TOP > My page > Review List of 一人のクラシックオールドファン

Review List of 一人のクラシックオールドファン 

Showing 796 - 810 of 2357 items

%%header%%

%%message%%

  • 0 people agree with this review
     2011/10/25

    現在販売されていませんがレビューメモを入れておきましょう・・・ブラームスの若き頃のピアノ作品二品をウゴルスキーはやや厚ぼったいイメージで仕上げた本盤はウゴルスキー53歳の時の演奏であります。ソナタ第3番はシューマンから「変装された交響曲」とも評された作品で少しマトマリ的には満点とは行かないですがウゴルスキーは作曲者の若き情熱を力強いテーマと柔らかいテーマを対比させこれでもかと思われる程の強打で第1楽章から進んで行きます。ロマンチックに響きも甘く大きく先のテーマが終始します・・・どうもこの響きは聴く者の心の内奥に向かっての残響の効果もあげようとしています。第2楽章は穏やかに模索する様でしっとりさも垣間見せます。途中情熱的な処もあり終わりはゆったり詠嘆調で〆ます。第3楽章から再び激しさを回復しスタートしますが紆余曲折しあの甘い響きで思索して行きます。執拗な運命動機を経て光明領域に舞曲調は誘って行きます。最終第5楽章にかけてはコラール風な雰囲気を散らばせつつ高揚し明転し堂々のフィナーレであります。演奏タイムは@13’00A15’18B5’59C4’13D8’43と45分を超える大作を力強く冒頭触れたやや厚手に仕上げています。もう一曲「ヘンデル主題変奏曲」もピアノソナタと同じ1995年の録音で演奏タイム29’41は変奏曲作曲の名人作品をウゴルスキー独特の「押しの強さ」とでも言うのでしょうかタフに25曲の変装であっと言う間に過ぎます。ロシア的な濃い?演奏ですが素晴らしいランクにしたい盤です。ところで私の探し方が拙いのかもしれませんがウゴルスキーがHMV鍵盤楽器奏者検索一覧名にリストアップされていないのは何故でしょうか?要チェックですね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

    0 people agree with this review

    Agree with this review

  • 0 people agree with this review
     2011/10/24

    神童の触込みで登場したキーシンももう40歳、本盤は2006年キーシン35歳の時の取り合わせでは私としては少し意表を突かれたモーツァルトのピアノ協奏曲24番(タイム@13’31A7’52B8’46)とシューマンのピアノ協奏曲(同@16’05A5’33B10’30)のディヴィス/LSOバックのライブ録音であります。シューマンの方はやはり二回目の録音・・・一回目は1992年ジュリーニ/VPOバックでタイムは@14’49A5’25B10’45・・・だけあってゆっくり進めしかも起伏感溢れる演奏はいたずらに年月が過ぎていない事が分かります。ロマン主義を充分フレージングに塗せながらの演奏は聴く側もゆったりと構えて楽しむ事が出来ました。ディヴィスの指揮が比較的個性的にちゃんと物言っているのも聴き処かと思います・・・存在感があると申すのでしょうか。モーツァルトの方は所謂モーツァルト然しないでバックと共に情緒を太く前面に押出した演奏で即興的ニュアンスを漂わせたものとなっております。第1楽章カデンツァに入る前の大げさ溜めアプローチも面白くはありますが全体通して透明感がないのはどうしたものか・・・。そのキーシン作だと思われるカデンツァは決して複雑ではなく単純なものなのですが結構説得力があり、まぁ、こせこせしない分マシかなとも思ったりはしました。本盤はシューマンの方が「買い」だと思います。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

    0 people agree with this review

    Agree with this review

  • 0 people agree with this review
     2011/10/23

    フォーレというフランスの大作曲家の名を冠した四重奏団はピアノ常設のQでメンバーはドイツ人から成っている少し珍しいグループで本盤演奏録音時・・・モーツァルト生誕二百五十年記念の2005年で全員30歳前後と若かったです。そんなにポピュラーでないピアノ四重奏曲は短調の第1番(本盤演奏@10’13A6’55B7’50)と長調の第2番(同@10’02A8’49B8’40)の二曲があり前者は悲愴感より闘争感があり後者が伸びやか感がありこれらの曲の性格に上手くこの若いメンバーが夫々乗った演奏となりました。例えば第2番第1楽章の活き活きした表情の出だしからして印象的であり時折見せるモーツァルト・メランコリーも実に効果的で透明感が素晴らしいですね。ピアノのしっかりした食い込みも健闘しています。全体やや急ぎ足ではありますがやはり「覇気」があると言うのでしょう。私は本曲をデームスとかパドゥラ=スコダとかちょっと古いピアノ世代で聴いてこれはこれで西洋音楽を満喫していましたが本盤は曲見直し機会を与えてくれた盤として素晴らしいランクに・・・・。国産品は販売が終わった様ですね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

    0 people agree with this review

    Agree with this review

  • 0 people agree with this review
     2011/10/22

    グリミネッリ(FL)が本格的にクラシック演奏に取り組んだ盤で2003年ノリントン/CS(当時69歳)のバックでそのグリミネッリ(当時44歳)がフルートを受け持ったモーツァルトの関連協奏曲集でノンビブラード法演奏による各曲は何れもご他聞に洩れず早めのパッセージ運びであります。例えばフルート&ハープ協奏曲(演奏タイム@9’15A7’00B8’47)はブランディーナというハーピストとの共演で優雅な演奏の多い第1楽章は少し奏法からサクサク感が私の感覚には優先されました。中間楽章のバックは鄙びた感触が特徴になっています。第3楽章は再び前のめり気味な・・・きびきびしたと言うのでしょうか・・・そういった演奏であります。伴奏印象は以上の様ですがフルートの方は柔らかで肉厚な音色がすばらしく他の協奏曲、フルート協奏曲第1番(同@8’38A7’13B7’17)、同第2番(同@6’57A6’01B5’51)も同傾向であり正直私たちの世代の者には伴奏にもう少しロマンチックさが欲しい気も致しました。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

    0 people agree with this review

    Agree with this review

  • 0 people agree with this review
     2011/10/21

    ドヴォルザークの交響曲第8番をカラヤン/VPOの1961年録音DECCA盤(タイム@9’53A11’09B6’07C9’35)で親しんだ方は多いと思われ私もその覇気ある演奏を長く聴いております。カラヤンはこの曲を1979年BPOを振っても録音(同@9’38A11’19B5’39C9’46)し、そして三度目が再びVPOを振って1985年録音演奏したもの・・・タイム@9’43A11’16B5’35C10’02・・・が本盤演奏であります。カラヤン77歳の時でありますが何となく「覇気」からは縁遠く良く言えば余裕を見せた演奏となるのでしょうか。しかし第1楽章序奏主題がアレアレと思ううちに進んで主部へ入って行きます。土着色は薄くスマートになった分何か頼りない感じがします。なお、再現部の序奏主題は落ち着いたものとなっています。第2楽章は起伏の上手さが聴き処で牧歌的な面と闘争的な面のブレンド具合が素晴らしいです。終盤詰めは馬力だけでは行っておりません。早いテンポで活き活きした表情の第3楽章は美しい民謡風メロディが魅力的ですがスリル感も欲しい気はしました。変奏方式の最終楽章は味わい深く運ばれ最後〆は切れが良いです。78歳の割には年老いた感じもしないではありませんが東京都の方のレビューも参考に・・・。私はこの第8番だけの収録盤を聴いており同年録音の「新世界」交響曲(1940,1957,1964,1977各年録音に続く五度目のカラヤン盤でタイムは@9’53A12’21B8’32C11’21)は未聴でありますがカラヤン・スタイルでのスマートな標準調和型演奏を踏襲しつつそれまでの馬力ある?BPOとの演奏とは異なるVPOの深い懐感がカラヤンの老成感と共に聴き処かと思われます。なお、本盤仕様は期待されますね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

    0 people agree with this review

    Agree with this review

  • 1 people agree with this review
     2011/10/20

    ザンデルリンク87歳・・・指揮活動晩年に近い1999年SRSOを振ってのライブ演奏盤で演奏タイムは@21’44A25’13B10’32C13’18(拍手部分除く)と全体的には落ち着いた運びで自然かつ重厚な演奏になって全体の造型を堅固にまとめ上げております。第1楽章から息を長くとっての集中力と持続力はびくともしません。ワグナーの死にも影響を受けた第2楽章・・・ここでは本演奏採用のハース版により打楽器が用いられていませんが(私個人は打楽器の用いられるノヴァーク版?も面白いとは思うのですがそれはそれとして・・・)深い悠揚たる情緒をたたえいろいろ親しみ易い旋律を絶妙に展開します。第3楽章、舞曲のようなトリオを挟んでのスケルツォ、管楽器の活躍が武骨になされます。そして最終楽章(最終楽章の割にはバランスから少しかかる時間だけでも短く軽くは感じるのですがそれは作曲者側の都合・・・)最終コーナーは第1楽章テーマが形を変えて管楽器が朗々と謳いあげ堂々と解放へのこの曲を結びます、少し間を置いての拍手は聴衆の感動の確かさを伝えております。そんなに派手な盤ではありませんが指揮者の(表には出さない)強い意思力も伝える最高ランクの演奏と思いました。1996年ライブ収録のジュリーニ指揮の第9番(タイム@25’43A10’32B25’04)は未聴でありますので本盤全体として★一つ保留させてください。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

    1 people agree with this review

    Agree with this review

  • 3 people agree with this review
     2011/10/19

    1982年に当時19歳のムターは一頃勢いあったワイセンベルクと組んで(何かカラヤンのお膳立て臭くはありました・・・)このブラームスのヴァイオリン・ソナタを録音(タイム第1番@10’16A7’18B7’45、第2番@7’31A5’48B4’59、第3番@7’19A4’18B2’39C4’59)してブラームスの割りに若さ漲る演奏はカラヤン/BPOとの協奏曲と同一路線にあった様で何れも大先輩伴奏者の「重し」下ながら伸び伸びした感じではありました。そして27年後の2009年、もう熟女となったムターは共にこの曲について特に研究を重ねた盟友ランバート・オーキス(63歳)との再録が本盤演奏で既にいろいろこの両者が組んでの諸ヴァイオリン・ソナタの何か結論じみた感じになったみたいですね。先ず本盤収録順が2(@7’50A6’07B5’16)→1(@11’12A8’25B8’37)→3(@7’47A4’48B2’40C4’59)と彼女らなりに「こだわり」を見せ、テンポのとり方、強弱の大きな振幅に実に濃厚な感情を込めこのコンビの訴求方向が先の曲順が進むに従って明らかになって行く感じがしました(タイムも三曲とも長くなっている事にもブラームスの真髄「渋み」に迫った余裕のある抒情性がありイタズラに年月は流れてはいません)。第3番で例をとりますと第1楽章やや高音勝ちに波のある表現が艶っぽく伸びもあります。ゆっくり目の第2楽章は渋さに迫りつつ」美しさ」を優先ししっとり感でこの楽章は〆られます。この曲の捧げ先クララ・シューマンから「美しい娘が恋人とじゃれあっている」と評された第3楽章を経て最終楽章は激しいスタートにムターらしい切込みが聴け高揚していく感情の移り変わりがムターの熟女としての嫋やかな聴かせ上手を発揮します。オーキスとの打々発止さは薄くこれも彼女らの研究結果なのでしょう。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

    3 people agree with this review

    Agree with this review

  • 0 people agree with this review
     2011/10/18

    1954年頃?若き27歳のスコダによる珍しいショパンのピアノ協奏曲第1番・・・タイム@16’23A8’48B8’22と第2番・・・同@12’26A9’17B8’04でLPからの復刻盤モノラルであります。スコダと言えばグルダ、デームスとウィーン三羽烏というのが私がクラシックを聴き出した頃にはすっかり定着しており演奏曲目はやはりハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトといった処が定番だった様に記憶しておりこのショパンは正直意外な気がしております。しかしCDメモを読みますと彼は演奏活動初期からショパンを取り入れており(事実ソナタNo1,2、エチュードを入れた盤もあったらしいです)、又ショパンの練習曲の校訂担当、研究者としても功績を残しております。本盤演奏でもバックのロジンスキー(当時61歳)/VSOOが適度な表情を交えつつも厳しく進めて行くのに比しピアノは自然体に極端なルバートも用いず情緒面でも甘さなど強調せずインテンポ気味に進みます。第1番の気負いなさだけではなく適度微妙な表情付けや第2番では鋭さにのめりこまず落ち着いた佇まいの中に音楽そのものを語らせたものに結果的になった演奏と申せましょう。大半のこれら協奏曲演奏盤が大なり小なり華やかな要素を散らばせているのに比べると聴き劣りはするかも知れませんが貴重な記録には違いないでしょう。モノラル、復刻盤故の音質の点はともかくウィーン気質を古いクラシック愛好者には聴いてもらいたい演奏盤であります。OKランク以上は確保したいですね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

    0 people agree with this review

    Agree with this review

  • 1 people agree with this review
     2011/10/17

    D.シトコヴェツキ(Vn)は既に1984年にマイスキー(Vc)、コセ(Va)と三弦楽器によるこの「コールドベルク変奏曲」を録音(タイム59’52)しておりこの演奏は昭和天皇が危うい昭和末期NHKで待機の為に流されてもいましたね。本盤は少し楽器編成仕様を変えシトコヴェツキが弦楽合奏団用に編曲しNESCOを弾き振りし1993年録音(当時39歳、演奏タイム59’49)したものです。なお、本弦楽合奏用編曲分はかの本曲のカリスマ的存在だったグレン・グールドにも捧げられたとのことです。周知の様にこの曲はグールドらのピアノ演奏をはじめチェンバロ、オルガン等単独楽器で演奏されるケースが多かっただけに先述の三弦楽器演奏盤も話題(ただ当該盤はマイスキー主役の観が・・・?)になり更に本盤は弦楽室内楽団演奏だけに得てして本曲に伴う「眠たさ」を払拭する新鮮さをもたらせ30各変奏曲の曲趣のバラエティを提示しております。演奏フレージングの配分や長短調の区分けも鮮明でありオリジナル楽器ながら変奏曲運びでの29変奏、30変奏と進み〆る辺りは実にドラマチックな構成感が味わえます。私などはやはりバッハの「フーガの技法」でのミュンヒンガーの指揮する室内楽団用編曲演奏盤を初めて聴いた感慨を思い出し何れにしてもバッハ音楽の偉大さを再認識した次第であります。最高ランクにしたいです。追加的に申し上げますとこのシトコヴェツキの二つのタイプの演奏はyoutubeでも動画を含め楽しめました。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

    1 people agree with this review

    Agree with this review

  • 1 people agree with this review
     2011/10/16

    超絶技巧の現代の美しきミューズとの謳い文句で売り出したアナスタシア、1972年生まれというから例えば日本の諏訪内晶子などと同世代ということになります。比較的身近な存在で彼女は日本のTVでも出演したりCDでは小品集をリリースしたりしていましたが、本盤は彼女にとって最初の大曲への取り組みの演奏録音です。元々ソ連崩壊時を経ているだけに問題意識が高く学術・芸術に造詣も深く中々ルックスや先のリリースCDからは想像出来ない面も持ったヴァイオリニストがチャイコフスキー、メンデルスゾーンを2003年録音したものですがマァこのセット盤は名演がひしめいているだけに今となってはこれらの曲を聴く盤というよりまだ若かった彼女の記念盤という事に近い存在になってしまった感があります。両曲の内ベターなのはやはりチャイコフスキーの様な気がします。バックはロシア物の曲を何枚かCDリリースしているアニシモフ指揮のRSO、演奏タイムは@18’47A6’25B10’47とやや最終楽章が長めという印象はありますが特に過不足感はありません。それより(メンデルスゾーンも同じなのですが)オーケストラがバックに引っ込み過ぎな録音は少し不自然(独奏音と伴奏音とのバランスについては以前極端に独奏音が大きいギター協奏曲演奏盤で問題視された事もあるそうです)ながら逆にナヨナヨしない彼女のロシア雰囲気がもろに伝わってカデンツァでもじっくり聴かせる効果をもたらせてはおります。第1楽章の半ばオーケストラ全奏の処は先に述べた様にバック過ぎなのと比較的速めなのをどう聴くか?第2楽章はナヨナヨせずにロシア的憂愁さに迫ります。最終楽章の最後の畳みかけはオーケストラが少し粗い感じがしました。しかし本盤絶対的評価としてチャイコフスキーの方は素晴らしいランクには入れたいですね。片やメンデルスゾーンはオーケストラは同じですが指揮が名トレイナーであるトカチェンコに替わっての演奏、タイムは@13’35A8’35B6’31と第1,2楽章はややじっくり展開してはおりますが彼女のヴァイオリンが線が太くそのストレートさも特徴。やや粗いオーケストラ、第1楽章や最終楽章の詰めでちょっと個性的に勿体をつけた生々しいクロージングを示すのは面白いですが全体でマア「こんなものかなぁ」という感じでした。結果トータルでOK以上ということにさせて下さい。しかしミーハーに戻って本当にこのジャケット写真の彼女はロシア美人ですねぇ・・・。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

    1 people agree with this review

    Agree with this review

  • 0 people agree with this review
     2011/10/15

    天才・鬼才の名をほしいままに、縦横無尽の活躍をして若いと思っていたクレーメルも実は私とほぼ同じ世代でもうすぐ65歳の世に言う高齢者、その彼が弾くブラームスのヴァイオリン協奏曲はかつて大指揮者の棒の下でのまだ若い頃の演奏盤がありそれは1976年カラヤン/BPOバックの演奏(タイム@23’15A9’48B8’34)、1996年アーノンクール/RCO(同@21’00A8’13B7’49)そして本盤1982年バーンスタイン/VPO(同@22’02A8’51B7’19)等でその本盤はクレーメル35歳、バーンスタイン64歳の時のライブ録音でカデンツァにかけたタイムを考慮しますと全体比較的テンポは速いのではと思います。第1楽章やや高音域勝ちに艶やかな完璧な運びで終始します。先に触れたカデンツァはM.レーガーの作品117-6らしくこの演奏では四分余りとじっくりした若干抽象的な部分も含めて聴き応えありクレーメルの演奏での現代的な姿勢を見てとれます。この楽章〆はVPOの堂々とした深い美しさが印象的。穏やかな中間楽章は何とはなしに終わり最終楽章は活発な運びでテンポ感が強調されており、又バックオーケストラVPOの管の素晴らしさを再認識した次第。バーンスタインも同楽団との交響曲の時の様にそんなにあくどい粘り勝ちな個性を出さずバックコントロールの無難さを優先したのでは。マイスキーとの共演による同年録音のブラームス二重協奏曲(同@17’55A8’24B8’53)は未聴なので東京都の方のレビュー等を参考にして下さい。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

    0 people agree with this review

    Agree with this review

  • 0 people agree with this review
     2011/10/14

    天才・鬼才の名をほしいままに、縦横無尽の活躍をして若いと思っていたクレーメルも実は私とほぼ同じ世代でもうすぐ65歳の世に言う高齢者、その彼が弾くブラームスのヴァイオリン協奏曲はかつて大指揮者の棒の下でのまだ若い頃の演奏盤がありそれは1976年カラヤン/BPOバックの演奏(タイム@23’15A9’48B8’34)、1996年アーノンクール/RCO(同@21’00A8’13B7’49)そして本盤1982年バーンスタイン/VPO(同@22’02A8’51B7’19)等でその本盤はクレーメル35歳、バーンスタイン64歳の時のライブ録音でカデンツァにかけたタイムを考慮しますと全体比較的テンポは速いのではと思います。第1楽章やや高音域勝ちに艶やかな完璧な運びで終始します。先に触れたカデンツァはM.レーガーの作品117-6らしくこの演奏では四分余りとじっくりした若干抽象的な部分も含めて聴き応えありクレーメルの演奏での現代的な姿勢を見てとれます。この楽章〆はVPOの堂々とした深い美しさが印象的。穏やかな中間楽章は何とはなしに終わり最終楽章は活発な運びでテンポ感が強調されており、又バックオーケストラVPOの管の素晴らしさを再認識した次第。バーンスタインも同楽団との交響曲の時の様にそんなにあくどい粘り勝ちな個性を出さずバックコントロールの無難さを優先したのでは。マイスキーとの共演による同年録音のブラームス二重協奏曲(同@17’55A8’24B8’53)は未聴なので東京都の方のレビュー等を参考にして下さい。本盤仕様にも要注目ですね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

    0 people agree with this review

    Agree with this review

  • 0 people agree with this review
     2011/10/13

    天才・鬼才の名をほしいままに、縦横無尽の活躍をして若いと思っていたクレーメルも実は私とほぼ同じ世代でもうすぐ65歳の世に言う高齢者、その彼が弾くブラームスのヴァイオリン協奏曲はかつて大指揮者の棒の下でのまだ若い頃の演奏盤がありそれは1976年カラヤン/BPOバックの演奏(タイム@23’15A9’48B8’34)、1996年アーノンクール/RCO(同@21’00A8’13B7’49)そして本盤1982年バーンスタイン/VPO(同@22’02A8’51B7’19)等でその本盤はクレーメル35歳、バーンスタイン64歳の時のライブ録音でカデンツァにかけたタイムを考慮しますと全体比較的テンポは速いのではと思います。第1楽章やや高音域勝ちに艶やかな完璧な運びで終始します。先に触れたカデンツァはM.レーガーの作品117-6らしくこの演奏では四分余りとじっくりした若干抽象的な部分も含めて聴き応えありクレーメルの演奏での現代的な姿勢を見てとれます。この楽章〆はVPOの堂々とした深い美しさが印象的。穏やかな中間楽章は何とはなしに終わり最終楽章は活発な運びでテンポ感が強調されており、又バックオーケストラVPOの管の素晴らしさを再認識した次第。バーンスタインも同楽団との交響曲の時の様にそんなにあくどい粘り勝ちな個性を出さずバックコントロールの無難さを優先したのでは。マイスキーとの共演による同年録音のブラームス二重協奏曲(同@17’55A8’24B8’53)は未聴なので東京都の方のレビュー等を参考にして下さい。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

    0 people agree with this review

    Agree with this review

  • 0 people agree with this review
     2011/10/12

    バレンボイムにとってモーツァルトは重要なレパートリーでありビアノ協奏曲も全集ほどではありませんが何回か録っているようで若き頃の弾き振り、1968年バレンボイム26歳の頃の録音(オーケストラはECO)でのビアノ協奏曲の内第21番(タイム@14’44A8’41B7’41)その他をLPで聴いておりました。そして後年である1986年BPOとの共演本盤分同じ第21番はタイムの点からは@14’10A8’15B7’24とそんなに大差はありませんが室内管弦楽団の小回り感とは聴いた印象は随分異なり旧盤と比し自在ある・・・例えば「間」のとり方にさえ即興性を活かし普段私たちが良しとするモーツァルト音楽の天衣無縫さとはフィーリングの異なったバレンボイム世界が展開されております。BPOとは絶妙なバランスを保ってはいるのですがやはりBPOの堂々とした「重さ」を伴う歩みは隠しきれません。第1楽章、そのオーケストラを抑制するのに合わせピアノの粘つき勝ちな情緒は演奏家としての「色気」がいい意味でも悪い意味でもあるように思え一筋縄では行かない感じがしました。こうした協奏曲でのカデンツァはバレンボイム自作も含め入る前などベートーヴェンを思わせたりしました。第2楽章もゆったり厚めにそしてピアノも「もっちり」した感じです。最終楽章にも軽々しさは見られず繊細なカデンツァとの対比が面白かったです。マァ、全体としてやや大層な反面陰影豊かな一つの世界を描き出し先の録音から18年という年月の経過が初々しさを失った代わりのものをどれだけ聴き取るかだと思っております。本盤収録の他の協奏曲(第20番・・・タイム@14’34A9’03B7’13、第22番・・・タイム@13’34A9’52B12’15、第23番・・・タイム@11’31A7’23B8’11)は一部未聴の曲があるものの傾向としては同様な事が言えると思います。気になるのはバレンボイムも時々他の演奏家にある様に器用貧乏な何でも屋になってHMVカタログでも多岐にわたるレパートーリーでかなりの数のCD盤がありながらもう一つ決定打に乏しい処が彼の才能から惜しい感が最近し出しました。本盤も当面OKランクに。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

    0 people agree with this review

    Agree with this review

  • 1 people agree with this review
     2011/10/11

    バレンボイムにとってモーツァルトは重要なレパートリーでありビアノ協奏曲も全集ほどではありませんが何回か録っているようで若き頃の弾き振り、1968年バレンボイム26歳の頃の録音(オーケストラはECO)でのビアノ協奏曲の内第21番(タイム@14’44A8’41B7’41)その他をLPで聴いておりました。そして後年である1986年BPOとの共演本盤分同じ第21番はタイムの点からは@14’10A8’15B7’24とそんなに大差はありませんが室内管弦楽団の小回り感とは聴いた印象は随分異なり旧盤と比し自在ある・・・例えば「間」のとり方にさえ即興性を活かし普段私たちが良しとするモーツァルト音楽の天衣無縫さとはフィーリングの異なったバレンボイム世界が展開されております。BPOとは絶妙なバランスを保ってはいるのですがやはりBPOの堂々とした「重さ」を伴う歩みは隠しきれません。第1楽章、そのオーケストラを抑制するのに合わせピアノの粘つき勝ちな情緒は演奏家としての「色気」がいい意味でも悪い意味でもあるように思え一筋縄では行かない感じがしました。こうした協奏曲でのカデンツァはバレンボイム自作も含め入る前などベートーヴェンを思わせたりしました。第2楽章もゆったり厚めにそしてピアノも「もっちり」した感じです。最終楽章にも軽々しさは見られず繊細なカデンツァとの対比が面白かったです。マァ、全体としてやや大層な反面陰影豊かな一つの世界を描き出し先の録音から18年という年月の経過が初々しさを失った代わりのものをどれだけ聴き取るかだと思っております。本盤収録の他の協奏曲(第20番・・・タイム@14’34A9’03B7’13、第22番・・・タイム@13’34A9’52B12’15、第23番・・・タイム@11’31A7’23B8’11)は一部未聴の曲があるものの傾向としては同様な事が言えると思います。気になるのはバレンボイムも時々他の演奏家にある様に器用貧乏な何でも屋になってHMVカタログでも多岐にわたるレパートーリーでかなりの数のCD盤がありながらもう一つ決定打に乏しい処が彼の才能から惜しい感が最近し出しました。本盤も当面OKランクに。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

    1 people agree with this review

    Agree with this review

Showing 796 - 810 of 2357 items