコロフらしい軽やかなトリルなどで装飾され、ハミングしながら聴きたくなる演奏。トリルひとつとってもそれぞれに違った味わいを出しているのが彼ならではのテクニックだ。モーツァルトのソナタK333も他の奏者と異なり渋みが加わる。モーツァルト特有の軽さ・甘さ・優しさの中にほんの少し苦味が隠されているような味わいがあり、そこから先述のアダージョに繋がっていく。なるほど、そういうプログラムなんだ、とすべて終わってから得心するような趣がある。そして、アンコールは恒例の「ソコロフ祭り」。ラモーやショパンなど程よく彼らしい味付けがなされた作品を披露し、バッハできっちりしめていく。  誰でも虜にする、と太鼓判を押せる曲目ではないと思う。それでもソコロフの妙味を味わうにはかえってこのくらい(「このくらい」というのは失礼かもしれないが)の曲目でこそ彼の「らしさ」を感じられるのかもしれない。ソコロフに興味のある方、ピアノの味変化を楽しんでみたい方におすすめしてみたい。

うーつん さん | 東京都 | 不明

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以前に、ミケランジェリの1965年ザルツブル...

投稿日:2024/09/08 (日)

以前に、ミケランジェリの1965年ザルツブルク音楽祭のライブや、ハスキルの弾くモーツァルトのピアノソナタ第2番の演奏で、ピアノから弾き出される音の素晴らしさに大変感動した経験がありましたが、このCDで聴くソコロフの演奏ではピアノという楽器には無限の可能性があるのだとまたまた感動してしまいました!曲の解釈とかは素人なので良くわかりませんが、このCDでソコロフの弾くパーセルやモーツァルトの演奏を聴いて、ピアノという楽器の素晴らしさを再認識させられ、至福の時間を過ごさせて頂いております。私は少なくともこのCDで聴ける曲では最高の演奏だと感じました。やはりソコロフは現代の孤高のピアニストです!

RCS さん | 長野県 | 不明

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