ラフマニノフの演奏には30年前から魂を売り渡しております。当時のレコ芸月評に搦め手からの演奏とあったが，そんなことはない。美に対するカラヤンの異常な感覚がたっぷり堪能できる。2楽章第3部の弦，そして最終楽章コーダの異様なスローテンポなどなど，聞き所満載。ワイセンベルクもハードボイルドかつクリスタルな響きで，スタイリッシュ！

ﾗﾌﾏﾆﾉﾌのこの曲子供の頃はよく聴いたが甘さが鼻についてその後敬遠、しかし最近なぜかﾂｲﾒﾙとかｸﾞﾘﾓｰとかよく聴く、年のせいか。ﾘﾋﾃﾙのﾍｳﾞｨｰな演奏もﾌｨﾙﾑﾉﾜｰﾙみたいで確かに男っぽくていいなあ。ﾁｬｲｺはｶﾗﾔﾝ流の堂々たるいい意味でのｻﾛﾝ音楽風。こんな風にするひとはいない(元々そんな曲なんだろうけどね)。ﾘﾋﾃﾙもそれに乗ったみたい。両巨匠の歴史的記録だけではないｴｳﾞｧｰｸﾞﾘｰﾝ的な魅力と価値も十分にありますね。

ラフマニノフが最高。他の演奏録音に見られる様にオケが単なるピアノ伴奏に留まっていません。美しい旋律あれば全力で演奏し、盛り上がるところあれば爆演。ワイセンベルクの硬質クリアな音と共に今は無きカラヤン/BPOサウンドが展開。対し、同曲アバド/BPO盤は聞くに値しない。

ラフマニノフが最高。他の演奏録音に見られる様にオケが単なるピアノ伴奏に留まっていません。美しい旋律あれば全力で演奏し、盛り上がるところあれば爆演。ワイセンベルクの硬質クリアな音と共に今は無きカラヤン＝BPOサウンドが展開。他の演奏は聴けません。この価格は極めてお買い得。

非常に美しい流れに酔いしれる１枚です。ラフマニノフの2番は必聴の一言に尽きます。

演奏自体は、まずまずの出来でしょうが、多分に伴奏の出来の良さが光っています（特にラフマニノフ）。今回は、ＳＡＣＤマルチ再生で聴くピアノが大変すばらしく、音像の定位がピタッときまっており、録音の良さに感動しました。

チャイコフスキーはチャイコン優勝の直後の異常な熱気の中で録音されたという感じはします。しかし、どちらの曲もオケ＆指揮者が異常なハイテンションを示していると思います。ラフマニノフの出だしの弦のうねりは同曲中最高の演奏です。ピアノには巨匠の風格までは感じられません。ＳＡＣＤになっての音の改善に期待します。

初めて聞いたラフマニノフの2番コンチェルトがこれだった。25年前の中１のときだった。第2楽章をここまでロマンティックにやってくれれば文句はない。当時ワイゼンベルグは、小沢と組んでガーシュインをやったりなかなかの売れ線だった。

昔、LPを友人から借りた思い出あり。カラヤン先生の録音の中ではこれが一番と思ってます。しかし懐かしいな〜。

このラフマニノフ2番はなぜか評価が低い。これ以上の演奏はないと思うのだが。あまりにもロマンチックすぎて過小評価されているのかも知れない。私が中学生の時買ったLPもこのカップリングだった。チャイコフスキーは他にも良い演奏があるから星の数はラフマニノフだけに該当。