『たみおのしあわせ』 岩松了監督インタビュー4
Monday, June 30th 2008
『たみおのしあわせ』 岩松了監督インタビュー
7・19(土) しあわせってなんだっけ?シネスイッチ銀座、新宿バルト9ほか、全国順次ロードショー!
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第1回 「舞台は谷底、映画は山の頂」 第2回 「誰かを好きになるのは、"視野が狭い"から」 第3回 「忌野清志郎とケイタイ」 第4回 「オダギリ ジョー×麻生久美子=?」 第5回 「あの頃はあたしも、意固地だったわ」 第6回 「"熊本"が監督してます」 |
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第4回 「オダギリ ジョー×麻生久美子=?」
岩松 (脚)本を書いたのは、キャスティングのもっと前ですから、それはなかったですね。 本を書いて、キャスティングをする時に、「オダギリくん、出てくれないかなあ」って思ってオファーしたら、OKしてくれたんですよね。 原田(芳雄)さんとも、ぜひ一度、一緒にお仕事させて頂きたかったんで、お願いしたら、原田さんもOKして下さって。 その後、「麻生(久美子)さんに声かけたいな」って思ってた時に、この企画が流れてしまったんですよ。だから、OKしてくれた2人も「ああ、そうですか・・・」みたいな話しで、しりつぼみで終わってしまってたんです。 その後、配給会社のプロデューサーがこの企画を気に入ってくれて、復活したんです。 その時に再度、2人に声かけたら、2人ともOKの返事をくれたんですが、その前にちょうど、"時効警察"が始まったんです。 オダギリくんには、"時効警察"の時点で、この話しが通ってるので、「麻生さんに声かけたいんだよね」って話してたら、 オダギリくんが麻生さんにプッシュしてくれたみたいで(笑)。 それでやっと、麻生さんの出演も決まったんですよね。 ---全部、いろんなタイミングが重なって、この度公開という流れなんですね。 岩松 そうですね。でもね、とりわけ"時効警察"は、大きいですね。あまりにも、この2人だし・・・(笑)。でね、僕は僕で出てますし。撮影現場で、「"時効警察"撮ってるのかな」って、思ってる人もいたかもしれませんね(笑)。 ---"時効警察"で、「あの2人がくっついて欲しい」って思っていた方が、きっと多かったんじゃないかなって思うんですよね。その流れで、この映画のスチール写真を見たら、「あの続きが観られるんじゃないか」って思われますよね・・・ですが、それをいろいろな意味で裏切られるというか・・・。 岩松 そうですね。オダギリくんと麻生さんには言ってるんですよ。「"時効警察"のイメージがあまりにも強すぎるから、これをやって意外って思われるかもしれないけど、この先、10本も20本も2人一緒にやったら、もう"時効警察"のことなんて、みんな忘れるから(笑)」って。 「石原裕次郎さんと浅丘ルリ子さんのように、この先もコンビでやる案もありだね」みたいなこと言ってるんですけどね(笑)。
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岩松了 プロフィール |
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1952年長崎県生まれ。劇作家、演出家、俳優と、多岐に渡る才能で活躍。
89年『蒲団と達磨』で第33回岸田國士演劇賞、94年『こわれゆく男』、『鳩を飼う姉妹』で、第28回紀伊國屋演劇賞個人賞受賞。98年『テレビ・デイズ』で、第49回読売文学賞、映画『東京日和』(竹中直人監督)では、第21回日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞。 近作に『船上のピクニック』(作)、『シェイクスピア・ソナタ』(作・演出・出演)、『死ぬまでの短い時間』(作・演出)、『恋する妊婦』(作・演出)と立て続けに公演をこなす。 TVでは、人気ドラマ『時効警察』『帰ってきた時効警察』に監督及び出演。映画監督作に、89年『バカヤロー!2 幸せになりたい』、93年『お墓と離婚』がある。 映画出演作に、05年『亀は意外と速く泳ぐ』(三木聡監督)、07年『となり町戦争』(渡辺謙作監督)、『図鑑に載ってない虫』(三木聡監督)、『転々』(三木聡監督)など。 2008年7月5日(土)〜27日(日) 東京下北沢・本多劇場にて、『羊と兵隊』の作・演出・出演が控える。 | |
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