『パルミラのアウレリアーノ』全曲　ペレス＝シエッラ＆ヴィルトゥオージ・ブルネンシス、ホアン・フランシスコ・ガテル、M.ヴィオッティ、他（2017　ステレオ）（3CD）

ロッシーニ：歌劇『パルミラのアウレリアーノ』

1813年に初演された歌劇『パルミラのアウレリアーノ』は、ロッシーニがカストラートを想定して書いた唯一の作品として知られています（現在ではそのアルサーチェ役をカウンター・テナーかメゾ・ソプラノが歌います）。実際の史実に基づいたローマ帝国における戦いと愛の物語に、ロッシーニは素晴らしい曲を付けました。残念ながら歌手たちの不調などのもあり、初演は成功することがなく、落胆したロッシーニは、人々が誉めてくれた音楽を他の作品に転用することにしました。この転用が最もわかりやすいのは序曲でしょう。ロッシーニはほとんど変更することなく、そのまま『セヴィリャの理髪師』に用いた他、少し手直しを加えて『英国女王エリザベッタ』にも用いています。他にもアリアや二重唱にいくつかの転用が認められます。
　1980年に復活蘇演が行われて以来、演奏機会が増えた作品でもあり、この第29回ロッシーニ音楽祭での公演も優れた歌手たちを起用、素晴らしい演奏が行われました。（輸入元情報）

【収録情報】
● ロッシーニ：歌劇『パルミラのアウレリアーノ』全曲

　アルレリアーノ…ホアン・フランシスコ・ガテル（テノール）
　ゼノビア…シルヴィア・ダッラ・ベネッタ（ソプラノ）
　アルサーチェ…マリーナ・ヴィオッティ（メゾ・ソプラノ）
　プブリア…アナ・ヴィクトリア・ピッツ（メゾ・ソプラノ）
　オラスペ…シェー・シャン（テノール）
　リチニオ…チェン・チューヤン（バス）
　高僧…アンデルジャノフ・バウルジャン（バス）
　ポズナン・カメラータ・バッハ合唱団
　ヴィルトゥオージ・ブルネンシス
　ホセ・ミゲル・ペレス＝シエッラ（指揮）

　録音時期：2017年7月12,14,22日
　録音場所：ドイツ、バート・ヴィルトバート、トリンクハレ（第29回ロッシーニ音楽祭）
　録音方式：ステレオ（デジタル／ライヴ）