橋本徹の『Twilight FM 79.4』全曲解説
Wednesday, April 24th 2013
沈む夕陽にかけがえのない思い出がよみがえるような、夕暮れどきの優しい気持ちを封じ込めた、限られた時間を美しく鮮やかに彩る永遠の音楽。
甘酸っぱい高揚と切ない感傷が溶け合うメロウ・グルーヴ〜サウダージ・ソウル。ロマンティックな響きに胸を焦がすアーバンAOR〜ラヴァーズ・ロック。青春の儚さとネオ・アコースティックの瑞々しさを継ぐフォーキーSSW、密やかな息づかいが琴線に触れるシルキー・ジャズ、メランコリックでシネマティックなチルアウト・アンビエント・・・。
ミニー・リパートン/カーティス・メイフィールド/アントニオ・カルロス・ジョビン/ジャヴァン/スティーリー・ダン/ジョニ・ミッチェル/セルジオ・メンデス/チェット・ベイカーなど、多彩なカヴァーも絶品揃い。未CD化/ダウンロード・オンリー/入手困難なレア音源も多数収録した濃密な79分間。夕闇せまる頃、都会の黄昏の光に包まれFMから流れ出す音楽を“シティー・ミュージック”として解釈した、珠玉のコンピレイション!
『音楽のある風景』シリーズ、『チルアウト・メロウ・ビーツ』、『素晴らしきメランコリーの世界』、USENの大人気チャンネル「usen for Cafe Apres-midi」の10周年記念作品『Haven't We Met?』、『サロン・ジャズ・ヴォーカル』シリーズ、『ブルー・モノローグ』など常に良質なコンピレイションを発表し続けている橋本徹さん監修の「アプレミディ・レコーズ」より、昨年の7月に発売されてロングセラーを記録している『Seaside FM 80.4』の続編的なコンピレイション『Twilight FM 79.4』が登場です。その内容は「灯ともし頃のFMステイション」をテーマに、黄昏に染まる都会の風景に似合うメロウでグルーヴィー、そしてハートウォーミングな音楽が収録されています。フリー・ソウルの高揚感と、チルアウト・メロウ・ビーツの浮遊感、さらにサロン・ジャズの華やかさも合わさったようなスペシャルな1枚だと思います。それに絶品の名曲カヴァーもあるので、マニアの方も要チェック。夕暮れのドライヴはもちろん、友人たちとのパーティーや、大切な人と過ごすひとときなど、どんな場面も素敵に演出してくれるコンピレイションです。ちなみに私はiPodに入れて、仕事帰りに電車の窓の外を眺めながら聴いてみたいと思いました。
『Twilight FM 79.4』 全曲解説
黒字 → 橋本徹 青字 → 山本勇樹
01. Into The Light / Arkestra One オープニングは、10年前に上梓したディスクガイド「Suburbia Suite; Future Antiques」で、“Melancholy In Modern, Sentiment For Future”というテーマで紹介した、メロウ&ジャジーな珠玉のチルアウト・アンビエント。刻一刻と空の色が夕焼けのオレンジから深い藍に変わっていくような、それにつれて街の明かりが少しずつ灯っていくような、とても映像的でメランコリックな美しさ。優美な弦とエレピ、淡い電子音やコーラス・サンプルとフルートのアンサンブルに、大切な思い出がよみがえります。完璧。 02. Afternoon / André Solomko グルーヴィーなギター・カッティングが印象的なイントロから心をわしづかみにしてくれる北欧産AOR。フィンランドのファンク・グループ、ヴィニール・ジャムのリーダーでもあるアンドレ・ソロンコのソロ作から。まろやかなエレピと艶やかな女声コーラスはまさにヴィンテージな風合いを醸しだし、一聴するとまるでボビー・コールドウェルをはじめとする70年代のブルー・アイド・ソウル名作を彷彿とさせますが、なんとこれが現代に生まれたというのですから驚きです。 03. Underway (Love Is...) / Dexter Story 愛すべきレーベル、キンドレッド・スピリッツから昨年末にリリースされ、今年最初の愛聴盤となった、カルロス・ニーニョ周辺で活躍してきた男性ヴォーカリスト(アンソニー・ヴァラデスやニック・ローゼンの作品にも客演)。ビルド・アン・アークとターン・オン・ザ・サンライトの間を行くような、美しくスピリチュアルなそのアルバム『Seasons』のフラッグ曲で、弾むようなリズムにスティールパンやピースフルなコーラス・ワークがきらめく、コズミック・メロウ・グルーヴ。21世紀版チャールズ・ステップニー・サウンドという趣きにひどく惹かれます。 04. Next Time Around / Abiah これも昨年末に発表され、冬休みによく聴いたハートウォームなジャジー・ソウル。従兄弟であるロバート・グラスパーのピアノも見逃せませんが、この曲は誰もが微笑んでしまうような、ボサノヴァ好きにも訴えかけるだろうアコースティック・ギターがリードするフレンドリーなナンバー。スティーヴィー・ワンダーの甘い影が宿り、僕が選曲している『Mellow Voices』シリーズに大きく貢献してくれている、マイロンのようなタイプと言えるでしょうが、プリンス「When Doves Cry」の愛情豊かな大胆な解釈も聴きものです。彼はこの『Twilight FM 79.4』の発売日、4/25に初の来日公演が実現するのも嬉しいですね。 05. Inside My Love / The Decoders feat. Sy Smith ミニー・リパートン〜レオン・ウェア〜チャールズ・ステップニーへの敬愛が滲む、LAのプラグ・リサーチ〜ブレインフィーダー周辺で注目を集めるプロデュース・チームによるカヴァー・プロジェクト(やはりアンソニー・ヴァラデスやニック・ローゼンとも絡んでいます)。ミニーが歌った切なくも狂おしい恋心がこみ上げるメロウ・ラヴ・ソングを、真骨頂のラヴァーズ・ロック・フレイヴァーで奏でていて、美しいハイトーン・ヴォイスはサイ・スミス。初CD化ということも特筆すべきトピックですね。彼らはこのコンピの16曲目に登場するケヴィン・サンドブルームが歌うチャールズ・ステップニー制作アース・ウィンド&ファイアーの「That's The Way Of The World」、心地よくスウィートなルビー&ザ・ロマンティックスの「Hey There Lonely Boy」、チャールズ・ステップニー率いるロータリー・コネクション「I Am The Black Gold Of The Sun」のブラジリアン・ジャズ・ヴァージョンも聴き逃せません。 06. La Esperanza / Hendrik Meurkens & Gabriel Espinosa feat. Anat Cohen & Antonio Sanchez ドイツ出身のハーモニカ奏者のヘンドリック・ミューケンスと、メキシコ出身のベーシストのガブリエル・エスピノザによるデュオ作です。その黄昏の彼方まで伸びていきそうなハーモニカの響きには、トゥーツ・シールマンスの影響が強く感じられます。エレピとブラジリアン・リズムが洗練されたFM感を醸しだし、憂いを帯びた女声スキャットも印象的です。そして全体に漂うゆるやかなメロウネスとサウダージ・フレイヴァーに、トゥーツとクインシー・ジョーンズが1981年に録音したイヴァン・リンスの名曲「Velas」のカヴァーを思い起こしてしまうのは私だけではないはず。 07. Crystalize / Gary Marks マスタリング前日にライセンスが届かなかったマニュエル・ビアンヴェニュのベン・ワット「North Marine Drive」カヴァーに代わって急遽、使用許諾をいただいたゲイリー・マークス。キンドレッド・スピリッツ、そして鈴木惣一朗さんが主宰するStellaからリイシューされた70年代の初期3枚は、いずれもフォーク/ジャズ/ソウルが溶け合うSSW名盤ですが、これは中でもとっておきの名曲。ジャイルス・ピーターソンに聴かせたい、胸のすくようなワルツタイム・グルーヴ。ビル・ダグラスのアコースティック・ベース、ポール・マッキャンドレス(オレゴン)のオーボエにしびれます。“Very soon the moon becomes the light, slowly as the sun sets down”と歌いだされるロマンティックな歌詞も、たまらなく好きですね。 08. Macia Bahia / Qinho 印象的なシタールのイントロから耳を奪われる、メロディアスなブラジリアンAORグルーヴ。“シティー・ミュージック”としてのブラジル音楽を何か、と考え選曲にエントリーしました。洒落たコード感と柔らかなリズム・アレンジは、フリー・ソウルのDJパーティーを開いていた頃なら真っ先にプレイしただろうな、と去年リリースされたときに一聴して思ったものです。“ブラジルのシュガー・ベイブ”と呼んだのは「Toru U Toru」の渡辺亨さん。このコンピでは、『Seaside FM 80.4』におけるチブレスのような役割を果たしてくれるのではないでしょうか。どちらもブラジル特有の哀愁漂う声も好きです。 09. You Go To My Head / Lauren Desberg feat. Gretchen Parlato グレッチェン・パーラトがプロデュース&デュエットした、これも初めてのCD化となる知る人ぞ知る逸品です。静かに燃える炎のような、クールでメロウでエレガントな体温低めの滑らかなグルーヴ。産毛が震えるような、密やかなシルキー・ジャズ。このサウンドの質感・温度感、こういう音にこそ、ジャズとソウル〜R&Bが隣接する今のNYを強く感じます。ロバート・グラスパーやテイラー・アイグスティと名作『The Lost And Found』を生み、アンビエントR&B(チルウェイヴ以降のソウル・ミュージック)とも共鳴するグレッチェンは、いちヴォーカリストという枠をこえて、まさにシーンのキーパーソンと言えるでしょう。歌声も彼女の直系という感じが微笑ましいローレン・デスバーグにも、好感を抱かずにいられませんね。 10. Move On Up / Sarah Jane Morris 英国の女性シンガー、サラ・ジェーン・モリスも、静謐ながら空気を震わせる、特別な歌声の持ち主です。ブルージー&ファルセットが交錯する、哀切が沁みる絶品のカーティス・メイフィールド・カヴァーで、カサンドラ・ウィルソンらと共に、まさに“ブルーな女たち”の系譜に位置づけたくなります。彼女はハロルド・メルヴィン&ザ・ブルー・ノーツ〜コミュナーズの「Don’t Leave Me This Way」のカヴァーも、涙なしには聴けません。素晴らしいギターはマーク・リボー。 11. Two Kites / Trudy Kerr トゥルディー・カーといえば熱心なジャズ・ファンから人気の高いヴォーカリストですが、そういえば『音楽のある風景〜サロン・ジャズ・ラヴ・ソングス』でも、ブロッサム・ディアリーの「Sweet Surprise」を品よくカヴァーしていました。ここでは、橋本さんも「不惑をすぎたオレのテーマ曲」と言っていたジョビンのロマンティックな名ラヴ・ソング「Two Kites」をカヴァー。彼女はカヴァー・セレクトのセンスがいいですね。この曲は今までにジョー&トゥッコ、ノーマ・ウィンストン、マーク・マーフィーといった数々の絶品カヴァーが、橋本さんのコンピには収録されましたが、これぞサロン・ジャズという雰囲気の彼女のヴァージョンもまた、胸を締めつけるような心地よい高揚感に包まれるニュー・ディスカヴァリーです。 12. Flor De Lis / Ellen D. ブラジルの名曲カヴァーが続きます。ご存知ジャヴァンの代表曲で、グレッチェン・パーラトが歌うヴァージョンが『音楽のある風景〜冬から春へ』にも収録されていました。このエレン・Dというヴォーカリストはかなりマイナーで実は私も詳しく知りません……。でも、この柔らかく弾むピアノのイントロから可憐でナチュラルな歌声が入る瞬間は鳥肌ものですね。これがふいにFMから流れてきたら絶対にお問い合わせしてしまうでしょう。ピアノとヴォーカルとサックスという、シンプルな編成ですが、この選曲の流れの中でも充分に存在感を発揮しているのは、やはりエヴァーグリーンな輝きを放つメロディーの素晴らしさゆえでしょうか。 13. Diario Di Una Caduta / Joe Barbieri feat. Jorge Drexler 私は橋本さんのコンピ後半にかけてのメランコリックな選曲を、いつも楽しみにしていますが、今回もかなりツボです……。まるでショート・フィルムを観ているような、ここから3曲の流れには、“選曲=ストーリー”を感じました。“イタリアのカエターノ・ヴェローゾ”ことジョー・バルビエリのオリジナル・アルバムには橋本さんも推薦コメントを寄せていますが、意外にもコンピには初登場。満を持して、とでも言いましょうか、このあまりに優美な曲が、収録を待っていたかのようにしっとり溶け込んでいます。ストリングスが入ってくる瞬間の美しさには、息をのんでしまいますね。邦題は「転落の日記」。ちなみにデュエットしているのはウルグアイの名SSW、ホルヘ・ドレクスレルです。 14. Gaucho / Sara Isaksson & Rebecka Törnqvist サラ・イサクソンとレベッカ・トーンクウィストのスウェーデン出身の女性デュオが2006年に発表したスティーリー・ダン・カヴァー集からのセレクトですが、実は初めて知りました! これは嬉しいサプライズです。北欧らしいトラッドな雰囲気も漂う凛とした透明感、それにキャロル・キングやジョニ・ミッチェルのような温もりのあるサウンド・メイキングは夕暮れの風景にも似合います。橋本さんは、FM〜カーステ〜ドライヴというと、まず「Gaucho」を思い浮かべてしまうそうですが、ぜひAORマニアの方にもチェックしてほしいです。 15. Downstream / Benny Sings オランダのSSW、ベニー・シングスといえば、以前「usen for Cafe Apres-midi」の10周年記念作品『Haven't We Met?』に、「Make A Rainbow」が収録されましたが、この「Downstream」は、やはりベニーらしいメランコリックなソングライティングが光る名曲です。たとえばトッド・ラングレンの「Be Nice To Me」と同じような特別な魔法を宿したこの曲は、きっと耳にすれば誰もが安らかな幸せに包まれることでしょう。橋本さんのコンピ『Mellow Voices〜Wonder Love Collection』に収められていた「Champagne People」にも通じる、とにかく心が温かくなる曲ですね。 昨年に編まれたベニー・シングスのベスト盤にこの曲が入っていなかったことを、橋本さんはとても残念がっていましたから、きっとこれで溜飲を下げられたのではないでしょうか。 16. A Case Of You / Kevin Sandbloom ジョニ・ミッチェル『Blue』のフル・カヴァー・アルバム『Still Blue』を発表しているLAのセッション・シンガーでありSSW。5曲目のデコーダーズの項で先述したように、本当に“いい声”ですね。これもまた、今までは自主制作のCD-R流通のみでしたので、待望のCD化です。『Blue』の中でも屈指の名曲「A Case Of You」は、プリンスから最近のジェイムス・ブレイクまでジャンルをこえてカヴァーされ、21世紀を迎える頃から急速に“クラシック”化している印象を受けます。デイモン・アーロンあたりにも通じるLAらしいサウンド・メイクに朴訥とした歌声が沁みる、オーガニックなケヴィン・サンドブルーム版も、末永く後世に聴き継がれてほしいですね。 17. Tristeza / Connie Evingson サバービアを象徴するような、というか90年代の東京を象徴する名曲といっても過言ではありません。邦題は「悲しみよさようなら」。もちろんセルメン・ヴァージョンで人気を博しましたが、今までにもアストラッド・ジルベルト&ワルター・ワンダレイ、エリス・レジーナ、エルザ・ソアレス、フリーチャ・カウフェルト、ギミックス、ジャック・パーネル、スザンナ・マッコールなど、ここには書ききれないほどのヴァージョンが、橋本さんの数々のコンピに収録されてきました。聴けばどこか切なくて、甘酸っぱい記憶を思い起こすような、まさに時を越えた名曲ですね。ここではアメリカのジャズ・ヴォーカリスト、コニー・エヴィングソンによる多幸感に満ち溢れたジャズ・サンバ・ヴァージョンがコンピのクライマックスを盛り上げます。 18. Let's Get Lost / Dorian Devins サバービア・ファンを泣かせる流れです(笑)。やはり「Let's Get Lost」といえば、チェット・ベイカーのドキュメンタリー・フィルムのタイトルにもなっているように、彼の生涯の代表曲といっても異論はないでしょう。個人的にはこの曲のフレーズを聴くと、チェットのオリジナル・ヴァージョン(ラス・フリーマンのピアノも逸品!)がオープニングを飾ったフリー・ソウル・シリーズの『トラヴェル』を思い出します。ここでは、ニューヨークのジャズ・ヴォーカリスト、ドリアン・デヴィンスによる知られざれるデビュー・アルバムよりセレクトされています。ほどよくスウィングされたくつろいだ雰囲気の中で、彼女の大人びた歌声が響きます。コンピのラストではありますが、まだ何か素敵なことが起こりそうな、これから素敵な夜が始まる、そんな予感さえ漂わせるナンバーです。 |
プロフィール
編集者/選曲家/DJ/プロデューサー。サバービア・ファクトリー主宰。渋谷・公園通りの「カフェ・アプレミディ」「アプレミディ・グラン・クリュ」「アプレミディ・セレソン」店主。『フリー・ソウル』『メロウ・ビーツ』『アプレミディ』『ジャズ・シュプリーム』シリーズなど、選曲を手がけたコンピCDは230枚を越える。NTTドコモ/au/ソフトバンクで携帯サイト「Apres-midi Mobile」、USENで音楽放送チャンネル「usen for Cafe Apres-midi」を監修・制作。著書に「Suburbia Suite」「公園通りみぎひだり」「公園通りの午後」「公園通りに吹く風は」「公園通りの春夏秋冬」などがある。
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