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2014年5月15日 (木)

グレート・コーラル・クラシックス(5CD)
ベートーヴェン:荘厳ミサ/スタインバーグ、ベルリオーズ:レクィエム/ミトロプーロス
ヴェルディ:レクィエム/マルケヴィチ、マーラー:嘆きの歌/ロジェストヴェンスキー


ICAクラシックスからリリース済みの大規模合唱曲4曲の録音を集めた5枚組ボックス。すべてライヴ録音ですが、スタインバーグの荘厳ミサ(1973)と、ロジェストヴェンスキーの嘆きの歌(1981)はステレオ録音で、ミトロプーロスのベルリオーズ:レクィエム(1956)、マルケヴィチのヴェルディ:レクィエム(1960)はモノラル録音となっています。
 元のアルバムのディスク内容をそのまま収録しているため、マルケヴィチの余白には、ロッシーニ:序曲集が、ロジェストヴェンスキーの余白にはヤナーチェクのバラードが収録されています。
Disc1
ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス
スタインバーグ&ケルン放送交響楽団


スタインバーグ晩年の注目録音の登場。先にリリースされた1965年ライヴ録音のマーラーの『復活』では見事な演奏を聴かせていただけに、同じくケルン放送交響楽団&合唱団との共演で、その8年後の収録となる今回の『ミサ・ソレムニス』にも期待が高まるところです。

【スタインバーグ】
かつてコマンド・レーベルのブルックナー7番や、DGのホルスト『惑星』などといった快速演奏で知られた名指揮者、ウィリアム・スタインバーグは、1899年、ケルンの出身で、幼少から楽才を発揮、ピアノとヴァイオリン、作曲を学び、13歳のときに、ローマ詩人オヴィディウスの『変身譚』に基づく合唱と管弦楽のための作品を書き上げて指揮、初演するという天才で、ドイツでの名前はハンス・ヴィルヘルム・シュタインベルクでした。
 その後、ケルン音楽院でピアノをクララ・シューマンの弟子に、指揮をアーベントロートに師事したスタインバーグは優秀な成績で卒業、ケルン歌劇場のオーケストラに第2ヴァイオリン奏者として入団するのですが、ここで当時の首席指揮者、クレンペラーにボウイングの面で怒りを買い、解任されることになってしまいます。しかし、クレンペラーは解任したスタインバーグを今度は自分のアシスタントとして雇い、3年後の1924年には自身の代役としてアレヴィの『ジュイーヴ』で指揮者デビューを飾らせることとなります。
 その翌年、かつてクレンペラーがマーラーの推薦で指揮者を務めたプラハのドイツ歌劇場の音楽監督となり、1929年にはフランクフルト歌劇場の音楽監督に就任、シェーンベルクの『今日から明日まで』の初演などもおこなっています。しかし1933年には、ナチによってポストを追われ、その後、準備期間を経た1936年、フーベルマンと共にパレスチナ交響楽団設立という大任を果たしています。
 設立後ほどなくして、パレスチナ交響楽団を訪れたトスカーニーニは、スタインバーグの指揮を大いに気に入り、自身のアシスタントとしてアメリカに招き、1938年から1940年までのあいだ、NBC交響楽団を数多く指揮させることになります。以後、ニューヨーク・フィルやサンフランシスコ歌劇場での指揮を経て、1945年、バッファロー・フィルの音楽監督に就任、1952年には、ピッツバーグ交響楽団の音楽監督となり、1976年までの四半世紀に渡って良好な関係を築きあげ、途中、1958年から60年にかけてロンドン・フィル、1969年から72年にかけてはボストン交響楽団の首席指揮者も兼任するなどして、退任から2年後の1978年、ニューヨークで生涯を終えています。
 スタインバーグの芸風は、クレンペラーとトスカニーニに気に入られるだけあって(?)、無用な感情移入がなく、作品の情報を大切にしたもので、それゆえ古典派から近現代作品までレパートリーは幅広く、実演では多彩な演目を取り上げ、また、当時、勢いを伸ばしていた新興レーベルの米キャピトルと組んだ数多くのレコーディングでもその手腕を発揮していたものでした。

【大曲のライヴ録音】
そのキャピトルでは、声楽を伴うような大規模な作品のレコーディングはおこなえなかったこともあり、13歳ですでに合唱と管弦楽のための大作を作曲していたスタインバーグの芸風を味わうには、前回の『復活』と同じく、この『ミサ・ソレムニス』も最良のレパートリーと言えるのではないかと思われます。

【収録情報】
ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス(荘厳ミサ曲)ニ長調 Op.123

 ヘザー・ハーパー(ソプラノ)
 ユリア・ハマリ(メゾ・ソプラノ)
 スヴェン・オロフ・エリアソン(テノール)
 ペーター・メーフェン(バス)
 ケルン放送交響楽団&合唱団
 ウィリアム・スタインバーグ(指揮)

 録音時期:1973年6月15日
 録音場所:ケルン放送第1ホール
 録音方式:ステレオ(ライヴ)
Disc2
ベルリオーズ:レクィエム
ミトロプーロス&ケルン放送交響楽団


指揮台での動きが非常に激しく、ときにかなりの高さまでジャンプすることがあったことから、「エアボーン・マエストロ」とも呼ばれていたミトロプーロス。
 表現力豊かな指揮ぶりと共に、驚異的な記憶力の持ち主としても知られており、それゆえかミトロプーロスの元には、手間のかかる作品や初演物の依頼が多く、特にマーラーや声楽大作、オペラの多いことでは、戦後の欧米楽壇で際立って目立つ存在でもありました。一方でミトロプーロスは、プロコフィエフのピアノ協奏曲第3番やクレネクのピアノ協奏曲を弾き振り(!)するなどピアノの腕前もソリスト級、しかも自ら作曲もおこなうという多芸多才な人物で、その個性の強さにはすごいものがありました。
 ベルリオーズのレクィエムは、そうした大作フリークのミトロプーロスのスタイルにも十分応える傑作で、すでにオルフェオからウィーン・フィルを指揮したライヴ録音がリリースされており評判となっていましたが、これはその11日後にケルンでおこなったコンサートのライヴ録音で、美しい「サンクトゥス」では、デビュー間もないニコライ・ゲッダが美声を聴かせています。
 この演奏はイタリア盤などでも以前からリリースされており、すでに有名なものですが、今回は放送局のマスターテープからのCD化となるため、音質の向上が期待されるところです。

【収録情報】
・ベルリオーズ:レクィエム Op.5

 ニコライ・ゲッダ(テノール)
 北ドイツ放送合唱団(合唱指揮:マックス・トゥルン)
 ケルン放送合唱団(合唱指揮:ベルンハルト・ツィメルマン)
 ケルン放送交響楽団
 ディミトリ・ミトロプーロス(指揮)

 録音時期:1956年8月26日
 録音場所:ケルン放送第1ホール
 録音方式:モノラル(ライヴ)
Disc3〜4
ヴェルディ:レクィエム
ロッシーニ:序曲集
マルケヴィチ


かつてPHILIPSからも発売されていた1960年11月のソ連録音(MEZHKNIGA原盤)がICA CLASSICSからも登場。今回はPHILIPSに提供されたものよりも生々しい音質の音源が用いられているため、演奏のディテールなどはこれまでよりもだいぶリアルになっています。
 組み合わせは、1957年にEMIにセッション録音したロッシーニの序曲集の状態の良いアナログ盤からの復刻です。

【収録情報】
・ヴェルディ:レクィエム

 ガリーナ・ヴィシネフスカヤ(ソプラノ)
 ニーナ・イサコワ(メゾ・ソプラノ)
 ウラディーミル・イワノフスキー(テノール)
 イワン・ペトロフ(バス)
 ロシア国立交響合唱団
 モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団
 イーゴリ・マルケヴィチ(指揮)

 録音時期:1960年11月
 録音場所:モスクワ
 録音方式:モノラル

・ロッシーニ:序曲集
 歌劇『セヴィリャの理髪師』序曲
 歌劇『絹のはしご』序曲
 歌劇『ウィリアム・テル』序曲
 歌劇『泥棒かささぎ』序曲
 歌劇『アルジェのイタリア女』序曲
 歌劇『チェネレントラ』序曲

 フランス国立放送管弦楽団
 イーゴリ・マルケヴィチ(指揮)

 録音時期:1957年4月1-4日
 録音場所:パリ、サル・ドゥ・ラ・ミュチュアリテ
 録音方式:モノラル
Disc5
マーラー:嘆きの歌(1981年ステレオ・ライヴ)
ロジェストヴェンスキー&BBC交響楽団


マーラー若き日の意欲作『嘆きの歌』は、3部構成の形で1880年にいったん完成するものの、実際に初演されたのは21年後の1901年のことで、しかもそのマーラー自身による初演の際には、大幅に手を加えられ2部構成となった最終稿が用いられていました。
 最初に出版された楽譜もそのヴァージョンで、マーラー自身は『嘆きの歌』は2部構成と決めていたことになりますが、マーラーの死の23年後、カットされた第1部が1934年に演奏されると、その存在が広く知られることとなり、最終稿の前に置く形での演奏もおこなわれるようになりました。
 有名なところでは、モリス盤、ハイティンク盤、ブーレーズ新盤、ブルーニエ盤などが「最終稿」によるもので、ラトル盤、ブーレーズ旧盤、シャイー盤、シノーポリ盤、ティルソン・トーマス盤などが、「第1部+最終稿」での演奏です。
 その後、1997年に初稿が出版されてからは、ケント・ナガノ盤、アルミング盤、秋山盤、ユロフスキー盤(DVD)などといった初稿を用いた演奏が増えてきます。
 このロジェストヴェンスキー盤は、「第1部+最終稿」という形での演奏で、かつてBBC Radio Classicsからリリースされた際には話題になったものです。(HMV)

【収録情報】
・マーラー:嘆きの歌
 テレサ・ケイヒル(ソプラノ)
 ジャネット・ベイカー(メゾ・ソプラノ)
 ロバート・ティアー(テノール)
 グウィン・ハウエル(バス)
 BBCシンガーズ
 BBCシンフォニー・コーラス
 ジョン・プール(合唱指揮)
 BBC交響楽団
 ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指揮)

 録音時期:1981年7月20日
 録音場所:ロンドン、ロイヤル・アルバート・ホール
 録音方式:ステレオ(アナログ/ライヴ)

・ヤナーチェク:バラード『ヴァイオリン弾きの子ども』
 ベーラ・ドゥケニー(ヴァイオリン)
 BBC交響楽団
 ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー(指揮)

 録音時期:1979年5月9日
 録音場所:プラハ、スメタナ・ホール
 録音方式:ステレオ(アナログ/ライヴ)
※表示のポイント倍率は、
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

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ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス(スタインバーグ)、マーラー:嘆きの歌(ロジェストヴェンスキー)、ベルリオーズ:レクィエム(ミトロプーロス)、他(5CD)

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ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス(スタインバーグ)、マーラー:嘆きの歌(ロジェストヴェンスキー)、ベルリオーズ:レクィエム(ミトロプーロス)、他(5CD)

価格(税込) : ¥6,600
会員価格(税込) : ¥5,742
まとめ買い価格(税込) : ¥4,950

発売日:2014年06月24日
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