Tchaikovsky / Rachmaninov

Tchaikovsky / Rachmaninov レビュー一覧

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106件
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  • 本盤には、リヒテルによるラフマニノフのピアノ協奏曲...

    投稿日:2011/05/08

    本盤には、リヒテルによるラフマニノフのピアノ協奏曲第2番とチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番がおさめられている。このうち、ラフマニノフについては、初CD化の際には、プロコフィエフのピアノ協奏曲第3番とのカプリングであったと記憶している。というのも、バックが同じヴィスロツキ&ワルシャワ・フィルであるからであり、協奏曲の演奏はピアニストだけでなく、指揮者やオーケストラがあってこそ成り立つことに鑑みれば、いくら人気曲どうしのカプリングとは言え、本盤のようなカプリングについては若干の疑問を感じざるを得ないことを冒頭に付記しておきたい。演奏については、何と言ってもラフマニノフがダントツの超名演だ。今から50年以上も前の録音ではあるが、現在でも同曲演奏史上最高峰の名演の地位を譲っていないのは驚異的ですらある。本演奏では、とにかくリヒテルのピアノが素晴らしい。同曲はロシア風のメランコリックな抒情に満ち溢れた名旋律に彩られた楽曲であるが、リヒテルは豊かな情感を湛えつつ、いささかも哀嘆調には陥らず常に格調の高い演奏を繰り広げていると言える。超絶的な技量は当然のことであるが、強靭な打鍵から繊細なピアニッシモに至るまで表現力の幅は桁外れに広い。スケールも極めて雄大であり、その巨木のような雄渾さはあたかも悠久の大地ロシアを思わせるほどだ。ヴィスロツキ&ワルシャワ・フィルの演奏も、いささかも華美に走らない飾り気のない演奏を展開しているが、その質実剛健とも言うべき名演奏は、リヒテルの素晴らしいピアノを引き立てるのに大きく貢献しているのを忘れてはならない。他方、チャイコフスキーについては、ラフマニノフのように同曲演奏史上最高の名演とまでは言い難いが、それでも名演との評価をするのにいささかの躊躇をするものではない。指揮はカラヤンであり、オーケストラはウィーン交響楽団。ベルリン・フィルではないのは残念であるが、これは契約の関係で致し方がなかったのかもしれない。いずれにしても、これは典型的な競争曲になっていると言える。リヒテルとカラヤンというとてつもない大物芸術家どうしが火花を散らし合う演奏。絢爛豪華なチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番だけに、実にスリリングで面白く聴くことが可能であると言える。カラヤンは、本盤のリヒテルのほか、ワイセンベルク、ベルマン、キーシンとともに同曲を録音しているが、ピアニストと対等な立場でいわゆる協奏曲の醍醐味とも評価し得る競争的な演奏を繰り広げたのは本演奏だけであったと言えるだろう。録音は、従来盤ではチャイコフスキーは比較的満足できる音質であったが、ラフマニノフはやや不満が残る音質であった。その後、SHM−CD盤が発売された際には、ラフマニノフもかなり音質改善がなされ、比較的満足できる音質になった。しかしながら、現在ではSHM−CD盤は入手難である。とりわけ、ラフマニノフについては同曲演奏史上最高の名演であり、今後SHM−CD盤の再発売、更には、シングルレイヤーによるSACD&SHM−CD盤での発売など、更なる高音質化を大いに望みたいと考える。

    つよしくん さん |40代

    6
  • 本盤には、リヒテルによるラフマニノフのピアノ協奏曲...

    投稿日:2011/06/20

    本盤には、リヒテルによるラフマニノフのピアノ協奏曲第2番とチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番がおさめられている。このうち、ラフマニノフについては、初CD化の際には、プロコフィエフのピアノ協奏曲第3番とのカプリングであったと記憶している。というのも、バックが同じヴィスロツキ&ワルシャワ・フィルであるからであり、協奏曲の演奏はピアニストだけでなく、指揮者やオーケストラがあってこそ成り立つことに鑑みれば、いくら人気曲どうしのカプリングとは言え、本盤のようなカプリングについては若干の疑問を感じざるを得ないことを冒頭に付記しておきたい。演奏については、何と言ってもラフマニノフがダントツの超名演だ。今から50年以上も前の録音ではあるが、現在でも同曲演奏史上最高峰の名演の地位を譲っていないのは驚異的ですらある。本演奏では、とにかくリヒテルのピアノが素晴らしい。同曲はロシア風のメランコリックな抒情に満ち溢れた名旋律に彩られた楽曲であるが、リヒテルは豊かな情感を湛えつつ、いささかも哀嘆調には陥らず常に格調の高い演奏を繰り広げていると言える。超絶的な技量は当然のことであるが、強靭な打鍵から繊細なピアニッシモに至るまで表現力の幅は桁外れに広い。スケールも極めて雄大であり、その巨木のような雄渾さはあたかも悠久の大地ロシアを思わせるほどだ。ヴィスロツキ&ワルシャワ・フィルの演奏も、いささかも華美に走らない飾り気のない演奏を展開しているが、その質実剛健とも言うべき名演奏は、リヒテルの素晴らしいピアノを引き立てるのに大きく貢献しているのを忘れてはならない。他方、チャイコフスキーについては、ラフマニノフのように同曲演奏史上最高の名演とまでは言い難いが、それでも名演との評価をするのにいささかの躊躇をするものではない。指揮はカラヤンであり、オーケストラはウィーン交響楽団。ベルリン・フィルではないのは残念であるが、これは契約の関係で致し方がなかったのかもしれない。いずれにしても、これは典型的な競争曲になっていると言える。リヒテルとカラヤンというとてつもない大物芸術家どうしが火花を散らし合う演奏。絢爛豪華なチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番だけに、実にスリリングで面白く聴くことが可能であると言える。カラヤンは、本盤のリヒテルのほか、ワイセンベルク、ベルマン、キーシンとともに同曲を録音しているが、ピアニストと対等な立場でいわゆる協奏曲の醍醐味とも評価し得る競争的な演奏を繰り広げたのは本演奏だけであったと言えるだろう。録音は、従来盤ではチャイコフスキーは比較的満足できる音質であったが、ラフマニノフはやや不満が残る音質であった。その後、SHM−CD盤が発売された際には、ラフマニノフもかなり音質改善がなされ、比較的満足できる音質になった。しかしながら、現在ではSHM−CD盤は入手難である。とりわけ、ラフマニノフについては同曲演奏史上最高の名演であり、今後SHM−CD盤の再発売、更には、シングルレイヤーによるSACD&SHM−CD盤での発売など、更なる高音質化を大いに望みたいと考える。

    つよしくん さん |40代

    5
  • 本音源に愛着があり、良い音質のCDを入手したい人や、...

    投稿日:2011/02/16

    本音源に愛着があり、良い音質のCDを入手したい人や、アナログから乗り換えを考えている人は、本盤ではなく、XRCD−SHM仕様をすすめます(どうしてもマルチに拘る人や併録のラフマニノフもほしい人は別にして)。XRCDに比べると本盤はまるでサロンミュージックのように軽く聴こえますので。

    ゆりぞう さん

    3
  • ハッキリ言って俺はラフ2という曲が嫌いだ!何かメソ...

    投稿日:2010/12/31

    ハッキリ言って俺はラフ2という曲が嫌いだ!何かメソメソして○○○の腐ったような印象を受けるから…しかしリヒテル版は例外別格だな。全然おクラシックじゃないし、お涙頂戴モンでもないもん。彼の奏でる崇高なピアノと言ったら、アナタ!

    便所の落書き さん

    3
  •  リヒテルのドイツものに首をひねることがある私であ...

    投稿日:2013/01/11

     リヒテルのドイツものに首をひねることがある私であるが、この曲目なら文句なし。ラフマニノフの暗い情感をここまで表現できている人はいないだろうし、チャイコフスキーもばりばり弾いていて気持ちよい。それぞれのバックも良い演奏をしている。

    remarkable さん

    2
  • 随分評価が分かれていて驚きましたが、自分は素晴らし...

    投稿日:2011/10/27

    随分評価が分かれていて驚きましたが、自分は素晴らしい!と評価します。もし指揮者もオケもソリストも名を伏せて聴かされたとしたら絶対驚愕しますよ!カラヤンのあまりにも高いネームバリューは純粋な音楽「鑑賞」にどうしても「干渉」してしまうんですかね。この2曲のカップリング盤は数多ありますが、ラフマニノフは大抵オケの音が大きすぎてピアノが聞こえないか逆にオケが貧弱で音がスカスカになるかで不満が生じるのですが、この盤はオケも濃厚で(カラヤンですから)ピアノもよく鳴っていて(ラフマニノフの冒頭の強打音は鳥肌もの)本当にバランスが絶妙で素晴らしい録音(EMIにしては上出来)だと思います。自分が聞いたラフ2録音では今のところ最高の演奏です。

    しょーぱん さん

    2
  • カラヤンの、カラヤンによる、カラヤンの為の協奏曲。...

    投稿日:2011/10/15

    カラヤンの、カラヤンによる、カラヤンの為の協奏曲。協奏曲には競争という意味は無いから、指揮者主導による完成度の高い協奏曲、私は大いに結構だと思う。しかし指揮者の権威も半世紀のうちに随分小粒なものになってしまった。アナログ黄金期のこの二大協奏曲は、カラヤン/ベルリンフィル、カラヤン/パリ管の良き時代の遺産だ。 カラヤンの手にかかるとラフマニノフのちょっとへんてこなオーケストレーションのお国言葉が、柳に風の如く揚々と磨き上げられ、国際標準の耳触りの良い音楽へと昇華される。超高級BGMと揶揄されようがそれは紛うことなく一流の音楽表現だ。ピアノの最右翼をラフマニノフ自作自演の「軽ろみ」とすれば、オーケストラの最右翼はこのカラヤン盤で寡聞にして未だこれを越えるものを知らない。素材としてのワイセンベルクの最上部分をカラヤンはうまく引き出して稀代の名演奏を実現している。イエス・キリスト教会のステンドグラスを背景にした美しいオリジナルジャケット写真が、時代の雰囲気を伝える。ちなみにこのオリジナルカップリングのフランクも隠れた名演だった。 カラヤンのチャイコフスキーは、後年、より耽美的な方向に向かうが、この時代は未だバランスの良い美学を示す。まさに大上段に振りかぶった虚飾の大伽藍とも言うべき、神々しいほどの禍々しさが素敵。パリ管の明るめの音色とワイセンベルクのクリスタルな美音がカラヤンの棒の下で幸福な邂逅を達成している。CDの価格は悲しくなる程安いが、アナログマスターがある限り、いずれハイレゾ化されて聴き継がれていくだろう。

    marco さん

    2
  • 芸術と曲芸の境界線!! 技術に於いて曲芸に極めて近...

    投稿日:2010/11/04

    芸術と曲芸の境界線!! 技術に於いて曲芸に極めて近く、内容に於いて極めて遠い。

    伊豆の西風 さん

    2
  • 「ルビジウム・カッティング」により、従来のCDでは...

    投稿日:2010/02/11

    「ルビジウム・カッティング」により、従来のCDでは得られなかった鮮明かつ自然な音を再現していると商品には記載されている。確かに、音自体はクリアにはなっているものの、音の伸びがなくなっており、またやせ細った音となっており、音楽として大事なものが、欠けてしまっている。大変残念なことである。これから新たに購入する方は、従来盤の方を購入することを薦める。

    ジュン さん

    2
  • チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番とラフマニノフ...

    投稿日:2009/09/27

    チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番とラフマニノフのピアノ協奏曲第2番と言う、ロシア作曲家の人気のあるピアノ協奏曲2曲をリヒテルのピアノでカップリングしているところが、この盤の売りだ。 カラヤンとのチャイコフスキーでは、カラヤンは音を引き伸ばし、リヒテルが何処まで付いて来るか試しているようなところがある。もしリヒテルが人一倍確りしたリズムの持ち主でなかったならば演奏はもっと崩れたものになっていただろう。しかし、リヒテルはカラヤンの挑戦に持ち堪えており、自分の音楽を奏でている。この演奏はこの曲の最も輝かしい演奏ではないかも知れないが、もっとも美しい演奏だ。カラヤンの遅目のテンポが、彼の意図とは別にリヒテルのピアノの美質をじっくり堪能する機会を与えてくれた事になる。リヒテルはこの録音でベーゼンドルファーを弾いているのではないだろうか?それに山場でのリヒテルの燃焼度も高く感動的だ。2楽章始めのフルートソロで音程が悪いのは少し気になるが・・・ ラフマニノフでは大分様子が異なる。リヒテルの演奏は基本的な解釈では数ヶ月前に録音されたザンデルリング指揮レニングラード・フィルの演奏と同じなのだが、ここではオーケストラと指揮者の技術的限界のために相当手加減した演奏になっている。録音の物理条件はずっと良いのだが、オーケストラ演奏全く脇役になってしまっていて、協奏曲としては片肺飛行のような状態だ。ヴィスロツキの指揮は真面目で低俗さはないが、如何せん、定見もないようだ。なお、この録音では3楽章終りで第2主題が高らかに謳われるところでのピアノは通常の楽譜通りの演奏になっていて、ワルシャワでは真正な楽譜が手に入った事を伺わせる。 この録音のオリジナルのLPでは協奏曲に引続き録音されたラフマニノフの前奏曲が6曲カップリングされていて、それがこのLPの魅力だったのだが、このCDのカップリングではそれが聞けない。

    Sagittarius さん

    2

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