バレエ&ダンス
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バレエ&ダンス レビュー一覧 7ページ目

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商品ユーザーレビュー

349件
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  • 当初ロミオに予定されていたポルーニンを念頭にした映...

    投稿日:2013/03/20

    当初ロミオに予定されていたポルーニンを念頭にした映像化・商品化の計画だったと思われるが、この公演を目前にした突然の退団で、ポルーニンのロミオの映像が残せなかったのは惜しまれる。 しかしながら代役とつとめたボネッリが、穴を埋めて余りある好演で「ロミジュリ」のファーストチョイスにもふさわしい、完成度の高い映像に仕上がったと思う。ボネッリの甘いマスクと気品は、なんでも「王子様風」になってしまうかと思いきや、これほど等身大で生身の「青年ロミオ」が生まれるとは予想していなかった。 今回の映像では(ポルーニンを予定したせいか)ロミオのアップがやけに多いこともあり、ボネッリの細やかで的確な表情が手に取るようにわかるが、そこには「作りもの」めいたところが皆無で、殊にタイボルト殺害を決意する場面での、あたかもボネッリ自身の悲しみと怒りとも思える表現は圧巻といえるだろう。 カスバートソンは清楚で美しいジュリエット、序盤メイクのせいもあってか「少女」に見えにくいのは残念だが、ボネッリ同様に大仰な表情づけがなく、寝室でのロミオとの別れから幕切れまでの悲痛な表現は、一貫していてなおかつ哀しい美しさを放つ。ロイヤルの女性ダンサーの中では比較的上背のあるカスバートソンだが、ボネッリのサポートが盤石なので安心して観ていられるのもよい。 ガートサイドの苦み走ったタイボルトも、粗暴に振る舞うこと無く品格のある威圧感や敵対心を表現して、主役の二人とのバランスも好ましい。(それでも「タイボルトの死」での目を見開いたままの死にっぷりは、キャピュレット夫人の狂乱ぶりともども凄絶) キャンベルのマーキュシオは素晴らしく軽快な技の冴えを見せる一方、コミカルな表現が控えめで、悲劇の中にキャラクターが埋もれ気味だがベンヴォーリオ、乳母といったキャラクターも抑え目で全体として陰りを帯びた、悲劇性の強い映像に仕上がっていると思う。 映像は非常に美しく、特に遠景の立体感さえ感じさせる精緻さは見事、音質もきわめて良好。映画館のスクリーンを前提としたと思われるカメラワークで、全景とアップの多用が目立ちダンサーの細かな表情の変化から、群舞の全体の動きまでよく見せてくれる一方、ダンスの部分ではしっかりとダンサーの全身像を捉えてストレスを感じさせないカット割りのセンスは絶妙。 ワーズワースのバレエのスペシャリストらしい、丁寧な音楽づくりも好ましい。(第2幕のバンダがやけに荒々しいのは不思議だが) 日本語字幕付きの特典映像(ドキュメンタリーと、決闘シーンのメイキング)も充実していて、マクミラン版「ロミジュリ」の良い手引きとなろう。ロイヤルでのこの演目は、既に複数の優れた上演が映像化されているが、この一枚はまず最初に推したい素晴らしい完成度といえるだろう。

    天然芝 さん

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  • よく言えばオーソドックス、セットや衣装も豪華絢爛で...

    投稿日:2013/01/22

    よく言えばオーソドックス、セットや衣装も豪華絢爛で安心して見られる「くるみ割り」がマリインスキーのこの版だろう。映像で比較してしまうと、ロイヤルの濃厚なドラマや、ボリショイのダイナミックな舞踊の洪水に比べて物足りなさは感じてしまうけれども、こういった「くるみ割り」も大事なのだろうと思う。 ゲルギエフの指揮も、今回は至って普通(?) 普通じゃないのがカメラワークで、やたらせわしなく動き回るカメラとアップの多用(バレエなのに足元の映らないアップ・・)更には唐突なゲルギエフのどアップには、子供でなくともびっくりさせられる。 主役の二人に関しては、予想以上の出来だったボリショイのペアの映像が強く印象に残っているせいか、悪くは無いがちょっと物足りない感も・・・ソロのパートはいいとして、リフトの場面では荷物の上げ下ろしに見えてしまったり・・・二人の相性もあるかもしれないが、マリインスキーのトップダンサーという期待は幾分満たされない部分もあった。 どちらかというと、ほのぼのと楽しみたいプロダクションだっただけに、忙しすぎて集中力を削ぐカメラが、なんとも残念な内容になってしまった。

    天然芝 さん

    1
  • 私は、モスクワ・クラシカル・バレエという団体を知ら...

    投稿日:2012/11/28

    私は、モスクワ・クラシカル・バレエという団体を知らなかった。好奇心の強い私である。そこで、この映像を買って、とにかく観ることにした。そして、映像を再生して驚いた、否、笑ってしまった。とにかく、この映像は、笑いを誘うという意味で、楽しめるのである。例えば、最終の場面である。悪魔ロットバルトは死んでしまう。上から幕が降りてくる。ここまでは、通常、よくあるシーンである。でも、この映像では、死んだはずのロットバルトの足の先端が、幕が下がるのと同期して動くのである。なぜって、そのまま幕が降りてしまうと、客席から観た場合、死んだロットバルトの足の先端がニョキっと幕の外(客席側)に出て、世にも珍しいラストシーンになってしまうからである。ロットバルトを演じたバレーダンサーにとってみれば、足を引っこめなければならなかった、換言すれば、ロットバルト演ずるバレーダンサーが倒れた(死んだ)位置が悪すぎたのである。この種の「傷」がこの映像には、あちこちにある。私は本映像を買って一週間ほど、笑いがおさまらなかった。そのよう意味で、本映像は面白かった(おかしかった)。さらに、失笑をさそう映像を購入した自分にも失笑した。でも良く考えれば、このバレー映像の価値は、バレースクールを主催する先生が、自分のスクールの発表会で「白鳥の湖」を取り上げようとする場合、参考になる情報が沢山、込められているのではないかと思う。決して、「白鳥の湖」を鑑賞する映像ではない。しかし、「白鳥の湖」というよりも「バレーの舞台」というものを学ぶことのできる映像であると思う。決して、世の優れたバレー団の公演記録を観ることのみが学びの方法とは限るまい。

    ミュンシュ さん

    0
  •  さすが初演バレエ団のプライド、装置もコール・ド・...

    投稿日:2012/10/08

     さすが初演バレエ団のプライド、装置もコール・ド・バレエも素晴らしいが、ヒロイン、ジゼル役のプジョルが少し厳つい。パリオペラ座にはもっと華奢なジゼルのイメージに近い人がいないのか。ただしこのDVDの第1幕パ・ド・ドゥ・デ・ペイザンの2人は数あるジゼルの盤の中でもベストであると思う。これについては星5個に相当する。まことに素晴らしい。しかし音楽に関しては、パリオペラ座のオケは他の方も指摘しているように、昔から(シューリヒト指揮のモーツアルトも然り)いつも物足りない。

    C.G.A さん |60代

    0
  • 曲・演奏・録音の三拍子揃った名盤。いずれも20世紀...

    投稿日:2012/08/13

    曲・演奏・録音の三拍子揃った名盤。いずれも20世紀のバレエ音楽で、豊かな楽想、切れの良いリズム等々聴いていて本当に幸せになれる。録音当時はまだ馴染の無い曲だったからか?1961年というのが信じられない超優秀録音。これが1,000円足らずで買えるとは本当にありがたい。

    影の王子 さん |40代

    0
  • ワイノーネン版は最近ゲルギーの指揮で新たに録画され...

    投稿日:2012/08/07

    ワイノーネン版は最近ゲルギーの指揮で新たに録画されたようだが、レジニナとバラーノフのコンビにバレー音楽指揮の神様フェドトフによるこのDVDが絶対に良い。踊りもこちらがレベルが高い。それとカメラワークが秀逸で鑑賞しやすい。なぜブルーレイで出さないのか、ハイビジョン録画なのだから可能なはずだが。

    fann さん

    3
  • 火の鳥が4点、ハルサイが2点の平均3点。録音・録画の...

    投稿日:2012/07/08

    火の鳥が4点、ハルサイが2点の平均3点。録音・録画の点の減点は会場の咳払いがうるさいこととホルンが弱いこと。マイクのセッティングの問題と思われる。カメラがどこを取りたいのか、よくわからないことは準備不足か腕の問題か。振り付け・演出の面から見ると火の鳥はオーソドックスなため安心して見れた(カスチェイがいいね)。別にウィーン・フィルとの演奏とセットで見ると、又別な興味も。ハルサイは舞台上のドタバタ感が気になった。一番の問題が、オケのアクセントポイントと舞踏のステップポイントがずれること。弱拍で踏み込む音が入るため、音楽のみで楽しむ時とは違うポリリズムが楽しめる(笑)。息を呑むようなゲネラルパウゼの間、ドタバタという足音。あまり音楽に合わせるという意識がないようで、全体がバラバラ。全体での振り付けがずれるのも気になる。演出なのか、お国柄なのか、ある意味では興味深い。ゲルちゃんの演奏で、最後のゲネラルパウゼがかなり長いことが、具体的に舞台上で確認できる点は◎。CDでも不満だった、本気で全力のゲルちゃんのハルサイが聴いてみたい。

    tomorrowsky さん |40代

    0
  • ショパンの名曲をグラズノフがオーケストレーションし...

    投稿日:2012/07/02

    ショパンの名曲をグラズノフがオーケストレーションし、フォーキンが振り付けをした『ショピニアーナ』。 この映画は1977年の制作でボリショイ劇場バレエ団と、この作品がデビューとなったナタリーヤ・ベスメルトノワが踊っている。 90年代初頭のベスメルトノワを観てバレエが好きになったが、『ショピニアーナ』は特に物語もない形の連続のような作品なのでベスメルトノワもあまり生き生きとしていない(個性が発揮出来ていない)ように思えた。

    ユローヂィヴィ さん

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  • 極めて、感動的な「ジゼル」であった。収録時期からも...

    投稿日:2012/06/21

    極めて、感動的な「ジゼル」であった。収録時期からもわかるように、録画も音も決して良いとは言えない。しかし、この「ジゼル」には、時代を超えて迫ってくる、そして訴えかけてくるものがある。それは、現代のハイテクとは次元の異なる、言葉では言いつくせない性質のものである。芸術の神髄に触れた実感と、感動に起因した感涙を覚えるのみであった。 あえて言えば、マーゴット・フォンティンとともに20世紀を代表する世界的バレリーナであったカルラ・フラッチ、彼女が演じるジゼル役であるが、特に、第1幕における可憐さ、第2幕の妖艶さは、映像を観て初めて感じるものであり、理知的で格調が高い。 一方、決して体格に恵まれているとは言えなかった不世出のバレーダンサー、アルブレヒト役を演じるヌレエフのシャープな踊りには、言葉が出なかった。アルブレヒトがジゼルに永久の別れを告げるシーンでは、他の映像あるいは録音には使われることのない、切々とした音楽が追加される。そして、その音楽の「やるせなさ」を表現するかのように、祈りをささげるように動くヌレエフの姿があった。そこに表現されるヌレエフの悲しみ・悔いの表情などは、観ている私自信も身につまされた。さすがであった。 群舞(コール・ド・バレー)も、フラッチとヌレエフに、文字通り「鼓舞」されている様子が一見してわかり、極めて美しかった。 その他、気付いたことを列記する。 一つ目は、会場にいる観客の自制心が画像に表現されている。例えば、拍手が起こっても、拍手すべきではないところでは、「しぃ」と言う、拍手を押しとどめる声が、度々、聞こえる。このバレー公演に足を運んだ人は、本当に芸術を愛していたのだということが分かる。 二つ目は、10分以上にわたって収録されているカーテンコールである。帰ろうとしない観客の絶大な拍手と、観客によって舞台に投げ込まれた沢山の花束、そのなかでフラッチとヌレエフの達成感あふれる表情が印象に残った。観客が焚いたと思われるカメラのフラッシュ、これが気になる人もいるかもしれない。しかし、これもライブ映像ならではであろう。私に関しては、さして気にはならなかった。 三つ目は、当時としては最高とも思われる、かつ芸術性に富んだカメラワークである。フラッチには、映画版のジゼルも残されているが、バレーには、やはり、本映像のようなライブが相応しく、当日の会場を支配している緊張感を、見事に捉えきっていた。 収録時間は125分である。通常、「ジゼル」の収録時間は115分程度であるので、約10分間長い。それは、別れのシーンの追加と、カーテンコールを十分に収録しているためである。 その他、カラ―ではあるが画質は粗い。映像については、最終場面で、誰かが、カメラの前を通ったと思われ、一瞬、暗くなるところがある。サラウンドの音声も選択できるが、過大な期待はしないほうが良い。また、若干、画像、音声にノイズが入るところがある。しかし、上記、いずれも、鑑賞に支障はないレベルである。 やはり、本映像は価値は、芸術性であろう。 少なくとも、私が観てきた「ジゼル」のなかでも、すばらしい演出、踊り、音楽であった。

    ミュンシュ さん

    3
  • ボリショイのグリゴローヴィチ振付の作品といえば、80...

    投稿日:2012/04/06

    ボリショイのグリゴローヴィチ振付の作品といえば、80年代末ごろに一斉に映像化されたものがあり、 「くるみ割り」もアルヒーポワ&ムハメドフという強力なキャストによる素晴らしい公演が残されている。 今回はカプツォーワとオフチェレンコというフレッシュな組み合わせ。 グリゴローヴィチ版では、マリーが金平糖のパートも通しで踊るのだが、カプツォーワは可憐さと卓越した技術・音楽性で このプロダクションでの理想のマリー役といえるだろう。 パートナーのオフチェレンコは、この時23歳の若さ。すらりとした長身で、長い手足を優雅にコントロールして、 若々しく美しい王子を演じている。 細かいところで雑な部分も目に付くが、今後に期待したいダンス・ノーブルである。 サーヴィンのドロッセルマイヤーも、芝居巧者で大活躍、ドミトリチェンコのネズミの王様もダイナミックで見応え充分。 グリゴローヴィチの振付はマイムが非常に少なく、この「くるみ割り」でもガンガン踊りまくるのが印象的で、 雪のワルツや花のワルツも豪華、ヴィルサラーゼの美術も幻想的で美しい。 ブルーレイで発売された「くるみ割り」の映像では、このボリショイとロイヤルが双璧ではなかろうか。 映像は他レーベルに比べると、最高とは言えないのが惜しいが、願わくばグリゴローヴィチのレパートリーを 一つでも多くハイビジョンの美しい映像で残してもらいたい。

    天然芝 さん

    2

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