2015年12月10日 (木)
『MMM Radio Psychedelic』×「3.10MMM」× HMV

■ mito
from clammbon


どもです、ミトです!!お待たせいたしました『MMM Radio Psychedelic』vol.44の配信開始です!
さて、皆さん。前回のMMMをお聴きになった人はもうご存知かと思いますが、今回のこの44回目の放送を以ってこの番組は最終回になります!!!
理由は先の放送でもいいましたが、言わゆる僕の今のベクトルが「聞いている音源を紹介」することより、「作った音源を紹介する」方向に徐々に向いてきたということです。
そのことに気がついて「あ、いまはこの”作る”作業に没頭しなきゃいけない時期かも!」と感じ、一回リスタート的な意味も込めて、MMMastumotoさんとお話しし、今回ここで一旦終了しようということになりました。
いやはや、、、でも改めてこの6年間を思い返してみると、本当にすごく濃い、深い活動をしてきたなあと驚いています。
自身のルーツと言って憚ることのないプログレだったり、ポストロック、ニューウェイヴをMMMatsumotoさんに語り尽くす時間は、自分に「その音楽の復習と応用、そこから発する問題提起」を頭の中だけではなく、改めて言語化し”自身の課題”として保管することのできるとっても重要な時間でした。
そしてMMMastumotoさんが毎回持ってくる音源から見える「批評家としての音楽のあり方」にも、いつもいつも深いインスピレーションを受けたりしました。特にアイドル路線へ完全にシフトしてからのMMMatsumotoさんの洞察力の鋭さは、まさに目を見張るもの。本当にすごいエネルギーと情熱を僕に見せてくれました。
それによって、今僕がやらなければいけない音楽活動が所々見えてきたのも事実。
実際この6年間の配信がなかったら、『2010』や『triology』みたいな作品は絶対できなかっただろうなあと本当に感じます。
それもこれもこの番組を支えてくれたHMVのみなさま、webDICEのみなさま、そしてMARQUEE含め編集長MMMatsumotoさんのおかげです。本当に長々とこんな脈略のない番組に付き合っていただき、心より感謝いたします!!
でもでも!さっきも言った通りこれはあくまでリスタート!!
期を見てまた新たなトピックをみなさんにお届けできますように、日々構想を練っていこうと思います!
で、最後にふさわしいプログラムは何か?とMMMatsumotoさんと話して決まったのがこのKing Crimson!!!やっぱりこのPodcastはプログレに始まりプログレに終わる!これに尽きます!!!
最後ともあって大ボリュームのMMM!!!
改めて皆さん、いままで本当にどうもありがとうございました!!!
そしていつものように。
では、いってみましょうか!!!
【MMMRadio Psychedelic Vol.44】
音楽雑誌「MARQUEE」とMMMRadio Psychedelicで紹介したPlay Listをご紹介
1st set KING CRIMSON 『Starless And Bible Black』
個人的にはあの『太陽と戦慄』、そして『RED』という強烈な盤に阻まれた、ちょっとまとまりの見えない盤というイメージの強かったこのアルバム。でも、これが異様によく聴こえるようになる瞬間があって、それはまさに僕らクラムボンチームが小淵沢で作業し、僕のデモを元にレコーディングしていく方法から、セッションで曲を立ち上げてゆく時期の、まさにその流れ。偶然というにはハマりすぎているかもしれないが、このアルバムも初めてクリムゾンチームがスタジオレコーディングから離れて、ライヴレコーディングでのセッションを音源に入れてゆく時期。そうやって聴いてみると、まさに今までのクリムゾン音源に比べて、若干の“隙を感じる”瞬間があるから面白い。まさにこの“The Great Deceiver”の出だしのバタバタとしたドラムのグルーヴ、そしてアンビエンス(残響)たっぷりの音場は、決してスタジオのように調整の取れていない中でこそできる「危うさ」と「風通しの良さ」、その両方を内包している。そして蛇足になるが、このアルバムに入っている“Trio”を聴くたびに、“セッションレコーディング”というスタイルの奇跡を感じる。何が凄いって、あの手数王のビル・ブラッフォードがその場にいるのにも関わらず、余りのロバートほか3人のアンサンブルの美しさに、1音たりとも発することがなかったのがこの音源なのだから!!!
2nd set KING CRIMSON 『In The Court Of The Crimson King』
今でも覚えている。初めて中学1年になって、親父の持ってるレコードコレクションの棚を開き、最初に目に映ったのがこのレコード。「なんだこれ?」と何も考えずにテープに録音し(その時はただただ通学路の暇つぶし用に片っ端からテープにダヴィングしていたから、ボリュームもオフにしてひたすら録音だけしてました)、その日の朝にウキウキでイヤフォンを耳にかけて再生ボタンを押した瞬間「な、なんだこの禍々しい音楽は、、、」とひっくり返りそうになった。聴いているうちに強烈な不安定感に襲われ、途中つつっと流れる汗がこの音楽によるものなのか、制服が衣替えの季節に入ってすぐだったからなのかわからなくなる感じ。でもその2〜3日、行きも帰りもずっとこの音源を聴いて、その不安定感に酔いしれていた自分。ぶっちゃけこれをプログレと気づくにはまだ1年以上のインターバルが必要だったけれど、その頃から僕は完全にこの世界の虜になっていたんだなあと、つくづく思い知らされる。あの最後の全員がノイズ化して全てが崩壊する瞬間と、突如それが消えて安息が訪れると思ったすぐに、またあの破壊的なノイズが襲ってくる時の「してやられた!!」感。あの衝撃と興奮が、いつも僕の潜在下の中に潜んでいるんだなあと。
3rd set KING CRIMSON 『In The Wake Of Poseidon』
4th set KING CRIMSON 『Lizard』
mito 「バランスがイビツというか。1st・2ndっていうのはロックとジャズ的な…構築的なモノの融合、それが破綻するギリギリみたいな感じだったんですけど、構成美でより演出をタイトに出来るんだな、ってのを見つけたのがこの『Lizard』だったのかなって。すごいなって思うのは、“ロックの幅を越えない”ような感じがいつもあるんですよね」
MMMatsumoto 「基本ジャズなんだと思うんですよ。でもジャズに行かないんだよね。ちゃんとロックの範疇」
mito 「そう!そうなんですよ」
5th set KING CRIMSON 『Islands』
実はずっとこの曲を聴くたびに「この感じ、、、何か絶対別のバンドで同じ印象受けるんだよなあ」とずっと思っていたのだが、最近やっとわかった(答えは収録を聴いていただければ)。いやあ、しかしこの曲の静寂から生まれる混沌、そして救いを感じるホーリー感。孤島をテーマに自身の孤独とその寂しさ、そこから生まれる自身とは別の世界との邂逅を憂うリリックが、しっかりとここまで音楽と寄り添っていると、たとえ英語がわからなくてもその意味合いを読解できてしまう。それがいわゆる名曲と言われるものなのだろう。ちなみにこのアルバムで僕は初めてポリリズムの妙を知ることになる。フリップのアコギがあまりにも素っ頓狂に聴こえていたのに、ある時突然「これはちゃんと譜面通りに弾いてるんだ!しかも拍数はずれているのに、必ずどこかでしっかり合う!すごい!!」と思ったのはこのアルバムの1曲目の“Fomentera Lady”。他にもこのアルバムで随所に飛び出すフリップ御大のギターのリズムは今聴いても新鮮。決してクリムゾン をお勧めする時に最初に挙げるアルバムではないけれど、この中にある音像といいアイディアといい、今でも僕をゾクゾクさせる。
6th set KING CRIMSON 『Larks' Tongues In Aspic』
7th set KING CRIMSON 『RED』
MMMatsumoto 「一番ロック・トリオの分かりやすい形をしてる」
mito 「『RED』がプログレ・アルバムではなくロック・アルバムと言われる所以は、まさにこのトリオのアンサンブル力」
MMMatsumoto 「解散するにもパワーがいると思うんだけどさ、またそれで前と違うフェイズでクオリティの高いモノを作り上げるってのを繰り返すのは、出来るのかね?何回も」
mito 「“代謝の良さ”ってのはクリムゾンの中でも特徴なのかも。だからこんなにスタイルが変わっても面白くて斬新」
8th set KING CRIMSON 『Discipline』
いわゆる『太陽と戦慄』や『RED』、ましてや『クリムゾンキングの宮殿』が好きな人にはこのアルバムはちょっと趣向が違いすぎる気がするかもしれない。しかしこのアルバムができた時代、そしてその時代に鳴らされていた音楽シーンを考えると、今となっては「フリップさんはなんて時代を先取りしてたんだ、、、」と驚愕する。この時のフリップ御大が目指していたのはスティーヴ・ライヒやフィリップ・グラスのようないわゆるミニマル音楽だったという。その中に含まれる複雑化されたリズムが生む恍惚をバンドで表現していった結果、まさに現代の4つ打ちバンドみたいな異形さを持ち合わせたギターロックのフォーマットを作ってしまっていたのだから、どんだけ先見の明があったんだとちょっとびっくりする。ちなみにこのアルバムがトーキング・ヘッズの『リメイン・イン・ライト』と似ていると話が出るけれど、フリップ御大とブライアン・イーノはずっと親友で、二人で揃ってよくあちこちのミニマル・ミュージックのコンサートに行ってたというのは実は結構知られていないエピソード。
MMMatsumoto 「時代がジャズやブルース・ロックではないと思ってたんだと思う。時代の流れをちゃんと掴んでた」
mito 「とにかくすごいなって思うのは、尽きない発想力。どんどん変化してるんだけどもクリムゾンと言わせてしまう、ブランド・看板を持ち続けるロバート・フリップという人間が、すごく音楽を…なんて言ったら良いのかな、愛してるから(笑)こういうことになっていくんだろうと」
MMMatsumoto 「一番プログレッシヴなのはロバート・フリップなんだと思うんですよ。更新してく感じっていうか」
mito 「プログレ=進化ですからね」
【今月のMARQUEE】

今回のマーキーは、2012年6/10発売のVol.91・ももクロ表紙の『特集 超アイドル主義』と同じく、時代のキモ的な号です。特集は連結で73ページ、『第三期アイドルブーム ブレイク前夜』〜「アイドルからモデルへ」「原宿がアイドルの第二の聖地になる」〜です。向こう3年間程を見越しての特集になります。
その表紙&第一特集17PはKiss Bee。表紙はそのリーダーの鷹野日南さんを抜擢。“カワイイ”文脈がアイドルを吸い上げる時代の典型的新世代グループで、CDよりもSNSで広がる今のグループでもあります。踊ってみた“本能寺の変”の女子高生達としても有名で、約10本程のYouTube再生回数が1年経たずして計1000万回というグループです。本格的なプロップでのファンタジックな大量撮影と、上昇中のグループの現状を2種類のインタビューで。
続いて、実際にモデルでもある夢みるアドレセンスを裏表紙&第二特集10Pで。志田友美さんと山田朱莉さんは別衣装でモデル撮影も行いました。で、新曲やツアーファイナルライヴについてのインタビューが超アウァンギャルド! 大爆笑ものになってます。これは必読を。いかにメンバーの個人パワーが強いか、それも伝わるはず。
そして今回の乃木坂46が、齋藤飛鳥さんの単独取材10Pと、定例の川後陽菜さんの連載4Pの計14ページで。飛鳥さんはほぼ写真集級かと。キーワード“モデル”で躍進したこの1年をロングインタビューで。川後さん連載のゲストは能條愛未さん。ちょっと特殊なX'masヴァージョンです。
そしてそして連結特集のメインの一つにして、今アイドル通・業界内で最も話題の原宿駅前パーティーズを、Book in Book形式14ページで特集。原駅ステージA、ふわふわ、原宿乙女、ピンクダイヤモンド、全グループを撮り下ろし&インタビューしています。新世代アイドル/ガールズグループの筆頭格。 この連結特集のイベント編では、ラフォーレミュージム原宿で定期開催されているアイドルライヴ×ファッションショー・イベント、iCON DOLL LOUNGEをレポ、そしてこのイベントの定例連載では、東京パフォーマンスドールから小林晏夕さんと飯田桜子さんが登場! 「原宿」「DANCE」「モデル」「お互いが語る人物像」のキーワードで掘り下げました。
そして特集中には新連載もふたつスタート! ひとつがわーすたさん、もうひとつが滝口ひかりさん(drop)です。 そのdropさん、妹分であるまねきケチャさんも、撮影&インタビューで初掲載。同じく原宿拠点の神宿さんも掲載。その他、原宿絡みでは、sora tob sakanaさん、虹のコンキスタドールさん、原宿物語さんも。
後半は、SKE48内の新ユニット、ラブ・クレッシェンドからスタート。以下もほぼ全記事とも撮り下ろしで。Dorothy Little Happyとcallmeは、新作の事と、そこに至った経緯を率直にお聞きしています。その他、PassCode、ひろしまMAPLE★S、RYUTist、ベースベールガールズ、中根もにゃ(STARMARIE)さんの1万字インタビュー、大和さゆり(東京CLEARS)さん、桃井美鈴(ラストクエスチョン)さん、ミズキ(エルフロート)さん、WHY@DOLL、2O Love to Sweet Bullet、異国のファルマチスタ、マボロシ可憐GeNEも掲載。
新連載では転校少女歌撃団もスタート! いつもの乙女新党、PREDIANNA、GALETTe、FYT、CAPSULE、ASOBI SYSTEM、クラムボン・ミト(今回が最終回です!)、People In The Box・波多野裕文、アーバンギャルド・松永天馬(最終回です!)も、もちろん掲載!


【クラムボン最新アルバム】

結成20周年を迎えたクラムボン、アニバーサリーイヤーのリリースを締めくくるオリジナルアルバムが遂に完成。 2010年にリリースされた『2010』以来5年ぶりとなるオリジナルアルバム『triology』。今作は、新規に書き下ろされた充実の楽曲群に加え、既にライヴでも演奏され菅野よう子とのコラボレーションでも話題の先行シングル「yet」、シングルとして発売されクラムボンのライヴ定番曲としてもお馴染みの「ある鼓動」「Rough & Laugh」「はなさくいろは」を収録。シングル楽曲は、全て今作用のアルバム・バージョンとして新規にアレンジ&レコーディングされている。また、新曲として「yet」とともにライヴでも演奏され、そのサウンドメイキングとパフォーマンスで、オーディエンスの度肝を抜いた話題曲「アジテーター」も収録。
本作は4形態でリリース。初回限定盤には、2015年2月11日(水・祝)に行われた代々木公園でのフリーライブの模様を収録したDVDが付属。 Blu-ray audio盤にはアルバム収録曲のインストver. 10曲を含む全22曲収録となる。


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『MMM Radio Psychedelic』
クラムボンmitoさんと MARQUEE編集長MMMatsumotoさんによる『MMM Radio Psychedelic』!バックナンバーはコチラから!
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クラムボン 5年ぶり待望のNewアルバム『triology』発売
「yet」「はなさくいろは」ほかシングル曲は全てアルバムver.にリアレンジ、初回盤付属のDVDには先日行われた代々木公園でのフリーライブの模様を収録!全4形態でリリース!
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クラムボン トリビュートアルバム タイトルは『Why not Clammbon!?』!
downyから小室哲哉まで、あのアーティストがこの曲を!豪華メンツによるクラムボン結成20周年記念トリビュートアルバム発売!


HMVの邦楽バイヤーによる、邦楽専門アカウントです。独自の視点でオススメ作品をご紹介!特集・連載企画などもバシバシUpしていきますよ。
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。
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クラムボン最新アルバム!

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clammbon -columbia best- (+DVD)【初回限定盤】
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【MMMRadio Psychedelic Vol.44】 Play List
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