Sibelius / Grieg レビュー一覧

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商品ユーザーレビュー

21件
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  • 戦略的で意欲的な演奏を提供してくれる素晴らしい団体...

    投稿日:2010/08/09

    戦略的で意欲的な演奏を提供してくれる素晴らしい団体。「情報量」の領域で弦四の概念を変えてしまったスーパーユニット。様式形式を遵守する(ここまでやると嫌がらせのレベルだが(笑))にもかかわらず、その枠の中で可能性をしゃぶりつくすかのように好き勝手をやりつくす。「伝統」とか「理論」とかを重視することで、クラシックの伝統を重んじていると錯覚している聴き手達を徹底的にムカつかせる痛快なユニット。誰かが「チョイ悪」と書いていましたが、まさに本質を射抜いた適切な指摘だと思う。徹底的に知を揺さぶりをかける精神のアウトロー。彼らは常に「視点」を持つ。これが素晴らしい。バルトークもショスタコもバッハも他の団体では絶対に真似できない自由で高度な演奏を聴かせてくれる。現在自分達のやりたい録音が比較的自由にやれるのは、室内楽ではエマーソンQとミロQ(彼らは自分達で勝手にやってるだけだが、そこが素晴らしい)ぐらいのものだ。この北欧の作品を集めたコンセプトアルバムも素晴らしい。白眉はニールセン。これは「秘曲」で紹介されているが、これは良くない。一部の暗号を組み込んだ儀式としての音楽は別として、「秘曲」とはだいたい凡庸な曲が多い(だから秘めなければならないそうだが)。この曲は違う。『アンダンテ・ラメントーソ』はニールセンの最高傑作の一つ。北欧音楽の最高峰を行く傑作。構成、構造、原理、実に良く書けている曲です。しかも演奏が素晴らしい。要素を特化して独自の表現を聴かせたバルトークやウェーベルン、一時期おとなしかったが、理屈は完璧だがやっていること自体は全編危険極まる反則技の応酬で、弦四のユニットで最強のバッハを目指したその意欲。そのユニットが雰囲気と表層を整理して、骨格と構成でシベリウス、グリーク、ニールセンを解体していく凄さ。このユニットは他の団体と同じことはやらない。必ず自分達の方法論を貫く(その点はミロQも似ている)。表層的な技術なら若手の方が凄いが、様式と構造、原理まで含めると、メロスQと絶頂期のブランディスQ以降の、最高のユニットの一つであることに間違いない。DGは現在メタメタになってしまい迷走を極めているが、それでも、まだ良心的な部分が残っている。エマーソンQやツィメルマンの録音がそれを証明している。

    ひのき饅頭 さん

    5
  • 尾高忠明&札幌交響楽団による北欧の管弦楽曲集の第2...

    投稿日:2011/01/01

    尾高忠明&札幌交響楽団による北欧の管弦楽曲集の第2弾であるが、これらの作品の魅力を存分に味わうことができる素晴らしい名演だ。第1弾とは異なり、選曲は実に渋い。グリーグ作曲の抒情組曲から4曲を抜粋した管弦楽編曲版にはじまり、グリーグ&シベリウスの二つの悲しい旋律と二つの荘重な旋律の対比、そしてシベリウスの中期の交響詩を2曲並べた後、シベリウスの最晩年の小品で締めるというラインナップである。いずれも両作曲家による傑作ではあるが、作品の認知度からすれば、必ずしも有名作品とは言い難いところ。ところが、尾高は、これらの作品の聴かせどころのツボを心得た、実に見事な演奏を行っていると言える。これらの楽曲が有する北欧風の旋律を清澄な美しさで歌いあげているのは実に感動的であり、それでいて、例えば、抒情組曲のトロルの行進や、夜の騎行と日の出の冒頭などのように、力強さにおいてもいささかの不足もない。札幌交響楽団も、尾高の指揮の下、最高のパフォーマンスを示していると言える。日本の一地方のオーケストラが、これだけの技量を持つのようになったことに、深い感慨を覚えた次第だ。録音も、マルチチャンネル付きのSACDであり、その極上の高音質録音は、本盤の価値を高めるのに大きく貢献している。

    つよしくん さん |40代

    3
  • 北欧好きの私が何気なくネットサーフィンで見つけ、迷...

    投稿日:2009/08/03

    北欧好きの私が何気なくネットサーフィンで見つけ、迷わず購入したこのアルバム。最近よくある地方オケのセッション録音CDのように余計な残響がなく、とてもシンプル。ハイブリッドCDでクリアな音質もよい。聴くたびに良さを実感。 なんだか日本のオケの音じゃないみたいな・・・弦楽の響きに非常に特徴がある。一言で言うと…寒い、ひんやりとした空気感。まるで北欧のオケのよう。北海道のヨーロッパ的…いや北欧的な気候がこのような音を作っているのだろうか。 日本の地方オケで(在京のメジャーオケでも)、これだけの演奏を聴かせるところは、そうないと思った。札響、本当に恐るべしです。 どの曲も、尾高さんらしく、とてもオーソドックス、かつ深い譜読みの現われというか、鳴らすところは鳴らし、しっとりさせるところはしっとりして、全体的にいい感じです。あまりの名曲揃いだが、これらをあえてCD録音しようという、尾高さんの戦略は、大成功ですね。 この夏、買いの一品です。

    クラシっ子 さん

    3
  • 『北の大地から発信する雄大かつ清新な北欧音楽』のキ...

    投稿日:2011/07/11

    『北の大地から発信する雄大かつ清新な北欧音楽』のキャッチコピーがすべてを物語っているように思います。収録曲はお馴染みの名曲ぞろいで,演奏も確信に満ちた気高さを感じます。ところで,些末なことですが,当サイトではライブ盤と標記されておりますが,帯を読む限りライブ翌日の収録のようですね。失礼しました。いずれにせよ優秀録音の名演奏であることに異論はありません。グッジョブです!

    ニッパー君 さん |40代

    2
  • レコード芸術では特選盤になっています。札響ファンと...

    投稿日:2011/01/30

    レコード芸術では特選盤になっています。札響ファンとしてはすぐに聴かなきゃいけないのですが、知らない曲が多く躊躇していました。しかし、これは購入して大満足。レコード芸術で特選盤の理由がよく分かりました。録音が良く、札響の音が非常に充実していて、とにかく素晴らしいです。札響は中欧、北欧の曲のスペシャリストというわけでもないのですが、なんでこんなに雰囲気が出るんだろう…と感激しています。吸い込まれる様に聴き込んでしまったというか。チェロの石川さんの演奏がこれまた良くて…北の雪景色が目に浮ぶようです。知らない曲ばかりで購入を躊躇している方がいれば是非是非ご購入をどうぞ。損しないと思います。本当にお薦めです。

    安曇野のカラヤン さん |40代

    2
  • 素晴らしい名演だ。何よりも、札幌交響楽団の健闘を讃...

    投稿日:2011/01/02

    素晴らしい名演だ。何よりも、札幌交響楽団の健闘を讃えたい。10年ほど前までは、地方のオーケストラなど、大阪フィルを除けば、きわめてお寒い限りであったのだが、最近では、この札幌交響楽団も含め、力量的にも大幅な底上げがなされてきているように思う。その成果の一つが本盤であり、先ず技術的には問題なし。芸術的にも、尾高忠明の指揮の下、実に感動的な音楽を奏でていると言える。次いで、マルチチャンネル付きのSACDによる極上の高音質録音を評価したい。北欧の清澄な音楽には、臨場感溢れる音場が最適であるが、本盤の極上の高音質は、あたかも北欧を吹く一陣の風の如くである。特に、ペールギュント組曲のオーゼの死やソルヴェイグの歌の弦楽器の美しさは、筆舌には尽くしがたい素晴らしさだ。そして、選曲の妙と尾高の指揮の素晴らしさを高く評価したい。第2集と比較すると、グリーグ&シベリウスの超有名曲をおさめているのも好企画である。それだけに、指揮の質を問われるが、尾高の指揮も、オーゾドックスなアプローチではあるものの、聴かせどころのツボを心得た巧みなものであり、聴きなれたこれらの各曲を実に感動的に味わうことができたことを評価したい。

    つよしくん さん |40代

    2
  • 最近BSで放送されたN響定期公演でも巨匠の風格を漂わ...

    投稿日:2010/06/27

    最近BSで放送されたN響定期公演でも巨匠の風格を漂わせた演奏を聴かせ、今この指揮者は充実の時を迎えていると感じましたが、本SACDも全く同様の感想を持ちました。自然体なのにスケールが大きく力感にも溢れ、そして細部にまでしっかり神経の行き届いた表情豊かな演奏は、北欧の音楽の素晴らしさを満喫させてくれます。またセッションで入念に録られた録音もホールの響きの美しさを余すところなく捉えています。余談ながらもうすぐ尾高さんは新国立劇場のオペラ芸術監督に就任されますが、ぜひオペラも聴いてみたいと思います。

    好事家 さん

    2
  • 遅ればせながら6月に発売された札響尾高先生の「グ...

    投稿日:2009/09/12

    遅ればせながら6月に発売された札響尾高先生の「グリーグ・シベリウスアルバム」ようやく聴きました。クラシっ子様のレビューの通りですね。どの曲も、札響、尾高、kitara、札幌の空気などなどが一体となった素晴らしいアルバムです。特に良かったのは、シベリウスの「悲しきワルツ」「トゥオネラの白鳥」。悲しきワルツは、この曲でなかなかワルツを感じることがなかったのですが、初めてワルツを感じることができました。また「トゥオネラの白鳥」は、もうフィンランドの情景が目に浮ぶ様な情感溢れる素晴らしい演奏です。海外のヴィルトオーソオーケストラにできない響きがここにあると思います。余計なところがなくて筋肉質でもあり、それでいて優雅でもあり、蛇足かもしれませんがレコード芸術誌では準特選だったと思います。欲を言えばセッションではなくライブをベースにしているともっと良かったかなと。

    安曇野のカラヤン さん |40代

    2
  • 3曲とも初めて聴く曲でした。グリーグ、シベリウス良...

    投稿日:2006/04/28

    3曲とも初めて聴く曲でした。グリーグ、シベリウス良かったです。特にグリーグには惹き込まれるものがありました。ニールセンはHMVのレビューで”秘曲”とあったので、興味津々でしたが、聴いた後の正直な感想は「うーん。こんなものか?」でした。期待が大き過ぎたのかもしれません。グリーグ、シベリウスを聴くだけでも価値ある1枚と思います。

    まつ さん

    2
  • 演奏のよさもさることながら、恐ろしい録音です。半世...

    投稿日:2014/07/13

    演奏のよさもさることながら、恐ろしい録音です。半世紀近くクラシックを聴いてきましたが、ここまで録れるのですね。

    チッチ さん

    1

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ありがとうございました

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