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Piano Concerto: Kissin(P)C.davis / Lso +mozart: Piano Concerto, 24,

Schumann, Robert (1810-1856)

User Review :3.5
(7)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
3828792
Number of Discs
:
1
Label
:
Emi
Format
:
CD
Other
:
Import

Product Description

キーシン/シューマン&モーツァルト:ピアノ協奏曲

神童として騒がれ続けたキーシンも、現在では世界屈指のピアニストとして、技術・内容ともに高水準な演奏を聴かせて各国で高い評価を得る存在となっています。
 今回の協奏曲アルバムは、EMIクラシックスからの初CDリリースとなるもので、オーケストラはロンドン交響楽団、指揮はコリン・デイヴィスが担当しています。
 キーシンは1992年にジュリーニ指揮ウィーン・フィルと共演してシューマンのコンチェルトを録音していましたが、モーツァルトの24番は初のレコーディング。
 最近のキーシンの演奏の充実ぶりを考えると、どちらも素晴らしい演奏が期待できそうです。
 なお、デイヴィス指揮ロンドン交響楽団とは2008年にベートーヴェンのピアノ協奏曲全集をリリースする予定です。

・シューマン:ピアノ協奏曲イ短調 op.54
・モーツァルト:ピアノ協奏曲第24番ハ短調 K.491
 エフゲニー・キーシン(ピアノ)
 ロンドン交響楽団
 コリン・デイヴィス(指揮)
 録音:2006年9月(ライヴ)


【エフゲニー・キーシン】
12歳で度肝を抜くショパンのピアノ協奏曲ライブ録音によって世界の桧舞台に登場して以来、キーシンはトッププレーヤーであり続けてきた。彼の驚異的に成熟したテクニック以上に注目すべきことは、圧倒的に進化した音楽への感情的反応である。

エフゲニー・キーシンは1971年10月にモスクワで生まれ、2歳までに耳から覚えてピアノを弾き、即興を加えていた。6歳で才能ある子供たちのためのモスクワ・グネーシン音楽学校に入り、アンナ・パフロフナ・カントールに師事した。彼が師事したのは彼女だけである。10歳にしてピアノ協奏曲デビューを果たすには類稀なる才能が必要だが、彼はそれを1982年にモーツァルトのピアノ協奏曲K. 466でやってのけた。その翌年には初めてのソロ・リサイタルを行っている。

彼は1985年に初めてロシア国外(東ヨーロッパ)で演奏し、その翌年には最初の日本への演奏旅行を行っている。西ヨーロッパでのデビューは1987年ベルリン・フェスティバルで行われ、翌1988年にはヴァレリー・ゲルギエフ指揮ロンドン交響楽団との共演にてロンドンに初登場した。その年にゲルギエフと初めてのスタジオ録音を行っている(ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番と絵画的練習曲集作品39から第2番と第6番)。17歳の若さで、ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリンフィルとニューイヤー・コンサートに出演し、その様子は世界に放映された。1990年にはBBCのプロムナードコンサート、北米デビューを果たし、カーネギーホール100周年シーズンの開幕をセンセーショナルなデビューリサイタルによって飾った。

それ以降、エフゲニー・キーシンは今日の偉大なピアニストの先頭に立ってゆるぎない地位を保っている。彼は、アバド、アシュケナージ、バレンボイム、ドホナーニ、ジュリーニ、レヴァイン、マゼール、ムーティ、小澤、ショルティ、ザンデルリンク、スヴェトラーノフ、テミルカーノフといった著名な指揮者、そして主要オーケストラと世界中で共演している。彼はアメリカ、日本、そしてヨーロッパで、定期的にリサイタル・ツアーを行っている。2006年9月にはロンドン交響楽団の2006年-2007年シーズンの開幕で、サー・コリン・デーヴィス指揮の下、シューマンとモーツァルトの協奏曲を演奏している。このライブ録音がEMIクラシックスでの初録音である。

彼のユニークな才能が数々の異例とも言える招聘や表彰によって認められてきたことは驚くに当たらない。1992年にすでに彼はグラミー賞の表彰式にスペシャルゲストとして招かれた。この模様は10億人以上と推定される視聴者に向けて生中継された。1995年にはミュージカル・アメリカから最も若い器楽奏者として年間最優秀賞を受けている。ロシアでは、彼のロシア文化への傑出した貢献により名誉ある「凱旋賞」の最年少受賞者となり(1997年)、2003年にはロシアで最高の音楽賞の一つであるショスタコーヴィッチ賞を受賞している。2001年にはニューヨークのマンハッタン音楽学校から名誉博士号を与えられている。イギリスでは、キーシンがBBCプロムスでリサイタルに招かれた最初のピアニストであったし(1997年)、プロムスのオープニングコンサートで協奏曲の演奏を依頼された最初のソリストであった(2000年)。2005年6月にはロンドンで英国王立音楽院の名誉会員資格を授与された。

キーシンは、オランダのエディソン・クラシック、フランスの「金の音叉賞」、ヌーヴェル・アカデミー・ドゥ・ディスクの「グランプリ」など、40を超える録音で多くの賞を獲得し、さらに世界中の音楽雑誌からの賞賛を集めている。2006年にはスクリャービン、メトネル、ストラヴィンスキーの作品の録音でベスト器楽ソロ奏者部門グラミー賞を獲得。2002年にはドイツのエコー・クラシックの年間最優秀ソリストに選ばれ、ロシア音楽のアルバムは2006年にエコー・クラシック音楽賞でベスト・ソロ・レコーディング賞を受賞している。クリストファー・ヌーペン監督のドキュメンタリー「エフゲニー・キーシン:音楽の贈り物」は2000年にビデオとDVDで発売された。


「キーシンのスクリャービンには驚くべき集中力が見られる。そして彼は細部への精密さと大きな全体像の絶妙のバランスによってユニークな音の世界をとらえている。」(ティム・パリー/BBミュージックマガジン2006年1月号)

「(アシュケナージとの演奏において)キーシンのトレードマークである絶対的な明快さ、目がくらむほど輝かしい音色、完璧な技術はもちろん健在だったが、この演奏のハイライトは緩徐楽章であった。彼は転位と孤独の感動的な感覚を創り出し、静寂の世界に入り込んだのである。幻想的洞察の一瞬であった。」(トム・サービス/ザ・ガーディアン2004年6月号)

「キーシンの演奏にある大胆不敵さ、スタミナ、完璧さにはストラヴィンスキーも驚嘆することだろう。(ペトルーシュカの3つの楽章に)聴衆はスタンディングオベーションで称賛し、キーシンは息を呑む輝かしさを持つ曲から奥深い静寂で聴衆に語りかける曲まで4つのアンコールで応えた。」(マイケル・ダーヴィン/アイリッシュ・タイムス2004年5月号)

「エフゲニー・キーシン:真のエリートの一人だ」(グラモフォンマガジン2006年2月号)

「エフゲニー・キーシンは恐るべきピアニストだ…誰もかつて、あのリストでさえも、この究極的に難しい作品をこんなに正確に、速く、こんな力強さで演奏してみせたことがあるとは考えられない。」(スティーヴン・ペティット/ロンドン・イブニング・スタンダード2003年3月号)

「キーシンは稀有な音楽家である。優雅に成長を成し遂げた神童…彼の機敏さは常に音楽のために自由に使われている…この美しい録音(ショパン)は、自信を持って自分は後ろに下がり、音楽を前面に出して息づかせる音楽家によるすばらしい演奏である。(アンナ・ピカード/インデペンデント・オン・サンデー2000年4月号)

Track List   

  • 01. Mozart - Klavierkonzert Nr.24 C-moll Kv 491
  • 02. Schumann - Klavierkonzert A-moll Op.54

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Comprehensive Evaluation

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ライブ録音と言っても、近年のものは、あら...

投稿日:2022/10/30 (日)

ライブ録音と言っても、近年のものは、あらかじめマイクの位置を工夫し、演奏に傷があるところはゲネプロの録音をとっておいて張り合わせたり、ホールのノイズに対してノイズリダクションをかけたりして、セッション録音と大差ないレベルにしているものも多いが、この録音のMozartについては、ピアノが奥まった感じの音になっているし、ただライブの様子を記録したのを聴いています感が強い。Mozartはデヴィスの緻密な表情を重ねたオーケストレーションが見事なのでちょっと残念。Schubertの方はtはMozartよりずっと良く、後半にかけて観客がいる状態ならではの高揚感もあるが、静かな2楽章は指揮者のうなり声がちょっと気になる。1回聴けば十分かな。

saitaman さん | 埼玉県 | 不明

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期待のモーツァルトはピアノ音が奥まって鑑...

投稿日:2013/11/17 (日)

期待のモーツァルトはピアノ音が奥まって鑑賞に堪えない。シューマンは素晴らしい。演奏は要だが、録音技術、録音環境、それが商品としての音盤の価値を決定的に左右する。キーシンがいくら神童(もはや大家)と云っても名前だけで販売してはいけない。

チンチャオトンタイ さん | 神奈川県 | 不明

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神童の触込みで登場したキーシンももう40歳...

投稿日:2011/10/24 (月)

神童の触込みで登場したキーシンももう40歳、本盤は2006年キーシン35歳の時の取り合わせでは私としては少し意表を突かれたモーツァルトのピアノ協奏曲24番(タイム@13’31A7’52B8’46)とシューマンのピアノ協奏曲(同@16’05A5’33B10’30)のディヴィス/LSOバックのライブ録音であります。シューマンの方はやはり二回目の録音・・・一回目は1992年ジュリーニ/VPOバックでタイムは@14’49A5’25B10’45・・・だけあってゆっくり進めしかも起伏感溢れる演奏はいたずらに年月が過ぎていない事が分かります。ロマン主義を充分フレージングに塗せながらの演奏は聴く側もゆったりと構えて楽しむ事が出来ました。ディヴィスの指揮が比較的個性的にちゃんと物言っているのも聴き処かと思います・・・存在感があると申すのでしょうか。モーツァルトの方は所謂モーツァルト然しないでバックと共に情緒を太く前面に押出した演奏で即興的ニュアンスを漂わせたものとなっております。第1楽章カデンツァに入る前の大げさ溜めアプローチも面白くはありますが全体通して透明感がないのはどうしたものか・・・。そのキーシン作だと思われるカデンツァは決して複雑ではなく単純なものなのですが結構説得力があり、まぁ、こせこせしない分マシかなとも思ったりはしました。本盤はシューマンの方が「買い」だと思います。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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