演劇の国イギリスだけあって、異次元の空間に入り込んだような人間の視覚を利用した舞台美術が素晴らしく、またストーリーも分かりやすかった。アンソニー・ダウエルの演出なのか優雅さよりも凛々しさを感じる舞台であった。ヴィヴィアナ・デュランテがあの背の低さにも関わらず、プリマになったのがとてもよく分かった。以前舞台を生で見たときのアンソニー・ダウエルのカラボスの存在感は凄かったが、カメラワークのせいか映像では半減していたのが残念だった。個人的には華やかなオーロラ姫が好きなので★４つ。

グリゴロービッチらしい演出。 子供だけでなく大人も見て楽しめる。 衣装、舞台装置にあえて原色を使わずに、中間色を使うことによって 舞台を子供っぽくなり過ぎないようにしている。 ねずみの王様の登場や王子がねずみを倒す場面など セリを使った効果的な演出や斜幕を使った舞台転換などが効果的だった。 第二幕の人形の踊りも楽しく、各国の特徴がよく現われていた。 とくに中国の踊りの男性の跳躍は素晴らしかった。 マーシャ（クララ）の役は大人が子供を演じるので無理な演技が よく見られるが、アルヒーポワは自然で可愛かった。 個人的にはベスメルトノワが若いときにマーシャ（クララ） を踊った姿を見たかった。映像が古いので★４つ。

ブラボー！踊りと演奏は★５つ以上です。 白鳥の悲哀がとてもよく出ていて惹き込まれましたし、黒鳥では雰囲気がガラッと変わって本当に素晴らしかった。他のソリストたちの踊りもすごく良くて、とくに悪魔は名演だったと思います。この頃のボリショイはコールドバレエもとても美しくて、一糸乱れぬ動きが凄いですね。しかしながら、画質とカメラワークはかなりヒドイです。念のため覚悟して。なので残念ですが★３つです。

グリゴローヴィチ版のロミオとジュリエットは、踊りと音楽とストーリーがぴったり合っていて素晴らしかった。特にプリマの踊りは良かったと思います。本当に感情がこもっていて、全身でジュリエットの気持ちを表現していました。思わずブラボー！！！　ただし、映像がすこし古くて、カメラワークがいまひとつだったので星４つです。

フェリさんが無垢なジュリエットに完全になっているため、悲劇性が増します。 「ロミオの馬鹿。乳母の無責任！神父ダメでしょ！」と怒りを感じてしまうほどジュリエットの肩を持ちたくなります。 観ていて感情移入しすぎて時に涙ぐんでしまうほどです。 踊りがすべて音楽ともぴったり合っており、余計に物語の世界に入り込んでしまいます。 「どうして？」と繰り返し聞きたくなるようなご存知のお話をより一層美しく悲劇的に展開されますが、思わず何回も観てしまう。。 不思議な魅力の作品です。 やはりフェリさんは最高ですね。

大人が楽しめる作品ですね。 それでいて初心者にも内容がわかりやすく作ってあります。 フェリさんのファンにこちらを観てなりました。 踊る女優の評判通りです。 常に支えてくれるお友達役の方の踊りが私の今迄のバレエのイメージを壊す良いコメディっぷりで驚きました。 舞台芸術も素晴らしくセンスが良いです。 フェリさんの衣装だけたまに若干セクシーよりもギャグっぽく見えてしまいますが。 (周りのスカート丈は長く貴婦人風に対して写真のボンテージ風衣装になぜか羽根つきの真っ黒マントで一人登場とか) 何度観ても飽きずにお気に入りです。

私にはとても楽しめましたよ。 細かい技術等は詳しい方からはご指摘もあるみたいですが、 作品としては良かったと思います。 特にコッペリアのふりをしている際のシーンはよくもまあこんなに人形らしく踊れると思いましたし。 ただ、観ていて「この移り気なダーリン」と本当に結婚しちゃって良いのかしら？とは思いましたけど。

シンデレラストーリーが時にとってもコミカルになっています。 義姉2人のキャラ最高です。 意地悪なのに可愛い。特に食いしん坊の方。(細いダンサーが自然にぽっちゃり風衣装を着ています。) 思わず惚れ惚れする愛らしいぽっちゃりダンスと底意地の悪さをだしています。 ガリガリの義姉の必殺ポールダンス？もお見逃しなく。 シンデレラの変身シーンも無理がない。 もちろん夢のような美しいシーンも両立されています。 流れるようにおとぎ話が楽しく進むのであっという間に見終わります。 主役の踊りが美しいことも間違いない。 お勧めです。 舞台芸術も素敵です。

本日観ました。 最初はアリスが踊り通しで休み少なく、ブラック企業張りの労働感がありました。 ただ演出等はすこぶる良くあのファンタジーの世界を再現してくれています。 途中でアリスの休憩も入り、安心してからは強烈な赤の女王が本格始動。 プライドバリバリなのにコミカルという絶妙なダンスをしています。素敵です！ 久々の新作もの且つ、バレエ初体験の名優の参加やタップダンスの導入等面白い試みも多い。 バレエでこんなに遊べるんだとびっくりしました。 観客受けも最高でアンコールシーンの演者と客の一体感も楽しめます。 特典映像では主役や制作側の並々ならぬ情熱と努力を知ることができます。

　こんなにすばらしい３大バレエがセットにレビューが付かないなんておかしい。というわけで初心者目線で一筆入れます。 　音楽ＣＤの購入のように、インターネットの紹介記事やhmvのレビューを参考にしようと思ったのですが、バレエDVDでレビューがついているのは少ないですね。初心者にはこれも一つのハードルです。迷ったあげく、エイヤッと、このDVDを購入しました。 　そして、３本のどれもそのすばらしさに見とれてしまいました。美しい、お見事としか言いようがありません。そして安い。チャイコフスキーの３大バレエ（調べたところによるとどれもトップレベルの出演者らしい。最初はバラで発売されていた）の感動が３千円そこそこで味わえる。初めてバレエをみようと思っているひとにおすすめです。 　バレエはオペラのように言葉が理解できなくても仕草で何となくわかるのがいい。オペラのわずらわしい字幕もなく、歌声がないせいか静かな雰囲気なのもいいですね。豪華な劇場の雰囲気もいい。 　ただし、眠れる森の美女とくるみ割り人形は公演を録画したものですが、白鳥の湖は観客なしの舞台を録画しているようです。白鳥の湖は途中の見所や終わりに観客の拍手や掛け声がないのがすごくさびしい。一生懸命に踊ってくれた出演者もかわいそうな感じです。公演は観客あってのものだと素人ながらつくづく思いました。